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ホトトギスとカッコウと

北側のバラ09年6月.JPG


 今週は梅雨の中休み。青空のもと、北側花壇ではラベンダーの蕾が大きくなってきました。
 以前、ピンクのバラとラヴェンダーが咲き揃った写真を見て、ぜひ…と植えたのですが、なかなか6月のバラのピークにラヴェンダーが間に合いません。ラヴェンダーの見頃は、今年も7月上旬になりそうです。

 今年は、玄関のアーチに植えた、大輪の象牙色の薔薇、シュネー・ヴァルツァー(ドイツ語で「雪のワルツ」の意)が、晴天の続いた去年とは違って花が傷みやすく、あまりぱっとしないまま終わってしまいました。
 しかし、写真のピンクのバラ、ボニカ'82は、雨の影響をあまり受けず、またアブラムシにも負けず、たくさんの花をつけてくれています。おまけに花びらも1輪につき30~50枚あるので、散った花びらを始末したり、散りそうなものを摘んだりしなければなりませんが、とてもいい気分転換になっています。

 と言うのも、花がらを切るときにどうしてもラヴェンダーに触れてしまうのですが、そのとき、さっとラヴェンダーの香りが立つのです。甘みのなかにも辛みがある、うつくしい香りです。バジルに似た香りもほのかにします。
 そして、ウグイスの鳴き声とホトトギスの声!去年は、工事のせいでホトトギスの声は2度しか聞けませんでしたが、夕方庭仕事をしているとよく鳴いてくれています。

 この時期には、蛙の声が混じったり、夜にはアオバズクの声を聞いたこともありますが、何と、カッコウの声も聞かれるそうです。
 カッコウと言えば、喜納とし子さんの「郭公やサラダのような朝が来る」という句がありますが、カッコウの声など朝霧の立ち込める軽井沢にでも行かなければ聞かれないものと思っていました。何とか、家に居ながらにしてカッコウという幸せに与りたいものです。

 なお、実店舗はご予約のみで、ご予約の時間以外全く開けていませんが、ネットショップは通常どおり営業しています。
 最近コラムの更新をしていなかったせいで、心配をおかけしてしまいました。単に勤勉ではないだけです。お赦しくださいませ。


梅雨の花

栗の花09.6.14.JPG


 梅雨の晴れ間に散歩をしたとき、栗の花を見かけました。

 栗の花は何度か見たことがありましたが、いつも車窓から。そのため花の香りを知らなかったのですが、独特の癖があって、決していい香りというものではありませんでした。

 しかし、栗の粉の独特のにおいがこれだったことに気がつきました。
 実は、フランスに栗の粉を使ったパンがあると知って、栗好きの私はぜひとも食べてみたいと、粉を見つけて買ったのです。しかし、栗の実とは異なる、強いて言えばゴムのような独特のにおい。このにおいは何だろうと不思議でしたが、実をパウダーにしたものがどういうわけか花のにおいと同じだったのです。

 粉はとりあえずクッキーに使ってみたのですが、アーモンドプードルの方が何倍も美味しいという結果で、美味しくいただくには工夫が必要のようです。

 それでも、以前見た、雨の広瀬川に咲く栗の花と浅瀬を漁る鷺の景は一幅の日本画のようでした。
 梅雨の最中に咲く花を愛でるのも、梅雨を楽しく過ごす方法のひとつですね。

梅雨御見舞申し上げます

ユリノキの花と雲09.6.14.JPG


 こちらも先週10日の梅雨入り宣言どおりの梅雨空が続いています。
 5月はコラムを怠けてしまい、心苦しいかぎりですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
 雨続きには少々気が滅入ってしまいますが、梅雨は梅雨らしい方が稲は順調に育つと言いますから、ここは観念して梅雨を楽しみたいものです。
 この涼しい梅雨空を幸いとして、昨日きょうは懸案のスギナ退治(!)をしました。暑いよりは涼しい方が体もラクな上、日焼けの心配がないのが何よりでした。

 写真は、先日の梅雨の晴れ間のユリノキです。電線ばかり目立ちますが、いちばん高いユリノキに今月初めごろから、黄みがかった緑色の花が雨に濡れていました。ぜひ晴れた空のもとで…と待っていたところ、盛りを過ぎ、花も少なくなってしまいました。
 英語でチューリップ・ツリーと言うように、その花はチューリップのようなカップ型ですが、花色も多少黄を帯び、花びらの中心に近い部分には赤みさえあるものの、葉に紛れてしまうような緑色。おまけにヒトの目よりも高い位置に花をつけるため、なかなか人目につくこともないでしょう。

 ゆりの木の花や雲さへ知らで過ぐ  藤田湘子(『鷹』2002年8月号)

 湘子先生によれば、雲にも知られることのない花です。写真の雲も、案の定、気づかずに行ってしまいました。
 私はせっかくの花が顧みられないのが残念で、花の時期は必ず心を留めるようにしています。
 ユリノキはあまり見かけない土地も多いと思いますが、東京では、新宿御苑や小石川の植物園のほか、上野の国立博物館の玄関前にそれは見事なユリノキがあります。もう花は終わってしまっているはずですが、これからは大きなオクラのような形をした緑色の実が見られるはずです(08.8.3のコラム参照)。

 梅雨を楽しみつつ、梅雨の晴れ間も大事にしたいですね。