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ティーコジーのセール

ティーコジー+茶葉のセット.JPG


 鉄瓶も風も笛吹き寒四郎(かんしろう)  藤田湘子(『てんてん』)
 
 きょうで1月もおわり。2月4日が立春なので、暦のうえでは寒明けまでもうすぐですが、まだまだ寒い日には体を温めてくれるミルクティーがおすすめです。ミルクティーがいちばん美味しく、ありがたいと思える時期ですが、同時に紅茶を保温するティーコジーの威力とありがたみとを感じる時でもあります。

 そこで、ティーコジーのセールをすることにしました。といっても、ネットショップで値引きはできないので、ティーコジーお買い上げのお客さまに、以下のとおり、ミルクティー向けの紅茶をサービスいたします。ティーカップの量は、350ccずつ淹れた場合の量です。
 1,000円~1,999円のティーコジー+ディンブラ(ティーカップ7.5杯分)+ルフナ(ティーカップ7.5杯分)
=(計)2種・ティーカップ15杯分
 2,000円~2,999円のティーコジー+上記の茶葉+ウバ(ティーカップ7.5杯分)
=(計)3種・ティーカップ22.5杯分
3,000円~3,999円のティーコジー+上記の茶葉+アッサム(ティーカップ7.5杯分)
=(計)4種・ティーカップ30杯分
4,000円~4,999円のティーコジー+同上+ショコラーデンクーヒェンまたはレモンのパウンドケーキ1個
=(計)4種・ティーカップ30杯分
 どの茶葉もミルクなしでもいただけますが、ミルクを入れる方が紅茶のよさが楽しめます。
 写真のように小分けし、おいしい紅茶の淹れ方の説明書つきです。

 ディンブラやウバは、 お湯350cc=ティーカップ2.5杯分=茶葉4g(ティースプーンすりきり2杯)で3回分、
 もしくは         お湯700cc=ティーカップ5杯分=茶葉6g(ティースプーンすりきり3杯)で2回分。
 ルフナやアッサムは、お湯350cc=ティーカップ2.5杯分=茶葉6g(同・軽く山盛り2杯)で3回分、
 もしくは         お湯700cc=ティーカップ5杯分=茶葉9g(同・軽く山盛り3杯)で2回分。
 この分量を見て、お湯の量が2倍ならば茶葉も2倍では?と思う方もいらっしゃるかもしれません。大方の紅茶の淹れ方の説明では、単純にティーカップ1杯につきティースプーン1杯の分量とされていますが、日本の水は硬水のイギリスとは違います。軟水でミネラルが少ない日本の水では、紅茶の味がダイレクトに出るため、ティースプーン1杯ふやすだけで充分。水が違えば、茶葉の量も変わるということです。
 そのため、350ccずつ淹れるよりも、一度に700ccずつ淹れる方が、使用する茶葉が少なくすみ、量はたっぷり。こちらの方が経済的なうえ、お湯を沸かす手間とガス代・CO2の面から考えてもおすすめです。冷めれば電子レンジで温める方が、いちいちお湯を沸かすより早く経済的、環境にもいいそうです。そこでティーコジーを使うとさらに、電子レンジを使う必要がなく、時間が経ちすぎてしまい使うとしても、温める時間が少なくてすみます。
 ついでながら、珈琲も同様です。珈琲1杯150cc前後の場合豆は15g使っていますが、2杯淹れる場合は25gで充分です。

 また、おいしく紅茶を淹れるには、茶葉の量以外に、お湯の沸かし方と温度も重要。お湯を酸素を含んだ状態で充分な温度まで沸かさないと、うまく茶葉がジャンピングできず、紅茶の成分がうまく抽出されないのです。説明にも記していますが、水はくみたてを、たっぷり、勢いよく、表面にぽこぽこ100円玉ほどの泡が5~6個上がってくる(95℃前後)まで沸かし、勢いよくポットに注ぎます。
 
 ところで、紅茶がうまくジャンピングするには、やかんも重要です。冒頭の湘子(しょうし)先生の句のように、外で風がうなっているとき、暖かい茶の間で鉄瓶がしゅうしゅう(?)音を立てているのは理想的な景で、また鉄瓶で沸かすとお湯がまろやかになると聞きます。しかし、このお湯で紅茶を淹れると、鉄瓶の鉄分と紅茶のタンニンとが結合するせいで、紅茶が黒ずみ、美しい水色(すいしょく)にならず、香りもいまひとつだそうです。
 なお、寒四郎とは、寒に入って4日目を表す季語です。そのころならついつい首をすくめてしまうような風でしょう。そんなときに鉄瓶がある茶の間で本でも読んでいられたら…。遅ればせながら、羨望とともに紹介させていただきました。

 ティーコジーは、同じ値段で色違い・柄違いがあるものもあります。
 実店舗には、ネットショップ以外のティーコジーもあります。同様の茶葉が付きますので、ぜひこの機会にお試しくださいませ。お気に入りの茶葉も見つかると思います。

ヌワラエリアのおすすめ

ヌワラエリア.JPG


 先週はぐっと冷え込み、木曜から金曜の朝にかけて10数センチの積雪。1時間以上かかった雪掻きの筋肉痛は消えましたが、日陰ではまだ雪が解けずに残っています。

 こんな寒い時期には、コクのあるものや甘いものが欲しくなるもの。私は、体が寒さから身を守るために本能的に脂肪をつけようとしている、そう解釈して多少のことはよしとしています。
 私の場合、特にあんこもの。ふだんあまり食べないのですが、この時期だけは別。ぜんざいに少しシナモンをふりかけたり、フレンチトーストのソースに浸したものを焼かずに電子レンジで温め、それにつぶ餡と砂糖を入れずにホイップした生クリーム、シナモンにさくらんぼやいちごのジャムの酸味を少し加えたものをよくいただいています。フレンチトーストはバターで焼けば香ばしくて美味ですが、電子レンジで加熱したものは手軽な上に、ふわふわで美味。フライパンを使って片付ける手間がかからず、ソースが固まってふるふるのプリンのようになります。

 和菓子は、以前住んでいた柴又『髙木屋』のどらやき、三越などで買える『たねや』のもなか「ふくみ天平(てんびん)」、静岡『清水屋』の「黒奴(くろやっこ)」が贔屓ですが、緑茶なら静岡の小柳津清一商店の茎茶か煎茶と決めています。
 しかし、『髙木屋』のどらやきと『たねや』のもなかは、ミルクティーや珈琲と一緒に楽しむこともしばしば。つぶ餡はもちろん、どちらも皮が美味で、特に「ふくみ天平」は求肥でかためたつぶ餡を食べる前に皮ではさむので、皮が香ばしくパリパリとして、ミルクティーや珈琲とも非常に相性がいいのです。
 一方、こし餡を昆布入りの羊羹で包んだ「黒奴」や羊羹は、生地がないので、緑茶かヌワラエリア、もしくはダージリンと一緒にいただくことにしています。静岡の島田~清水あたりのひとならご存知の黒奴(仙台でも『さくら野百貨店』で見かけたことがあります)は、小さな俵型の一種の羊羹ですが、隠し味の塩のおかげでふつうの羊羹より手が伸びてしまいます。黒奴の写真は残念ながらありませんが、写真は近所で買える岩手の『回進堂』の羊羹。それに砂糖を入れずにホイップした生クリームを添えています。私としては羊羹に生クリームはあんこに生クリームと同様、違和感はありません。羊羹にラム酒をほんの少し、数滴ほど垂らすと、アッサム系の紅茶(アッサム、ないしはディンブラ、ルフナ、ウバ)に合うようになります。アッサム系の紅茶はミルクティーがおいしいものですが、この場合はミルクを入れない方がいいと思います。

 ダージリンに似たヌワラエリアは、2杯目なので色が濃くなり、ほうじ茶のようになりました。1杯目はみずみずしい、新芽のような風味が楽しめますが、ポットに入れたままにしておくと、どうしても苦味が出ます。2杯目以降は注いでから差し湯をして味を調節する必要がありますが、アッサム系の紅茶のような香りはしません。
 そのため、食後の緑茶がわりにしたり、かりんとうやお煎餅など緑茶に合うお茶菓子におすすめです。夏は水出しにしたものを冷やして麦茶がわりにすると非常にさっぱりとしていいもの(『おいしい!アイスティーの淹れ方』参照)ですが、きょうはホットで、ジノリのベッキオホワイトの湯のみです。もちろん、お菓子にフォークを使う場合はティーカップでも。同じことはダージリンにも言えますが、ただ値段的にリーズナブルとは言えません。

 モミの木のお菓子で合うものはあまりないので、ご紹介する機会がないのですが、ぜひお試しくださいませ。
 また、お気に入りの紅茶を見つけていただけるよう、近々お試しセットを販売予定です。乞う、ご期待!です。

『おいしいスイーツの事典』掲載のお知らせu.お菓子の表記について

『おいしいスイーツの事典』.JPG


 ご紹介が遅くなりましたが、成美堂出版発行の『おいしいスイーツの事典』にモミの木のKaesekuchen(チーズケーキ)の写真が16ページに掲載されています。写真の下に店名は記されていませんが、巻末に撮影協力店として、Teestube TANNENBAUM モミの木の正式名で載せていただいています。

 この本は、事典の名のとおり、ヨーロッパばかりでなく、一部ですがアジアの国々の代表的なお菓子がカラー写真とともに、その特徴や名前の由来などが紹介されています。そのほか、お菓子材料の説明もあって、一般の方には「へぇ~」な話が盛りだくさんだと思います。
 また、クッキーやショートケーキ、カスタードプリンなど、お馴染みのお菓子の作り方も載っています。実際作ってみたわけではありませんが、レシピを見ると、ふつうのお菓子作りの本で紹介されているものよりワンランク上のもの。作業ごとに写真もあるので、どの程度の状態にすればよいかがわかります。レシピの数は11種のみですが、初心者にもわかりやすい作りなのにレシピは上等、おまけに税込1,260円はほんとうにお値打ちだと思います。

 ただ、残念なのは、ドイツ語のお菓子に関しては、表記に間違いが見られること。発音問題は、ネイティヴなりドイツ語の専門家に確認すれば避けられるので、非常に残念です。巻末に多くの参考文献が掲載されていますが、誤ったものを参考にしてしまうと間違いの連鎖になります。特に『事典』であるならば、次に参考にされる機会が多くなるはず。それだけに、基本的な表記の確認は大事にしてほしかったと思います。
 ざっと見たところ、Zimtsternツィムトシュテルンが「ツィー」と伸ばす表記になっていたり、Stollenシュトレンを「トー」と伸ばしていたり…。お菓子の起源は必ずしも記憶に残るものではありませんが、名前はどうしても残るもの。日本語にないものは、ぜひ原語に近い表記で覚えてほしい、広まってほしいと思うのです。
 以前シュトレンの稿で説明したとおり、原則としてドイツ語の発音では、子音が1つだけのときはその前の母音を伸ばしますが、子音が2つ以上続く場合の母音は伸ばさないのです。そのため、ツィムトシュテルンもシュトレンもわざわざ途中で伸ばす必要は全くありません。

 ちなみに、ツィムトシュテルンは、ツィムト=シナモンが効いた星=シュテルン型のクッキー。本では触れられていませんが、星は、イエスさま誕生の折、その真上にひときわ大きな星が輝き、人々にそのご生誕を知らせたという故事にちなむもの。クリスマスの前のアドヴェントの時期になると星のオブジェを窓辺に飾ったり、ツリーにつけるほか、このようなお菓子を焼いたりするので、私はドイツ・オーストリアのクリスマスのお菓子だと思っていましたが、本によると、スイスの<バーゼルのクリスマスのクッキー>だそうです。何冊かドイツ(語)のクリスマスの本を見ても、ツィムトシュテルンがバーゼルのクリスマスのお菓子だという記述は目にしたことがありません。
 シュトレンについては、間違って伸ばす表記の方を多く目にするくらいなので、伸ばすのか否か疑問にも思われなかったかもしれません。おそろしいことに、知らない方は、伸ばすのが正しいと思ってらっしゃるかもしれません。発音については、上記の原則どおりです(私はドイツ語の専門家ではありませんが、経歴を見ていただければ、この程度のことは信用していただけると思います)。 
 また、その説明に<ドイツ語で「棒」の意>とありますが、Stollenシュトレンに棒の意味はありません。少し似たStockシュトックには棒の意味がありますが、シュトレンと棒を関連付けた話も聞きません。もっとも、私はカトリックの知人しかいないので、シュトレンは「白いおくるみにくるまれたイエスさま」をかたどったものという話しか知りませんが、偶像崇拝を否定したプロテスタントでは違うのでしょうか。
 本の説明では、<日曜日ごとにひと切れずつ食べながらクリスマスを待ちます>とあるのも、私がカトリックの家庭で体験したこととは違います。アドヴェントの時期には、日曜日ごとにひと切れなどとケチなことは言わず、毎日のようにいただくのです。それも、2枚3枚です。プロテスタントの家庭はカトリックよりもストイックな暮らしだそうですが、最近は昔ほどではなくなったと聞きます。むしろ、日曜日ごとひと切れの家庭は少ないと思いますが、いかがでしょうか。
 せっかく当店のお菓子を掲載していただいた本に申し訳ないのですが、ドイツ語をかじったことがあればどうしても疑問に思うことだと思います。

 なお、バウムクーヘンやクランツクーヘンなどは、この『おいしいスイーツの事典』のようにクーヘンの表記が正解です。モミの木では、サイトでお断りしているように、あえてKuchenをクーヒェンと表記しています。実際お客さまと接していると、Kuchenの発音を知らないがため「くうへん」「食う変」と発音されてしまうことが多く、ネガティヴなイメージが売り物のお菓子に付いてしまうのを避けるための手段です。
 これについては、06年9月4日のコラム『「ヒェン」か「ヘン」か?Kuchenのカタカナ表記について』で詳しく記しています。ご興味があれば、そちらもどうぞ。

 いずれにせよ、この『事典』は、手頃な値段でたくさんのお菓子を知るにはもってこいです。また、お菓子は色が大事ですが、珍しいお菓子もすべてカラーなのは嬉しいことです。
 仙台市内の書店では、平積みになっているところもありました。お菓子を作らない方も、ぜひ一度お手に取ってみてください。おすすめです。

ラッピング

ショコラーデンクーヒェン・ラッピング①.JPG


 ショコラーデンクーヒェンのラッピング例です。
 バレンタインデーの贈り物に限らず、誕生日などのプレゼントでリボンが必要な場合は、通信欄にご記入ください。
 袋の大きさにより、2~4個ずつであればこのようなラッピングが可能ですが、1個ずつの場合は、紙袋とさせていただき、リボンのサービスはありません。

 なにぶん、モミの木のお菓子は、Kuchenの名のとおりすべてデコレーションのないお菓子。自宅でのお茶に気軽に楽しんでいただくものです。
 日本では洋菓子は自宅用よりお使い物の方が多いかもしれませんが、ドイツではお菓子もパンと同様自分用に買う場合がほとんどだと思います。よく、ドイツ以外でもヨーロッパのカフェで男性が大きなケーキに相好を崩しているのを見かけますが、それは、和食とちがい料理に砂糖が使われないため、だれもがデザートやお茶のお菓子から糖分を摂る必要があるからです。

 そのため、あいにく贈答用の箱は用意していません。
 直径18cmのホールのお菓子はケーキボックスに入りますが、そのほか箱や熨斗紙が必要な場合は、どうぞ早めにご相談くださいませ。別途、210円(税込)の箱代がかかります。

ショコラーデンクーヒェン(チョコレートケーキ)

ショコラーデンクーヒェン+いちご②.JPG


 最近、バレンタインデーについてお問い合わせをいただきました。

 モミの木では、2種のチョコレートケーキを通年で製作していますが、特にバレンタインデー用のものはご用意していません。というのも、ドイツでは2月はカーニバルの時期、バレンタインデーには基本的に何もしないからです。
 ちなみに、以前にも触れたとおり、手土産としてお菓子がタブーとされているドイツでもチョコレートは別です。お菓子は先方の主婦がお手製のものを用意していることが多く、下手をすると味比べになってしまいますが、チョコレートは店で買うものとされているので、かち合う心配もなく、よろこばれるのです。
 そのため、ドイツの暮らしをご紹介したいモミの木では、バレンタインデーだからと言って、ドイツの家庭でふつう作らないチョコレートを作ることはありません。

 しかし、チョコレートの焼菓子でよろしければ、どうぞお試しくださいませ。
 写真のマーガレット型のタイプもハート型のタイプも、ベースにドイツの子どもたちが大好きなチョコレートスプレッドとココアパウダーを使っています。
 そのほか、マーガレット型のものには、スイートチョコレートを加えシンプルな味に仕上げています。そのままでもブラック珈琲やミルクティーによく合いますが、写真のように、砂糖を入れずにホイップした生クリームと一緒にいただくのがベスト。さらに、お好みでいちごやバナナ、くるみなどを添えたり、写真はラズベリーのジャムですが、いちごジャムやさくらんぼのジャムを添えると、おもてなし向きになります。
 ハート型のタイプは、ラズベリージャムをビターチョコレートを加えた生地でサンドしています。ラズベリーのジャムの甘酸っぱい味と種のぷちぷちした食感とがアクセント。ホイップした生クリーム(砂糖は入れないこと)を添えるとさらに美味しくいただけます。
 飲み物は、どちらのタイプも、ブラック珈琲やミルクティーがおすすめですが、ストレートティーにはおすすめできません。紅茶にミルクを入れないと、紅茶にコクが出ず、お菓子とのバランスが悪いのです。たとえれば、ビーフシチューに白ワインをあわせたような状態です。
 
 贈り物であれば、次稿のとおり、くるくるリボンでラッピングはいたします。ご注文の際に、通信欄にラッピング希望の旨ご記入ください。ただし、袋の大きさにより2~4個入りとさせていただきます。1個ずつのラッピングは、ご容赦くださいませ。

寒中お見舞い申し上げます

ナンテンとリューカデンドロン.JPG


 今年は元日早々雪が積もり、きょうも午前中ひとしきり舞っていましたが、お蔭さまで、まだ一度も雪掻きをせずにすんでいます。積もってもすぐに溶けてくれるのです。

 とは言え、寒いことに変わりはないので、やはり花も暖かみのある色が欲しくなります。先週の白いアルストロメリアとクリーム色のストック、さらにはお正月のナンテンに、リューカデンドロンとユーカリとを加えました。ほかのグリーンは、庭のローズマリーとヘデラです。
 黒みがかった赤が好きなので、ガーベラかアネモネにしようかとも思いましたが、一度札幌にいたときもらった花束を抱えて雪道を歩いていたら、チューリップが凍ってしまったことがありました。そんなことを思い出して、凍る心配のないリューカデンドロンにしたというわけです。

 しかし、仙台と札幌では5~6度は違うので、温室育ちの花が凍ったり、歩くたび雪がきゅっきゅっと鳴くことも滅多にありません。
 いまは必要なものはすべて配達してもらっているので、買い物に行くこと自体少ないのですが、札幌では雪道を歩くのがたのしくてわざわざ粉雪が舞うなかを歩いたものです。風がなければ、マイナス3度も暖かい!そう思えるようになっていたので、まさに星野立子の「しんしんと寒さがたのし歩みゆく」でした。

 星空やあつあつのシチューなど、寒いときには寒いときのたのしみがありますが、それも体調次第。
 どうぞ、みなさま風邪など召されぬよう、お見舞い申し上げます。

三王礼拝

Heilige Drei Koenige ②.JPG


 きょう1月6日は、ドイツではHeilige Drei Koenigeハイリゲ・ドライ・ケーニゲと呼ばれる日。
 文字どおり訳せば「聖なる3人の王」という意味で、東方から訪れた人物がイエスさまご生誕のお祝いに贈り物を献上した故事にちなむ日です。ただ、3人の王と言っても、聖書ではdie Weisenディ・ヴァイゼン博士、賢者と複数で記されているのみで、はっきりした人数も記されていません。しかし、黄金、乳香、没薬(もつやく)という3つの贈り物を携えて来たがために3人とされており、Weisenというのは、具体的には占星術師、あるいは天文学者のような人物だと考えられています。

 いずれにしても高価な贈り物ができる身分であったことは確かですが、これほど漠然とした存在であるにも関わらず、3人は後世、黒人の王カスパルのほか、メルキオール、バルタザールと名前までつけられて親しまれています。
 かれらは、生まれたばかりのユダヤ王(=イエスさま)を見つけたら知らせるよう、時のユダヤ王ヘロデに命ぜられていましたが、イエスさまに拝するとヘロデには告げず故国に帰りました。そのおかげでイエスさまの命が助かり、カトリックでは、キリスト教徒でもないのに聖人に列せられ、祝日とされているのです。

 かれらのその後については、聖書にも記述がありません。しかし、その遺骨は、現在ケルンの大聖堂にあります。それは、12世紀ミラノを征服したドイツ皇帝によって、その戦いで功績のあった部下にミラノの教会に納められていたものが戦利品として与えられたためです。当時すでにライン川の商業都市として繁栄していたケルンは、その遺骨に詣でる人々の巡礼地になり、さらに栄えたということです。
 ついでながら、ドイツの昔ながらのこじんまりとしたホテルには、Zur Krone ツア・クローネ、Zum Sternツム・シュテルン、 Zum Mohrenツム・モーレンという名前を見かけますが、これも東方の国からベツレヘムまで旅してきたかれらにちなむもの。クローネとは王冠の意。星の意味のシュテルンは、かれらがひときわ輝く星に導かれてイエスさまを訪ねたことにちなみ、黒人を表すモーレンは3人の王様のうちのカスパルからです。
 同じような名前が薬局にもありますが、それはイエスさまへの贈り物の黄金、乳香、没薬が当時粉末にして薬として用いられていたことから、好んであやかる名前がつけられたようです。

 写真は、Rosina Wachtmeisterロズィーナ・ヴァハトマイスターの絵本のHeilige Drei Koenigeです。
 この本は、クリスマスの歌や詩のページとご生誕の場面とが交互に並べられたもの。絵本と言っても、大人向けで、私の好きなアイヒェンドルフの≪Markt und Strassen stehn verlassen,≫の詩や、≪O du froehliche≫、≪Leise rieselt der Schnee≫などの歌詞が絵とともに書かれていますが、ご生誕の場面には一切文章が加えられず、絵のみの構成です。
 手前左に、聖書の三王礼拝の箇所を開きました。右には、25日のヴァイナハツマンのコラムで紹介した≪Alles ueber Weihnachten≫。『クリスマスのすべて』という名のとおり、ドイツのクリスマスのもろもろの起源がわかりやすくまとめられています。

 なお、去年も別の絵本の三王礼拝の場面を紹介しています。そちらも、ぜひ!

Ein glueckliches u. gesundes neues Jahr !

雪の元旦(2008.1.1).JPG


 Ein glueckliches u.gesundes neues Jahr wuensche ich Ihnen.
 新年のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。

 こちらは思いがけず雪の元旦になりました。
 2007年のご愛顧を感謝するとともに、2008年もTeestube TANNENBAUM (テーシュトゥーベ タンネンバウム) モミの木をよろしくお願い申し上げます。

 2007年には、年初のお知らせどおり、クリスマスにStollenシュトレンの販売ができました。
 また、だいぶ時間がかかりましたが、このサイトを少々リニューアルし、お菓子の種類とサイズとをふやしたほか、送料を全国一律に変更し、お買い上げ金額に応じてお客さまのご負担が軽くなるようにいたしました。
 一方、春先からは頭痛に苦しむことが多く、実店舗を臨時休業することもあり、ご迷惑をおかけしました。あらためて、お詫び申し上げます。

 頭痛については、市販の頭痛薬は軽い偏頭痛にしか効かないと聞いて頭痛薬を止めたところ、副作用の胃の痛みも消え、偶然レモンが効くことにも気がつきました。おかげで、頭痛で2~3日寝込むこともなくなり、臨時休業ということもなくなりました。
 しかし、実店舗の営業は、7月に変更どおり、本年も木・金・土の11:00~17:30(ラストオーダー)とさせていただき、水・日の営業、およびランチは、ご予約の場合のみとさせていただきます。また、急用のためお休みさせていただくこともあります。どうぞ「お知らせ」を確認くださいませ。

 今年も、1人でも多くのお客さまによろこんでいただけるよう、お菓子作りに励んでいきたいと思います。
 また、このコラムを通し、「ビールにサッカー、ソーセージにじゃがいも」だけではないドイツをご紹介できたら…と思っています。
 新年の営業は、ネットショップは1月9日(水)から、実店舗は10日(木)からです。どうぞ、よろしくお願いいたします。