« 2006年12月 | メイン | 2007年02月 »

茶漉しとTeewaermerテーヴェァマー

茶漉しとウバ.JPG

 先日茶漉しを紹介しましたが、注ぐと実際どれだけ茶葉が出るのか、その写真がありませんでした。

 22日は、大きな葉のルフナで入れました。茶葉が大きければカップには出ませんが、問題は細かい茶葉の場合です。きょうの写真はウバ。1杯めはこの程度ですが、2杯めにはポットを傾けることもあって、もう少し茶葉が出ます。どうぞ、参考になさってください。
 なお、この茶漉しのお蔭で、注いだ後ポットの口から滴が垂れることがありませんが、必ず先端をポットの口の真ん中に写真のように差し込んでください。先の部分が左右にずれていると、滴が垂れてしまいます。
 
 ところで、先日のコラムで触れたTeeweamerテーヴェァマーを久しぶりに使って、びっくり。ろうそくの火の上にあたる位置に沈んだ茶葉がぶく、ぶくっと音をたてて吹き上げられるのです。耐熱性のポットでも怖いので、結局いつもの布製のティーコジーに。布製は環境にやさしいだけでなく、目を離しても安心安全。ゆっくり、心行くまでお茶ができます。

無料のラッピングサービス

ラッピング.JPG

 ときどき、ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)を贈り物になさるお客さまがいらっしゃいます。
 きょうも贈り物用のものを発送しましたので、ラッピングをご紹介しておきます。

 ドイツでは、日本より環境問題への関心も高く、取り組みも熱心。過剰包装は嫌われます。
 とは言え、誕生日とクリスマスのプレゼントは贈るほうも貰うほうも真剣そのもの。特にクリスマスのプレゼントを選ぶのは、愉しみというよりストレスに感じる人も多いようですが、日本のようにすぐに子どもにあれこれ買い与えるようなことはしないので、貰うほうはこの1年のうちの2回が大きな楽しみのようです。
 そんな大事なプレゼントには、購入先でラッピングをしてもらうこともありますが、ラッピングペーパーや「くるくるリボン」を使って自分でラッピングするこだわり派も結構いると思います。私もドイツにいたときは短い間にクリスマスや滞在先のおばあちゃん2人や男の子などの誕生日があって、よくラッピングしたものです。

 「モミの木」は、ドイツのお菓子屋さんで売っているデコレーションケーキ(ドイツ語ではTorteトルテ)ではなく、あくまでも、ふだんのお茶用に家で焼いて食べるお菓子Kuchenクーヒェンをドイツの家庭の居間のような空間で…、と始めたTeestubeテーシュトゥーベ、紅茶のお店です。また、ドイツでは手土産にお菓子は一般的にタブーのため、「モミの木」のお菓子が贈り物になるとは、考えてもいませんでした。
 そのため、贈り物用の箱は用意しておりません(お問い合わせがあるので用意しなければ…とは思っています)が、写真のように「くるくるリボン」と、お誕生日であれば納品書がわりのごあいさつ文にドイツ語の1行を入れるサービスは行っております。無料です。どうぞ、ご注文の際、通信欄に記入してください。

 なお、チーズケーキは、熱伝導率のよいブリキの型で焼いたものをワックスペーパーでくるみ、紙の型に入れています。それを写真のように透明なopp袋に入れ、ダンボールで発送しています。箱には緩衝材として発砲ポリエチレンのシートを敷き、お菓子のまわりには紙パッキンを詰めています。去年の9月15日のコラムにもその写真があります。どうぞ、参考にしてください。
 

茶漉しとティーコジーの話

茶漉しとルフナ.JPG

 「モミの木」で使用している茶漉しのご紹介です。

 紅茶のページのいちばん最後にある写真や、このコラムでお菓子を紹介するときに写っている写真もありますが、白磁のポットのため、わかりにくいようです。
 そこで、耐熱性のガラスポットに大きな茶葉のルフナを淹れた写真です。これでも水滴のせいでやっぱりわかりにくいかもしれませんが、ポットの口に引っ掛けている銀色のものが茶漉しです。

 茶漉しには、持ち手がついたオーソドックスなタイプからカップの縁にセットする回転式のもの、それにポットのなかにセットする円筒型のものまでさまざま。
 そんななか、この実用一点張りで、かわいいとも言えない茶漉しを「モミの木」で使っている理由は、
 まず便利なこと。ポットの口に差し込むだけです。細かいディンブラのような茶葉の場合、多少カップに出ますが許容範囲だと思います。写真のような大きな茶葉では、全く出ません。
 おまけに、ポットの口から出ている茶漉しの先端部分のお蔭で、紅茶の滴が垂れることもないのです!これが最大のメリットかもしれません。
 そして何より、420円(税込)と値段の手頃なこと。100円ショップのものは別として、この値段で買える、「ポットの口から紅茶が垂れない」茶漉しもないと思います。
 取っ手を持つオーソドックスなタイプの茶漉しには、素材もデザインもいろいろあって、思わず集めたくなってしまうものも多いのですが、必ず茶漉しを置く受け皿が必要です。また、茶漉しを受け皿に置く前に紅茶の滴がぽとっということもあります。「モミの木」では、ドイツの家庭に倣って、必ずテーブルにはクロスを掛けているので、紅茶のシミを作る危険のあるものは避けたかったのです。
 また、カップの縁にセットする回転式の茶漉しは、茶漉しと受け皿とが一体となっていてクロスにシミの危険は回避できるものの、使ったことがないと掛けにくいもの。お客さまが紅茶を入れるたびに飛んでいくわけにもいかないので、これも候補から外しました。
 それでは、ポットに金具やプラスチックなどでできた円筒型の茶漉しならば、茶漉しを置く際のクロスにシミの心配やカップに置きにくいという問題はないのですが、茶葉がジャンピングできず、うまく開かないという問題があります。これは、紅茶の味にかかわります。
 そんなときにネットで出合ったのが、この茶漉しです。ものを見ただけでは、そもそも何に使うのかも、またどうやって使うのかも、ましてやその便利さもわからないと思いますが、「モミの木」では堅実な女性のお客さまにいちばんの人気です。
 ポットの口の直径と長さとが合えば、紅茶以外にもお使いいただけます。

 ところで、この茶漉しはたまたまドイツ製ですが、これがドイツでポピュラーかと言うとそうとは言えないと思います。私がいた最初の家庭では紅茶はティーバックのみ、もう一方のハイディーの家では耐熱ガラスのポットに円筒型の茶漉しをセットして使っていました。
 また、ドイツでは、布製のティーコジーはTeehaubeテーハウベもしくはTeewaermerテーヴェァマーと言いますが、これもあまり使わないと思います。Waermerヴェァマーと言うと保温の働きをするものを指し、よくホテルなどで見かけるのはEierwaermerアイアーヴェァマー、ゆで卵を冷めないようにするカバーです。何しろ、アドヴェンツクランツをはじめとして、食卓には照明よりもろうそくを灯すほうが好まれるお国柄なので、ポットにはろうそくで温めるタイプのWaermerのほうをハイディーの家では使っていました。

 私もこのタイプのものをひとつ持っていますが、実は最初に滞在した家でクリスマスのプレゼントにもらったもの。ちょうど写真のポットに合う大きさです。今回は茶漉しがよくわかるよう布製のティーコジーを使いましたが、機会があればぜひ紹介したいと思っています。ろうそくの火が美しいのですが、ふだんはもっぱら布製のティーコジー。布製のものは、何度も使えて、保温力もあり、環境にやさしいものです。また、何枚かあれば気分によってデザインも楽しめ、少し気になる茶漉しの先端も隠してくれます。

 茶漉しの先が気になって迷っていらっしゃる方、ティーコジーで隠せば問題ありません。どうぞ、お試しくださいませ。

Fruechtekuchen ドライフルーツのクーヒェンu.生クリームと砂糖、飲み物の話

フリュヒテクーヒェン.JPG

 いまの時期だけしか作らない、ドライフルーツたっぷりのフリュヒテクーヒェン(お菓子)のご紹介です。

 粉よりも中身のドライフルーツとくるみのほうが多いお菓子です。どっしりした生地に、種々のドライフルーツとくるみの歯ごたえもあって、食べごたえがあります。生地には少しシナモンを入れているので、このような茶褐色をしています。

 ふつうドライフルーツのお菓子というと、いわゆるパウンドケーキの生地にドライフルーツを入れたものですが、こちらも一年を通してよく作っています。それには生クリームを添えませんが、これは生クリームと一緒にいただくととても美味。お菓子の味がしっかりしているので、砂糖を入れずにホイップした生クリームとコントラストが効き、非常においしくなるのです。生クリームには、間違っても砂糖は入れません!せっかくのコントラストがぼやけます。
 それに、保存料などの添加物の入っていない、上質な生乳100%の生クリームや、低温殺菌で処理された牛乳にはほのかな甘みがあります。スポンジ生地のお菓子をデコレーションする場合は別として、お菓子に生クリームを添える場合は砂糖なし。そうすると、生クリーム本来の味も楽しめるのです。

 また、このドライフルーツのお菓子には、飲み物もまずは砂糖なしでお試しいただいています。市販の飲み物の味に慣れているせいか、習慣的に飲み物に砂糖を加える方もいらっしゃいますが、私は、お菓子が主で飲み物は従、飲み物はあくまでもお菓子の引き立て役、と考えています。どちらも砂糖を入れては甘いもの。私が作っているのは、飲み物に砂糖を入れてちょうどよい甘さのお菓子ではなく、砂糖を入れない飲み物にちょうどよい甘さのお菓子なのです。ちょうど、和菓子と緑茶の組み合わせと同じです。もっとも、あんこほど砂糖は使っていないと思いますが…。

 ところで、いくら飲み物は引き立て役と言っても、お菓子に負けてしまっては物足りないもの。おいしいとは言えません。やはり、それぞれのお菓子に合う飲み物があるのです。
 そこで、お菓子をいちばんおいしく召し上がっていただけるよう、店内でケーキセットを召し上がるお客さまにはこちらで選んだ茶葉もしくは珈琲をお付けしています。どうしても飲みたい茶葉や珈琲がある場合は、それに合うお菓子をおすすめいたしますが、必ずしもお客さまが召し上がりたい飲み物とお菓子とが一致する場合ばかりではないかもしれません。あらかじめ、ご了承くださいませ。
 なお、ネットでケーゼクーヒェンなどのホールのお菓子をご購入のお客さまにも、店内と同様のおすすめの茶葉をお付けしています。1回分、ちょうどマグカップ2杯分、ティーカップならば2.5杯分の茶葉です。
 <ご参考:ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)の場合はディンブラ、シュトロイゼルクーヒェンの場合はディンブラまたはルフナ(中身のくだものにより味が変わるため)、ショコラーデンクーヒェン(チョコレートケーキ)の場合はルフナ>
 写真では、お菓子に珈琲を合わせていますが、紅茶ではルフナをおすすめしています。ルフナはあまり日本には入ってこないスリランカの紅茶ですが、甘みのある香りで、タンニンも多く、飲みごたえがあります。そのため、このどっしりしたドライフルーツのお菓子とバランスがよく、釣り合いがとれるのです。また、もうひとつのおすすめは、メンソール系の香りのウバ。ウバのさっと切れるような辛みのある香りが、お菓子とよいコントラストになると思います。
 お菓子とのバランスをとるかコントラストをとるかですが、店内ではルフナとのセットが840円(税込)、ウバとのセットが890円(税込)です。どちらも、ミルクを入れても入れなくてもおいしくいただける茶葉です。
 ちなみに、パウンドケーキの生地にドライフルーツを入れたお菓子では、ディンブラで充分です。紅茶の味をご存知でしたら、お菓子の違いが想像できるかもしれません。

 とにもかくにも、このどっしり、食べごたえのあるドライフルーツのお菓子はこの時期だけ。ぜひ、お試しくださいませ。

「くれない」の話

スターチスとスイトピー.JPG

 今週の花のご紹介です。

 俳人の細見綾子に「くれない(旧かな)の色を見てい(旧かな)る寒さかな」(このに2ヵ所は「る」に似た旧かな表記ですが変換できないため、新かな表記)という句がありますが、寒いとどうしても赤いものに目が行くもの。冬にはこの句を実感することがたびたびあります。特に、この句を知った札幌にいたときは、買い物途中街路樹のナナカマドの赤い実によく目が行ったものでした。

 この花瓶を置いているのはいちばん奥のコーナーですが、どうしてもある程度花瓶の大きさが必要な場所。やはり寒い時期は、白や透明のものよりも、暖かみのあるこの赤い花瓶になってしまいます。
 また、中に活ける花も暖色系に。「くれない」ではありませんが、赤みがかったオレンジのスターチスと、先週に続いて同じような色の花になりました。奥のストックやスイトピーも、白でもクリームがかっていると暖かく感ずるものです。

 ところで、きょうもまた、ときどき牡丹雪が舞いましたが路面を濡らすのみ。積もるには至りませんでした。
 札幌では、あちこちにあったナナカマドの赤い実は、冬のあいだ小鳥の大事な餌にもなっていたようですが、ナナカマドの赤い実に雪が積もった様は、雪晴れの青空によく映えてとても美しいものでした。ここでは、西側の公園のちょうどコブシ(1/1のコラムの冬芽の写真)の隣にナナカマドがありますが、この秋は実がほとんど付かず、赤い実は何も残っていません。
 というわけでその光景の写真がありませんが、ナナカマドは寒いところに育つ木。街路樹ではなかなか見られませんが、北海道にはよく植えられています。雪祭りに行かれる方は、大通り近辺にはありませんが郊外にはあります。どうぞ、探してみてください!冬の北海道の美しいもののひとつです。

おすすめの俳句の本

おすすめ!俳句の本.JPG

 きょうは、おすすめの俳句の本のご紹介です。

 ドイツのお菓子の紅茶店にもかかわらず、今年のお正月のコラムもいきなり俳句の話でしたが、俳句にまったく関心のなかった方にも読んでいただけているようです。また、紹介した句が好評なのも我が事のように喜んでいます。

 ところで、きのう紹介した奥野昌子さんの「図書室は森のしづけさ雪催(ゆきもよい)」を読んで、つぎつぎと思い出したなつかしい図書館があります。そのなかでよく通っていたのが、札幌の中央(?)図書館。藻岩山(もいわやま)のすぐ傍の図書館です。
 仕事を辞めて行った札幌ではドイツ語のボランティアに励んでいましたが、図書館には、ドイツ語の調べ物のほか、ちょうど札幌2年めの冬偶然NHKの俳句番組を見て俳句を始めてからは、俳句の本を借りによく通いました。雪の日も雪催の日も図書館までの道を市電に揺られていると、ハノーファーの市電を思い出したりしたものです。
 俳句の本は書店でもなかなか手に入りませんが、近所の本屋さんで買った入門書に飽き足らなかったのです。中央図書館には、入門書から中級レベルの作り方の本もよく揃えられ、句集や『俳句』『俳句研究』という雑誌のバックナンバーも充実していました。

 その何冊も揃った俳句の作り方の本を読み比べたなかで、これは!と思ったのが、『鷹』主宰の故藤田湘子(しょうし)先生の『実作俳句入門』(立風書房)。こちらは中級者向けなので初心者には難しいところもありますが、湘子先生が初心者のために書かれているのが『20週俳句入門』(立風書房)です。
 とにかく、とてもわかりやすい入門書です。私はこの『20週』に出合うまで回り道をしましたが、いろいろな入門書を読んだお蔭で、これがいちばん、と言えます。
 俳句を作るには、季語を知ることももちろん大事ですが、五・七・五と切れ字からなる俳句の型とリズムとを覚えることも欠かせません。この『20週』では、俳句を知らない者がまず俳句の詩としての型とリズムとを体得できるよう、俳句の代表的な型を湘子先生が分類し、その型ごとに作り方のポイントを解説したものです。実際初心者が型を使って作った句が掲載され、さらに、その例句のいいところ悪いところの指摘と、なぜよくないのか、どう変えたらいいのかという説明がなされています。例句の季語を変えるだけで驚くほどよくなった句に、季語の重要性も教えられました。
 意外にも、俳句の入門書を読み漁った9年前には、俳句の代表的な型を分類し、その型ごとにポイントを押さえつつ習得していくという入門書がほかにありませんでした。ほかはどれも漠然として摑みきれず、何となくわかるものの作るまでには至らなかったのです。現在の事情はわかりませんが、この『20週』が名著であることは確かです。

 その後入門期を過ぎて読んだのが、同様に湘子先生の『俳句作法入門』(角川選書)と『男の俳句、女の俳句』(角川書店)。両者とも、月刊の『俳句研究』に投句のあった句の選評ですが、実作者ならではの作り方の解説で、読むたびに発見がある本です。

 そしてさらに、俳句を読める、俳句に夢中になったら、読んでほしいのが、『俳句という愉しみ ――句会の醍醐味 ――』(小林恭二著・岩波新書)と『藤田湘子句集 神楽(かぐら)』(朝日新聞社)です。
 俳句を作るようになると、自分の作ったものがいいのか悪いのか、誰かに読んでほしくなるものです。そんなときには、これは!と思った選者が主宰する俳句の結社に入会し継続して投句し、選句を受ける。あるいは、句会に参加して投句し、参加者同士で気に入った句を選句し、句の感想などを述べたり聞いたりしながら、勉強していきます。
 『俳句という愉しみ』は、句会に出るようになったらおすすめしたい本。これは、1994年1月、8人の俳人が集まり1泊2日で行った句会の記録。一流の俳人の句の作り方と、句会の緊張感の伝わる良書です。 これに湘子先生も参加され、この句会で作った句も納められている句集が『神楽』です。たとえば、このときの句に「濛々(もうもう)と雪の竹あり謡初(うたひぞめ)」や「玉堂の山雨至れり冬の梅」という格調の高い句がありますが、湘子先生は次のような楽しい句も作る、幅の広い方でした。


 毛糸帽さて前後なし左右なし  藤田 湘子(『神楽』)

図書館と森の話

グリーンとフリージアなど.JPG

 先週の定休日の月曜日は牡丹雪から粉雪になりましたが、その後は晴が続き、雪は日曜日の午前中ひとしきり牡丹雪が舞ったのみでした。
 静岡に生まれて東京での大学入試までの間、雪遊びができたのは一度きり。以前3年間住んだ札幌で「一生分の雪は見た!」と思ったにもかかわらず、風花が舞うだけで狂喜した子どものころから全く変わらず雪が好きなのです。雪掻きをしなくてすむのは有難いものの、この冬は少々さみしい感も否めません。

 きょうもよく晴れて、残念ながら雪の句を紹介するような天気ではありません。
 空がどんより曇って冷え、いまにも雪が落ちてきそうな状態を雪催(ゆきもよい)と言いますが、きょうはそんな気配もありません。
 しかし、このまま冬が終わってしまうとも思えません。あらかじめ、雪催の句を紹介しておきます。


 図書室は森のしづけさ雪催  奥野 昌子(『鷹』2004年3月号)


 一読して、すぐさま心に浮かんだ図書館が2つ。
 ひとつはよく通った大学の図書館ですが、もうひとつは映画『ベルリン 天使の詩』のベルリンの国立図書館の場面でした。
 映画では、天使は、その姿が人間には見えないものの、いろいろな場所に現れては人間の傍に佇み、そっと見守っています。路上で遊ぶ子どもたちのかたわら、地下鉄に揺られながらあれこれ心配事を抱えた人々のかたわら…。人間の心の声が聞こえる天使たちは、自由自在にさまざまな場所に現れてはそっと見守るのです。
 そんな天使の現れる場所のひとつに図書館がありました。天使の耳には黙読している人間の声が届いているのですが、熱心に文字を追う人々のかたわらにも天使は寄り添い、人間とともに文字を追います。ぶ厚い牛乳瓶の底のような眼鏡の男の子や、年をとった詩人とともに文字を追うのです。
 しかし、天使と言っても、黒っぽいダブルのカシミアかウールのコート、その胸元をマフラーで覆っていましたから、図書館に天使が現れたのも冬。モダンな内部は明るく快適そうな空間でしたが、ドイツの冬ならば外はおそらく鉛色の雪催の天気だったと思います。

 ところで、奥野さんの句では「図書室」となっています。私は一瞬、高校の図書室も思い浮かべましたが、図書室には閲覧室の意味もあるので、学校などの図書室と呼ばれている場所でなくとも、図書館の閲覧室と考えてもいいと思います。
 その図書館の一室のしづけさを、「森のしづけさ」と詠っています。「森閑(しんかん)」という、物音のしない、ひっそりと静まりかえったさまを表す言葉もありますが、ここはあくまでも「森のしづけさ」。森閑とは違います。
 日本では、森というとほとんど山で、平地に木々が生い茂っているのはなかなか見られず、森のしづけさを体感することもあまりないと思います。ところが、ドイツでは、平地に森があり、散歩ができるようになっているところもあります。ハノーファーでは音大の隣の森に、その後住んだハノーファーの隣町のゼールツェでは畑道を歩いて森まで散歩に行ったものです。いまは、窓の向こうに雑木山を眺めながらも私有地なので入ったこともありませんが、仙台の前に住んでいた市川では近くに貝塚が雑木林として残され、買い物ついでに歩いたものでした。
 実際森を歩いた体験では、雪の森は別にして、森にはいろいろな音があります。人間の声はしなくとも、決して森閑としているわけではありません。森では、鳥や虫の鳴声のほか、木々の葉のせいで風の音もよく聞こえます。葉が落ちた森も、自分が歩くたびカサカサ、ピシピシと落葉や枯枝を踏む音がするのです。
 図書室も同じでしょう。話し声はしませんが、閲覧室では、資料を書き留めるペンの音や硬い床に鉛筆が転がる音、空席を探しながらコツコツと歩く音。もっと静かであれば、ページをめくる音が耳に入ることもあります。
 森も図書室も、何かしら小さな物音はあるものの、人の声はありません。図書室は、決して静まりかえって森閑としているわけではなく、物音のする「森のしづけさ」なのです。

「図書室は森のしづけさ雪催」
 私は、この句に、以前親しんだ図書館と森の両方を思い出させてもらいました。
 みなさまにも、図書館に行ったときや雪催のときに、この句を思い出していただけたら嬉しいです。

 写真は、先月の花。実は先週のグリーンとほぽ同じですが、同じカーネーションでも赤い花に白のフリージアを入れたものとでは、だいぶ印象が異なると思います。きょうは雪催の森の写真もなく、またこの写真もお見せする機会がなかったので、ご紹介しました。

2007年のカレンダー

2007.JPG

 1月も10日を過ぎてようやく、お店にカレンダーを掛けました。
 お店と言っても、私がお菓子を切ったりする作業台の脇。お客さまの目にも入る場所ですが、もっぱら私が、日付とドイツの祝日とを確認するのに利用するものです。
 
 そのため、必然的にドイツ製のカレンダーになり、2006年はteNeues社のもの(12月31日のコラム参照)。2007年のものもteNeues製を探したのですが、ピンとくるものがなく、結局年明けに本を買うついでにネットショップで購入したものです。(半額でした!)
 
 タイトルは、DANKE DEUTSCHLAND ダンケ・ドイチュラント。2006年ワールドカップドイツチームの写真が載った、DFBドイツサッカー連盟公認のカレンダーです。
 ネットショップでは、表紙のFWポドルスキー以外は写真がわからず少々心配でしたが、こうして、1月にはボランチのフリンクス選手、2月にはしっかり私の贔屓のラーム選手が載っています!
 ただ、肝心の祝日の記載がありません。
 復活祭やアドヴェント(待降節)は、年によって変わる移動祝祭日なので、確認したかったのです。ドイツ製なので大丈夫と期待しましたが、残念。
 
 ドイツの家庭では復活祭に、残った(あるいは、残した)シュトレンを食べることがあるので、私も毎年シュトレンを復活祭にいただいています。もちろん、「モミの木」でも復活祭の前後にお出しするので、まずは復活祭の確認をしなければならないのですが…。
 でも、ネットで調べればよいこと。2月のフィリップヒェン(ラーム選手)に免じて、よしとしましょう。

新着ティーコジー⑦裏地u.紅茶の話

新着ティーコジー⑤裏.JPG

 茶に水玉のティーコジーの裏地です。

 裏ですが、こちらが表でもいいくらい。縮小した写真ではおそらくはっきりしないと思いますが、ティーカップの模様の下には、それぞれ英語で紅茶の名前が綴られています。例えば、Milk Tea, Dimbula Tea(ディンブラ), Ruhuna Tea(ルフナ), Assam Tea(アッサム), Kandy Tea(キャンディ), Nilgiris Tea(ニルギリ),Dooars Tea(ドアーズ)など。

 ちなみに、ニルギリは、インドの紅茶でクセがないため、単独で流通するより、主にブレンド用茶葉として用いられています。同様に、アッサムとダージリンの間の丘陵地帯ドアーズの茶葉も、大半がブレンドやティーバッグの原料にされ、ベルガモットの香りを加えてアールグレーに製茶される場合もあるようです。
 そのため、「モミの木」では、上記のディンブラ、ルフナ、キャンディのスリランカの紅茶のほか、アッサムもお出ししていますが、ニルギリとドアーズは取り扱っていません。実は、ドアーズは、この裏地を見て初めて名前を知ったのですが、アッサム同様政情が不安定らしく、地元の人しか立ち入れない場所も多いようです。

 それにしても、どうしてこちら側が表ではないのか?作っている本人に確認もしていないのですが、着物は渋好みなのに裏地に凝る江戸っ子趣味でしょうか?
 私など裏なのに人に見せたくなって、こうして紹介しているほど。
 親しい間のお茶なら、こうして、「ねぇ、見て見て!」と話題にされてもいいかと思います。
 ディンブラ、ルフナの簡単な説明は、買い物ページをご参考に。
 紅茶好きなら、絶対たのしいお茶になると思います。

 なお、こちらで紹介しているティーコジーは、「買い物かご」およびクレジットカードのご利用ができませんが、メールにて在庫のお問い合わせ→ご注文→振込みまたは代金引換にてお買い物が可能です。
 どうぞ、ご検討くださいませ。
 ティーコジーはすべて手作りの1点ものです。そのため、お手数ですが、まずお問い合わせをお願いいたします。特に確認したい点など、写真のアップも可能です。
 
 

新着ティーコジー⑦

新着ティーコジー⑤(茶色のテント型).JPG

 しばらく中断していたティーコジーのご紹介です。

 今回は、茶に紫がかったピンク(あるいは、うす紫?)の水玉模様のテント型。
 大きさは、広げたときの対角線の長さが28cm、高さ19.5cm。「モミの木」で使用しているポットにはちょうどいい大きさです。
 中綿の厚さは、ぶ厚いというほどではありませんが、ひとりでお茶をしながら、2時間ほど本を読んだりくつろいだりするには、問題ないかと思います。なお、このティーコジーにはポットマットは付いていません。ポットの下にテーブルクロスやランチョンマットを敷くと、いっそう保温の効果があり、テーブルを傷めることもありません。
 お値段は、2,625円(税込)。
 このティーコジーは、表はシックですが、裏地がかわいいので別に写真を載せます。
 どうぞ、ご検討くださいませ。

雪の日サービス

ガーベラとカーネーション1/10~.JPG
 
 週末の激しい雨が、月曜日は雪になりました。午前中は日が射していたものの、午後から牡丹雪。夕方いったん止んだのが、夜は粉雪になり、翌火曜日は雪掻きとなりました。

 このように朝「モミの木」で雪掻きをしなければいけないような日に、わざわざいらしていただいたお客さまには、『雪の日サービス』をいたしております。
 この『雪の日サービス』は、朝駐車場の雪掻きをした日に限ります。ちらちら牡丹雪などが降っているのは、対象外とさせていただきます。
 というのも、車で20分ほど離れた地下鉄の泉中央駅付近では降っていなくとも、ここでは通り雨ならぬ通り雪のこともよくあるのです。さっと影って、ちらちら舞ったかと思うと、すぐに日が射す。何しろ、スキー場の照明が見える場所なので、「あっ、山が見えない、白くなっている」と思ったら、雪になります。しかし、ひとしきり激しく降っても、日本海側や札幌ほどは降らず、一日中ということもあまりありません。例えば、お茶の時間に、あるお客さまがいらしたときには牡丹雪でも、別のお客さまのときには晴れていた。
そんなこともあります。そのため、わかりやすく「朝雪掻きをした日」にかぎり、『雪の日サービス』なのです。

 サービスの内容は、以下のとおりです。
 ランチのご予約をされていた場合 ¥1,160(税込)→¥1,050(税込)
 飲み物全品              ¥525(税込)
 「モミの木」では、紅茶はすべてポットサービス。いちばんのおすすめのディンブラは¥525(税込)で変わりませんが、チーズケーキやくだものを使ったお菓子にはディンブラをお出ししているので、ウバやヌワラエリヤ、ダージリンをお試しになる機会も少ないと思います。どうぞ、この機会に別の茶葉もお試しくださいませ。
 なお、「モミの木」ブレンド珈琲は¥525(税込)ですが、カフェ・オ・レは、¥630(税込)→¥525(税込)になります。カフェ・オ・レは、「黒い森」ブレンドで淹れた珈琲に牛乳、さらに仕上げにホイップした生クリームを落したもの。こちらもおすすめです。

 今週の花は、新春らしく(?)パステルカラーの花。オレンジのガーベラとピンクのカーネーションをグリーンに加えました。2本あるレインボードラセナに、赤のほかピンクとオレンジがかった部分があるので違和感もないかと思います。
 クロスも、小さな円テーブルに1枚、オレンジの花柄のものを使っています。

 では、お待ちいたしております。
 お客さまがお住まいのあたりで雪掻きなどなさっていなくても、こちらでは雪掻きの場合もあります。
 この冬は雪が少ないようですが、どうぞ、運試しに…。

Dreikoenige 三王の日 

クリスマスの本①3Maenner.JPG
 
 1月6日は、ドイツではDreikoenigeドライケーニゲ、文字どおり約せば「三人の王」と呼ばれる日。お生まれになったイエス様のお祝いに、東方からWeiseヴァイゼがやって来た故事にちなむ日です。

 この故事については聖書のマタイに記述がありますが、あくまでも、もともと「賢い人、賢者、賢人」などの意味のWeiseがやって来たとされ、Koenige「王」とはされてはいません。その数も複数で記されていますが、明確に3人とは記されておらず、Weiseからの贈り物が、黄金、乳香、没薬の3つだったことから、3人とされています。
 どうしてドイツではWeise賢者がKoenige王とされたのか、その経緯は知りませんが、実際は、天体の観測をする学者ないしは占星者、預言者のような人物だったようです。日本語では、「3人の博士たち」と訳されていることもあります。また、イエス様に高価な贈り物を携え、当時のヘロデ王に謁見もできた事実から、それなりの身分の人物たちであったことはわかります。

 とまれ、ドイツでは、この、東方からイエス様ご生誕のお祝いにやって来た3人に名前も付けられ、メルキオールとバルタザール、モール人の国からやって来た黒人の王カスパルとされています。さらに、この3人がイエス様のもとを訪れ、贈り物を捧げている景が、クリッペや種々の絵画に描かれているのです。

 なお、3つの贈り物はそれぞれ、黄金は王への捧げもの、乳香は幼子を神として讃美するもの、没薬(もつやく)は限られた命の人間への捧げものとされています。乳香も没薬も日本人には馴染みがありませんが、乳香はゴムの樹脂から作られた白い粉を焚いてお香とするもの、没薬はカンランという木の樹脂から作られる香油です。

 ところで、Dreikoenigeは、州によって祝日が異なるドイツでは、一部の州のみの祝日です。おそらく、カトリックの多い州では祝日とされているのでしょうが、私がいたHannoverハノーファーがあるニーダーザクセン州が休日か否か、残念ながら覚えがありません。カトリックの小学校はまだお休みでした。家にいると、3人の王に扮した子どもたちが歌を歌いにやって来ました。もちろん1人はモール人のカスパル役で、顔を真っ黒に塗っていました。私は大急ぎでカメラを取りに行って、3人とそこのおばあちゃんを入れて写真を撮ったのですが、写真は紛失。しかし、3人ともちゃんと頭に王冠をのせていたことや、雪や雨ではなかったものの鉛色の空で寒かったこと、写真を撮った台所のことなどはよく覚えています。

 絵本の写真は、先日ご紹介した、イエス様ご生誕を知らせるひときわ輝く星を見た3人がベツレヘムに向かう旅の場面。ちなみに、この絵本では、drei weise Maennerドライ ヴァイゼ メナーと書かれています。

2007年の休業予定

 以下のとおり、2007年のお休みの予定をご連絡いたします。
 あくまで予定ですので、近くなりましたら、あらためてご連絡いたします。

 *年始休業          (実店舗・ネットショップとも)~1月4日(木)まで
*ゴールデンウィーク休業  (実店舗)    4月30日(月)~5月8日(火)
                  (ネットショップ)4月30日(月)、5月1日(火)、7日(月)、8日(火)
*夏期休業           (実店舗・ネットショップとも)8月11日(土)~16日(木)
なお、実店舗にかぎり、シュトレン製作のため、11月は水曜日をお休みさせていただくかもしれません。

 勝手ながら、よろしくお願い申し上げます。

Ein glueckliches Neues Jahr ! あけましておめでとうございます

冬木の芽.JPG

 おだやかに2007年が明けました。
 みなさまは、どのような新年、お正月をお迎えでしょうか?
 みなさまの新しい年のご多幸をお祈りするとともに、「モミの木」をよろしくお願い申し上げます。

 写真は、きょうのもの。西隣の公園の辛夷(コブシ)の芽です。
 葉を落した木々は、眠りつつも春にそなえて蕾や芽をふくらませていきます。温暖な地域では、そもそも秋冬一度に落葉する木々が少ないので、冬芽を目にすること自体あまりありませんが、街路樹のサクラや白蓮(ハクレン)の芽も目立つようになっているはずです。
 寒空のもと、少しずつでも確実に大きくなっていく冬木の芽を見るのは楽しみ。その姿に励まされることもあります。特に辛夷や白蓮の芽は大きく、目立ちます。俳句でも、冬木の芽は季語ですが、何の木の芽か具体的に表し、例えば、辛夷の芽を詠ったものもあります。

 鎌倉は五十六谷戸(やと)辛夷の芽  志田 千恵(『鷹』1999年5月号)

 谷戸とは、関東でいう低湿地のこと。広辞苑によると、鎌倉辺には地名として多く現存しているようです。鎌倉はあまり知りませんが、少し奥まったところには畑もあり、トンビの啼く声も、春にはウグイスの声も聞かれます。谷戸は、そんな、観光客の行かない、地元の人の暮らしがある隣といっていい場所かと思います。小山に囲まれ、近くに菜畑や農家もあるかもしれません。
 そんな谷戸の雑木の中に見つけた、辛夷。辛夷は、ほかの木々よりも大きな冬芽をつけるので、すぐわかります。あぁ、こんなに冬芽が大きくなっている!見上げれば、冬芽と、冬といっても北国とは違う、真っ青な冬空。この辛夷の冬芽がほころんだら春。春も近い…。

 この句では、「辛夷の芽」と季語が「置かれている」(「季語を置く」とは、俳句独特の表現です)だけなのに、読んだ瞬間このような景が浮かんできます。これは、季語の働き。辛夷の芽という季語が、何も言わなくても、鎌倉の真っ青な冬の空まで連想させるのです。ただ、逆に冬晴などの対象が大きな季語では、漠然としすぎて、辛夷の芽までなかなか想像できません。
 一般に、大は小をかねると言いますが、俳句の季語では、小が大をかねる、その場合が多いと私は思っています。(本や誰か先輩の口から聞いたことはないのですが、実感です!)例えば、以前井上すず子さんのあきざくら=コスモスの句、「あつまつて水は水色あきざくら」を紹介しましたが、コスモスから鰯雲を想像することはできても、鰯雲の季語からは、地上にコスモスも咲いているかもしれないけれど、ほかの花もいろいろ咲いている、とはっきりしません。季語のカバーする範囲が広すぎて、ポイントが絞れないのです。

 また、辛夷の大きな芽を見ると、春が近いこともわかります。そんなことから、春の訪れを待つ、期待も感じられます。
 「かまくらはごじゅうろくやと」。谷戸の意味、どんな場所かがわかれば、数も56とたいへん覚えやすく、リズムのいい句です。このビシッと言い切った詠いっぷりにも、春はもうすぐ!と確信した気持ちが表れていると思います。

 これから、鎌倉に初詣に行かれる方、どうぞ、辛夷の芽も探してみてください。仙台でこの大きさですから、もっと膨らんでいるかと思います。また、辛夷の芽なんて知らなかったという方も、気をつけてみてください。見つかったら、「鎌倉は五十六谷戸辛夷の芽」と浮かぶかもしれません。

  でも、鎌倉は遠いという方には、次の湘子(しょうし)先生の句を。湘子先生は、藤田湘子先生、2005年4月に亡くなられましたが、『鷹』を創刊・主宰された先生です。


 日本に松と縄あり初詣  藤田 湘子(『神楽』)


 どうぞ、2007年がよい年となりますように。ご多幸をお祈りいたします。「アイン・グリュックリヒェス・ノイエス・ヤール!」