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2周年です!

ハボタンとヘンリーヅタ①.JPG

 きょう11月28日は「モミの木」2周年です!
 ほんとうは2004年10月のオープン予定だったのですが、大事な、長年頼りにしていたオーブンの故障もあって、11月の末まで遅れてしまったのでした。2004年は、ちょうどこの日アドヴェント(待降節)の第1日曜日でもありました。

といっても、今年は定休日なので、開業記念のイヴェントもできませんでしたし、待降節も12月3日からなので、まだクリスマスの飾りつけなどもしていません。

 待降節というのは、クリスマスの4っつ前の日曜日から始まる、クリスマスの物心の準備期間。何でクリスマスにそんな準備期間が…?という方は、おそらくクリスマスはサンタさんがやってくる日とかプレゼントを交換する日などとお考えでしょうが、ドイツをはじめとするキリスト教国では、イエス様のご生誕をお祝いする日。この待降節の4週間あまりの時間をかけて、物心ともにそのお祝いの準備をするのです。

 クリスマスの飾り付けやイルミネーションは年々早まるばかりですが、本来の宗教的な意味を考えて「モミの木」では待降節アドヴェントの第1日曜からとしています。
 玄関には、毎年手作りのリースを掛けます。(夜間や風雨の強い日には、中の風除室の扉にしまいます。)こんどの日曜日にはしっかり間に合うようにしたいと思っています。もうしばらくお待ちくださいませ。

 なお、去年のリースは、「プライバシーポリシー」のページに写真があります。
 そんなわけで、きょうの写真は、紅葉したヘンリーヅタとハボタン、ビオラ、ハイビャクシンの寄せ植えです。

ビーフストロガノフのランチ

ビーフストロガノフランチ.JPG

めっきり寒くなりました!

11月23日の公園と山.JPG
 
 めっきり寒くなりました!
勤労感謝の日というと、東京あたりではまだ穏やかな小春日ですが、きょうこちらはご覧のとおり、冬晴れの風のつめたい一日でした。
 このコラムをさぼっている間、前回の11月7日の西隣の公園と小山の木々の色も変わりました。今年は、残念ながら、鮮やかな黄色やオレンジの黄葉というわけではなく、濁った茶褐色です。
 まあ、公園では、うつくしい黄葉と紅葉を楽しめましたので、よしとしましょう。

 ところで、勤労感謝の日が近くなると必ず心に浮かぶ句があります。
 『鷹』の大先輩の珍田龍哉さんの句です。『鷹』に掲載された号を調べる間がないので、今回は省略させていただきますが、もう何年も前から愛唱している句です。

 海を見に行かう勤労感謝の日 (『鷹』掲載)

 珍田さんは、鎌倉にお住まいの方です。きょうの仙台のように寒いと海はよけいに寒そうで行きたいとも思いませんが、千葉以南の湘南や静岡では、11月は暖かいうえに穏やかな晴れの日が続き、海は空の青さを映して、ほんとうに青々としています。私は、海よりも山の人間、あまり海を見たいと思うこともないのですが、暖かく晴天が続く11月と春の光の2月の海は、濁りも人気もなく、海を見るにはいちばんの時期だと思います。何しろ静岡の生まれなので、東海道線から左手に富士山、右手に真っ青な駿河湾が同時に目に飛び込んでくる景や、いちめん光のかけらの早春の海も懐かしい景です。

 珍田さんにはまだまだたくさん楽しい句があって、春の句ですが、「曲線は直線よりもあたたかし」など愛唱している句がたくさんあります。確認作業の時間がないので、勤労感謝の日の句も「あたたかし」の句も、漢字表記かひらがな表記か心もとないのですが、紹介させていただきました。できれば、みなさんにもこの句を思い浮かべながら勤労感謝の日を迎えていただけるよう、もっと前にご紹介したかったのですが…。気に入っていただければ、嬉しいです。

看板を出さない理由

立冬の空と紅葉し始めた木 80%.JPG
 
 先日の場所の説明の際にもふれましたが、「モミの木」では看板を出していません。
 実は、白地に緑のA看板があって、今年の初めころまで出していたのですが、出すのをやめたのです。

 看板を出すのをやめた理由はいくつかあります。
 主に、
 A看板のため、風で看板が非常に倒れやすいこと、
 また、「モミの木」は車がちょうどスピードを上げる場所にあるため、小さなA看板があっても視認効果がうすいこと、
 目立たない看板にもかかわらず、ふらっとお立ち寄りいただいたとしても、「モミの木」はTeestubeというドイツ語のとおり紅茶の店で、何も知らずカフェないしは喫茶店と思ったお客さまが期待されるようなメニューはないこと、
 などが理由です。

 「モミの木」は泉ヶ岳まで車で20分ほどの距離にあるため、春先は特に風が強く、看板が頻繁に倒れます。そのため、可哀相なくらい看板の表面がぼこぼこになってしまっただけでなく、看板が倒れた際に花壇のレンガを欠けさせてしまったのです。幸い、お客さまの車にあたってキズをつけるという事態は起きていませんが、そのようなケースを避けるためです。それに、倒れるたびに看板を起こしに行くのも、風が強いと厳しいものです。

 また、看板には、ドイツ語でTeestubeと表示しているので、ドイツ語のTeeを「テー」と読めなくても、英語のteaによく似たスペルをご覧いただければ、紅茶の店というのは想像がつくかと思っていたのですが、カフェか喫茶店、あるいはレストランと思われることがたびたび。ただでさえ、右側の運転席から見にくい小さなA看板のうえ、残念ながら役に立ってくれている様子がありません。(お店の簡単な説明は、西側のバラのアーチに掲示しています。)

 おまけに、カフェかレストランと思って何も知らずに立ち寄っていただいても、紅茶のほかは、ドイツの家庭でふだん食べるような、デコレーションのないお菓子Kuchenクーヒェンと珈琲しか、ご用意がないのです。お食事はご予約をお願いしています。
 というのも、「モミの木」は、ドイツ人の知人の家の居間のようにコーディネートした空間で、ドイツの家庭の味のお菓子をお出しして、「ビールにサッカー」といったドイツの男性的なイメージとは別の面を知っていただけたら…と始めたもの。お客さまの「買って帰りたい!」というお声に励まされて、お菓子のお持ち帰りができるようになりましたが、決してお菓子の販売が目的で量産しているわけではありません。お菓子がどんな場でどうやって食されるのか、さらに広げてドイツの暮らしや物の考え方までご紹介したいという野望のような目標もあるのです。(そのため、実際お店でケーキセットを召し上がっていただいた方には、少しだけお得なお値段で販売しています。)
 そのため、ご予約なしでもお食事を出していた時期もありましたが、昼時ふらっと空腹をかかえて飛び込んでいらしたお客さまには対応ができず、看板を出すのはやめたという次第です。

 なお、お菓子もお食事もすべて手作り。いわゆる業務用の出来合いのものは、パンをのぞていは使用していません。(パンはフランス産の冷凍物を店内で焼き上げいてます!)
 お客さまには、以上ご理解の上、お手数ですが、お食事の場合はご予約をお願いいたします。 
 お食事について詳しい内容は、後日別に説明いたしますが、税込で¥1,050(日曜はお休み)と¥1,160の2種。食後に、飲み物と小さな甘いものがつきます。

 写真は、11月7日、西隣の谷間公園にて撮影。公園の黄葉はほぼ終わり、紅葉が残るのみ。雑木林のある小山が見えますが、小山は黄葉が始まりかけたところ。ピークはもう少し先です。ご参考までに。 

アクセス、「モミの木」の場所は?

CIMG0149.JPG

 最近、10月25日発売の『S-スタイル』さん、および11月上旬配布のフリーペーパー『仙台 ル ヴォン』さんに紹介されたおかげか、お店の場所のお問い合わせをいただきます。


 お車でお越しの場合、仙台のロイヤルパークホテルまで出ていただきます。その北側の東西にのびる道をまっすぐ走った、いちばん西の端です。信号が途中3つありますが、3番めの信号「紫山3丁目」まできたらすぐです。ちなみに、最初の信号は郵便局、2番めがファミリーマートさんのところです。
 ホテルから西の端の「モミの木」まで車で3分ほどでしょうか。文字どおり西の端まで走るだけ、そのように説明するのですが、必ず途中どこかの路地に曲がってしまう方がいらっしゃいます。たぶんホテルのところから予想以上に走るせいか、あるいはふつうの家ばかり並ぶせいか、あるいは雑木山に近づくせいで、途中どこかに曲がってしまうのでしょう。
 駐車場に左折するまで、まったく曲がる必要はありません!

 実は、「モミの木」は私たちの終の棲家でもあります。土地を探すにあたっては、どうせなら、あーぁ、ここにしてよかった!と言えるような景色を見ながら暮らしたい、その思いを最優先したのです。
 その結果、お客さまには、仙台駅からも1時間、地下鉄の泉中央からも30分という不便な場所になってしまいました。ほんとうに申し訳ありません。
 しかし、必要なものはほとんどお取り寄せまたは配達。特に買出しに行くこともないので、私にとって不便なことはあまりありません。

 なんと言っても、西隣の公園と雑木山の景色です。雑木林は、ドイツ滞在中2軒めのハイディーの家からも西側に見え、大きな太陽が黒い影となった林の向こうに沈んでいくのをうっとりと眺めたものでした。この土地に出合って、真っ先にその光景を思い出したのです。
 春になると農家の羊が牧に放たれて明け方羊の声に目を覚ましたハイディーの家とは異なり、ここでは車の音に目が覚めてしまいますが、庭には同じようにモミの木を植えています。

 その、店名でもあるモミの木が目印です。思うところがあって、看板は出していません。
 どうぞ、「紫山3丁目」の信号のところまで安心していらしてください。信号から3軒目、北側に駐車場があるため、信号待ちをしても建物は見えないと思いますが、白い家です。


 なお、地下鉄とバスを乗り継いでいらっしゃる方は、以下のとおりです。
 泉中央バスプール3番のりば から
 「寺岡3丁目」行き または、「泉パークタウン車庫」行き に乗車
 ※3番のりばには、パークタウン行きですが、別の系統の寺岡に来ないバスもあります。
  必ず、3番のりばの「左側」の列でお待ちください。
 「寺岡3丁目」行きに乗車の場合 →     「児童センター前」下車
 「泉パークタウン車庫」行きに乗車の場合 →「寺岡5丁目」下車
 バスを下車して、徒歩7~8分。以下のとおりです。
 「児童センター前」で下車した場合は、まず、バスが通過した交差点まで戻ります。その交差点から、薬局に向かって進んでください。薬局の脇に「寺岡5丁目」のバス停があります。
 以下「寺岡5丁目」で下車された方も同じく、そのままバスの進行方向に歩いてください。スーパーを通り過ぎると、ファミリーマートさんが見えてきます。
 ファミリーマートさんまで来たら、左に曲がり、ひたすら西(山が見える方向)に向かって歩いてください。
途中、中華料理屋さんや動物病院がありますが、あとはほとんどふつうの家です。この道で正しいのか不安になるかもしれませんが、ファミリーマートさんから5分ほどです。だんだん信号「紫山3丁目」の信号が見えてくるはずですから、ご心配なく。
 信号が見えたらすぐです。でも、看板がないので不安、さらにドアも理由があって開けていないので不安かもしれませんが、月曜火曜の定休日以外は大丈夫です。
 ごくたまに風邪などで臨時休業や、クリスマスから年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの連休があります。遠くからお越しのお客さまは、あらかじめ確認されると余計な心配がないと思います。


 最後になりましたが、ランチは¥1,050(税込・平日と土曜のみ)と¥1,160(税込)の2種、どちらも食後に甘いものと飲み物が付きます。私一人でお菓子も食事もすべて手作りですので、必ずご予約をお願いいたします。
 また、小学生以下のお子様連れは、申し訳ありませんが、ご遠慮くださいませ。

 ほんうに、遠くて申し訳ありません。
 いらっしゃったら、どうぞゆっくりなさってください。
 写真の公園の黄葉はほとんど終わりですが、その向こうの雑木山は色づき始めたところです。
 お待ちしております。

続・シュトロイゼルクーヒェン

シュトロイゼルクーヒェン(りんご・バナナ)と珈琲.JPG
 
 ネットでこの時期、秋冬にお取り扱いしているシュトロイゼルクーヒェンは、ドイツの家庭でよく作られるりんごのシュトロイゼルクーヒェン(写真右手前)か、オリジナルのバナナとくるみのシュトロイゼルクーヒェン(写真左奥)の2種です。
 手前のものはお店でお出ししている直径18cmサイズですが、ネットでは小さい直径12cmです。

 シュトロイゼルクーヒェンは、パウンドケーキよりもややしっかりした生地の上に、旬のくだものなどを乗せ、さらに上から、バター・砂糖・粉などで作ったそぼろ状のシュトロイゼルをふりかけて焼いたもの。英語のクランブルと言えばご存知の方もいらっしゃるでしょう。
 ドイツでは、お菓子の生地だけでなくパン生地でも焼かれることが多く、家庭やパン屋さんでお馴染み。使うのは、さくらんぼ、黄桃、生のプルーン、りんごが定番ですが、ジャムの場合もあります。
 甘酸っぱいくだものに、シュトロイゼルの香ばしさが加わり、紅茶だけでなく珈琲にもよくあうお菓子になります。なくても大丈夫ですが、あればぜひ、生乳100%の生クリームを砂糖を入れずにホイップしたものと一緒に。味に奥行きが出て、いっそうおいしくいただけます。

 なお、シナモンが苦手な方もいらっしゃるので、りんごのシュトロイゼルクーヒェンにはあらかじめ使用していませんが、お好みでシナモンをふっていただいてもおいしいと思います。
 また、お好みがありますので、ネットでは、りんごのみで、レーズンもくるみも入れていませんが、お店では使う場合もあります。  

 馴染みがないお菓子かもしれませんが、私にとっては、最もドイツらしい、ドイツでいちばん口にしたお菓子。
 みなさまにぜひとも知っていただきたいお菓子なのです。
 寒い時期こそ、香ばしいシュトロイゼルクーヒェンがおすすめ。ぜひ、お試しください!
 

予告・明日8日FM石川でシュトロイゼルクーヒェンが紹介

バナナのシュトロイゼルクーヒェン あっぷ.JPG

 予告です。
 明日11月8日、金沢のFM石川さんの「Natty Times」にて、当店のバナナのシュトロイゼルクーヒェンが紹介されます!
 12:20~12:30ごろの「亜美のデリスタジオ」のコーナーです。
 
 金沢は大学2年の冬休み以来ですが、思いがけず、チーズケーキではなく、シュトロイゼルクーヒェンの紹介をしていただけるということで喜んでいます。
 実は、シュトロイゼルクーヒェンは名前に馴染みがないせいか、ネットでの注文はまだ数えるほど。
 お店では、「初めて食べたけど、おいしかった!」とお買い上げになるお客さまもけっこういらっしゃるのですが、もう少し詳しく説明しなければ…、と思っていたところでした。

 特に、バナナのシュトロイゼルクーヒェンは、私のオリジナル。
 バナナのほかに、バターと砂糖・小麦粉などを混ぜてそぼろ状にしたシュトロイゼルとくるみで香ばしさを出し、さらにメープルシロップの風味も加えたもの。しっかり入れたミルクティーやブラックの珈琲によくあうお菓子です。
 写真はお取り寄せ用の直径12cmのもの。この大きさで、4~5人分です。
 生クリームはお付けできませんが、ドイツでは、デコレーションをしない焼菓子Kuchenクーヒェンには、ホイップした生クリームといっしょにいただくのが一般的。生クリームには砂糖は加えません。生クリームのおかげで、味の幅が広がり、よりしっとり。つまり、生クリームのデコレーションがなくとも、これで結果はほぼ同じというわけです。ぜひ、添加物のない、生乳100%の生クリームでお試しください。上等な生クリームには、砂糖を入れなくてもほんのりと牛乳の甘みがあるのです。

 どうぞ、FM石川が入るお客さま、お時間があればお付き合いくださいませ。

きょうは立冬u.落葉の句

もみじ.JPG
 
 きょう11月7日は、立冬。
 西側の雑木山は少し色づき始めた程度ですが、街路樹のカエデは早くも大半が落葉してしまいました。公園の黄葉もほとんど終わり、残っているのは葉が紅くなる木々のみ。
 
 天気は、午前中の屋根を叩く激しい通り雨のあと、昼過ぎからは雲間が切れ青空。
 写真のモミジは、公園の大きな針葉樹に囲まれ、守られるように葉を掲げていました!しかも、黄葉と紅葉、それにその間の色までそろっています。
 ところが、そのあと再び暗い雲が広がり、時雨のような雨。そして止んだ後、激しい雨。

 このような景色ときょう1日の天気の変わりやすさから、立冬ということが実感されます。

 「モミの木」は、私たちの終の棲家として建てたもので、アクセスのよさよりも眺めを優先したため、仙台駅からは、車の場合も地下鉄・バスを乗り継いだ場合も約1時間の距離。雑木山がすぐそこと言っても、三菱地所の住宅地の西の端で人里離れたところでもないのですが、冬になると、仙台の街中の天気や気温とは少々異なるようになります。
 また、山の天気は変わりやすいと言いますが、泉ヶ岳という、仙台の人が学校の遠足やキャンプなどに行く山が車で20分ほどの距離にあるせいか、冬はまさしく山の天気。例えば、晴れていると思ったら、さっと影って通り雨。あるいは、激しい雨も30分もすると上がって、嘘のように晴れるのです。

 こうなると冬です。
 木枯というほどではありませんでしたが風もあって、いったん2階まで吹き上げられた落葉が路上に吹き落され、何度かつむじ風に巻かれたあと、いっせいに吹き流されていきました。
 仙台に住むまで静岡や東京では、旧暦をもとにした歳時記の四季の区分や、立秋や立冬などの二十四節気(にじゅうしせっき)は全くしっくり来なかったのが、ここでは、きょうが冬のはじめと言われても違和感がありません。
 街中のケヤキの黄葉はどうでしょうか?ケヤキはよほど寒暖の差がないと鮮やかな黄色にはならず、茶褐色になるだけのようですが、初めて仙台に旅行で来た2002年の秋にはそれは美しいケヤキの黄葉が見られました。
 
 東京などこれから葉が色づく地域の方には少し早いですが、黄葉を飛び越して、落葉の句を紹介しておきます。
 『鷹』の大先輩の渡部よし子さんの句です。


 落葉道しあはせさうな犬ばかり (『鷹』2001年3月号)


 渡部さんはこの句の発表当時すでに卒寿の近い、東京の方です。
 それを考えると、よく晴れた、冬にしては暖かい日差しのもと、ご家族と一緒に散歩に出られた作者の姿が浮かびます。広い公園をゆったりと行くと、子どもの姿よりも、いかにも大事にされている犬が目立ちます。イチョウの大木の続く公園のなかの道には、黄葉が散り敷き、なかには長いリードをつけられて小走りにしている小型犬やじゃれあっている犬。そんな犬の姿に昔を思い比べて、変われば変わるもの、と少し溜め息まじりの作者の気持ちが、「ばかり」という一語に出ているように思います。

 以上は私の想像です。公園のイチョウの散り敷く道でなくても、遊歩道のような道でもいいでしょうが、ある程度犬が自由にできる幅のある道になるでしょう。東京だとどうしてもイチョウかケヤキになりますが、褐色のケヤキの落葉より私は美しくあたたかみのあるイチョウの黄色い落葉を思い浮かべました。
 東京などにお住まいの方なら、このような光景はよく見られると思います。そんなときにこの句を思い出していただければ、嬉しいです。