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ダリア(黒蝶)

ダリア(黒蝶)とヘデラ④.JPG


 思いがけず、大輪のダリア、黒蝶(こくちょう)が手に入りました!
 数年前雑誌で目にして以来、いつかあったら…と思っていましたが、思わぬ幸運です。
 色は、写真では紫紺に見えるかもしれませんが、実際は赤いドラセナの葉のように赤みがかった紫。光沢と質感はベルベット。花は、きいちごの大きな葉にも負けない直径16cmの大輪ですが、花を支える茎も蕗の太さほどあります。
 一緒に活けたものは、いちばん奥に赤のドラセナ、きいちごとヘデラ、エレンジウムとアップルミント、トルコキキョウ2輪。
 エレンジウムの色つきが悪く、アクセントとして弱いのが残念ですが、ぜひ、実物をご覧になってください。写真より何倍も美しいです。

赤い実のデザート<ローテ・グリュッツェ>

ローテ・グリュッツェ.JPG


 先日まで10日ほど晴れの日が続いていましたが、東北地方も19日梅雨入りとのこと。
 遅ればせながら、梅雨のお見舞いを申し上げます。 

 梅雨の蒸し蒸しした時期に嬉しいのが、このRote Gruezeローテ・グリュッツェ。いちごやきいちご(ラズベリー)、さくらんぼなどの赤い実をさっと煮てとろみをつけて冷やしたもので、それぞれの甘みと酸味に香りが素敵に溶け合った、甘酸っぱいデザートです。
 
 加える赤い実によって味と香りが変わりますが、今回はいちごときいちご、さくらんぼとブルーベリーのほか、庭のワイルドストロベリーも少し入れました。
 きいちごは味はいいものの、庭に植えると縦横無尽にはびこって後悔のもと。しかし、ワイルドストロベリーはきいちごほどの繁殖力はなく、こぼれた種からできた株が何も肥料も与えていないのにプランターのなかで成長し、甘い実をつけてくれたのです。お蔭さまで鳥や虫の犠牲にもならず、近くを通ると甘い香りが漂っていたほど。味は酸味が少なく、山葡萄を思わせるような甘さです。

 モミの木では通常ランチの後には飲み物と相性のよい何かしらのKuchenをお出していますが、ドイツでは食後はKuchenよりも、くだもののコンポートやアイスクリームのほか、このローテ・グリュッツェやチョコレートのムースなどのような口解けがよく胃に負担のかからないデザートをいただくことの方が多いものです。
 そのため、夏季にはゼリーやプリン、市販のバニラアイスに自家製のソースをかけたものをお出しすることがありますが、残念ながらこのローテ・グリュッツェはいつもあるとはかぎりません。

 ローテ・グリュッツェは、このようにそのままいただくのもよし、ホイップした生クリームを添えたり、アイスクリームやワッフルなどのソースとしていただくのも美味です。
 昨年庭のきいちごについて書いたコラム(07年10月13日)でも触れていますが、ドイツに行く機会があればぜひ試してください。私はドイツではデザートはローテ・グリュッツェと決めています。市販のカップデザートもハノーファーにはありますが、先ほど念のため独和大辞典をひくと、『(方)果汁入りプディング(赤色でデザート用)』と説明がありました。方言のようなので他の地域では別の表現かもしれませんが、私は何と言うのかわかりません。そもそも、北ドイツ以外にもあるのかどうかわかりませんが、ぜひ探してみてください。
 なお、この辞書の説明で写真のようなものが想像できるのかわかりませんが、ふつうはプディングのように固められたものではありませんし、果汁よりもくだものの方がずっと多く、何よりドイツではもっと大きなカップで出されます、念のため。
 

ブプレリウムとトルコキキョウ

ブプレリウムとトルコキキョウ.JPG


 昨夜花を活けました。
 おそらく花も眠るので、ほんとうは朝や日中に花は活けたいのですが、お菓子を作っていたりランチの準備をしていては花に触れる時間もありません。
 
 今週はいい枝ものがなく、背景にはブプレリウムを使いました。当初ブプレリウムは2本だったのですが、昨日1本トルコキキョウとともに追加。トルコキキョウのカップ状の花が、2週間ほど前に買った紫の葱坊主に似た花(タンチョウアリウム?)と花の輪郭が似ているので、統一感があると思います。

 窓の向こうでは、先日からユリノキがチューリップのようなカップ状の花を咲かせています。花は黄色ですが、中心が赤みを帯びている色みがブプレリウムとそっくり。そこで、久しぶりにブプレリウムを見たいと思っていたところでした。
 ブプレリウムはボリュームがあるので、背景としてはいいのですが、水あげが悪く、乾燥しがち、日持ちがしないのが難点。暑くなってきたので、夜はなるべく涼しいところに置き、長持ちさせたいものです。

 
<追伸>
 先日の地震でもこのとおり、花瓶もすべて無事でした。お見舞いありがとうございます。
 この花瓶もカップも05年8月に続き、2度の震度5を経験したことになります(私に関しては、05年は留守中だったため、震度5の地震は初体験、今回ついに宮城県沖地震か!?と思ったほどです)が、全く位置もずれませんでした。実際、営業中震度3の余震でも思わず花瓶に目が行きましたが、花がぶるぶる震えているだけでした。
 やはり、土地のセールストークどおり、丈夫な岩盤のおかげか、あるいは壁面を多くした私の設計(電気系統や天井以外は、間取りはもちろん、製菓用の収納兼調理台、食器棚から一枚一枚のドアやトイレにいたるまで、すべて自分でデザインしたオーダーメイドです!)のおかげかその両面か、大工の棟梁からも「この家は、地震がきてもびくともしないよ」と太鼓判をもらっています。
 とまれ、いずれ来ると言われている宮城県沖地震が大過なく過ぎることと、被害に遭われた皆さまには早くもとの暮らしができますよう、祈るばかりです。  
 

地震のお見舞い申し上げます

ピンクのバラ 08.6.12.JPG


 今朝パソコンを開いているとき地震がありました。
 少々大きな揺れで、思わず脇のファックスが落ちないように押さえましたが、棚の上に寝かせていた書類と目覚まし時計が落ちた程度。本棚と大きな花瓶が倒れるのが心配でしたが、物の割れる音もなく、お蔭さまで1階もすべて無事です。
 通常通り営業ができます。もっとも、余震のせいで暢気にお茶の気分ではないかもしれませんが・・・。

 お見舞いのメールもいただき、ありがとうございます。被害が大きかった地域の皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

アーチの薔薇と毛虫

シュネーヴァルツァー① 08.6.12.JPG


 アーチのシュネーヴァルツァーが見頃になりました。お天気にも恵まれ、雨に弱い薔薇には何より。
 薔薇は消毒など手間をかけようと思えば限がありませんが、消毒がなかなかできず、やっと昨日済ませたところです。

 私の毛虫退治はもっぱら原始的にティッシュで抓む方法ですが、俳句では「毛虫」もりっぱな季語。
 歳時記にも「毛虫が発生すると、石油をひたした綿に火をつけて下から焼きころすことが必要となる」と記述があります。要は煙で燻して退治するのだと思いますが、それを「毛虫焼く」と言うようです。煙は綿を燃やすだけではなく藁を燃やすこともあるらしく、例句に「毛虫焼くちいさき藁火作りけり」(川島彷徨子)という句も挙げられています。
 もっとも猫の額ほどの庭では、まずは葉をよく観察し見つけ次第処分すればすむ話ですが、「毛虫焼く」という季語に託して、孤独を詠った句があります。

 毛虫焼くひとりは何もかも独り  藤木ゆき(『鷹』2000年9月号)

 掲句のように、一人残されて、何もかも一人でやらなければならなくなることがあります。その孤独と淋しさが「ひとりは何もかも独り」と簡潔に表現されていますが、「毛虫焼く」という思いもよらない季語によって作者の孤独の深さが伝わってきます。一人暮らしは覚悟していても、ふっとしたときに淋しさ・悲しみがつのり、つくづく独りということを思い知らされるのでしょうか。しかし、「毛虫焼く」というアクティヴな季語から、やがて作者が深い悲しみから立ち直っていくような兆しも感じます。

 俳句は、短歌とは違い、直截悲しい淋しいなどとは詠いません。季語と、省略と写生とによってなされた表現から、読み手に想像させるのです。私は、1人薔薇の毛虫を退治するたび掲句が浮かびますが、当分毛虫を見ずに過ごせるよう願うばかりです。

ナンジャタウン・チーズケーキ博覧会u.紅茶の力の話

チーズケーキ博覧会③.JPG


 ようやく池袋のナムコ・ナンジャタウンの『チーズケーキ博覧会』に行ってきました!
 3月14日から始まっていたのに行けたのが6月8日の最終日では、反省材料として参考にもできないのですが、「紅茶党のためのチーズケーキ」を出品している以上、どんな紅茶を、どんな容器で、どうやって提供し、どのような場所で召し上がっていただいているのか?ぜひとも確認したかったのです。(ついでに、もしも売れ残っていたら、買い占めて実家への手土産にしようと思っていたのが、お蔭さまで杞憂に終わりました。)

 写真は会場のものは差し障りがあるといけないので、チーズケーキ博覧会の垂れ幕です。
 会場のサンシャイン・ワールドインポートマートにつながっている地下道に向かう途中エスカレーターに乗っていると、目の前に私のチーズケーキがありました。垂れ幕の文字の上の右から2番目、ちょうど地図の北海道のオホーツク海あたりです。
 パンフレットによると、総勢150種の出品だったそうですが、台生地も何の飾りもないレモン色のお菓子がパンフレットの表紙の22種のなかにも入れていただいていました。

 会場は、予想通り、ナンジャタウンのアトラクション目当てのお子さま連れと若いカップルが中心。
 紅茶は、アイスティーを注文するとファーストフード店と同種の容器に甘味の入っていない「紅茶花伝」でした。液体の紅茶は全く買わないので、「紅茶花伝」は実に数年ぶり。確か缶のミルクティーには甘味がついていましたが、甘味がないのでお菓子がさっぱりいただけます。
 ただ、甘味のないお茶は口直しには最適ですが、風味にクセのある紅茶はその風味が苦手という方もいらっしゃるでしょうし、その風味によってお菓子の味が変わってしまう危険も感じました。
 
 私の「モミの木」はTeestubeテーシュトゥーベ、紅茶店ですが、あくまでも「ドイツのお菓子の」紅茶店。
 主役はお菓子で、紅茶や珈琲は従。飲み物はお菓子を引き立てるもの、と考えているので、飲み物がお菓子の邪魔をすることがあってはなりません。そのため、お菓子と一緒に召し上がっていただく紅茶には、風味にクセのないディンブラをおすすめすることが多くなり、実際私の「紅茶党のためのチーズケーキ」にいちばん合うのもディンブラだと思っています。

 風味が強くクセのあるアールグレーやラプサンスーチョン、あるいはフレバードティーなどの紅茶は、どうしても紅茶が主役、食べ物の味を変えてしまいます。
 以前、ある紅茶店でタルト・タタンがあったのでおすすめを聞いたところ、「神聖な香りがする」という紅茶をすすめられました。どんな紅茶だろうと楽しみに待っていると、やって来たのは「線香の香り」を強くしたアールグレーに似た紅茶。なるほど、線香の香りは神聖な香りの一種ですが、お蔭でタルト・タタンは台無し。ボディーのあるルフナを合わせれば、カラメリゼしたりんごに負けることなく、ルフナのかすかなスモーキーの風味がよく合い、その甘い香りがいっそうお菓子を引き立てるのに・・・と、他人事ながら残念でした。

 なお、紅茶が主役の紅茶店ではないので、紅茶の種類も限定し、ディンブラばかりおすすめしがちですが、それ以外の紅茶を気軽に試していただけるよう、お試しサイズも用意しています。
 量は、カップ2.5杯(350cc)×3回分=カップ5杯(700cc)×2回分です。
 いまあるのは、ディンブラ、ウバ、ルフナ、アッサムのミルクティーにもおすすめのタイプです。
 
 ところで、昨日帰宅すると、アーチの薔薇の蕾が大きくなっていました。今週後半が見頃だと思います。ぜひ、香りもお楽しみいただけたら・・・と思います。
 実店舗では必ずしもチーズケーキがあるわけではありませんが、紅茶は、クロスのかかったテーブルに、使い捨て容器ではなくウエッジウッドのカップで2.5杯分ポットでお出ししています。お菓子は飲み物次第で美味しくなる、そう実感していただけると思います。

ソケイとトルコキキョウ

ソケイとトルコキキョウ.JPG


 明日は日曜日。実店舗はお休みですが、お花をご紹介しておきます。
 黄色の連翹(レンギョウ)に似た花はソケイ。ソケイに合わせてトルコキョウと紫の花(名前は失念)をアクセントに加えました。

 庭のバイカウツギは、残念ながらアブラムシがついたせいで、花がすぐに落花。例年ならばまだ美しい時期ですが、可愛そうなことをしてしまいました。
 一方、アーチの薔薇は無事です。10数匹見つけた毛虫は、容赦なく退治。少々虫食いの葉がありますが、今年は花つきがよく、すでに2つほど開き始めました。来週が楽しみです。