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二輪草・連休およびランチについて

ニリンソウ07.04.24.JPG


 庭の二輪草(ニリンソウ)が咲きました!
 写真は、一連の写真と同じく、好天に恵まれた24日のもの。
 二輪草は、木々が芽吹ぶくころ山に行くと、群生しているのが見られます。
 私も札幌にいたとき初めて知った花。ご存知ない方も多いかと思いますが、札幌では円山(まるやま)のほか北大植物園でも見られると思います。これから北海道にご旅行される方、桃色の里桜(サトザクラ)や同時に咲き出す梅のほかに、自然が残っている場所なら足下にあるかもしれません。
 この静謐な佇まいの花が大好きなのですが、これは隣の公園にはありません。苗は、思いがけず生協のカタログで見つけました。モミの木の根もとに植えて、これで2年め。その外側のラベンダーに隠れるように咲くと、じきに花も葉も枯れて、つぎの春まで姿を消してしまいます。
 
 ところで、何度もお知らせのとおり、きょう明日の月・火の定休日から来週の定休日の8日まで、実店舗はお休みさせていただきます。(ネットショップは通常どおりです!)

 しかし、先週の火曜日やきょうもそうでしたが、お天気がいいと、門扉が閉まっていようが看板もガーデンチェアも出ていなくても、お見えになるお客さまやお問い合わせなどの電話があります。
 定休日でも北側の駐車場に入れるようになっているオープンな作りが問題なのですが、営業時間以外は全くの一般家庭です。定休日に無人となる店舗とは異なります。休みの日の駐車場で、5分も10分も立ち話というのは、どうぞご遠慮くださいませ。もしも、自宅のガレージがたまたま空いているとき、知らない人に車を止められて立ち話をされたら…?と考えてみてください。私も、そのご想像と全く同じ心境なのです。

 なお、ランチのご予約は、前日の午前中まで、水曜日の場合は日曜日までにお願いいたしております。
 なにぶん、「ドイツのお菓子の紅茶店」(紅茶はドイツ製ではありません!)。いわゆる、喫茶店でもカフェでもありませんので、通常ランチも軽食もご用意しておりません。
 私ひとりですべて、ネットでご予約のお菓子や実店舗でお出しするお菓子を作るため、時間のやりくりが必要なのです。
 急なご予約にはお菓子のスケジュールやランチの材料調達の対応が難しいため、遅くとも前日の午前中までにお願いしておりますが、お受けできない場合もあります。どうぞ、ご了承くださいませ。
 
 ドイツでは、仕事とプライベートとをはっきり分ける人が多く、同僚と仕事以外に付き合うことは稀のようです。仕事は、休むときは休む、やるときはやる。仕事も勉強も時間をかけるだけではだめ、休むとき休まないといい結果が出ない、とよく言われるのです。これは、ドイツ語を習っていた東京のゲーテの先生方も試験の前などに言っていましたが、しっかり休まなければ体も集中力も持たないというのはどなたも同じでしょう。
 というわけで、ご来店のお客さまの少ないゴールデンウィークやお盆、年末年始などは、実店舗はお休みなのです。
 
 どうぞ、みなさまもよい連休を!
 Schoene Goldene Woche ! シェーネ ゴルデネ ヴォヘ!
 

テッセン

テッセン、カーネーションなど(07.04第.4週).JPG


 今週の花のご紹介です。
 今月はドウダンツツジの枝をハンノキの枝とともに活け、花はサクラに合わせてピンク系のものを別の花瓶にまとめていましたが、とうとうドウダンツツジの枝も瑞々しいのはこれ1本。今週は、紫紺のテッセンと白のアルストロメリアに、先週飾っていたピンクのカーネーションを加えました。まわりのグリーンはキイチゴです。

 ピンクの花はそれほど好きではないのですが、アルストロメリアの花びらに薄紅いろの線が入っているので違和感はないと思います。ほんとうは紫紺と白にグリーンで渋くまとめたかったのですが、まだテッセンもアルストロメリアも開ききっていないうえ、花の向きがよくないため、ピンクも加えたわけです。しかし、クレヨンのピンクのようにはっきりした色なので、テッセンが開いたら、色がぶつかるかもしれません。

 ただ、せっかくのテッセンの見頃がいつになるかは少々心配ではあります。というのも、今週の営業のあと、実店舗は4月30日~5月8日までお休みなのです。

 しかし、庭のジューンベリーの花は、去年は連休中見頃だったのが今年はその前に咲きそうです。まだまだ若木ですが、甘い実がなります。ドイツのJohannisbeeren ヨハニスベーレンと同じく、ちょうど夏至のJohannistagヨハニスタークのころ熟すので、同じ仲間だと思いますが、甘い実がなる品種なのです。生のものを好む日本では、リンゴをはじめ果物だけでなく野菜までもが、生の、火や手を加えない状態の糖度を競い、それがよしとされている結果だと思います。種はあってもそのまま食べる分にはいいのですが、私がお菓子に使おうと思っていた味ではありません。ジューンベリーの花も咲いたらご紹介します。

 そして、庭では水仙の蕾が大きくなりました!去年は水仙も連休過ぎに開花でしたが、今年は連休中が見頃のようです。西側のヒイラギの根もとに黄色い水仙がムスカリとともに並ぶと素敵なのですが、お客さまに見ていただけないのは残念です。

 もう初夏の陽気のところもあると思いますが、こちらはこれから水仙なのです。しかし、憎らしいことに今年は草も早く、定休日は草取りに3時間。雪掻きがなければ、草取りに落葉掃き。連休は、庭仕事です。
 

サクラと芽吹きはじめた山

サクラとちいさな針葉樹.JPG


 例年サクラの開花と西の小山の芽吹きとが重なるようですが、今年はサクラの方が少し早く、やっと萌黄いろになりはじめた山とサクラの写真が撮れました。
 空の青と草の緑、萌黄いろの小山と薄紅いろのサクラ。公園を4分の3ほど回ったところです。全部紹介しきれませんが、歩いていると高低に景が変化し、ここからこんなものが見えるのかという驚きもありますし、場所ごとに見せ場が造られているのもわかります。
 ぜひ、歩いて一周をおすすめします。ちなみに、道草をしなければ私の足で約20分、きょうのような歩き方で小1時間でした。

芽吹いたばかりのカツラ

カツラのひこばえ.JPG


 カツラの新芽は紅いのか。
布施伊夜子さんの「紅涙(こうるい)をしぼりし桂芽吹きけり」を見てからいつかは確かめたいと思っていたのですが、ご覧のとおり。どの木もすっかりうぐいすいろのような黄緑に変わってしまっていましたが、剪定された下枝の脇から出た「ひこばえ」の部分の葉が紅く残っていました!

 ひこばえの葉でさえこれほどならば、木全体がうぐいすいろの葉に変わる前はさぞかし素晴しかったことでしょう。紅涙のカツラの芽吹きを見るには、おそらくサクラの咲き始めるころには見ないと遅いかもしれません。

 この近くでは将監(しょうげん)に並木がありますが、カツラはほんらい谷川や泉の近くに育つ木だそうです。私が山のなかで初めてカツラを見たのも、札幌の円山(まるやま)を動物園側に下りたところの沢辺。幹のりっぱな巨木でした。

 上高地にもりっぱなカツラが何本もあるようです。ゴールデンウィークに見る機会のある方もいらっしゃるかもしれません。まるい葉が特徴です。ぜひ、沢の辺りを探してみてください。

 なお、連休中は、何度かお知らせのとおり、実店舗は4月30日~5月8日までお休みです。ネットショップは、月曜火曜の定休日以外は通常どおりです。

新緑のカツラ

新緑のカツラ①07.04.24.JPG


 写真のカツラも私が気にかけている木のひとつ。この木を北側から写した黄葉の写真も以前のコラムに(06.10.23『黄葉のカツラ』)紹介しました。これは南側から撮ったもの。同じ木でも写す角度によって印象が変わります。
 カツラは黄葉の時期カラメルのようなあまい匂いを発するのですが、先日それに似たあまい香りが漂ってきました。もしかしたら、芽吹きの時期にも黄葉の時期のようにあまい匂いを発するのかもしれません。

 ところで、カツラの芽吹きといえば、『鷹』の日光集同人の布施伊夜子さんに次の句があります。

 紅涙(こうるい)をしぼりし桂芽吹きけり  布施伊夜子(『鷹』2000年6月号)

 紅涙とは、血の涙の意のほかに、美しい女性の流す涙の意もあるようです。木には、葉が芽吹くときから緑いろのものと、最初赤銅色の葉が芽吹き、葉が開くにつれてだんだん緑いろになって行くものとがありますが、この句からするとカツラは紅い葉が芽吹くようです。
 カツラの黄葉が大好きなのに芽吹きは見たことがなく、実はその確認がきょうの散歩のいちばんの目的。しかし、少し遅かったようで、すでに葉が開いてしまっています。カツラは公園に何本かありますが、遠目に見てもどれも黄緑いろの葉が出ているようです。カツラは、芽吹きの早い木だということも初めてしりました。 
 というのも、生まれ育った静岡では常緑樹が圧倒的。実家は高い槇の生垣に囲まれ、西側には冬の西風を防ぐため大人一人では抱えきれないほどの木が何本もありますが、どれも常緑樹。秋に色を変え落葉する木など、イチョウかサクラ、プラタナスくらいしか思い浮かびません。そのため、木が芽吹くとき赤銅色のものもあるということは、遅ればせながら、ここで暮らして初めて気がついたのです。
 また、紅涙という美しい言葉も、恥ずかしながら初めて知りました。このように美しく、艶やかな言葉を俳句で使うことは難しいのですが、言葉が浮くことなく一句に納まっています。
 
 さて、カツラの新芽は紅いのか。ちょうど、剪定された下枝の脇からひこばえが出ていました。その写真があります。どうぞ、次の稿をご覧くださいませ。

窓辺のサクラ

西側のサクラ(歩道から).JPG


 このところ日曜日は雨続き。週明けもあまりパッとしませんでしたが、きょうはお天気に恵まれました。

 先日ふれた西側のサクラが満開になりました。客席からはご覧になれませんが、私がお菓子を作る場所の正面。隣のユリノキや近くの辛夷ともにいつも心にかけている木です。
 
 このほか、きょうは公園を一周して、何枚も写真を撮りました。いつもは、せいぜい20mほど行った辛夷まで。ふだん行かない地点の景も引き続きご紹介いたします。

雨の日曜日

満開の辛夷.JPG


 先週に続いて、今週も日曜日は雨。

 雨のサクラや落花は風情がありますが、辛夷や木蓮にとって雨は大敵。特に花びらの厚い木蓮は雨に弱く、たちまち傷んでしまい、美しい花びらが無惨に茶いろくなってしまいます。木蓮に似た辛夷はそれほどでもありませんが、決して雨に美しい花ではありません。満開の辛夷の写真は、快晴の20日のものです。

 ところで、きょうは雨だけでなく給料日前でもあって、静かな日曜日。こんなときは、ふだん作る時間がなかなかなく、かつ日持ちのするお菓子を作ります。ネットでは販売していない、実店舗のみのパウンドケーキ。きょうは、小さなマーガレット型のレモンのパウンドケーキのほか、いわゆるパウンドケーキ型でドライフルーツとくるみが入ったものとマーブルケーキとを焼きました。
 特にドライフルーツのお菓子は、寝かせた方がドライフルーツの糖分や風味がなじんで美味しいもの。紅茶にも珈琲にもよく合い、ドイツでもお菓子を作る家なら常備している家庭もあります。私もお世話になったハノーファーの家庭を久しぶりに訪ねた後旅行に出るとき、ライ麦パンのサンドウィッチのほか、ドライフルーツのパウンドケーキも持たせてもらったことがありました。

 ところで、パウンド型のお菓子を均等に美しく切るのは結構むずかしいのですが、先日買ったデロンギのスライサーで試してみます。うまく切れたら売り物になりますが、果たして…?

好天

07.4.20のサクラ並木と雑木山.JPG


 今朝は久しぶりのお天気。満開のサクラだけでなく、木々も芽吹きはじめました!
公園の入り口の山茶花の脇にもヤエザクラがありますが、それは数輪ほころびはじめたところ。ちょうど私がお菓子を作る場所の正面です。私としては特に愛でるひともいないこの八重は、自分のために咲いてくれているような気がしています。その隣には芽吹き始めたユリノキ。車でさっと来てさっと帰るお花見のひとにはわからない春の楽しみです。
 またもや写真と一致していないことを書いてしまいました。お赦しください。

花曇

並木のいちばん北のサクラ.JPG


 きょうは、雨こそまぬがれたものの、花曇。おまけに少々冷え込み、花冷えでもあります。
 週末から昨日の雨にも負けず、花は散っていませんが、写真はきのうと同じ先週12日の朝のもの。並木のいちばん北側の、いちばん「モミの木」に近いサクラを公園の斜面から写したものです。写真がきょうの花曇とは全く逆の快晴で、タイトルと一致していません。お赦しくださいませ。

 並木はご覧のとおりまだ若木で、「桜」と漢字で書くような、ましてや「櫻」の字を使いたくなるような格も迫力もありません。
 花色が濃いのは、ソメイヨシノではなく、ヒガンザクラ系のため。地元ではなぜかここのサクラが有名らしく、公園にお弁当持参で来る花見の方や、車でやって来て駐車スペースを見つけるや車を降り、パシャパシャ写すとさっと帰られる方が多いのです。

 しかし、と天邪鬼のせいか私は思うのですが、あのサクラ自体は見るべきところはあまりありません。せいぜいソメイヨシノより濃い花色以外、目を惹くところはないのですが、ほかと違うところは、あの並木には前景と後景とがあるところ。前景の公園と後景の雑木山と、さらに目を転ずると、雑木山の彼方に泉ケ岳というスキー場のある山まで見えることがあります。住宅街や通学路にここより立派なサクラ並木をよく見かけますが、前景後景が揃ったところはなかなかありません。

 今年は雑木山の芽吹きよりサクラの方が早く、芽吹き始めた緑と花とを同時に楽しむことはできませんが、どうぞ、並木だけでなく公園の花々もご覧になってください。たびたび触れているように、この谷間公園はその名のとおり、底に流れる幅1メートルほどの川の斜面を造園したもの。散策できるように小径や東屋もありますが、人口臭はあまりありません。ウグイスのほか鳥の声も楽しめます。
 花見は花ばかりでなく、まわりの木々や鳥の声まで楽しんでこそ。どうぞ、ゆっくりなさってください。

サクラ並木 u.連休のお知らせなど

サクラ並木07.4.12.JPG


 先週木曜日12日朝のサクラの写真に引き続き、今回もそのとき撮ったものの1枚です。
 というのも、その後写真のような青空に恵まれなかったため。この並木は、「モミの木」の西向かいにある公園の西側。今年は例年開花の14日より少し早く、12日の好天で夕方にはほぼ満開になりました。

 俳句にも「春愁(しゅんしう・はるうれひ)」という季語があるように、春は、花が次々とほころび、新年度も始まって、心が華やいだりシャキッとしたりしますが、その反面ふっと、もの哀しい思いに囚われることがあります。おまけにちょうど花(桜)のころは、花曇(はなぐもり)、花冷えの時期。私の場合心が晴れないのは、天気のほかにもうひとつ理由があります。
 「モミの木」はサクラ並木がすぐそばのせいで、この時期混むでしょう?と言われるのですが、全くの逆なのです。いつもいらっしゃるお客さまは見えず、土・日は「基本的に」看板も出さないようにしているので、店と気がつく方も少ないようです。また、花見をなさる方はみなさんコンビニのお弁当や飲み物の袋を提げていらっしゃいますし、お子様連れの方も多いのです。そのため、ランチも予約が必要、お子様連れもご遠慮いただいている「モミの木」は通常より静かな状態。私としてもランチやお子様連れのお客さまをお断りするのは心苦しく、断わられる方もいい気分はしないはずです。

 そんなわけでこの時期お子様連れの多い土・日は看板は出さないようにしていますが、営業はしております。4月は、29日まで実店舗の休業予定はありませんが、以前お知らせしたとおり、実店舗は4月30日月曜日~5月8日火曜日まで連休いたします。
 なお、看板は最近まで全く出さないようにしていたのですが、やっているかどうかわかるように出してほしいという要望のため、なるべく出すようにいたしました。サクラの時期でも、平日は、雨や風の強くないかぎり出しています。ただし、ランチのご予約で手一杯のときはその時間看板を出さないこともあります。(看板を出さない理由は、2006年11月11日のコラム参照)

 お店なのに看板を出さないのはおかしい、と思われる方もいらっしゃると思いますが、私としては商売として「モミの木」をやっているのではなく、ドイツの家庭で作って食べられているお菓子Kuchenクーヒェンとドイツの知人の家の居間のようにコーディネートした空間とを通して、一般的なドイツのイメージ(=ビヤホール文化)とは別の側面(家庭のくらし)を伝えられたら…、と始めたもの。むしろ、「店」の雰囲気がなるべく出ないようにしています。そのため、ふつうのドイツの家庭にないものは使わない、出さない、ふつうの主婦がやらないこともしない。そう心がけているのです。

 看板もその基準に合わないものですが、レジもトイレのペパータオルもその意味でも使いたくないもの。そこで、数字が苦手な私はレジをかわいい子犬の絵が並んだティータオルで隠し、トイレのペーパータオルはゴミにもなるため、ハンドタオルを用意しています。
 ただ、日本にいるドイツの知人とも嘆くのですが、最近ご自分のハンカチを使う方が少なくなってしまいました。ドイツではよく、再生紙を漂白していないごわごわのグレーのペーパータオルがトイレに置かれていますが、知人は来日した当時みんながハンカチを使っているのを見て、ほんとうにumweltfreundlich!ウムヴェルトフロイントリッヒ 環境にやさしい!と感心したそうです。しかし、私もホテルやデパートのトイレで使われたペーパータオルが溢れているのを見ると、唖然としてしまいます。タダならあっても貰う、使うということに馴れてしまったのでしょうか。ご自分のハンカチを使えばその分ゴミが減ります。最近やっとレジ袋削減が声高になってきましたが、公共のトイレのペーパータオルや騒々しい手の乾燥機(ハンドドライヤーとでもいうのでしょうか?)なども使用を慎みたいもの。持参のハンカチで拭けばすむものにこれほどエネルギーが必要か、ぜひ考えてほしいと思います。

 ところで、サクラですが、土曜日のにわか雨や日曜ときょう月曜の午後からの雨にもかかわらず、散ってはいません。青空が待たれます。
 

シュトロイゼルクーヒェン さくらんぼ②.JPG

シュトロイゼルクーヒェン さくらんぼ①上から.JPG

シュトロイゼルクーヒェン さくらんぼ③サイド.JPG

シュトロイゼルクーヒェン3種

シュトロイゼルクーヒェン 3種.JPG

サクラ咲く

サクラ咲く07.4.12.JPG
 

 西側の公園の向こうのサクラが昨日から咲き始めました。
 写真は今朝のものです。
 まずは、取り急ぎご報告まで。

復活祭④―辛夷咲く

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 きょうドイツでは、復活祭2日目の祝日、Ostermontagオースターモーンターク「復活祭の月曜日」と呼ばれる日です。復活祭の前後2週間ほどは学校も休み、一般にも祝日のKarfreitag「嘆きの金曜日」から4連休になります。この復活祭はクリスマスとともに、信仰上重要な行事であるばかりでなく、家族揃って過ごす大事な行事のようです。離れて住む子どもには、クリスマスが無理なら復活祭には帰省しなさい!と言われるようですが、旅行にも最適な時期です。

 こちらでもようやく辛夷(コブシ)が咲きました!西側の公園の辛夷については、元日や3月14日の『春の雪』のコラムでその冬芽の写真を紹介してきましたが、やっと枝先の蕾が開きました。しかし、ご覧のとおり、大半はまだ蕾です。

 東京に住んでいたときは、まず待ち遠しかったのが梅、そしてまだ冷たい夜気とともに薫ってくる沈丁花でした。桜のころはすでに暖かく、春を実感しているので、それほど開花を待ちわびることもなかったのですが、3月4月になっても東京の冬より寒い日が続く札幌やここ仙台では、辛夷がいつ咲いてくれるのか待たれるのです。仙台の梅のころはまだ寒く、春は名のみ。しかし、辛夷まで咲くと桜ももうすぐで、ようやく春の到来を実感できるのです。
 辛夷は、よく似た白木蓮よりも花は小さく花びらの厚さもありませんが、木はひと回り大きく、20メートルほどになります。
 札幌にいたときは、雪がまだ残る山に辛夷が咲いているのを見つけると、ほんとうに嬉しく、有難い気持ちになったものです。

 ところで、復活祭の休みに行ったウィーンでは、オペラ座の裏手にあった白木蓮が満開で、それは見事でした。しかし、辛夷については頭を抱えてしまいます。というのも、当時は植物にもましてや俳句にも興味がなかったうえ、生まれ育った暖地の静岡では辛夷など見たこともなかったのです。きっと、昔の私のように辛夷はご存知ない方も多いでしょう。例の『北国の春』で歌われている辛夷がこの花なのです。

 私にとって、北国の春は、初めは遅々としてなかなか進まず、ながい助走をとっているようですが、あるときを境に一気に進みます。その境がこの辛夷や連翹なのです。桜の開花ももうすぐ。明日は少し散歩の足を延ばしてみようと思っています。

復活祭③―復活祭日曜日

カレンダー・4月.JPG

 
 きょうは、復活祭。イエス様の復活を祝して、きょうと明日の月曜日は祝日です。

 復活祭もクリスマスと同様、もともとゲルマン人の祭とキリスト教とが結びついたものですが、復活祭は春分の後の最初の満月の日と決められているため、年によって早い遅いがあります。このころには、ドイツでも日が長くなり、さまざまな花も咲き出します。早い3月下旬の復活祭には連翹や木蓮、遅い4月中旬の復活祭にはりんごやプルーンなどの木の白い花がいっせいに咲き誇ります。しかし、ホワイトクリスマスならぬ「白い復活祭」という言葉もあるように、復活祭に雪が舞うこともあるようです。

 写真のDFBデー・エフ・ベー(Deutscher Fussball Bund)ドイツサッカー連盟の公認カレンダーは、月曜から始まるタイプ。日曜日のほか、前後の月の日付と祝日とが白く表示されています。先日のイエス様受難の金曜日Karfreitagの6が白くなっているのがおわかりになると思いますが、きょうと明日9日も復活祭の祝日のため数字が白くなっています。
 ちなみに、4月は代表チームキャプテンのミヒャエル・バラック選手。バラック選手は旧東独の出身で、今シーズンはバイエルン・ミュンヒェンからイギリスのチェルシーに移籍してしまいましたが、写真のキャプションには「(ピッチの)アーティスト」とあります。ボランチのバラック選手は視野が広く、絶妙なパスの出し手ですが、それを称えたものでしょう。確かW杯前のシュピーゲルかシュテルンという雑誌に、「ミヒャエル、あんたの子どもが欲しい!」というメッセージを掲げた女性が写真に写っていました。2006年ドイツ代表の私の贔屓はクリンスマン監督とレーヴコーチの2人にフリンクス選手とフィリップ・ラーム選手ですが、バラック選手はプレーヤーとして人気が高いようです。

 ところで、復活祭に復活するのはイエス様だけではありません。シュトレンも復活するのです。これは、ドイツの知人から復活祭には残ったシュトレンを食べるというのを聞いて、シュトレン好きの私が復活祭用に1本残しておき、毎年いただくことにしているだけの話ですが、そもそも、保存方法が限られた時代から焼き継がれてきたお菓子は、日持ちがいいのです。クリスマスの前のアドヴェントにいただくため、ドライフルーツをたっぷり入れてじっくり焼いたシュトレンも例に違わず、しっかり保存すれば復活祭のころいただいても全く問題ありません。
 「モミの木」でも復活祭の前後にお出しすることにしているのですが、今週は出しそびれてしまいました。来週1週間はお出しします。クリスマスの前に機会のなかったお客さま、どうぞお試しくださいませ。

 桜はまだ蕾のようですが、ようやく辛夷の蕾が大きくなり、枝先の蕾からは白い花が見えてきました!まだ開いてはいませんが、明日にはほころぶと思います。どうぞ、乞うご期待!

復活祭②―Karfreitag 聖金曜日

ハンノキとドウダンツツジ.JPG

 きょうは、ドイツ語でKarfreitagカールフライターク、日本語では聖金曜日または嘆きの金曜日と呼ばれる日。国をあげて復活祭が祝われない日本では、聖金曜日と言われてもピンとこないかもしれませんが、嘆きの金曜日と言われると想像がつく方もいらっしゃるでしょう。例によって『独和大辞典』では、「キリスト受難の日」という説明がありますが、具体的には、十字架に磔にされたイエス様が処刑され、葬られた日。ドイツでは祝日です。

 教会では十字架を除き、祭壇のほか彫刻や絵画に黒い布を掛け、鐘も鳴らさないそうです。「そうです」と言うのも、復活祭の休みは2軒目に滞在していた家族と一緒にオーストリアにスキーに行っていため。教会とは無縁だったのです。

 しかし、復活祭は元来春の祭を意味するように、ちょうどこのころドイツではいっせいに春がやってきて、芽吹きどき。連翹の黄色い花や白の木蓮の花などで街が華やかになります。

 それにちなんで、今週は初々しい新芽をつけたドウダンツツジをメインにしました。ドウダンツツジは秋の真っ赤な紅葉が見事ですが、春開いたばかりの可憐な葉も美しいものです。この葉を大事にしたくて花は別の花器にまとめ、ほかは先週の庭のキイチゴのみ。少し葉が開き蕾も出てきましたが、画竜点睛を欠くようで、物足りないのです。そこで、ドライになってしまったハンノキを加えたところ、ドウダンツツジの葉を引き立ててくれました。考えてみれば山にも早く芽吹くものと遅いものとがありますから、枯枝が混じっていてもおかしくはない、むしろ自然かもしれません。

 ところで、今朝カーテンを開けると、公園の向こうの桜がピンクになっていました。八重のヒガンザクラ系なので、蕾でも大きくなると色が濃くはっきりわかるのです。開花は来週でしょうか。どうぞ、お楽しみに。 

復活祭①―Gruendonnerstag 緑の木曜日

復活祭の週のテーブル.JPG
 

 今週は、8日日曜日に復活祭を控え、ドイツ語でdie heiligeWoche ディ ハイリゲ ヴォッヘ「聖週」、ないしはKarwoche カールヴォッヘ 「嘆きの週」、「受難週」と呼ばれる1週間です。

 カーニバルの後のAschermittwochアッシャーミットヴォッホ「灰の水曜日」から始まる四旬節は、イエス様が荒野で40日間断食をしたことにちなみ、日曜日を除き復活祭までの40日間精進をしますが、現在ではあまり厳格に守られていないことは先のコラム(2/19 『カーニバルの薔薇の月曜日』)でも記したとおりです。

 しかし、この四旬節最後の1週間は、信者の方々にとっては特に重要な時期。というのも、ユダヤ教やローマの監視の目があまり届かないガリラヤ地方で布教をしていたイエス様がエルサレムに入り、これらの勢力の支配下で布教を始めますが、ユダの密告によって捕らえられ、磔刑に処せられてしまうという一大事が起こった1週間だからです。
 この受難週の1週間は、エルサレムにやって来たイエス様を上着や棕櫚の葉を道に敷いて迎えたPalmsonntagパルムゾンターク「棕櫚の日曜日」から始まり、最後の晩餐となったGruendonnerstagグリューンドナスターク「緑の木曜日」、ゴルゴタの丘の上で磔刑に処せされたKarfreitagカールフライターク「嘆きの金曜日」、イエス様なきKarsamstagカールザムスターク「悲しみの土曜日」と続きます。そして、日曜日の夜明けの復活。この復活祭当日の日曜はOstersonntagオースターゾンタークといい、次の月曜日のOstermontagオースターモーンタークとともに祝日です。

 この1週間は信者の方々は特に精進と懺悔に勤めるそうですが、なにぶん復活祭の2週間ほどの休みには2軒目に滞在した家族とオーストリアにスキーに行き、その後一人でウィーンなどを回っていたため、精進の度合いが私にはわかりません。しかし、冬のあいだあまり太陽を拝めず、日が出ても3時を過ぎると暗くなってしまったのがだんだん伸びて、太陽が出る日も増えるだけでなく、街中にパッと連翹の黄色い花や白い木蓮の花が咲いてくると、復活祭が元来はゲルマン人の春の祭と結びついたものだったことにも肯えます。
 このゲルマン人の春祭に由来して、復活祭の飾りは卵とウサギ。卵は生命の、ウサギは多産の象徴と言われています。木製の美しく彩色した卵をモミなどの切枝に飾って花瓶に差したり、お菓子屋さんのショーウインドーには卵形のチョコレートをいろいろな模様で包んだものやウサギ形のチョコレートが飾られています。そして、この卵とウサギとが結びつき、俗に復活祭の卵はウサギが運んでくるとも言われていて、小さな子どものいる家庭では庭のあちこちに彩色したゆで卵を隠して子どもに卵探しをさせるようです。私がいた家庭でも幼稚園のころまではやっていたそうですが、すでに子どもたちは小学校高学年とギムナジウム。残念ながら体験できませんでした。
 
 「モミの木」でも卵の飾りをしたかったのですが、木製の卵がないため、Gruendonnerstag緑の木曜日にちなみ、今週はテーブルのクロスをグリーンで統一しました。緑の木曜日は、「洗足の木曜日」ともいわれるとおり、最後の晩餐の前にイエス様が使徒の足を洗ったことに由来します。この日は、ホウレンソウなどのスープを食べる習慣や、かつては日緑の外套を纏ってミサに参列したこともあったそうです。
 クロスは、円テーブルには濃淡のグリーンのものを2枚ずつ、奥のダイニングテーブルには濃淡のグリーンにカップなどが描かれたミントンのクロス。写真手前のペパーミントグリーンのクロスには、窓辺のアネモネに合わせて、アネモネのティータオルで変化を出しました。

 ここ仙台では、ドイツの季節の歩みと重なり、春の草草が出てきたところです。辛夷はまだですが、連翹は咲き出しました。桜までもうすぐです!