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エリカ

エリカとるり玉アザミ.JPG

 晴れの日が続いていますが、切り花には少し暑すぎるようであまり持ちがよくありません。
 そこで、今週は枝物を選びました。ピンクの小花のエリカと白の小花のコットンラッシュ、青紫のるり玉アザミです。
 エリカは、ドイツ語でHeide ハイデ、あるいはHeidekraut ハイデクラウトといいますが、ハイデとはもともと荒地のこと。北ドイツのリューネブルガー・ハイデのように、農地にはならない、やせ地に育つようです。
 コットンラッシュはカスミソウの茎を木質化したようなもの。何の仲間なのか、今回初めて使いました。
 どちらも枝が茎ではないので、長く持ってくれるのでは…と期待しています。
 ただ、庭のラヴェンダーはそろそろ終わり。定休日には刈る予定です。

百合とユリア

白のカサブランカ.JPG


 レモンイエローに続き、白のカサブランカも咲き始めました。全部で6本の百合の濃密な香りが漂っています。
 私にとって百合は姿よりも香りの花ですが、その香りの秘密を詠った句があります。

 月光を加へし百合の香なりけり  小浜 杜子男(『鷹』1999年11月号)

 百合は人気のない深夜や早朝特に香りが強いものですが、詩的に解釈するとこういうことかと膝を打ちました。あの百合の香には、月光が加わっている!
 そういえば、きのうは日中よく晴れ、夕方始めた庭仕事を終えると、北西の泉ヶ岳の向こうに夕焼が広がり、南西に光を得たばかりの半月が出ていました。庭の百合にも久しぶりの月光が届いたはず。今朝の百合の香りの秘密が解けたような思いです。

 ところで、初めて蕾の百合を部屋に飾ったのは、下宿していた大学のときのこと。戻ると、留守の間に花が開き、思いがけず誰もいないはずの部屋で百合の香りに迎えられたのです。確か百合は毅然とした姿に甘い香りの鉄砲百合だったと思いますが、以来私にとって百合は香りの花。
 香りがなければ百合に手は伸びないのですが、かと言ってお菓子と紅茶の店に強い花の香りは考えもの。香りは、もっぱら外で楽しむことにしています。

 ついでながら、百合というとどうしてもドイツ語のJulia ユリアという女(の子)の名前が浮かんできてしまいます。ドイツでは、Maria マリアやMarie マリーほどでないにしても、わりに多い名前です。
 ちょうど、私がお世話になったHeidi ハイディーのところの女の子もユリア。7月Juli ユーリーに生まれたユリアは生まれてすぐハイディーとPeter ペーターの養女になったのですが、名前は、2番めのPhilipp フィリップが幼稚園の同じクラスの女の子の名前がいいと言って、ユリアに決まったとか。ドイツ語の百合Lilie リーリエとは全く関係ないのですが、ユリアと口にするたび私にはユリア本人とともに百合も浮かんでしまい、百合というと花とともにユリアと連想してしまうのです。

 ちなみに、百合の名前は、花が重いため微かな風にも「揺れる」ことに由来するそうです。しかし、薔薇に比べるととても丈夫で、何もしていないのに虫食いも病気もありません。花は丈夫がいちばん!そう悟った私には嬉しいかぎりです。

木槿(ムクゲ)

木槿07.7.22.JPG


 今朝ポストから新聞を出すとき、西側の公園に木槿(ムクゲ)の花が咲いているのを発見。7月10日からずっと晴れ間が見えないというのに、咲いてくれました。いつから咲いているのかはわかりませんが、数本あるなかでこの木だけが花を付けています。

 歳時記では木槿は秋の花。梅雨が明けるころから咲き出し、9月のなかばを過ぎて金木犀が香るころまで、次々と咲き続けます。

 それにしても雨続きのなかよく咲いてくれました。カサブランカも次々咲き出し、ドアを開けると香りにぶつかるような感じです。

 一方可哀相なのがラヴェンダー。ちょうど咲き始めてから梅雨空に見舞われてしまいましたが、どこからかミツバチがやってきてさかんに蜜を集めています。

 きょうは昼過ぎからようやく日が射しました。窓の外からは、ウグイスのほか、かすかにトビの声。夕方はヒグラシの声のなか、草取りと消とをしました。
 梅雨明けが待たれます!

雨のカサブランカ u. ホトトギスの話

カサブランカ開花.JPG
 

 先週の火曜日から雨続きですが、カサブランカが咲いてくれました!
 カサブランカというと白のイメージですが、スペイン語でカーサ・ブランカ「白い家」という意味だそうです。
 実は白も植えているのですが、レモンイエローの方が先にきょう開きました。
 甘いながらも清々しいラヴェンダーに比べると、甘く重い香りですが、百合もやはり香りあってこそ。香りがお伝えできないのが残念です。

 お伝えできないものといえば、ちょうどきょう今年初めてヒグラシの声を聞きましたが、お伝えできず残念です。また、西側に公園と雑木山があるので、そこからウグイスやホトトギスなどの鳴き声が届くのです。
 私は鳥については名前しか知らず、ホトトギスは「トウキョウト、トッキョキョカキョク」と鳴くものだと鵜呑みにしていたほど。本当は「キョッキョ、キョキョキョキョ」と鳴くということもやっと最近気がついたばかりなのです。ちょうど大輪の薔薇のシュネーヴァルツァーが盛りのころ、ウグイスが朗々といくつもの技巧をひけらかしていると、ひとつの歌ばかり不器用に繰り返している鳥がいることに気がついてはいました。しかし、まさかすぐそこで鳴いているのがホトトギスとは夢にも思わず、2度の夏を過ごしてしまいました。
 というのも、ホトトギスはてっきり、こだまが返ってくるような深山の鳥と思っていたからです。しかし、歳時記をよく読むと、ホトトギスも托卵する習性があり、ウグイスの巣に産卵すると、孵った雛は他の卵や雛を放り出し、餌を独占して育つそうです。おそらく私が耳にしていたホトトギスも、雌がウグイスへの托卵を果たしたのでしょう。最近ピーピー雛が鳴く声が聞こえますが、もしかしたらホトトギスの雛かもしれません。去年も同じ時期同じ鳴き声の雛が一羽近くで鳴いているのは耳にしていましたが、全く見当もつきませんでした。

 ところで、ホトトギスの句というと、杉田久女の「こだまして山ほととぎすほしいまま」が思い出されます(「こだまして」のこだまの漢字が出ません。ちょうど谷と牙とを1文字にしたものです。「まま」の2番めのまは文字の重なりを表す文字です)。先日紫陽花の句も久女の「紫陽花に秋冷いたる信濃かな」を紹介しましたが、そのころも頻りにホトトギスが鳴いていたので、「こだまして・・・」の句がよく浮かんだものです。
 久女は、まさにわが世の春を謳歌しているホトトギスを詠っていますが、ホトトギスの句ではほかにも思い出されるものがあります。
 
 天近き田も水足らひほととぎす  藤田 湘子(『神楽』)

 湘子先生の句には、どこか山の上まで広がる棚田の光景が浮かんできます。田植えがすんでしばらくのあいだ、稲は十分水に浸かっていなければならないそうですが、その時期の景でしょう。植えられたばかりの苗と苗との間はまだ空いていて、水が十分行きわたっているのが見えます。水は、どこからか山の湧き水を引いたものでしょう。清冽な田水と幼い苗。風が渡ると、田にさざなみが立ち、苗がそよぎます。向かいの山からはホトトギスの声・・・。
 こんな心を洗われるような景を目にしたことはありませんが、私などは句から離れて、このような環境のところで作られるお米はさぞ美味しいだろうと余計なことまで考えてしまいます。
 実は、裏の道を雑木山のところで左折せず、右手に降りて行くと、古い小さな集落があり、農業をしていらっしゃる家も何軒かあります。4月の終わりごろ田に水が入れられ、連休のころ田植えをするようですが、住み始めるまで、このすぐそばに田んぼがあるとは思ってもいませんでした。しかし、さすがにカエルの声には気がつき、どこから聞こえてくるのか、声のする方に歩いて行って田んぼを見つけたのです。水が引かれた田んぼの畔にサクラが1本、背の芽吹きはじめた山にはヤマザクラがぽつんぽつんと咲いていました。この田んぼのお米もホトトギスの声を聞きながら育つわけですが、残念ながら、清く澄んだ冷たい清冽な水まではないでしょう。

 ホトトギスのキョッキョ、キョキョキョキョの声は、ぱたりと止んでしまいました。いつの間にか繁殖期を過ぎたようです。庭では長雨に負けず、カサブランカのほかにも、アーチの薔薇が二番花の蕾を膨らませています。

台風ならびに地震お見舞い申し上げます。

ララ.JPG


 台風ならびに地震の被害に遭われた皆さま、心よりお見舞い申し上げます。

 まだまだ大変な時期で、精神的ゆとりもないかと思いますが、そんななかでもふっと心が安らぐものがあればどんなにいいかと思います。そのひとつがペットだと思いますが、動物たちも元気でしょうか。被災された方々はもちろんのこと、ペットも一緒のもとの暮らしに早く戻られますよう、お祈り申し上げます。

 写真は、実家のLala ララです。写真ではわかりませんが、非常に仕事熱心な番犬(=極度の人見知りで家族以外の人が苦手でほえる)で、持ち場を離れるのが大嫌い。予防接種に行くのも番犬にあるまじき行為と思っている(=よその犬も大の苦手)ので、獣医さんに往診してもらっています。
 そんなわけで、散歩らしき散歩も朝のみ。当然摂取するカロリーより消費するエネルギーが圧倒的に少ないため、首筋、胴回り、背中は言うに及ばず、頬にまでしっかりたっぷり肉がついています。そのため写真はいつもこのような角度、ちょうど頬の肉が垂れ下がってわからない角度なのです。
 私には以前飼っていたシベリアンハスキーのMarie マリー(6/2のコラム参照)を撫でていたときの感触が残っているので、いつも、こんな肉はありえない!と思ってしまいますが、痩せたゴールデンレトリバーもそれらしくないもの。性格はさておき、一応、見た目はゴールデンレトリバーらしき範疇でしょうか。
 ほえまくるゴールデンレトリバーというのはあまりいませんが、この写真ではそんな様子もないと思います。

 辛いときは楽しいことを考えるのも一案。私にはこのララがそんな存在です。

Liebe Fussballfans ! ベガルタ戦のチケット差し上げます!

キイチゴの実.JPG


 きょう商店会からもらった、ベガルタ戦のチケットを 差し上げます!

 7月25日水曜日のコンサドーレ戦。19:00キックオフです。
 ホーム側の自由席を、税抜きでお1人900円以上ご利用の方に。ペアで2組分です。

 試合当日まで、実店舗の営業日は明日14日(土)、19日(木)、20日(金)、21日(土)のみ。ご予約があれば、15日(日)、18日(水)、22日(日)も営業いたしますが、ご利用の機会が少ないので、早いもの勝ちとさせていただきます。ネットでお買い上げの場合も、通信欄に「ベガルタ戦チケット希望」と書かれていれば、商品と一緒に発送も可能です。ただし、なくなり次第終了いたします。どうぞ、ご了承くださいませ。
 「モミの木」のお客さまにはサッカーに関心がありそうな方が非常に少ないので、特に店内で掲示はいたしません。コラムをご覧になっていただいたお客さまのみへのお知らせといたします。

 試合は、現在J2で首位のコンサドーレをホームに迎えての一戦。ご希望の方がいらっしゃらなければ一度スタジアムに行ってみたいと思いますが、やはり見たい方に差し上げたいと思います。
 札幌時代は、コンサドーレがちょうどJ1だったので、エスパルスやジュビロ、グランパスなどアウェーチームに見たい選手が来ると見に行ったものでした。あのころは、ドゥンガもピクシーも現役で、ジュビロは1試合6点くらい取って楽しい試合でした。
ただ、ドイツでは、ある年代の人々にとって、サッカーはArbeiterklasseアルバイタークラッセ 労働者階級のスポ-ツ。最近はそのように見なす人も少なくなったようですが、サッカーが広く根付いている国にあって見下している人々がいることは否定できません。
  
写真は、テーブルの花です。花といっても、主役はキイチゴ。庭の実ではなく、生花用らしきものをいただいたのです。
 庭のキイチゴは、採りそこなってダメにしてしまったものもありますが、先週収穫しました。とりあえず冷凍して、マフィンに入れようか、パウンドケーキに使おうか思案中です。多分明日も収穫できるので、来週はキイチゴのお菓子が作れると思います。乞う、ご期待!

ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン③ 生クリームの話

ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン・カット③.JPG

 現在ネットショップでは、7月のシュトロイゼルクーヒェンは黄桃となっていますが、ブルーベリーのタイプも製作しています。これもブルーベリーの上にシュトロイゼルがのっているのですが、シュトロイゼルがブルーベリーの果汁に染まって一体化してしまいました。
 写真は、18cmの型で焼いたものを1/8にカットしたものです。

 ドイツではふつう、写真のように、Kuchenクーヒェンというタイプのデコレーションをしていない焼菓子はホイップした生クリームと一緒にいただきます。
 残念ながら、お持ち帰りのお客さまやネットショップのお客さまには生クリームを添えることができませんが、ふわっと泡立てた生クリームと一緒に召し上がっていただくのがいちばん美味しい、ベストの状態です。

 ただ、生クリームを常備している家庭は日本ではあまりないと思いますが、ドイツでは乳製品が手頃な価格ということもあり、お菓子や料理用に常備している家庭が多いと思います。また、整髪剤のようなムース缶タイプのものもあり、手軽にホイップ状のクリームが出てきますが、個人的には口にする気が起こりません。
 お菓子に添えるときは、写真のような量が適量かと思いますが、ドイツでお茶に呼ばれると、サラダボールのようなものにホイップした生クリームが山盛りに出され、各自好きなだけ取り分けることもあります。なかには、写真の数倍の量の生クリームと一緒にクーヒェンをほおばる人もいますが、体型はおのずとその量に比例するようです。

 ところで、生クリームは何からできているか、ご存知でしょうか?私は、「生乳100%」のものを使用していますが、せっかく生乳を使っているのに乳化剤や安定剤が入っているものもありますし、生乳をまったく使っていない「植物性」の生クリームもあります。
 上質の生クリームには、牛乳本来のほのかな甘みがあります。生クリームの風味を楽しむためにも、またお菓子の甘みとのコントラストを出すためにも、生クリームには砂糖を入れずにホイップするのがポイントです。どちらも甘いと飽きてしまいますが、生クリームに砂糖が入っていないからこそお菓子がおいしくいただけるのです。(ちょうど、ごはんとおかずの関係と同じです。例えば、生姜焼きなどしっかりした味のおかずには、炊き込みごはんよりもそのままのごはんの方が嬉しいもの。それと同じです。)
 ぜひ、生乳100%のもので試してみてください。生クリームのなかではいちばん値段が張りますが、やはり本物は違うと実感していただけると思います。

 昨今、食品の問題が喧しいですが、安いものには裏があります。パッケージの裏の原材料はぜひ確かめたいものです。

ラヴェンダー

ラヴェンダー07.7.8.JPG
 
 ラヴェンダーが咲き始めました。
 ピンクの小花のバラ(「薔薇」と漢字で書くほどの豪華さや品位はなく、小花で花びらの数も少ないカジュアルなタイプです)と一緒に北側の花壇に植えています。ただ、今年はバラの方が早く、ラヴェンダーと開花が合いませんでした。
 ラヴェンダーは雨が少なければ2~3週間は楽しめると思います。
 このほか、去年モミの木の根もとに植えたラヴェンダーも今年はだいぶ大きくなりました。こちらは開花までもう少し。いずれも花よりも香りが楽しめる品種ですが、香りはいらしていただくほかありません。

 なお、お知らせのとおり、実店舗の営業は、7月より木曜・金曜・土曜日のみとさせていただいています。水曜と日曜はご予約がある場合のみ営業いたしております。(ネットショップは、水曜から日曜の営業で変更ありません)。きょうも午後、初めてのお客さまのグループがお見えでしたが、あいにく月曜日の営業はいたしておりません。

 目指すところは、「ドイツの家庭のお菓子をドイツの家庭の空間で」。そのため、店らしいものは排除していますが、どうしてもスタッフがいると店らしくなってしまい、お菓子を作るのはもちろんのこと、掃除や花、テーブルコーディネートもすべて1人でこなしています。いずれやり方を見直すことになると思いますが、お菓子を作る時間を確保するための措置です。勝手ながら、どうぞご理解くださいませ。
 

ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン②(mit Tee)

ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン・ティーセット.JPG


 いまおすすめのブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェンです。
 写真は、直径18cmのもの。8人~10人分ですが、実店舗では1/8にカットしたものが1人分です。
 飲み物は、いちばん合うのがディンブラのミルクティー。お菓子にコクがあるので、紅茶もミルクを入れてコクを出した方が、お菓子とのバランスがいいと思います。

ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン

ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン・ホール.JPG

スモークツリーとリューカデンドロン

スモークツリー.JPG

 梅雨の花といえば紫陽花ですが、梅雨寒の時期必ず使うのがスモークツリー。写真手前のモクモク、スモーク状のかたまりをつけたものです。

 スモークツリーには雌雄あり、雌の木は花が咲いた後、ほそい花柄(かへい)が伸びその先にタネをつけます。この花柄のかたまりが煙のように見えるのです。ちょうど、花柄の先に米粒くらいの黒っぽいタネがついていますが、この花柄は、タネが風にのって運ばれやすく進化したもののようです。なお、雄の木にも花は咲くそうですが、タネはつけないので、このように花柄が伸びてモクモク、モコモコはしないようです。いまは葉は目立ちませんが、秋は紅葉が美しいそうです。

 このスモークツリーに合わせたのが、リューカデンドロン。そのほか、庭のラベンダーをアクセントに入れ、背景にキイチゴとミントのグリーン、いちばん奥にドラセナです。リューカデンドロンもドラセナも別の色のものもありますが、花瓶に合わせてもっぱら赤系統です。

 花らしい花もなく、少し地味になりましたが、香りは、ラベンダーとアップルミントのおかげで、甘いなかにも少し辛みがあり、はなやかな香りです。

 庭では、カサブランカの開花がもうすぐです。肥料もたいしてやっていないのでちゃんと咲いてくれるかわかりませんが、香りは期待しています。