珈琲の話
きょうはさわやかな秋晴れ。気温も23度ほどで、あたたかい珈琲が嬉しい日になりました。
「モミの木」はTeestube紅茶を楽しんでいただく店、お菓子ももっぱらミルクティーに合うものばかりですが、珈琲もご用意しています。
開店当初は、ブレンド珈琲、カフェ・オ・レのほか、旬のストレート珈琲も何種類か揃えていましたが、女性のお客さまにはご要望がなく、ストレート珈琲はせいぜいブラジルかグァテマラのみ。酸味のあるタンザニアなどのアフリカ系の豆は私があまり好きでもないため、扱っていません。
しかし、何と言ってもおすすめは「モミの木ブレンド」。当店で珈琲豆を焙煎しているわけではありませんが、スペシャリティーコーヒーを扱っている珈琲工房Hさんのもの。香ばしい香りと、苦味・酸味のバランスが非常にいい珈琲です。
よくブレンド珈琲の値段をストレート珈琲より抑えている店があるので、以前私は、ブレンド珈琲は安いもの=ストレート珈琲より質の劣るものと思っていましたが、そんなことはありません。お店の自信作、たくさんのお客さまに楽しんでいただきたいからこそだろうと思います。もっとも、当店では珈琲は一律税込525円ですが、珈琲の良し悪しの判断は、まずブレンド珈琲を試していただくのがいちばんです。
ちなみに、珈琲豆の販売も行っています。ブレンド珈琲200gで税込945円です。
実店舗では、珈琲はお菓子と一緒に召し上がっていただくことを踏まえて、写真右側のウエッジウッドの「リー」を使用し、140ccと多めにお出ししています(「リー」は本来珈琲・紅茶の兼用カップですが、当店では「リー」はもっぱら珈琲用。紅茶には「ピオニー」を使用しています)。
ときどき珈琲を淹れてもうまく入らない、どうしても薄くなってしまうという方がいらっしゃいますが、それはおそらく、ドリッパーの付属品のメジャースプーン1杯豆12gで140~150ccの珈琲を淹れようとしていることに原因があります。豆12gならば、写真左側の大きさ程度のカップに120ccが適量です。それ以上にたくさん飲みたいと思えば、豆も当然増やさなければなりません。当店では、1杯140ccの場合→豆15g、2杯280cc→豆25g、3杯420cc→豆33gとしています。
また、珈琲をサーバーを使って淹れるとき、お湯を差してもなかなか膨らまないという方がいらっしゃいますが、それは珈琲が古いことにつきます。新しい豆であればよくお湯を含み、余さず珈琲の旨みを引き出すことができます。
なお、珈琲豆は冷凍保存し、召し上がる前に室温に戻せば、鮮度も保たれ、香りもよく立ちます。
豆の量にしても保存方法にしても、おいしい珈琲を淹れるにはどれも基本的なこと。しかし、これを疎かにしては元も子もありません。なかなか珈琲を上手く淹れられない方は、まずこの点を見直してみてください。
最後に、珈琲がおいしく入ったら、お菓子は珈琲と相性のよいものを合わせることもお忘れなく。この点無頓着な方が多いのですが、珈琲と同じように木の実を材料にしたお菓子、チョコレートやくるみ、アーモンドを使ったものがおすすめです。逆に避けたいのは、レモンなど酸味のある生のくだものを使ったお菓子。珈琲にレモンを入れて飲まないことを考えれば、相性がよくないことはおわかりいただけると思います。
写真は、オートミールとホワイトチョコにドライのクランベリーを入れたクッキー。たまにリクエストをいただくので、ときどき作りますが、ドイツのレシピではありません。ドイツの家庭では、クリスマスのクッキーはよく作りますが、ふだん家事の合間に作るのは、もっぱらクッキーよりもKuchenだと思います。作ってみればわかることですが、クッキーを家族が満足するほど焼くのは意外と面倒、買った方が早いのです。ハノーファーのハイディーのところでも、クッキーは作らず、バルセンの工場でよく買っていました。
おいしい珈琲が淹れられるよう、健闘をお祈りしています。