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9月13日(日)の営業について

 実店舗は、静岡への移転のため、明日13日(日)13:00~16:00の営業をもちまして最後とさせていただきます。この時間であればご予約不要ですが、それ以外の場合はご連絡(377-6166)をお願いいたします。
 その後は、18日(金)のお菓子の製作・発送を除き、移転の準備とさせていただきます。勝手ながら、どうぞご了承くださいませ。
 なお、休業中もできればコラムを更新するつもりです。ネットショップ再開の予定などもコラムにてお知らせする予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

9月12日の営業のお知らせu.りんごのタルト

りんごとルバーブのタルト②.JPG


かねてお知らせのとおり、静岡への移転のため、実店舗の営業は9月13日(日)までご予約のみ、ネットショップは13日(日)までの製作・発送分と18日(金)の製作・発送分とさせていただいています。

 12日(土)の14:00~16:00は実店舗のお茶の営業をいたします。この時間であれば、ご予約のお客さま以外にもご利用いただけます。お気軽にどうぞ。
 ご用意できるお菓子は、いまのところ写真のりんごのタルトのほか、りんごのシュトロイゼルクーヒェンです。これ以外に何かシュトロイゼルクーヒェンを作るかもしれませんが、チーズケーキはご予約を受けたもののみです。ご了承くださいませ。
 そのほか、お持ち帰り用のお菓子として、マフィン、パウンドケーキ、クッキーを2種ずつご用意しています。

 りんごのタルトは、りんごに卵や生クリームのソースを加えたElsaesser Apfelkuchenアルザス風のりんごのタルトが好きでよく作るのですが、これは、きょうふっと思いついて作ってみたものです。
 口に入れると、まず下のタルト生地、そして上のシュトロイゼルとくるみのサクサク、香ばしい生地の間から、甘酸っぱいりんごとシナモン、バニラの風味が広がります。りんごはまだ紅玉がないので「つがる」。少し酸味に欠けるので、その分ルバーブを入れて酸味を出しました。もう少し砂糖を加えれば珈琲向きにもなりましたが、ほかのお菓子同様、紅茶向けの味です。
 実は、最近去年作ったりんごとバニラとシナモンのジャムを食べているのですが、これをジャムではなく、かるく煮るだけでタルトに入れたら美味しいだろうとパンを食べながら思いついたのです。
 焼きたてはサクサクでしたが、一晩寝かせるとしっとり、味が落ち着くと思います。

 ドイツにはりんごのKuchenがたくさん。そして、家庭の味としていちばん愛されているものですが、最もオーソドックスなApfelkuchenは06年9月19日のコラムに、アルザス風のりんごのタルトは07年12月23日付でご紹介しています。よろしければ、そちらもどうぞ。

誂える(アツラエル)

入り口のテーブル09.9.7.JPG


 先週の前半はお天気に恵まれず、肌寒い日が続いていましたが、週末からふたたび青空。
 きょうの午後も下に行くと、窓辺のテーブルに本を読むのにぴったりの日が入っていました。

 写真では椅子がふたつしか見えませんが、書棚の陰にもう一脚、手前の椅子と同じものがあります。入口からすぐのうえ、少々狭い席ですが、人が入って来ても、内扉の菱形の窓から見える奥のリトグラフに視線が向くようにしてあるので、ちょうどここが死角になります。この、背中の真ん中に背もたれがくる肘掛椅子もとても座りやすく、本を読みながら時を忘れるにはいちばんの席です。
 この椅子の座り心地のよさは、もとは結婚を機にテーブルと一緒にオーダーして使っていたので、私がいちばんよく知っているのです。もっとも、オーダーと言っても、予め見本があって、そのなかから色と数とを選んで注文したにすぎませんが、テーブル横の書棚は、同じ家具屋さんに店内の食器棚や2階の書棚兼書き物机と一緒に一から注文したもの、つまり「誂(あつら)えた」ものです。

 この誂えるという言葉は、最近すっかり聞かれない、使われなくなったような気がします。よく、「こいつはおあつらえ向きだ」と言いますが、その「あつらえる」です。しかし、最近は、誂えるという行為自体珍しくなったせいで、この字が読めない、さらには意味がわからないという方もいるのでは…と危惧します。
 ものの製作を頼むことを表すには、注文が一般的な言葉で、例えば、食事を頼む際にも、当店のようなネットショップで買い物をするときにも使います。一方、誂えると言うと、単なる注文とは違い、出来合いの型ではなく、一からサイズを測ったり、素材を選んだりして、細かい要望にそって作ってもらうものではないかと思います。注文と言っても、誂えるという意味の場合は特別注文、特注と言うように、ふつうは、決まった型のものを頼むことを意味する場合が多いようです。その結果、注文して受け取るものは誰もが同じものですが、誂えた場合自分だけのものが出来る。ただ、誂える場合は、出来合いの型ではないので、頼む方もあれこれ手間がかかります。

 このような違いがありますが、考えてみれば、私は小さいころから誂えることが非常に好きでした。
 まず、小学校のころ、上の下着、シュミーズは、既製の化学繊維のものは肌によくないと言って、母が木綿の生地で作ってくれたものを当たり前のように着ていましたが、スカートもセーターも母のお手製のものが大半でした。母はどちらかと言うと、美味しいものを作るよりも、洋裁、編み物のひと。学校に持って行く手提げ袋や小物入れは、自分が黙っていても周りから羨ましがられるものを作ってもらっていたのですが、だんだん欲が出て、いつの間にか、ああしてこうしてと注文をつける、誂えるようになってしまったのです。
 母に服を誂えるのは大学に入ってからも続き、リバティープリントを使ってローラ・アシュレイのようなワンピースを作ってもらったり、「わあ、またおかあさんにセーター編んでもらったのー!」と言われるほどよくセーターを編んでもらったものですが、その服を誂える習慣が、まず家具を注文することになり、ひいては家具を誂え、家も誂えることに繋がったのだと思います。

 ちなみに、このテーブルと椅子の少し赤みを帯びた濃い茶色は、結婚前に買った扉つきの書棚に合わせて決めたもの。その書棚は結婚後食器棚として使っていますが、非常に食器が美しく見える色なので、店内の書棚と食器棚をオーダーしたときも同じ色にしてもらいました。
 このテーブルと椅子に書棚と食器棚、さらに2階の書棚兼書き物机もすべて、東京・晴海のトリトンスクエアにあるJホームスタイル=柏木工(http://www.kashiwa.gr.jp)さんの製作です。ただ、セミオーダーだったテーブルと椅子は、この店を始めるときにはすでに廃番、生産中止でした。
 何度も打ち合わせをして作ってもらったものはどれも愛用し、愛着があります。残念ながらいま使っている書棚兼用の机は静岡には持ち帰れませんが、この書棚と大事な食器棚は静岡でも大事に使います。

9月の営業予定

 9月の実店舗の営業ですが、9日(水)と11日(金)のお茶の時間14:00~16:00のみ営業いたします。この時間であれば、ご予約なしでもお気軽にどうぞ。
なお、実店舗もネットショップも、移転のため13日(日)までの営業とさせていただきますが、18日(金)はお菓子の製作・発送することにいたしました。ご希望であれば、多少余裕がありますので、お申し付けくださいませ。
 その後は引越にともない、しばらく営業はお休みさせていただきます。どうぞ、ご了承くださいませ。

9月の営業予定とオープンハウスのお知らせ

紅葉のトウカエデと家.JPG


 先にお知らせのとおり、実家のある静岡への移転のため、実店舗・ネットショップとも営業は9月13日(日)までとさせていただき、その後しばらくお休みさせていただきます。

 実店舗は、ランチおよびお茶、お菓子・紅茶・珈琲豆の購入もすべてご予約のみとさせていただいていますが、4日(金)の14:00~16:00にかぎりご予約なしでもご利用いただけます。それ以外の日程をご希望のお客さまは、ご面倒ですが予めご連絡くださいませ(377-6166)。
 新しいティーコジーの20%OFFセールのほか、1,000円以上お買い上げのお客さまには世界三大銘茶のひとつウバのサンプルをご用意しています。。
 7月にご紹介した赤い小花のティーポットはそれぞれ嫁いで行きましたが、ティーキャニスターは在庫があります。どうぞ、この機会にご利用くださいませ。

 なお、9月6日(日)は、オープンハウスのため、ご予約をお受けできません。勝手ながら、ご了承くださいませ。
 もし、ご興味があれば、オープンハウスにもお立ち寄りくださいませ。もともと、年をとってからも快適に住めるよう、自分でバリアフリーに設計した家ですので、一般のお住まいとして充分お使いいただけると思います。

 バリアフリーなので、段差は正面玄関以外ありません。ドイツなど欧米の国の家と同じく、玄関からはすべてフラットです。現在は1階は靴履きですが、一般の家としてご利用の場合、土足に抵抗があれば室内履きに履き替えればよろしいかと思います。要は、室内履きに履き替えて一段上がるか、そのまま平面で上がる必要がないかの違いです。しかし、その差が介護が必要になったとき実に大きいと思います。玄関から一段上がるのは体が不自由になった当人も介助する側もラクではありません。勝手口にはスロープもあります。外からそのまま段差なしに部屋に行ける。長く自宅で暮らすには最も必要なことだと思います。
 バリアフリーにリフォームするにしても、すべてフラットにし、車椅子で暮らしやすいようにするのは金銭的にも難しいようです。そのため、将来リフォームするより最初から…と設計したわけですが、室内はすべて引き戸なので、ちょっとした段差につまづいたり、車椅子を押すのに苦労することもないと思います。また、スロープは、自転車やスーツケースの出し入れが非常にラクで、すでに私もその恩恵にあずかっています。2階に上がる階段やトイレ・浴室にも手すりを設けています。さらに、寝室に隣接してトイレと洗面所、浴室がありますので、後々ももちろん、いまでも体調が悪い日には近くてよかったと思っています。

 このように、長く住めるよう思いつくかぎり住みやすくなるよう設計しましたが、玄関で一段上がる必要がないため、天井が高くなるというおまけがついてきました。天井が高いおかげで、圧迫感がなくその分室内が広く感じるようです。もっとも、置く物の量に左右されることは否めませんが、壁が白いことも広く感じる要素かもしれません。壁を白くしたのは、飾る絵の邪魔にならないようにするためであり、テーブルに掛けるクロスの色を壁の色によって制約されないためでしたが。
 
 そのほか、1枚1枚オーダーしたドアや木製のスクエアー形のパネルを嵌め込んだ床、2階の裸足で歩くのが気持ちのいいナラのフローリングなど大きいものにもこだわりましたが、洗面所のドイツ・グローエ製の水栓や駒沢の雑貨店で見つけたペーパーホルダーなどの小物にいたるまですべて気に入るものを探して選びました。
 なお、ビルトインのフランスのロジェール製の4ツ口コンロやドイツのミーレ製の食洗機はこちらに残しますが、カップに合わせてオーダーした食器棚や入り口の書棚、ロジェールのガスオーブンは静岡に持ち帰ります。
 なにぶん夫婦ふたりのための家ですので、あまり家族が多い方向きではありません。また、私たちと生活のパターンや趣味が違う方では、残していくものが生かされませんが、休日は家で読書という方には寝室に作り付けの書棚兼パソコンコーナー、そのほか背の高い書棚を置くスペースが、絵を愉しむ方には、ピクチャーレールが1階2階にそれぞれあります。

 おまけに西側の公園と雑木山があるおかげで、家に居ながらにして季節の移り変わりが楽しめます。春のサクラや秋の黄葉は毎年写真で紹介しているとおりですが、初夏のウグイスとホトトギスの声をお届けできないのが残念です。
 家の外観は写したものがなく、この写真も一昨年の10月下旬のものです。西側の街路樹トウカエデはまだこの時点では半分色づいただけですが、毎年美しい紅葉を見せてくれます。紅葉にはまだ早いですが、家作りを考えている方にも参考になるかと思います。どうぞ、お時間がありましたら、お立ち寄りくださいませ。時間は、6日(日)13:00~16:30です。

 家を一から作ることと、買うのとは違います。ふつうは施主が行わない、間取りの設計やドアや食器棚・書棚のデザインから、予算の調整、気に入った小物や床材・タイル・レンガの調達まで自分で行ったせいで、非常にエネルギーと時間のいる仕事でした。また、多くの職人さんの手も煩わせました。ぜひ、大事にしていただける方に引き継いでいただけたら…と思っています。