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9月13日(日)の営業について

 実店舗は、静岡への移転のため、明日13日(日)13:00~16:00の営業をもちまして最後とさせていただきます。この時間であればご予約不要ですが、それ以外の場合はご連絡(377-6166)をお願いいたします。
 その後は、18日(金)のお菓子の製作・発送を除き、移転の準備とさせていただきます。勝手ながら、どうぞご了承くださいませ。
 なお、休業中もできればコラムを更新するつもりです。ネットショップ再開の予定などもコラムにてお知らせする予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

9月12日の営業のお知らせu.りんごのタルト

りんごとルバーブのタルト②.JPG


かねてお知らせのとおり、静岡への移転のため、実店舗の営業は9月13日(日)までご予約のみ、ネットショップは13日(日)までの製作・発送分と18日(金)の製作・発送分とさせていただいています。

 12日(土)の14:00~16:00は実店舗のお茶の営業をいたします。この時間であれば、ご予約のお客さま以外にもご利用いただけます。お気軽にどうぞ。
 ご用意できるお菓子は、いまのところ写真のりんごのタルトのほか、りんごのシュトロイゼルクーヒェンです。これ以外に何かシュトロイゼルクーヒェンを作るかもしれませんが、チーズケーキはご予約を受けたもののみです。ご了承くださいませ。
 そのほか、お持ち帰り用のお菓子として、マフィン、パウンドケーキ、クッキーを2種ずつご用意しています。

 りんごのタルトは、りんごに卵や生クリームのソースを加えたElsaesser Apfelkuchenアルザス風のりんごのタルトが好きでよく作るのですが、これは、きょうふっと思いついて作ってみたものです。
 口に入れると、まず下のタルト生地、そして上のシュトロイゼルとくるみのサクサク、香ばしい生地の間から、甘酸っぱいりんごとシナモン、バニラの風味が広がります。りんごはまだ紅玉がないので「つがる」。少し酸味に欠けるので、その分ルバーブを入れて酸味を出しました。もう少し砂糖を加えれば珈琲向きにもなりましたが、ほかのお菓子同様、紅茶向けの味です。
 実は、最近去年作ったりんごとバニラとシナモンのジャムを食べているのですが、これをジャムではなく、かるく煮るだけでタルトに入れたら美味しいだろうとパンを食べながら思いついたのです。
 焼きたてはサクサクでしたが、一晩寝かせるとしっとり、味が落ち着くと思います。

 ドイツにはりんごのKuchenがたくさん。そして、家庭の味としていちばん愛されているものですが、最もオーソドックスなApfelkuchenは06年9月19日のコラムに、アルザス風のりんごのタルトは07年12月23日付でご紹介しています。よろしければ、そちらもどうぞ。

誂える(アツラエル)

入り口のテーブル09.9.7.JPG


 先週の前半はお天気に恵まれず、肌寒い日が続いていましたが、週末からふたたび青空。
 きょうの午後も下に行くと、窓辺のテーブルに本を読むのにぴったりの日が入っていました。

 写真では椅子がふたつしか見えませんが、書棚の陰にもう一脚、手前の椅子と同じものがあります。入口からすぐのうえ、少々狭い席ですが、人が入って来ても、内扉の菱形の窓から見える奥のリトグラフに視線が向くようにしてあるので、ちょうどここが死角になります。この、背中の真ん中に背もたれがくる肘掛椅子もとても座りやすく、本を読みながら時を忘れるにはいちばんの席です。
 この椅子の座り心地のよさは、もとは結婚を機にテーブルと一緒にオーダーして使っていたので、私がいちばんよく知っているのです。もっとも、オーダーと言っても、予め見本があって、そのなかから色と数とを選んで注文したにすぎませんが、テーブル横の書棚は、同じ家具屋さんに店内の食器棚や2階の書棚兼書き物机と一緒に一から注文したもの、つまり「誂(あつら)えた」ものです。

 この誂えるという言葉は、最近すっかり聞かれない、使われなくなったような気がします。よく、「こいつはおあつらえ向きだ」と言いますが、その「あつらえる」です。しかし、最近は、誂えるという行為自体珍しくなったせいで、この字が読めない、さらには意味がわからないという方もいるのでは…と危惧します。
 ものの製作を頼むことを表すには、注文が一般的な言葉で、例えば、食事を頼む際にも、当店のようなネットショップで買い物をするときにも使います。一方、誂えると言うと、単なる注文とは違い、出来合いの型ではなく、一からサイズを測ったり、素材を選んだりして、細かい要望にそって作ってもらうものではないかと思います。注文と言っても、誂えるという意味の場合は特別注文、特注と言うように、ふつうは、決まった型のものを頼むことを意味する場合が多いようです。その結果、注文して受け取るものは誰もが同じものですが、誂えた場合自分だけのものが出来る。ただ、誂える場合は、出来合いの型ではないので、頼む方もあれこれ手間がかかります。

 このような違いがありますが、考えてみれば、私は小さいころから誂えることが非常に好きでした。
 まず、小学校のころ、上の下着、シュミーズは、既製の化学繊維のものは肌によくないと言って、母が木綿の生地で作ってくれたものを当たり前のように着ていましたが、スカートもセーターも母のお手製のものが大半でした。母はどちらかと言うと、美味しいものを作るよりも、洋裁、編み物のひと。学校に持って行く手提げ袋や小物入れは、自分が黙っていても周りから羨ましがられるものを作ってもらっていたのですが、だんだん欲が出て、いつの間にか、ああしてこうしてと注文をつける、誂えるようになってしまったのです。
 母に服を誂えるのは大学に入ってからも続き、リバティープリントを使ってローラ・アシュレイのようなワンピースを作ってもらったり、「わあ、またおかあさんにセーター編んでもらったのー!」と言われるほどよくセーターを編んでもらったものですが、その服を誂える習慣が、まず家具を注文することになり、ひいては家具を誂え、家も誂えることに繋がったのだと思います。

 ちなみに、このテーブルと椅子の少し赤みを帯びた濃い茶色は、結婚前に買った扉つきの書棚に合わせて決めたもの。その書棚は結婚後食器棚として使っていますが、非常に食器が美しく見える色なので、店内の書棚と食器棚をオーダーしたときも同じ色にしてもらいました。
 このテーブルと椅子に書棚と食器棚、さらに2階の書棚兼書き物机もすべて、東京・晴海のトリトンスクエアにあるJホームスタイル=柏木工(http://www.kashiwa.gr.jp)さんの製作です。ただ、セミオーダーだったテーブルと椅子は、この店を始めるときにはすでに廃番、生産中止でした。
 何度も打ち合わせをして作ってもらったものはどれも愛用し、愛着があります。残念ながらいま使っている書棚兼用の机は静岡には持ち帰れませんが、この書棚と大事な食器棚は静岡でも大事に使います。

9月の営業予定

 9月の実店舗の営業ですが、9日(水)と11日(金)のお茶の時間14:00~16:00のみ営業いたします。この時間であれば、ご予約なしでもお気軽にどうぞ。
なお、実店舗もネットショップも、移転のため13日(日)までの営業とさせていただきますが、18日(金)はお菓子の製作・発送することにいたしました。ご希望であれば、多少余裕がありますので、お申し付けくださいませ。
 その後は引越にともない、しばらく営業はお休みさせていただきます。どうぞ、ご了承くださいませ。

9月の営業予定とオープンハウスのお知らせ

紅葉のトウカエデと家.JPG


 先にお知らせのとおり、実家のある静岡への移転のため、実店舗・ネットショップとも営業は9月13日(日)までとさせていただき、その後しばらくお休みさせていただきます。

 実店舗は、ランチおよびお茶、お菓子・紅茶・珈琲豆の購入もすべてご予約のみとさせていただいていますが、4日(金)の14:00~16:00にかぎりご予約なしでもご利用いただけます。それ以外の日程をご希望のお客さまは、ご面倒ですが予めご連絡くださいませ(377-6166)。
 新しいティーコジーの20%OFFセールのほか、1,000円以上お買い上げのお客さまには世界三大銘茶のひとつウバのサンプルをご用意しています。。
 7月にご紹介した赤い小花のティーポットはそれぞれ嫁いで行きましたが、ティーキャニスターは在庫があります。どうぞ、この機会にご利用くださいませ。

 なお、9月6日(日)は、オープンハウスのため、ご予約をお受けできません。勝手ながら、ご了承くださいませ。
 もし、ご興味があれば、オープンハウスにもお立ち寄りくださいませ。もともと、年をとってからも快適に住めるよう、自分でバリアフリーに設計した家ですので、一般のお住まいとして充分お使いいただけると思います。

 バリアフリーなので、段差は正面玄関以外ありません。ドイツなど欧米の国の家と同じく、玄関からはすべてフラットです。現在は1階は靴履きですが、一般の家としてご利用の場合、土足に抵抗があれば室内履きに履き替えればよろしいかと思います。要は、室内履きに履き替えて一段上がるか、そのまま平面で上がる必要がないかの違いです。しかし、その差が介護が必要になったとき実に大きいと思います。玄関から一段上がるのは体が不自由になった当人も介助する側もラクではありません。勝手口にはスロープもあります。外からそのまま段差なしに部屋に行ける。長く自宅で暮らすには最も必要なことだと思います。
 バリアフリーにリフォームするにしても、すべてフラットにし、車椅子で暮らしやすいようにするのは金銭的にも難しいようです。そのため、将来リフォームするより最初から…と設計したわけですが、室内はすべて引き戸なので、ちょっとした段差につまづいたり、車椅子を押すのに苦労することもないと思います。また、スロープは、自転車やスーツケースの出し入れが非常にラクで、すでに私もその恩恵にあずかっています。2階に上がる階段やトイレ・浴室にも手すりを設けています。さらに、寝室に隣接してトイレと洗面所、浴室がありますので、後々ももちろん、いまでも体調が悪い日には近くてよかったと思っています。

 このように、長く住めるよう思いつくかぎり住みやすくなるよう設計しましたが、玄関で一段上がる必要がないため、天井が高くなるというおまけがついてきました。天井が高いおかげで、圧迫感がなくその分室内が広く感じるようです。もっとも、置く物の量に左右されることは否めませんが、壁が白いことも広く感じる要素かもしれません。壁を白くしたのは、飾る絵の邪魔にならないようにするためであり、テーブルに掛けるクロスの色を壁の色によって制約されないためでしたが。
 
 そのほか、1枚1枚オーダーしたドアや木製のスクエアー形のパネルを嵌め込んだ床、2階の裸足で歩くのが気持ちのいいナラのフローリングなど大きいものにもこだわりましたが、洗面所のドイツ・グローエ製の水栓や駒沢の雑貨店で見つけたペーパーホルダーなどの小物にいたるまですべて気に入るものを探して選びました。
 なお、ビルトインのフランスのロジェール製の4ツ口コンロやドイツのミーレ製の食洗機はこちらに残しますが、カップに合わせてオーダーした食器棚や入り口の書棚、ロジェールのガスオーブンは静岡に持ち帰ります。
 なにぶん夫婦ふたりのための家ですので、あまり家族が多い方向きではありません。また、私たちと生活のパターンや趣味が違う方では、残していくものが生かされませんが、休日は家で読書という方には寝室に作り付けの書棚兼パソコンコーナー、そのほか背の高い書棚を置くスペースが、絵を愉しむ方には、ピクチャーレールが1階2階にそれぞれあります。

 おまけに西側の公園と雑木山があるおかげで、家に居ながらにして季節の移り変わりが楽しめます。春のサクラや秋の黄葉は毎年写真で紹介しているとおりですが、初夏のウグイスとホトトギスの声をお届けできないのが残念です。
 家の外観は写したものがなく、この写真も一昨年の10月下旬のものです。西側の街路樹トウカエデはまだこの時点では半分色づいただけですが、毎年美しい紅葉を見せてくれます。紅葉にはまだ早いですが、家作りを考えている方にも参考になるかと思います。どうぞ、お時間がありましたら、お立ち寄りくださいませ。時間は、6日(日)13:00~16:30です。

 家を一から作ることと、買うのとは違います。ふつうは施主が行わない、間取りの設計やドアや食器棚・書棚のデザインから、予算の調整、気に入った小物や床材・タイル・レンガの調達まで自分で行ったせいで、非常にエネルギーと時間のいる仕事でした。また、多くの職人さんの手も煩わせました。ぜひ、大事にしていただける方に引き継いでいただけたら…と思っています。

新・ティーコジー⑥

<ロイド>のティーコジー・大.JPG


 引き続き、新しいティーコジーのご紹介です。

 ⑤と同じローラ・アシュレイの<ロイド>を使ったサイズ違いです。
ティーコジーは、底辺32cm×H24.2cm、最長部33.3cm。
ポットマットは、16cm×16.3cmです。

 ⑤と同様に、ダークブラウンのランナーと天辺のモスグリーンの丸ボタンがアクセントですが、裏地がオフホワイトのキルティングのため、お求めやすい価格です。

 ポットマットとのセットで、税込3,780円のところ、9月13日(日)まで20%OFFの3,024円(税込)です。
 大きなポット用のティーコジーはなかなかありません。 この機会にぜひ!
 購入方法は、新・ティーコジー②をご覧くださいませ。

新・ティーコジー⑤

<ロイド>のティーコジー.JPG


 引き続き、新しいティーコジーのお得なセールのお知らせです。

 こちらも写真のような「モミの木」のポットに最適なサイズのティーコジーです。
 ティーコジーは、底辺23.5cm×H19.3cm、最長部25.5cm。
 ポットマットは、10cm×10cmです。

 布地は①~④のティーコジーと同じくローラ・アシュレイの<ロイド>です。ダークブラウンのボダーと天辺の渋い青鈍(あおにび)の丸ボタンとがアクセント。<ロイド>の花模様を少し濃くしたようなサンドカラーの裏地に中綿を詰めています。
 ポットマットは、同じく<ロイド>。コースターほどの大きさですが、写真のようにちゃんとポットが納まります。ぜひ、熱いポットでテーブルを傷めないためにもお使いください。

 価格は、ボーダーを入れ中綿を詰めているため、税込3,360円です。9月13日(日)まで20%OFFの2,688円(税込)でご提供いたします。
 この機会にぜひどうぞ。購入方法は、新・ティーコジー②をご覧くださいませ。

新・ティーコジー④

<ロズリー>のティーコジー・大.JPG


 引き続き、ティーコジーのご紹介です。

 ③のティーコジーと同じ、ローラ・アシュレイの生地<ロズリー>ですが、大きいサイズです。裏地にはオフホワイトのキルティングを使っているため、サイズが大きくなっても、価格は抑えめです。天辺にはダークブラウンの楕円形のボタン付き。
 ポットマットは、この<ロズリー>と赤のコーデュロイの生地のリバーシブルです。

 サイズは、ティーコジーが底辺31.5cm×H23cm、最長部32.5cm。
 ポットマットが14.8cm×14.3cmです。

 価格は、税込3,675円のところ、さらに9月13日(日)まで20%OFFの2,940円(税込)です。
 大きなティーポット用のティーコジーはなかなか見つかりません。どうぞ、この機会にお買い求めくださいませ。

新・ティーコジー③

<ロズリー>のティーコジー①.JPG


 引き続き、新しいティーコジーのご紹介です。

 ①・②とほぼ同じサイズのティーコジー。布地はローラ・アシュレイの<ロズリー>です。木いちごのような、少し黒みがかった赤い生地にゴールドのダイヤ柄ですが、さらにゴールドのダイヤ柄をラズベリー色の糸で縁取りしたものです。天辺の木製のまるいボタンがアクセント。裏は無地のダークブラウンの布で、中綿を詰めています。
 ポットマットは、赤のコーデュロイ。裏地は同じく無地のダークブラウンです。
 
 サイズは、ティーコジーが底辺23.5cm×H20cm、最長部25.5cm。
 ポットマットが14.3cm×13.8cmです。

 価格は、税込3,150円のところ、9月13日(日)まで20%OFFの2,520円(税込)です。
 なお、別項にて紹介しますが、この<ロズリー>のティーコジーにはサイズ違いもあります。

 購入方法は、新・ティーコジー②をご覧くださいませ。
 

新・ティーコジー②

コーデュロイとダイヤ柄のティーコジー.JPG


 引き続き、新しいティーコジーのご紹介です。

 新・ティーコジー①と同じ赤のコーデュロイの生地に、ラズベリー色の生地にゴールドのダイヤ模様をあしらった生地<ロズリー>のボーダーが入ったティーコジー。ボーダーが入って、①のティーコジーよりシャープな印象です。天辺にダークブラウンのボタン付き。裏は、サンドカラーの無地の裏地に中綿を詰めています。
 ポットマットは、コーデュロイと<ロズリー>のリバーシブル。

 サイズは、ティーコジーが底辺24cm×H20cm、最長部(中央の横の長さ)25.5cm。
 ポットマットは、15cm×12cm。

 価格は、税込3,360円のところ、9月13日(日)まで20%OFFの2,688円(税込)です。
 中綿を詰めたティーコジーは、裏がキルティングのものより手間がかかります。また、ボーダーを入れる場合も手間がかかるため、その分値段に反映されます。どうぞ、ご了承くださいませ。
 表の生地は、どちらもローラ・アシュレイの布地です。

 ご購入は、買い物かごを作成しないため、実店舗にお越しいただくか、ネットショップをご利用の場合はお振込か代金引換のお支払いのみ対応可能です。
 ネットショップのお客さまで、ティーコジーのみご希望の場合は、問い合わせフォームに「ティーコジー②希望」とご記入ください。確認後「注文御礼」メールを送りますので、お振込の場合は入金確認後発送、代引の場合はすぐに発送いたします。送料はお買い上げ金額により変わります。また、お振込および代引の手数料はお客さまご負担とさせていただいています。
 ほかにお菓子や紅茶もお買い上げの場合は、注文画面の通信欄にその旨ご記入くださいませ。その際、ティーコジーの金額が合計金額に反映されません。お支払い金額は、自動返信メールではなく、後ほど当店で確認後返信いたします「注文御礼」メールにてお確かめくださいませ。その後の流れは、ティーコジーのみお買い上げの場合と同様です。

 なお、7月にご紹介したティーポットとティーキャディースプーン、3種の紅茶のセットは売り切れました。
 ディンブラ以外のヌワラエリアとルフナはいかがでしたでしょうか?
 同じスリランカの紅茶でもこんなに味が違うということに驚かれたと思います。ヌワラエリアはミルクティーにはおすすめできませんが、水出しアイスティーにして緑茶や麦茶代わりに楽しんでいただくほか、どうしてもミルクティー派という方は、ヌワラエリアとルフナまたはディンブラを1:1で入れてみてください。ミルクティーとして美味しくいただけると思います。

 
 

9月の営業予定と新・ティーコジー①

コーデュロイのティーコジー.JPG


 ありがたいことにカラッと晴れたお天気が続いていますが、日の落ちるのも早くなり、めっきり秋らしくなりました。紅茶も、アイスティーより温かいものの方が嬉しい、そう思うようにもなってきました。

 そこで、新しいティーコジーのご紹介です。
 これからの季節、紅茶が冷めてしまっては、せっかくのお茶の時間が台無しですが、ティーコジーが1枚あれば、ゆっくり、温かいお茶を楽しめます。
 ぜひ、お気に入りの1枚を見つけてください。使い始めると、絶対手放せなくなります。

 ただ、買い物かごは作成しません。
 そのため、実店舗とネットショップをご利用の場合は振込か代引きのお支払いのみ対応可能ですが、その分多少割安にご提供いたします。詳しくは、お問い合わせください。
 なお、先日お知らせしましたとおり、静岡への移転のため、9月は、13日(日)まで製作・発送いたしますが、その後しばらくお休みさせていただきます。この価格でのティーコジーのご提供も9月13日(日)までです。どうぞ、ご了承くださいませ。

 まず、見るからに暖かそうな赤のコーデュロイのティーコジーです。
 裏地はオフホワイトのキルティング、天辺のアーモンド色のボタンがアクセントになっています。
 ポットマット付。柄は、おそらくりんごかプルーンのような木に咲く花の模様です。
 中綿が入ったポットマットは、ティーポットの保温の役目もありますが、テーブルの保護にも効果があります。紅茶の入った熱いポットをクロスの掛かっていないテーブルに置くと、ポットの跡がついてしまうことがありますが、それを避けるためにもぜひお使いください。そのほか、鍋つかみにも使えると思います。

 ティーコジーのサイズは、底辺25cm×H20.5cm、最長部(中央の横の長さ)26.5cm。
ポットマットは、15.5cm×15cm。
 写真のように、モミの木のポットのようなサイズ(ポットの容量約500ccにお湯350cc=ティーカップ2.5杯分=マグカップ2杯分)におすすめです。
 お値段は、2,625円(税込)のところ、20%OFFの2,100円(税込)です。
 ちなみに、ティーコジーの表布は、ローラ・アシュレイです。
 
 どうぞ、この機会にご検討ください。ほかに20%OFFでご提供できるものは、サイズ違いも含め5枚です。

8月28日・9月4日の実店舗営業のお知らせuこぼれ種③

初雪草とワイルドストロベリー①.JPG


 今週および来週の28日・9月4日の金曜は、14:00~16:00実店舗の営業いたします。
 お時間がありましたら、ぜひお立ち寄りください。
 この時間にかぎり、ご予約不要です。それ以外のお時間をご希望の場合は、ご面倒ですが前日までに377-6166へご連絡をお願いいたします。

 写真は後ほどアップしますが、新しいティーコジーも販売予定です。
 ティーコジーもしくはティーキャニスターなど1,000円(税込)以上お買い上げのお客さまにもれなく、ウバのサンプルを差し上げます。1回分お湯350cc=ティーカップ2.5杯分=マグカップ2杯分です。ぜひ、この機会にお試しくださいませ。

 写真は、こぼれ種の初雪草です。一昨年玄関前の鉢に植えていたものの種が、去年百日紅の近くに飛び、それが今度はユスラウメの蔭に場所を移したのです。こぼれ種のまたこぼれ種の上、痩せ地のせいで、ひょろひょろの痩せっぽち。白い縁のある葉が涼しげな花のように見えますが、花は中心の黄色の小花です。
 隣のワイルドストロベリーもこぼれ種。土が痩せていてもよく育ちます。

 ほかに、こぼれ種から殖えたコスモスもあります。去年北側のバラの花壇で育ったものの種が庭のあちこちに飛び、早いものは7月から花を付けていましたが、このところの秋らしい天候で花がだんだん殖えてきました。
 急に涼しくなって風邪など召されませんよう、また新型インフルエンザにも充分お気をつけくださいませ。

 

移転のお知らせu.プルーンの収穫

プルーン①.JPG


 今週は、21日(金)14:00~16:00実店舗の営業をいたします。
 この時間にかぎり、ご予約は不要です(ケーゼクーヒェンはご予約のみ)。お時間がありましたら、どうぞお立ち寄りくださいませ。

 9月中旬に静岡に引越、移転することになりました。
 そのため、9月は、実店舗・ネットショップとも上旬までの営業とし、中旬以降しばらくお休みさせていただきます。
 勝手ながら、どうぞよろしくお願いいたします。

 写真は、先日収穫したプルーンです。
 色づくのを待っていた5つのうち、1個が鳥(雀?)に半分近くも食べられてしまいました!お菓子を作っているとき、外で鳥がよく鳴いているなと思ったら、案の定でした。ほかのジューンベリーやユスラウメは、鳥も食べるものがないと困るだろうと目を瞑っていたら、大事なものにまで手を付けられてしまいました。
 ほんとうはもう少し日に当てたかったのですが、1つは少し待つことにして、大急ぎで3つ採ったのです。
 載せている皿は、アプリコットのシュトロイゼルクーヒェンと同じもの。参考に、スーパーで買ったプルーンを手前に置きましたが、これは31g。うちのは、左から55g,42g,48gと、ひと回り大きいタイプです。残念ながら、品種がわかりません。ただ、私がツヴェッチゲンクーヒェンを作る、青森産のシュガープルーンとは明らかに違います。味見はまだしていませんが、シュガープルーンに決める前、大きい楕円形のもので作ったらあまり美味しくなかったので、あまり期待はできません。
 それでも、引越をする前に収穫させてもらえて、木に感謝しています。

アプリコットのシュトロイゼルクーヒェン

アプリコットのシュトロイゼルクーヒェン09.8.14.JPG


 きょうは、久しぶりに朝から夏空が広がりました。生き返る思いです。

 8月中旬~9月中旬まで旬のシュトロイゼルクーヒェンは、アプリコット。
 夏らしいお天気に合わせて、クロスもオレンジと黄色の花柄に掛け変えたら、ちょうどお菓子にぴったりでした。もちろん、甘酸っぱいアプリコットと香ばしい生地との組み合わせもぴったり。アプリコットの酸味でさっぱりしながらも、コクがある生地であっさりしすぎない、そんなお菓子です。

 しかし、そのままでは酸味が強いアプリコットは、くだものと言えば生で食べることが多く、手を加えて食べる習慣がない日本では、プルーンと同様、あまりなじみがないかもしれません。
 私も、ドイツで初めてアプリコットを口にしました。2番めに住んだハイディーの家の朝は、平日は数種類のライ麦パンをスライスしたものに1cmほどの厚さのバターかチーズを押さえつけるように塗り、更にその上にジャムを塗ったものと珈琲でしたが、何種類ものジャムが直径30cmほどのターンテーブルに並んで出てきました。(ちょうど、日本の家庭で漬物を何種類も並べるのと同じです。)そのなかに、メーフェンピックのアプリコットのジャムもあったのですが、クレー(クローバー)のはちみつやチョコレートスプレッド、ラズベリーのジャムと並んで大のお気に入りになりました。

 ちょうど、黄桃をひと回りふた回り小さくしたようなアプリコットは、黄桃にはない酸味があります。以前、いまの時期作っていた黄桃のシュトロイゼルクーヒェンは、暑い時期にはおとなしすぎ、何か物足りないような気がしましたが、アプリコットにしたら、酸味がある分、お菓子にメリハリが出ました。

 このように、庭のくだものなどをのせて焼いたお菓子は、ドイツの家庭の定番です。
 ぜひ、ディンブラと一緒にお試しください。アプリコットのよさがわかっていただけると思います。
 

こぼれ種②

マルバ.JPG

 
 こちらでは、梅雨明けしないままお盆です。

 最近、アブラゼミやツクツクボウシに、ミンミンゼミが加わりました。夏も終わりになってようやくです。
 私の、静岡や東京で培った感覚からすると、蝉は、ニイニイゼミから始まって、暑い盛りのアブラゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミを経て、逝く夏を惜しむように鳴くヒグラシ、ツクツクボウシという順なので、蝉の声と暦、暑さと蝉の声、そのどちらも一致せず、どうしても妙な感じがしてしまいます。うるさいくらいに鳴くクマゼミがいないことも妙な感じの一因かもしれませんが。

 庭は、花いっぱいの7月から急にさみしくなってしまいました。クチナシはいっせいに満開にならずぽつぽつ花をつけているので、まだ甘い香りが楽しめますが、ほかはコリウスとマルバのみ。
 白い花の中心がほんのり薄紅色のマルバは、丈夫そうには見えませんが、耐寒性があります。写真は、3~4年前バイカウツギのそばに植えた株の種が飛んだもの。それまで全く人目に触れることのなかった場所から、必ずお客さまの目に留まる玄関脇へと飛んだのです。先日7月に紹介したナスタチウムにも関心しましたが、植物は自分の最適な場所をよく知っています。
 写真には入っていませんが、その横には、ワイルドストロベリーと初雪草がこぼれた種から殖えています。初雪草が大きくなったら、ご紹介します。

 夏休みも後半ですが、楽しいお休みをお祈りしています。

地震のお見舞申し上げますu.13日・14日の営業のお知らせ

 静岡の地震のお見舞を申し上げます。
 また、私の実家が静岡ということで、ご心配もいただきましたが、お蔭さまで被害もなかったようです。
 どうもありがとうございました。

 さて、実店舗の営業は通常ご予約のみとさせていただいていますが、今週は13日(木)に続き、14日(金)も14:00~16:00のお茶の時間営業いたします。この時間にかぎり、ご予約不要です。どうぞ、ご利用くださいませ。

 お天気の回復と被災地の回復を祈りつつ。
 

お盆期間中の営業について

 大雨の被害が出ていますが、被害に遭われたみなさまにはお見舞い申し上げます。

 お盆期間中は、先日お知らせしましたとおり、ネットショップは通常どおり営業いたします。

 また、実店舗では、13日14:00~16:00はお茶の営業もいたします。
 この時間であればご予約不要です。ただ強風の場合は看板は出しません。ご了承ください。

 台風の影響が心配されますが、お時間がありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
 

お盆休みなしのお知らせu.家の話

ポストと玄関.JPG


 例年お盆前後に10日ほどお休みをいただいていますが、今年は特にお盆休みを設けません。
 月・火の定休日はお休みをいただきますが、それ以外、ネットショップは通常どおり営業いたします。
 実店舗もご予約をいただければ営業いたしますので、ご利用くださいませ。

 こちらは梅雨明けもまだと言うのに、一週間ほど前からアブラゼミに混じってツクツクボウシが鳴き始めていますが、今夜は虫(スイッチョン?)の声を聞きました。
 この声にもう9月のような感じさえしますが、セミや虫の鳴く時期が静岡や東京とは異なるのです。例えば、東京では8月も終わりに鳴くカナカナが7月上旬から鳴きます。また、ツクツクボウシと言えば、夏休みの宿題をさんざん怠けて悔やみながら片付けていると、逝く夏を惜しむかのようにさかんに鳴くものですが、夏が来る前に鳴かれるともう秋になってしまう、そんな淋しさを覚えます。
 
 庭の花は、9株のクチナシが代わる代わる咲き、蜜柑の花のような香りも混じった甘い香りを楽しませてくれていますが、コスモスまでまだ少し時間がかかります。そんな花のない時期に、6月に植えたコリウスが立派に成長してくれました。
 シソ科のコリウスは、やがて紫がかった青い小花を咲かせますが、もっぱら葉の色を楽しみます。ほかに、色は黄緑やショッキングピンクもあり、葉もぎざぎさのものや斑入りもあります。しかし、写真の玄関の扉によく合い、品もいいものとなると、どうしても黒みがかった赤のオーソドックスなタイプになります。  毎年同じコリウスなのでアレンジを変えますが、今年は、奥にシルバーの葉が好きなシロタエギク、手前に黄緑に赤が入った葉のモミジバゼラニウムを一緒に植えました。もっとも、コリウスの陰に隠れてしまっていますが、ゼラニウムも花を咲かせています。

 ついでながら、玄関の左手に見えるのがプルーンの木で、まだ実は5つとも無事です。支柱には、こぼれ種のナスタチウムもまだ花を咲かせてくれています。
 ヤツデの葉のようなものはキイチゴの葉ですが、レンガの脇にフィンランド製のポストがあります。容量とデザインともに満足のポストを探すのに苦労しましたが、ポストの支柱の曲線と西側のバラのアーチの曲線と、2つの共通の要素があるせいか家全体の統一感を壊すことなく、お客さまにも褒めていただけるポストです。

 家の外壁は、玄関の扉や黒の外灯、庭のタイルやレンガ、花の色に合う色を探した結果、白になりましたが、考えてみれば、ドイツで最初に住んだ、小学校の校長先生の家も白でした。また、2番目に住んだハイディーの家は、廃校になったレンガ造りの小学校の半分を購入しリフォームしたもの。家を作るときは全く意識していませんでしたが、出来上がってみると2つの要素が入ったものになっていました。
 ちなみに、ドアはドイツを旅行中に見かけた家のものをヒントに自分でデザインしたもの。既成のアルミのドアが木の家にはどうしても馴染まないので、これ以外も全てデザインし、オーダーしました。高気密・高断熱の機能も備えて、高いものでしたが非常に満足しています。
 いい技術や手仕事を守るには、やはり使う側が意識して選ぶしかありません。お菓子を作るにも手作り派の私としては、微力ながらその役に立てたことも嬉しく思っています。

お盆休みなしのお知らせu.家の話

ポストと玄関.JPG


 例年お盆前後に10日ほどお休みをいただいていますが、今年は特にお盆休みを設けません。
 月・火の定休日はお休みをいただきますが、それ以外、ネットショップは通常どおり営業いたします。
 実店舗もご予約をいただければ営業いたしますので、ご利用くださいませ。

 こちらは梅雨明けもまだと言うのに、一週間ほど前からアブラゼミに混じってツクツクボウシが鳴き始めていますが、今夜は虫(スイッチョン?)の声を聞きました。
 この声にもう9月のような感じさえしますが、セミや虫の鳴く時期が静岡や東京とは異なるのです。例えば、東京では8月も終わりに鳴くカナカナが7月上旬から鳴きます。また、ツクツクボウシと言えば、夏休みの宿題をさんざん怠けて悔やみながら片付けていると、逝く夏を惜しむかのようにさかんに鳴くものですが、夏が来る前に鳴かれるともう秋になってしまう、そんな淋しさを覚えます。
 
 庭の花は、9株のクチナシが代わる代わる咲き、蜜柑の花のような香りも混じった甘い香りを楽しませてくれていますが、コスモスまでまだ少し時間がかかります。そんな花のない時期に、6月に植えたコリウスが立派に成長してくれました。
 シソ科のコリウスは、やがて紫がかった青い小花を咲かせますが、もっぱら葉の色を楽しみます。ほかに、色は黄緑やショッキングピンクもあり、葉もぎざぎさのものや斑入りもあります。しかし、写真の玄関の扉によく合い、品もいいものとなると、どうしても黒みがかった赤のオーソドックスなタイプになります。  毎年同じコリウスなのでアレンジを変えますが、今年は、奥にシルバーの葉が好きなシロタエギク、手前に黄緑に赤が入った葉のモミジバゼラニウムを一緒に植えました。もっとも、コリウスの陰に隠れてしまっていますが、ゼラニウムも花を咲かせています。

 ついでながら、玄関の左手に見えるのがプルーンの木で、まだ実は5つとも無事です。支柱には、こぼれ種のナスタチウムもまだ花を咲かせてくれています。
 ヤツデの葉のようなものはキイチゴの葉ですが、レンガの脇にフィンランド製のポストがあります。容量とデザインともに満足のポストを探すのに苦労しましたが、ポストの支柱の曲線と西側のバラのアーチの曲線と、2つの共通の要素があるせいか家全体の統一感を壊すことなく、お客さまにも褒めていただけるポストです。

 家の外壁は、玄関の扉や黒の外灯、庭のタイルやレンガ、花の色に合う色を探した結果、白になりましたが、考えてみれば、ドイツで最初に住んだ、小学校の校長先生の家も白でした。また、2番目に住んだハイディーの家は、廃校になったレンガ造りの小学校の半分を購入しリフォームしたもの。家を作るときは全く意識していませんでしたが、出来上がってみると2つの要素が入ったものになっていました。
 ちなみに、ドアはドイツを旅行中に見かけた家のものをヒントに自分でデザインしたもの。既成のアルミのドアが木の家にはどうしても馴染まないので、これ以外も全てデザインし、オーダーしました。高気密・高断熱の機能も備えて、高いものでしたが非常に満足しています。
 いい技術や手仕事を守るには、やはり使う側が意識して選ぶしかありません。お菓子を作るにも手作り派の私としては、微力ながらその役に立てたことも嬉しく思っています。

クチナシ

クチナシ09.7.28.JPG


 カサブランカが盛りを過ぎて、クチナシがつぎつぎに花を見せてくれています。
 このひと月、バラ、ラヴェンダー、カサブランカと咲き継いでくれた庭の花もクチナシが最後。
 雨にあたると非常に傷みやすいのですが、ちょうど開いたばかりの美しい花を見つけました。
 耐寒性のある八重のクチナシには実が生りません。しかし、小学生のころからその香りが好きで、そのために少し遠回りして帰ったこともある私には、甘いながらも品のある香りと白い高貴なローブのような質感の花だけで充分です。
 
 ところで、最近、2階の窓から見えていた、少し離れたところの木がうすいピンクの花をつけて初めて、合歓の木(ネムノキ)だったことに気がつきました。
 また、ご近所ではノウゼンカズラやサルスベリも梅雨明けを前に咲き始めていますが、どちらも青空にこそ映える花。
 梅雨明けが待たれます。

梅雨の薔薇 u.ラヴェンダープレゼント

ラヴィーニア09年.JPG


 水害に竜巻と凄まじい天候が続いていますが、皆さま無事にお過ごしでしょうか?
 被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

 こちらは梅雨明けもまだですが、ここ数日は、午前中あるいは一日晴れると雷雨という日が続いています。
 おかげで、懸案のラヴェンダーの刈り取りがなかなかはかどりません。涼しくなった夕方、かなかな(ヒグラシ)の声を聞きながら、鋏を入れる位置がわかるかぎり続けて、きょう、ようやくモミの木の下のものと北側の花壇の半分が終わりました。
 私にとって、かなかなは8月も終わり、残暑の続くころ鳴く蝉のイメージですが、ここでは7月、ラヴェンダーが見頃になるころから鳴き始めるのです。ちょうど、ユリノキのあたりで盛んに鳴いているかなかなに、思わず次の句が浮かびました。

 かなかなや座職は手元昏むまで  (穂曽谷 洋 『鷹』2002年8月号)

 座って、鑿や轆轤などを使う手仕事とは違いますが、私も日が暮れても手元が明るいうちは頑張ろう、切りのいいところまで片付けよう、と刈っているうちに、7時を過ぎてしまうのです。もっとも私の場合は、日に焼ける心配のない時間から始めるのでそれほど仕事をしているわけでもなく、夕方の涼しい風とかなかなの声、それにラヴェンダーの香りに包まれて、一種の気分転換です。
 一方、掲句の場合は、かなかなが鳴き始め、手元が暗くなるまでの一日の労働。一句全体から仕事への誇りと真摯な姿勢、さらに充実感まで感じられて、忘れがたい句です。

 ところで、刈り取ったラヴェンダーは窓辺で風に当てて、乾燥させています。茎がポキっと折れるようになると完成です。花を楽しんでしまったので決して色はいいとは言えませんが、香りは、ピークのときに比べれば劣るものの、それでも楽しめます。
 ご希望の方には、お荷物と一緒に、袋に入れシーラーで封をしたものをお分けします。ご注文の際、通信欄に「ラヴェンダー希望」とお書きください。
 
 なお、写真は、入り口のアーチの薔薇、ラヴィーニアです。
 いつも紹介しているシュネー・ヴァルツァーの片側にあるのですが、同じように肥料をあげて世話をしていても、病気がちで、あまり花つきがよくありません。そのせいでおそらく写真を紹介するのも初めてですが、明るい珊瑚色のピンクが梅雨空に映えています。

 とまれ、これ以上水害の出ぬよう、梅雨明けを願うばかりです。

使った茶葉の活用法

カサブランカ(白)09.7.21.JPG


 先週は好天に恵まれましたが、今週は梅雨らしいお天気。
 水害に遭われた皆さまにはお見舞い申し上げます。

 庭のカサブランカは雨に打たれても、強い香りを放っています。写真のカサブランカは花の重みで前屈みになっていますが、太い茎のおかげで倒れず、北側から玄関に向かってくると、ちょうど正面に見えます。
 この白いカサブランカとほかの2本は、ちょうどコンポストを埋めている近くにあるせいか、すこぶる成長がいいのです。コンポストから離れた、写真右奥の白いカサブランカは根もとの茎まわりは4cmほどしかありませんが、コンポスト近くのものはどれも8cm前後。花数もぜんぜん違うと思って数えてみると、太い茎には12輪、細い方には6輪と、倍も違います。
 こんなに違うならコンポストの場所を移すべきだった、可哀相なことをしたと後悔していますが、コンポストの実力に今更ながら驚きました。紅茶の葉やコーヒー、くだものや野菜の皮がいい肥料になってくれています。

 ところで、先日使った紅茶(出がらし)もそのまま捨てるのはもったいないと、冷蔵庫の脱臭剤に使い、さらにそれをコンポストにしている話を紹介しましたが、本を見ると、ほかにも利用法が書かれています。
 例えば、魚を焼いたグリルやフライパンを洗う際に、出がらしを古いストッキングなどに入れたもので拭くと臭いがとれる、煮出した紅茶でTシャツなどを染めるとありますが、私の経験では魚の臭いはオレンジやレモンの皮でこする方がよくとれますし、紅茶で染物など失敗のリスクが私には大きく、試す気がありません。
 日常的に活用できるか否かは、効果が実感できることと簡単で、面倒ではないことが重要ですが、コンポストができなくても、茶葉を捨てる際、スプーンで取り出す→タッパーに入れ、冷蔵庫に移す→脱臭剤として利用→捨てるまたはコンポストの順にすると、使っているうちに水分がなくなり、捨てる際に水分を絞る必要がなくなります。生ゴミに含まれる水分が、焼却に使用するエネルギーの量も左右するそうですから、これだけでも多少違うと思います。少し手間ですが、茶葉を処分する際、お試しください。

 ところで、24日は、アプリコットのシュトロイゼルクーヒェンのほか、チーズケーキ、マフィンなどをご用意の予定です。お菓子のカット売りもいたしますが、直径18cmサイズを8分の1にカットしたものが1人分で、シュトロイゼルクーヒェンは315円(税込)、チーズケーキは365円(税込)です。なお、チーズケーキは紅茶向けの味です。ご了承ください。

ティーキャニスターと3種の紅茶のセットと使った茶葉の活用法

ティーキャニスターと3種の紅茶のセット②.JPG


 お得な紅茶のセット、第2弾のご紹介です。
 今回は、ティーキャニスター1個とスリランカの紅茶3種のセットです。
 紅茶はティーポットのセットと同様、ディンブラ、ルフナ、ヌワラエリアですが、今回はディンブラが100g、ルフナ、ヌワラエリアは@30gです。このセットが、3,227円(税込)のところ、2,940円(税込)です。

 ティーキャニスターは、バラ、無地、ハーブのうち1つをお選びください。
 バラ模様のタイプは、本体に花とつぼみが描かれた面が2面、花のみが2面です。
 ハーブ模様は、本体の2面にはラヴェンダーとカモミールが2つずつ、ワイルドストロベリー1つが描かれていますが、他は、カモミールとワイルドストロベリーが1つずつの面とラヴェンダーとワイルドストロベリーが1つずつの面があります。
 サイズは、7.7cm×7.7cm×H12cm。茶葉100gを入れても、少し余裕がある大きさです。今回のセットでは、ルフナとヌワラエリアは、袋にジッパーがある上、量もお湯350cc茶葉ティーキャディスプーン2杯=5gで6回分なので、容器に移し替える必要はありませんが、100g入りのディンブラは、袋にジッパーもありませんので、密閉容器に入れ替えるのがおすすめです。
 フタの内側の縁にコルクが付けられ、それが密封性をよくしています。

 なくなり次第終了のセットですので、買い物かごは作成しません。ご希望の方は、ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)直径18cmサイズを1クリックし、必ず、通信欄にティーキャニスターのセット希望の旨と、ご希望の柄をご記入ください。

 なお、ティーキャニスターのみご購入の場合は、1,470円(税込)です。ネットショップでは、かわりに旬のシュトロイゼルクーヒェンをクリックし、通信欄にティーキャニスター希望の旨と柄をお忘れなくご記入ください。

 後味さっぱりの紅茶は、夏こそおすすめです。
 夏は、甘い飲み物を飲んでも喉が渇き、また冷たい飲み物に手を出し…、とついつい飲み物ばかりで食欲をなくしてしまう方もいらっしゃるようですが、紅茶は、タンニンの働きで口がさっぱり。おかげで、冷たい物をとりすぎることがありません。

 また、紅茶を淹れた後の茶葉も捨てずに活用しましょう。
 おすすめは、紅茶を淹れて残った茶葉(出がらし)に水を入れただけの薄いアイスティー。
 うちでは、アニメ『おじゃる丸』に出てくるうすいさんに因んで、「うすいさちよ」ティー(うすいさんは使ったティーバッグを干して、何度も何度も使う漫画家さんです)と呼んでいますが、この薄いアイスティーが風呂上りの寝る前にぴったりなのです。寝る前にふつうの濃さの紅茶を飲むと、カフェインでなかなか寝付けなくなってしまうものですが、あるとき、紅茶は飲みたいけれど、これから淹れるのは面倒と思い、横着をしてポットに残っていた茶葉に水を入れて飲んだところ、後味さっぱり、後から寝付けなくて困ることもありませんでした。
 カフェインが減った一方、タンニンはほどよく残っているアイスティーです。お試しください。
 そのほか、使った茶葉をタッパーなどに移して、冷蔵庫に置けば、脱臭剤にもなります。使っているうちに乾燥もするので、捨てる(うちはコンポストです!)際には水切りもできて、一石二鳥です。

 なお、実店舗では、実際にティーキャニスター、ティーポットもお確かめいただけます。ティーポットは残り1個です。ぜひ、この機会にどうぞ。

24日営業のお知らせ

カサブランカ09.7.16.JPG


 ここ3日梅雨明けを思わせるような青空が続いたおかげで、カサブランカとクチナシとが咲き始めました。
 梅雨明けした地方の皆さまには、暑さに慣れない時期です、どうぞ、ご自愛くださいませ。

 クチナシはまだ一輪だけですが、5株あるカサブランカは次々に開き、甘い香りを放っています。香りはほんのり部屋にも漂って来ますが、ドアを開けると、一瞬、離れた場所に植えてあるカサブランカの匂いに「ぶつかる」ような感さえします。

 一般に、梅雨後半の7月はむしむしして過ごしにくい、梅雨が明けたら明けたで暑いと、あまりいい時期ではないかもしれません。また、見かけるのはせいぜい紫陽花ぐらいかもしれません。
 しかし、わが家で、バラやラヴェンダー、カサブランカ、クチナシが咲くのは、みな7月。おまけに、ホトトギスとウグイスの声に、静岡では8月も終わりに鳴くカナカナの声が加わります。
 梅雨と言っても、7月は、私にとってはいちばんの季節です。

 来週金曜24日は、13:00~16:00まで実店舗を開けます。ランチにはご予約をいただかなければ対応できませんが、お茶とお菓子にはご予約は要りません(チーズケーキはご予約のみ)。
 ティーポットとティーキャディスプーン、茶葉のセットもご購入可能です。ポットを実際確認していただけますが、残り2セットです。売り切れの場合は、ご容赦ください。

 ぜひ、この機会にお立ち寄りくださいませ。お待ちいたしております。


 

  

3種の紅茶のアイスティーの作り方

アイスティー3種②.JPG


 スリランカの3種の紅茶のセットで作ったアイスティーのうち、まんなかのディンブラと右のルフナにそれぞれ20ccのミルクを入れました。
 ミルクを入れると、ディンブラはまさにミルクキャラメルの色。味もミルクで、コクとほんのりした甘みとが加わりました。

 ところで、この3種のアイスティーは、それぞれの茶葉のよさを引き出すため、それぞれ別の作り方をしています。
 アイスティーの作り方は、一般に、2倍の濃度で紅茶を淹れ、それを氷で急冷する作り方や「二度取りアイスティー」が知られています。
 しかし、今回、ディンブラだけは急冷式ですが、ヌワラエリアは水出し、ルフナはホットの紅茶を室温で冷まし、それを氷を入れたグラスに注いだものです。
 と言うのも、急冷式も「二度取り」も氷を多く使うため、家庭では作りにくく、不経済だからです。そこで、氷をあまり使わず、簡単かつそれぞれの茶葉のよさを引き出す方法をご紹介します。

 ヌワラエリアは、味も緑茶に似ていますが、お湯の温度や茶葉の量によって苦味が出るところも同じです。それを避けるためにも、水出しは非常に簡単で、優れた方法です。
 ヌワラエリア、ティーキャディスプーンまたはティースプーンすりきり1杯=約2.5gに水500ccを加え、室温で2~3時間置きます。その後、氷を入れたグラスに注いで、出来上がり。
 水500ccにヌワラエリアをティーキャディスプーン2杯=約5gでは濃くなりますが、その場合水で薄めて、味を調節します。この場合一度にたくさんの量を作れますが、苦味が出やすいので、早めに味を確かめてください。
 水出しとは言え、茶葉の量や置く時間によっては苦味が出ます。まず、茶葉1杯水500ccで作り、その後お好みに応じて、茶葉を増やすなり、置く時間を調節してください。
 このように、時間さえあれば熱とエネルギーを使わず、経済的かつ環境にもやさしい方法です。
 水色はほうじ茶ですが、味は緑茶に近いので、緑茶がわりにどうぞ。
 量は、グラスが大きいので、氷7個、最初の方法で作ったヌワラエリア200ccです。

 次にルフナのアイスティーですが、ホットで飲む場合と同じように淹れ、室温で冷まし、氷を入れたグラスに注いで出来上がりです。
 茶葉の量は、ティーキャディスプーン(ティースプーン)2杯=約5gにお湯350ccです。詳しくは、このカテゴリーのいちばん最初に掲載している「おいしい!紅茶の淹れ方」をご覧ください。
 ポイントは、室温で冷ます点です。冷蔵すると、紅茶に含まれるタンニンとカフェインとが凝固して、水色が白く、濁るクリームダウンと呼ばれる状態になります。
 冷めたら、氷を入れたグラスに注いでいただきますが、ルフナは濃くなりがちなので、そのままでは少し濃いと思います。別に苦味や渋味が出るわけではありませんが、その場合、ミルクまたは、少しの水とミルクとで味を調節してください。飲みごたえのあるミルクティーの出来上がりです。
 なお、写真の量は、氷7個に紅茶130cc、ミルク20ccです。

 最後に急冷式で作るディンブラのアイスティーの作り方です。
 急冷式のよいところは、思い立ったらすぐできる、時間がかからないことと、香りがよく出ることです。
 ただし、氷は、先のふたつの方法よりも多く必要です。
 ルフナもこの方法でできないわけではありませんが、ルフナはタンニンがディンブラより多く、慣れないとアイスティーをクリームダウン=白濁させてしまいがちです。そのため、ホットの方法で淹れ、室温で冷ます作り方をおすすめします。
 ディンブラ、ティーキャディスプーンすりきり2杯=約5gにお湯240ccを注ぎ、4分ほど置き、別のポットかマグカップなどに茶漉しで漉して、移し変えます。その半分ほどを氷をいっぱいに入れたグラス7分目くらいまで、一気に注ぎます。このときもお湯を注いだときと同じく、ふわっとディンブラの甘みのある香りが立ちます。
 ミルクティーにする場合はここでミルクを加えます。ミルクを入れない場合は、最初に入れた氷の量によって濃さが変わりますが、味を見て、濃ければ少し水を加えて薄め、ちょうどよければ氷を足してグラスとアイスティーの量のバランスを整えます(見た目を整えるだけなので、味がちょうどよければそのままでも可)。
 ポイントは、氷の量です。紅茶の量に対して氷が少なすぎると、氷が溶けすぎて生ぬるく、薄い味になってしまいます。また、グラスに一気に注いで急冷すると、濁らず、美しいアイスティーができます。そのため、いったん別のティーポットやマグカップなどに紅茶を漉しておくと、失敗がありません。もっとも、これも見た目のためなので、ミルクティーにする場合は、この手間は省いても問題ありません。
 ちなみに、このグラスには、氷9個、紅茶120cc、ミルク20ccを使用しましたが、ひとまわり小さいグラスならば、氷7個、紅茶100cc、お好みで水(ストレートの場合)またはミルク10~15ccでいいかと思います。

 アイスティーは、茶葉と水、またはお湯の量さえつかめば、失敗がありません。
 ぜひ、この夏はアイスティーをマスターしてください。
 3つの紅茶を開けても、ジッパー付きなので保存も安心。あれこれ美味しい組み合わせをお試しください(このセットをご希望の方は、1つ前のコラム、「3種の紅茶のセットとアイスティー」にて確認してください)。

3種の紅茶のお試しセットとアイスティー

アイスティー3種.JPG


 今朝は雲ひとつない快晴。澄み切った空はコバルトブルーで、ここでは滅多に見られない空でした。
 残念ながら午後には雲が広がってしまいましたが、夏がそこまで来ています!

 そんなとき嬉しいのが、アイスティー。
 左から、ヌワラエリア、ディンブラ、ルフナのアイスティーです。
 ヌワラエリアはミルクティーに合わない、緑茶やほうじ茶に近い味の紅茶なので、このままいただきます。
 一方、ディンブラとルフナはそのままでもいいですが、ミルクティーにすると、ガムシロップをいれなくても、ほんのりした甘みとコクとを楽しめます。

 次の写真でミルクティーの色を確認していただきますが、まずはミルクを入れる前の水色(すいしょく=紅茶の色)をお確かめください。
 この写真でどれだけ再現されるか心許ないのですが、ヌワラエリアは枯色ないしは朽葉(くちば)色のような黄みを帯び、ディンブラは赤みの強い茶、ルフナは黒みがかった茶色です。

 3種とも同じスリランカの紅茶ですが、産地が違えば、水色もこんなに違うのです。
 味も、3種3様。
 ミルクティーがおすすめのディンブラとルフナですが、黒みがかったルフナの方が、タンニンが多いため
飲みごたえがあり、少しスモーキーな香りもあります。

 先日ティーポットとティーキャディスプーンに3種の紅茶のお試しセットを作りましたが、ポットはあるので紅茶だけ欲しいという方に、ヌワラエリア、ディンブラ、ルフナの@30g計90gを997円(税込)にて販売いたします。
 買い物かごを作成しませんので、ディンブラ100gをかわりにクリックしていただき、通信欄に「お試しセット」と必ずご記入ください。

 ぜひ、飲み較べをしてみてください。ふだん、あの紅茶にはこのお菓子…と説明していますが、きっと納得していただけると思います。
 グラスで紅茶の色が楽しめるぶん、アイスティーにすると、いっそう茶葉の違いがわかりやすいと思います。

ティーポットについて

ポットの内側.JPG


 お得なティーポットと紅茶のセットについて、説明不足の点がありました。お詫びします。

 ポットの内側は、写真のように茶の釉薬が塗られています。そのため、おそらく(使ったわけではないので、一般論ですが)、茶渋がつきにくい、少なくとも茶渋が目立つことがないと思います。しかし、内側が茶色ということは、ポットのなかの紅茶の水色(すいしょく)を確かめることはできません。内側が白いカップをお使いいただければ、紅茶の色を楽しんでいただけます。
 また、ふたにはストッパーが付いているので、おそらく注ぐときふたが落ちることもないと思います。
 大きさは、注ぎ口の先から取っ手まで20.5cm、本体の幅12.5cm、高さ11cmです。

 量はマグカップ2杯分を淹れるのに最適のサイズですが、おひとり分でもお湯は1回につき350cc入れてください(詳しくは11日のコラム参照)。
 その半分では、おそらく茶葉がうまくジャンピングできず、おいしく淹れられません。残りはティーコジーを被せておけばある程度保温ができますし、ぬるければ電子レンジであたため、ミルクなどで濃さを調節してください。

 ポットの向こう側にも、同じように赤い小花の模様があります。
 ぜひ、ふだん用のポットとしてご自分用に、あるいはおふたり用に、最初のポットとして、大事にしてください。

 なお、ティーキャディスプーンの下の小皿は、セットに含まれません。ご了承ください。

 そのほか、ご質問があればご遠慮なく、お問い合わせくださいませ。 

お得なティーポットと紅茶のセット

お得なティーポットと紅茶のセット.JPG


 ときどき、お客さまから、リーフの紅茶を淹れたいけれどポットがない…とご相談されることがあります。
 ポットを選ぶ際のポイントは、以前にも触れたことがあります(カテゴリー『おいしい紅茶の淹れ方』のコラム参照)が、まずは、一度にどれくらいの量の紅茶を淹れるのか、大きさを決めること。それから使い勝手とデザインの好みの合うものを探すことになります。
 しかし、使い勝手、デザインともに満足するものを探すのも容易ではなく、私も「モミの木」の白い磁器のポットに出合うまではいろいろ回り道をしました。

 要は、結局使わないポットを買い集めてしまったわけですが、「モミの木」には合わないものでも、どなたか別の方には使っていただけそうなものがあります。そんなワケありのポットですが、これから茶葉で紅茶を淹れたいという方に使っていただけたら…と、おすすめのスリランカの茶葉3種とティーキャディスプーンもセットにして、1,995円(税込)で販売いたします。

 ポットは、ティーカップをウエッジウッドとジノリに統一することにしたため、使う当てがなくなり、未使用です。以前使っていた白地に赤い小花のポットに似ていて、その懐かしさから買ってしまったのですが、紅茶だけでなく、緑茶を淹れても違和感がないと思います。
 洗って容量を確認したところ、ポットの注ぎ口の付け根にいくつか小さな穴がありますが、その中央の穴の上がちょうど350cc、満水で500cc(ふたの縁まで入れた場合520cc)です。
 「モミの木」では、1人分として茶葉がティースプーンまたはティーキャディスプーン2杯、お湯は350cc入れていますが、これはティーカップで2.5杯、マグカップで2杯分の量です。この分量を淹れるにはちょうどいいポットです。
 実際紅茶を淹れて試したわけではないので、茶葉がジャンピングしやすいのかどうかはわかりません。一般にポットはダルマ形が最もジャンピングしやすいと言われていますが、なかなかダルマ形で欲しいと思うものがありません。酸素を含んだ新鮮な水でお湯をしっかり沸かし、勢いよくお湯を注げば十分だと思います。
 また、注いだときどの程度茶葉が出るかもわかりませんが、残念ながら、「モミの木」で使っている、注ぎ口に差し込むタイプの茶漉しは入りませんでした。

 このポットに、スリランカの茶葉、ディンブラ、ルフナ、ヌワラエリアの3種@30gをつけます。
この分量は、ティーキャディスプーン1杯2.5g前後の茶葉を2杯=約5g使い、350ccのお湯を注いだ場合の6回分に相当します。

 ディンブラは、「モミの木」のいちばんのおすすめにして、いちばん人気。ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)やくだものの酸味のあるお菓子にも、チョコレートやナッツを使った香ばしいお菓子のどちらにも非常に相性のいい紅茶です。一緒に口にするお菓子を惹き立てながらも出しゃばらない、おとなしい茶葉ですが、ほんのりと甘みのある香りがあり、ミルクを入れても入れなくても美味しくいただけます。
 そのため、まずディンブラを試していただき、これよりももう少し、タンニンが多く、飲みごたえがあるものがご希望ならば、香りのお好みやお菓子に応じて、ウバやルフナをおすすめしますが、どれか1つだけと言われれば、断然!ディンブラです。
 しかし、色々な紅茶を知っていただけるよう、ディンブラよりも飲みごたえがあるルフナと、水出しアイスティーがおすすめのヌワラエリアもセットにします。
 ルフナは、アッサムのように非常にタンニンが多い紅茶ですが、淹れっぱなしでも、渋すぎたり、苦すぎたりという問題はありません。ただ、濃くなるのです。そんなときはミルクかお湯で濃さを調節すれば、美味しくいただけます。しかし、このタンニンの多い、しっかりした飲みごたえの個性が生きるのは、チョコレートやナッツを使った、コクのあるお菓子。ちょうどコーヒーに合うお菓子に相性のいい紅茶です。あっさりタイプのお菓子には紅茶が勝ちすぎ、バランスが悪くなりますので、ご注意ください。
 一方、ヌワラエリアは、緑茶とほうじ茶の中間のような紅茶です。水色(すいしょく)はほうじ茶のような茶色ですが、味は緑茶に近く、淹れっぱなしにしたり、淹れ方によっては、緑茶のような苦味が出ます。そのため、食後や羊羹などの和菓子と合わせたり、夏は水出しアイスティーにするのがおすすめです。
 それぞれ個性がはっきりしているので、違いがわかりやすいと思いますが、このなかから今後のお気に入りが見つかると思います。

 そして、1本あると便利なのがティーキャディスプーン。メジャースプーンとも言うように、茶葉の量を量るスプーンです。紅茶をおいしく淹れるコツはお湯の沸し方や好きな茶葉を選ぶことのほかに、淹れる茶葉とお湯の適量を知ることにつきると思いますが、専用のスプーンで茶葉を量るようにすれば、茶葉の量によって味にムラが出ることもなくなります。

 以上の、ティーポット1個、茶葉(ディンブラ、ルフナ、ヌワラエリア)@30g×3=90g、ティーキャディスプーン1本をまとめて、1,995円(税込)と、たいへんお得なセットです。
 これ専用の買い物かごを作成すると赤字になりますので、ご希望の方は、同じ値段のケーゼクーヒェン(チーズケーキ)直径15cmサイズを1とクリックし、通信欄に必ず「ティーポットのセット」とご記入ください。ご記入がない場合は、チーズケーキの注文として扱いますので、忘れずにお願いいたします。
 もちろん、ご希望の方には、ラヴェンダーも同梱します。
 この機会にぜひ、お試しください。売り切れの場合は、お赦しくださいませ。
  

ラヴェンダー

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 きのう今日のお天気で、ラヴェンダーが見頃になり始めました。
 というのも、ようやく蕾が膨らんだところで、まだすべての蕾が開いているわけではありません。

 しかし、この2mほどの花壇のラヴェンダーにも毎年どこからとなくミツバチが現れます。花が開くにつれて数も増え、きょうは12匹!(ちょうど右下に見えるミツバチの黄色い背中がおわかりいただけるでしょうか?)
 ラヴェンダーは全くの世話要らずで、水も肥料もやっていないくせに、どう?うちのラヴェンダーは美味しいでしょ!?とミツバチにも自慢したくなります。

 ところで、水と肥料をやらないというのは、原産地の条件に合わせるためです。決してズボラのせいではありません。おかげで、9cmポットの苗を植えたものが5年でここまでに、むしろ窮屈なほどに成長してくれました。
 ただ、茎を刈り取る作業は必要です。天候と花をいつまで楽しむかによって、刈るタイミングを見計らうのが難しいものです。遅くなってしまった去年は、刈ったものも大半が枯れてよくなかったので、今年は花のピークの頃には刈りたいと思っています。

 そこで、せっかくなので、刈り取ったラヴェンダーを、ネットショップでお買い上げのお客さまで、ご希望の方に、少しですが差し上げようと思います。10本ほどを袋に入れ、シーラーで留め、お荷物に同梱いたします。シーラーで留めるので、香りが漏れることもないと思います。
 ご希望の方は、どうぞご遠慮なく。注文画面の通信欄に「ラヴェンダー希望」とご記入ください。
 洗面所やクローゼットに置いたり、枕カバーのなかに入れて、お楽しみください。


 

さくらんぼのタルト

さくらんぼのタルト.JPG


 きょうは思いのほか晴れて、気温も上がり、アイスティーが嬉しい日になりました。
 写真のお菓子は、今朝焼いたさくらんぼのタルトです。

 ドイツではさくらんぼのお菓子も何種類かあり、私は写真のタルトのほか、シュトロイゼルクーヒェンをよく作りますが、お菓子屋さんで見かけるのは、チョコレートのスポンジ生地にさくらんぼのコンポートをはさみ、生クリームでデコレーションしたSchwarzwaelder Kirschtorte シュヴァルツヴェルダー キルシュトルテ。
 色も、生クリームの白にさくらんぼの赤、フレークにしたチョコレートとチョコレートのスポンジ生地の黒と魅力的ですが、私には大きすぎ、また重すぎて、初めて注文したときは残してしまったほど。以来、美味しいものもあるかもしれないと思いつつも、挑戦したことがありませんが、さくらんぼをパウンドケーキに似た生地に焼き込んだKuchenやチーズケーキなどは美味しくいただいています。

 さくらんぼのお菓子は、ドイツの作家ケストナー(1899~1974)の『エーミールと探偵たち』という、子ども向けの小説にも「ホイップクリームてんこもりのサクランボケーキ」なるものが出てきます。
 原文を読んでいないので、どのお菓子のことだろうとあれこれ想像していますが、「てんこもり」という訳からすると、写真のタルトでも生クリームでデコレーションしたシュヴァルツヴェルダーでもなく、パウンドケーキに似た生地のKirschkuchenキルシュクーヒェンか、チョコレート生地にさくらんぼを焼き込んだBrauner Kirschkuchenブラウナー キルシュクーヒェンにホイップした生クリームをたっぷり添えたものだろうと思います。
 ほかにも『エーミールと探偵たち』には「マルタおばさんのアップルケーキ」と訳されているものも出てきますが、これは私も毎年作るりんごのお菓子Apfelkuchenアプフェルクーヒェンと同じものだと思います(コラムに写真もあります)。

 この『エーミール…』に限らず、本のなかに出てくる食べ物や花、あるいは室内の描写など実際知っているといっそう内容が楽しめます。いつか、ドイツの小説に出てくるお菓子を紹介できればいいですね。 
 

7月3日(金)は営業

咲き始めのラヴェンダー.JPG


 現在、実店舗は、お茶、ランチ、お菓子・紅茶の販売ともご予約のみとさせていただいていますが、3日(金)は13:00~15:00のみ開けます。この時間、ランチ以外のお茶やお買い物でしたら、ご予約不要です。
 ラヴェンダーはまだほんの咲き始めですが、お時間がありましたらお立ち寄りくださいませ。

 お菓子は、ブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェン、マフィン、ショコラーデンクーヒェン、ドライフルーツのパウンドケーキやクッキーなど用意の予定ですが、チーズケーキはご予約のみとさせていただきます。 余裕があれば、おすすめの(私の好きな)さくらんぼのタルトも作ります。

 また、茶漉し、ティーキャディースプーン、と茶葉、ティーポットまたはティーキャニスターなど、「紅茶をリーフで淹れたい!」という方を応援する、お得なセットも作る予定です。この機会にぜひ、どうぞ。

ホトトギスとカッコウと

北側のバラ09年6月.JPG


 今週は梅雨の中休み。青空のもと、北側花壇ではラベンダーの蕾が大きくなってきました。
 以前、ピンクのバラとラヴェンダーが咲き揃った写真を見て、ぜひ…と植えたのですが、なかなか6月のバラのピークにラヴェンダーが間に合いません。ラヴェンダーの見頃は、今年も7月上旬になりそうです。

 今年は、玄関のアーチに植えた、大輪の象牙色の薔薇、シュネー・ヴァルツァー(ドイツ語で「雪のワルツ」の意)が、晴天の続いた去年とは違って花が傷みやすく、あまりぱっとしないまま終わってしまいました。
 しかし、写真のピンクのバラ、ボニカ'82は、雨の影響をあまり受けず、またアブラムシにも負けず、たくさんの花をつけてくれています。おまけに花びらも1輪につき30~50枚あるので、散った花びらを始末したり、散りそうなものを摘んだりしなければなりませんが、とてもいい気分転換になっています。

 と言うのも、花がらを切るときにどうしてもラヴェンダーに触れてしまうのですが、そのとき、さっとラヴェンダーの香りが立つのです。甘みのなかにも辛みがある、うつくしい香りです。バジルに似た香りもほのかにします。
 そして、ウグイスの鳴き声とホトトギスの声!去年は、工事のせいでホトトギスの声は2度しか聞けませんでしたが、夕方庭仕事をしているとよく鳴いてくれています。

 この時期には、蛙の声が混じったり、夜にはアオバズクの声を聞いたこともありますが、何と、カッコウの声も聞かれるそうです。
 カッコウと言えば、喜納とし子さんの「郭公やサラダのような朝が来る」という句がありますが、カッコウの声など朝霧の立ち込める軽井沢にでも行かなければ聞かれないものと思っていました。何とか、家に居ながらにしてカッコウという幸せに与りたいものです。

 なお、実店舗はご予約のみで、ご予約の時間以外全く開けていませんが、ネットショップは通常どおり営業しています。
 最近コラムの更新をしていなかったせいで、心配をおかけしてしまいました。単に勤勉ではないだけです。お赦しくださいませ。


梅雨の花

栗の花09.6.14.JPG


 梅雨の晴れ間に散歩をしたとき、栗の花を見かけました。

 栗の花は何度か見たことがありましたが、いつも車窓から。そのため花の香りを知らなかったのですが、独特の癖があって、決していい香りというものではありませんでした。

 しかし、栗の粉の独特のにおいがこれだったことに気がつきました。
 実は、フランスに栗の粉を使ったパンがあると知って、栗好きの私はぜひとも食べてみたいと、粉を見つけて買ったのです。しかし、栗の実とは異なる、強いて言えばゴムのような独特のにおい。このにおいは何だろうと不思議でしたが、実をパウダーにしたものがどういうわけか花のにおいと同じだったのです。

 粉はとりあえずクッキーに使ってみたのですが、アーモンドプードルの方が何倍も美味しいという結果で、美味しくいただくには工夫が必要のようです。

 それでも、以前見た、雨の広瀬川に咲く栗の花と浅瀬を漁る鷺の景は一幅の日本画のようでした。
 梅雨の最中に咲く花を愛でるのも、梅雨を楽しく過ごす方法のひとつですね。

梅雨御見舞申し上げます

ユリノキの花と雲09.6.14.JPG


 こちらも先週10日の梅雨入り宣言どおりの梅雨空が続いています。
 5月はコラムを怠けてしまい、心苦しいかぎりですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
 雨続きには少々気が滅入ってしまいますが、梅雨は梅雨らしい方が稲は順調に育つと言いますから、ここは観念して梅雨を楽しみたいものです。
 この涼しい梅雨空を幸いとして、昨日きょうは懸案のスギナ退治(!)をしました。暑いよりは涼しい方が体もラクな上、日焼けの心配がないのが何よりでした。

 写真は、先日の梅雨の晴れ間のユリノキです。電線ばかり目立ちますが、いちばん高いユリノキに今月初めごろから、黄みがかった緑色の花が雨に濡れていました。ぜひ晴れた空のもとで…と待っていたところ、盛りを過ぎ、花も少なくなってしまいました。
 英語でチューリップ・ツリーと言うように、その花はチューリップのようなカップ型ですが、花色も多少黄を帯び、花びらの中心に近い部分には赤みさえあるものの、葉に紛れてしまうような緑色。おまけにヒトの目よりも高い位置に花をつけるため、なかなか人目につくこともないでしょう。

 ゆりの木の花や雲さへ知らで過ぐ  藤田湘子(『鷹』2002年8月号)

 湘子先生によれば、雲にも知られることのない花です。写真の雲も、案の定、気づかずに行ってしまいました。
 私はせっかくの花が顧みられないのが残念で、花の時期は必ず心を留めるようにしています。
 ユリノキはあまり見かけない土地も多いと思いますが、東京では、新宿御苑や小石川の植物園のほか、上野の国立博物館の玄関前にそれは見事なユリノキがあります。もう花は終わってしまっているはずですが、これからは大きなオクラのような形をした緑色の実が見られるはずです(08.8.3のコラム参照)。

 梅雨を楽しみつつ、梅雨の晴れ間も大事にしたいですね。

24日(金)営業のお知らせ

プルーンの花09.4.22②.JPG


 今年の1月から実店舗では、ランチ以外のお茶やお菓子・紅茶・珈琲豆のお買い物の場合もご予約をお願いしておりますが、24日(金)は13:00~16:00の間営業いたします。
 お茶やお買い物でしたら、ご予約不要です。どうぞ、お気軽に。

 庭ではいま、黄水仙のほか、プルーンの純白の花が満開です。去年は花つきが悪かったのですが、3月の終わりに施した寒肥が間に合ったようです。
 冬の間縮こまって花を休んでいたパンジーやビオラも、次々花をつけるようになりましたが、ハボタンは早くもとうが立ってしまいました。また、並木や公園のサクラも先週末から散り始め、もうすっかり萼だけになってしまったのでしょう、枝が赤く染まったように見えます。
 一気に進む春に戸惑うばかりですが、ウグイスの声が慰みです。

  

春らんまん

八重桜とユリノキ.JPG


 霧の月曜日の後もよく晴れたのですが、好天の2日間を頭痛で棒に振ってしまいました。
 気がつけば、庭のジューンベリーや水仙も咲き始め、お菓子を作っている場所から見える八重桜は満開、隣のユリノキも葉が開きました。
 このユリノキは2階からよく見え、黄葉や、葉がない時期の冬芽も黄みがかった緑色の花も楽しんでいますが、芽吹き始めた初々しい葉も格別です。
 それにしても、例年5月の連休中か連休明けに咲くジューンベリーや水仙も咲き始めるとは!咲き急がぬよう、願うばかりです。

霧の中の辛夷

霧の中の辛夷09.4.13.JPG


 きょうは日中23度まで上がり、ユリノキやナナカマドも芽吹き始めましたが、朝はご覧のとおりの霧。
 昨夜から出ていた霧が朝も残り、満開の辛夷も霧の中。
 霧は夏の軽井沢と冬のドイツでしか体験したことがなかったのですが、ここでも年に何度か見られます。もっとも、日が昇れば消えてしまうので、実際はもっと頻繁に発生しているのかもしれませんが、霧の辛夷は初めてでした。

 

満開のサクラ

満開のサクラ094.10③.JPG


 きのうは仙台も気温が26度まで上がり、サクラが一気に満開になったようです。
 今朝西側のカーテンを開けると、どの木も満開。枝が赤から桃色へと変わり、一回り大きくなっています。
 私としては、梅から始まって、沈丁花、連翹、辛夷、白木蓮と順にいろいろな花が咲き継ぎ、かつ少しずつ咲き揃い、ながく花が楽しめるのが理想ですが、今年は梅のあと、サクラばかりでなく、連翹も辛夷も白木蓮も一気に満開になってしまいました。
 写真はきのうの朝のもの。まだ大半が2分咲き、7分咲きのなか、先陣を切ってすでに満開になっていた木です。今朝は並木全体が咲き誇っているものの、道に駐車している花見の車がある上、何よりも空が青くないためです。
 きょうは気温も平年並みに戻るとか。花が少しでもながく持つよう願うばかりです。
 

サクラ咲く

サクラ咲く09.4.10.JPG


 西側の並木のサクラが咲きました。
 先日7日には蕾が膨らみ、遠目からも赤らんでいるのがわかるほどになっていましたが、どうやら昨日のうちに咲き始めたようです。この写真のサクラは7日と同じ木で、今朝の時点で2分咲き程度ですが、すでに昨日の夕方庭に出たときには満開のサクラが目に飛び込んできました。

 辛夷も、7日の時点では蕾がまだ固く、サクラより遅い花になりそうでしたが、7月上旬並みという昨日の暖かさ(23度)のせいで咲き始めていました。

 ところで、きょうはKarfreitag、嘆きの金曜日です。この日磔刑に処せられたイエスさまが日曜の夜明けに復活されたのを祝うのが復活祭です。
 しかし、ドイツでは、キリスト教の復活祭と春の復活を祝う土着の風習とが結びつき、復活祭には生命力の象徴としてウサギや卵のかたちのチョコレートが黄色い花々とともに賑やかに菓子店に並びます。また、小さな子どもがいる家庭では茹で卵に彩色をしたものを庭に隠しておき、子どもに探させたり、卵の飾りを掛けた枝を飾ったりします。この卵の飾りは、昔東京のゲーテ・インスティテュートに通っていたころも見かけました。

 以前、復活祭は春の到来を喜ぶ気持ちと一体になった感がありましたが、最近はドイツも暖かく、予報では私が住んでいたハノーファーもきょうは最高気温が24度とか。きょうも23度の予報の仙台と変わりません。復活祭の日曜日もハノーファーは、25度まで上がる予報です。
 サクラも一気に満開になりそうですね。

つぼみ

桜の蕾09.4.7.JPG


 先週は各地でサクラが満開になったようですが、ここ仙台では梅が満開でした。
 ようやく公園の連翹も蕾が膨らんで黄色くなり、いまにも開かんばかり。
 そして、サクラもご覧のとおり。連翹の場所からも、向かい側のサクラの蕾が赤らんでいるのがわかり、見に行ってみると、もうすぐ咲きそうな気配です。

 足下に目を移せば、イヌフグリにツクシ。公園ではまだほとんどの草は冬枯れたままでしたが、庭では早くも先週草取りをしたほどです。
 草を取りながら思い浮かんだのは、湘子先生の春の草の句。
 
 春の草孤独がわれを鍛へしよ  (『鷹』1999年4月号)
 
この句は、まだ俳句を始めたばかりの札幌時代に読み、一瞬、どうして春の草なんだろう、夏草の方が猛々しく生命力旺盛なのに、と疑問に思ってしまったのですが、次の瞬間、長く厳しい冬の間は枯れながらもじっと暖かくなるのを待っている北国の草の強かさと生命力とに思い至りました。
 不遇な時代の孤独を乗り越えたからこそいまの自分がある。そんな自負から生まれた句には、やはり、厳しい冬を経た、みずみずしいながらも逞しい春の草こそ、と気がつきました。
 自分はやわな温室栽培ではない!、といった声も聞こえてきます。
 
 ところで、4月15日は湘子先生のご命日。
 去年は、「滅びても光年を燃ゆ春の星」の句を辛夷の写真とともに紹介しましたが、まだまだ蕾が固く、今年はサクラの方が早そうです。

クロッカス

クロッカス09.3.16.JPG


 万(よろづ)出て肝心の芽のどれがどれ  吉沼等外(『鷹』2003年5月号)
 
 すでに福岡は桜が咲き始めたようですが、ここ仙台ではようやくと言うべきか、はやと言うべきか、梅が咲き始めました。
 この冬は暖冬を実感していますが、それでも当地の3月は静岡や東京の2月並み。まだまだ風は冷たいものの、例年3月下旬ごろ開花の梅が咲いていました。梅一輪と言うより、すでに二分咲き程度。
 気がつけば、生垣の根もとのクロッカスが蕾をつけていました。先週ようやくクロッカスの芽が出たところでしたが、水仙はまだ。1週間の間に水仙も芽を出しました。

 ところで、球根の芽=葉先は特徴があるので、何かすぐにわかりますが、種ものとなると私も自信がありません。草取りをしながら、自分が直に蒔いた種の芽なのか草なのか迷ってしまうこともありました。
 冒頭の句は、何種類か蒔いた種の芽が出たものの、さて…?という句。名札をつけておかないと迷ってしまう経験が誰にもあるかと思いますが、そんな誰もが経験するのに詠まれていないことを句にするのが作者の等外さんは非常に巧みでした。残念ながら、その等外さんも亡くなられたようです。
 
 クロッカスが咲き出すと、春は急速に足を速めて、沈丁花、辛夷、桜と続きます。
 現在、いちごのシュトロイゼルクーヒェンには長崎産の「さちのか」を使っていますが、桜のころからは仙台産のいちごに変わります。どんな世の中でも春が来ますね。

ミルクティーと牛乳の話

ディンブラとルフナのミルクティー.JPG


 先日入荷したディンブラ(左)とルフナ(右)のミルクティーです。
 前回の写真では水色(すいしょく=紅茶の色)の違いがはっきりしなかったため、今回は、自家用の、さつまいもと栗とアーモンドのタルトに合わせてみました。

 1杯めの段階では、右手のルフナより赤茶色のディンブラの方が水色が濃いものの、だんだん2杯めになると、ルフナの方がタンニンが出て、色も黒っぽく濃くなります。味も濃くなりますが、渋味・苦味は出ません。
 ディンブラも渋味・苦味が出ないので、それをいいことに紅茶を待っている間にほかのことを始めてしまい、ついつい淹れっぱなしにしてしまうのですが、カップに入れた紅茶にお湯を差したり、ミルクで濃さを調節すれば全く問題ありません。

 お客さまにも「紅茶が濃ければ、カップの紅茶にお湯を差して味を調節してください」と言うと、怪訝な顔をされることがあります。実際、専用の「ホットウォータージャグ」というお湯差しもありますし、イギリスでは最初から紅茶と一緒にお湯も出されるようです。
 しかし、私はロンドンに大学3年のときに行ったきりで、ホットチョコレートが美味しかったことはよく覚えているのですが、このようにして紅茶を飲んだ記憶がありません。またお湯がぬるいのも厭なので、イギリス式ではなく、紅茶が濃くなったときにお湯をお持ちしています。

 ところで、イギリスでは、紅茶はミルクが先か?ミルクが後か?(ミルク・イン・ファーストか?ミルク・イン・アフターか?)と言う論争があったそうです。一見どちらでもいいような、大した違いもないような話ですが、2003年に英国王立化学協会が出した「完璧な紅茶のいれ方」10ヵ条には、「カップにまず先にミルクを注ぎ、続けて紅茶を注ぎ、おいしそうな色合いになるのを目指す」とあるそうです。
 写真でも、先に入れておいた20ccほどのミルクに紅茶を注いでいますが、実際ミルクに紅茶を注ぐ方がミルクに紅茶がよく混ざり、甘い香りが立ちます。熱い紅茶にミルクを入れると、どうしてもミルクのたんぱく質が変質し、ミルクティーが少し重くなることがあります。しかし、ミルクに少しずつ紅茶を注げばたんぱく質が急激に熱せられることもなく、たんぱく質が変わりにくいようです。
 ふだん私は淹れっぱなしの紅茶を電子レンジで温め、ミルクを後から入れて飲むことが多いので、たまにミルク・イン・ファーストで飲むとそのよさを実感します。ぜひ、一度、ミルク→紅茶の順で試してみてください。その際、牛乳はぜひ「低温殺菌牛乳」を。美味しいミルクティーには牛乳選びも大切です。

 牛乳は脂肪分の多い少ないではなく、その製法こそがいちばんの味の決め手です。牛乳の殺菌方法には2種、120度~130度で2秒の超高温殺菌と、63度~65度で30分もしくは75度で15秒の低温殺菌とがありますが、牛乳のたんぱく質は75度で変質するので、牛乳本来の風味や飲み心地を味わうならば低温殺菌牛乳です。しかし、味よりも効率を追求する日本のメーカーの主流は超高温殺菌牛乳。ときに、変質したたんぱく質のせいで卵を茹ですぎてしまったときのような硫黄臭がするものがあります。
 美味しいミルクティーは低温殺菌牛乳で。殺菌に時間がかかるので低温殺菌牛乳はどうしても値段が高めになりますが、風味が違います。先の王立化学協会の10ヵ条でも低温殺菌牛乳をすすめています。

 なお、お客さまには、写真のミルクピッチャーに40ccほど入れてお出ししていますが、残っていることが多々あります。私としては全部使うくらいがミルクティーとしてちょうどいい、あるいは少し少ないかもしれないと思っています。残されたものは処分するしかないので、ぜひたっぷり使ってください。

クオリティーシーズンディンブラ入荷

ディンブラとルフナ09年3月入荷分.JPG


 ようやくクオリティーシーズンのディンブラが入荷しました。
 今年のものは、ウバに似た、と言ってもウバほどではありませんが、辛味のある香りがお湯を注ぐとさっと立ちのぼります。
 ディンブラは、1~2月がクオリティーシーズンとされていますが、どのシーズンでもハズレがなく、
 ミルクを入れても入れなくても美味しく、
 自分が出しゃばらないので、種々のお菓子に合わせられる、
 非常に優等生的な茶葉です。
 そのため、お客さまにはまずディンブラをお試しいただいていますが、
 さらにボディーのしっかりした、飲みごたえのある(タンニンの多い)ものがお好みならばルフナを、
 ディンブラよりもう少し飲みごたえがあって、辛口の香りがお好みであればウバを、
 あるいは、
 洋菓子に合わせたりミルクティーにはせず、食後や和菓子と一緒に楽しんだり、夏麦茶代わりのアイスティーにするならヌワラエリアをおすすめしています。

 きょうは、少し暖かくなったので、いつものケーゼクーヒェン(ベイクドチーズケーキ)ではなく、マスカルポーネを使ったレアチーズケーキを作り、赤いベリーのデザートRote Gruetzeローテ・グリュッツェをソースにして、ディンブラ(写真・右)と合わせてみました。
 定番のショコラーデンクーヒェン(チョコレートケーキ)にも、ホイップした生クリームに木いちご(ラズベリー)の香りの甘酸っぱいローテ・グリュッツェをアクセントに加え、ルフナ(写真・左)と合わせました。水色(すいしょく=紅茶の色)を確認してもらうため、ミルクは入れていませんが、ショコラーデンクーヒェンにはミルクティーです。
 ローテ・グリュッツェは、いちごや木いちご、さくらんぼなど赤いくだものを使ったデザートで、そのままいただきますが、このようにお菓子やヨーグルトのソースにしても美味しいものです(08.6.23コラム参照)。
 マスカルポーネは、ドイツのレシピ本を見ているとよく登場するので使ってみました。ドイツにはイタリア人も多く、イタリア料理の店やピザ店も多い影響か、あるいはドイツ人の太陽の国、イタリアへの憧れでしょうか。本によると、マスカルポーネは半分近くが脂肪分で、そのため非常に高カロリーとのこと。頻繁に使えるものではありませんが、隠し味に使ったりんごジュースとこのローテ・グリュッツェのおかげで、さっぱりいただけました。
 
 実店舗でディンブラ購入希望のお客さまは、ご面倒ですが、お電話(377-6166)にて予めご連絡くださいませ。

いちごとりんごのシュトロイゼルクーヒェンu.ディンブラ入荷予定

シュトロイゼルクーヒェンとミルクティー.JPG


 2月は「逃げる」の言葉どおり、きょうから早3月です。
 このところ暖かくなったり、寒が戻ったりと、春と冬とが拮抗しています。
 シュトロイゼルクーヒェンも、いちごのほか、体を温める作用のあるシナモンを生地に使ったりんごも焼きました。

 どちらもミルクティーや珈琲におすすめですが、きょうのミルクティーはウバとヌワラエリアのブレンド。
 ヌワラエリアは、ダージリンと同じく、ミルクを入れずに、そのまま緑茶と同じように食後や和菓子(例えば黒糖の羊羹にラム酒を少し刷毛で塗ったものに、砂糖を入れずにホイップした生クリームを添えたもの)と合わせるのがおすすめですが、ウバとブレンドしてみると、ミルクティーとして充分美味しくいただけます。もっとも、もともとヌワラエリアの水色(すいしょく)が薄いので、ミルクティーの色はディンブラやアッサムのように濃くはなりませんが。

 なぜ、わざわざこのようなブレンドにしたかと言うと、ディンブラの在庫切れのためです。
 お客さまに召し上がっていただく分は確保していますが、現在100g入の茶葉は入荷待ち。昨年は3月4日の入荷でしたが、今年は6日(金)の予定です。ご面倒ですが、茶葉の購入の際にも予めご連絡くださいませ(022-377-6166)。

 ところで、ドイツは珈琲大国と言われるとおり、朝のパンや午後のお茶もほとんど珈琲ですが、私は紅茶のお呼ばれもよく受けました。それは、日本人の私に気を使って、日本人はGruener Teeグリューナー・テー「緑茶」だけど、ないから、同じTeeテー「お茶」のSchwarzer Teeシュヴァルツァー・テー「黒茶」にしようと言う発想だったかもしれません。(ドイツ語では、紅のお茶ではなく、黒いお茶と言います!)
 しかし、何と言っても感動したのは、寒い日に、あつあつの焼りんごにアイスクリームを添えたものと、絞りたてのオレンジとコワントローを垂らした紅茶の香り高いおもてなしでした。また、私が住んでいたハイディーのところでは、夜おしゃべりするときに、紅茶にラム酒を落としたものが出てきたこともありましたが、紅茶と同時にリキュールにもよく親しんでいるからこそ出来ることでしょう。
 
 きょうは暖かい一日でしたが、明日はまた冬型の気圧配置とか。寒い夜少し口寂しいときなど、ラム酒を少し垂らしてお砂糖を入れた紅茶などもいいものです。

27日営業のお知らせ

 実店舗は、先月よりご予約のみとさせていただいておりますが、
 27日(金)は、早々にご予約をいただきましたので、
 14:00~16:00の間、営業いたします。
 お時間がありましたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。
 ご来店お待ちいたしております。

お茶のたのしみ

粉雪09.2.16.JPG


 きょうは、朝から風花が舞っていましたが、午後からは雪になりました。
 1月末の横殴りの雪以来です。
 この冬は雪が少なく、有難いものの、雪好きの私としては少々寂しく思っていたところの粉雪です。
 いつも目にしている西側の景ですが、ひとしきりミルクティー片手に眺めてしまいました。
 雪見酒ならぬ雪見紅茶だと思ったとたん、思い出したのが次の句です。

 原宿の雪見紅茶となりにけり  喜納とし子(句集『うちむらさき』収録)

 ある日久しぶりに原宿に出掛けたところ、急に冷え込んできました。体を温めようと、思わずお店に入ってお茶にし、紅茶でやっと人心地がついて外を見れば、雪です。雪が舞い始めました。冷えてきたときはもしかしたらと思ったものの、思いがけない雪に心が浮き立ち、紅茶とともに束の間雪をたのしんだ…。
 そんなことが基になってできた句ではないでしょうか。この句の場合、何と言っても「原宿」という場所が句を華やかにし、浮き立つ気分を際立たせていると思います。
 と言うのも、原宿は、若い世代以外にはあまり縁のない場所です。作者には、まず、何かの集まりか、人と会う約束があったのでしょう。また、原宿となると、銀座に出るときとは少し違ったわくわくする気分もあったと思います。そのうえ、原宿であれば、広い通りを覆うように枝を広げた欅に雪が降り積もっていくのが眺められます。東京の街中で雪見をするのにこれ以上の場所はあまりないかと思います。
 欅と言えば、仙台にも、立派に枝を張った並木の通りが何本かありますが、雪が珍しくない土地では意外性がなく、句にならないばかりか、雪に心躍ることもないでしょう。もっとも、年間の雪日数が沖縄の次に少ない3日(2006年統計)と言う静岡に生まれ育ったせいか、私は、3年の札幌での生活後もまだ雪が嬉しいものですが。

 ところで、春一番が吹いた地方もあるようですが、近畿地方から西では、いちばん冷え込むのは立春過ぎだそうです(日経新聞)。
 どうぞ、寒のもどりにはお気をつけください。

2月第2週の営業予定

 2月第2週の営業のお知らせです。

 当店は月・火が定休日のため、
 ネットショップでは通常水曜日のお届けは行っていませんが、
 11日(水)お届けのご希望を複数いただきましたので、お届けが可能です。ご遠慮なくどうぞ。

 実店舗では、先月よりご予約のみとさせていただきましたが、
 13日(金)および14日(土)は13:00~16:00の間、営業いたします。
 そのほかの水・木・日にご来店ご希望の場合は、あらかじめご連絡(377-6166)くださいませ。
 ご面倒ですが、よろしくお願いいたします。

ハートのチョコレートケーキ

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 先日1月25日・26日のコラムで2月限定の焼菓子詰め合わせを紹介しましたが、そのなかに入っているハート型のショコラーデンクーヒェンのお問い合わせをいただきました。

 ハートのショコラーデンクーヒェンは、ドイツの子どもたちが大好きなチョコレートスプレッドにビターチョコレートとココアパウダーとを加え、なかにラズベリージャムを加えたもの。ラズベリージャムの風味と、いちごより存在感のあるラズベリーの種(食べられます!)のぷちぷちした食感とがアクセントです。
 文字どおりビター・スイートですが、どちらかと言えば大人の味かもしれません。お子さまには、プレーンをおすすめいたします。

 写真のように、4つ並べると四葉のクローバーのように見えます。もし一緒に召し上がるのであれば、お皿に四葉のクローバーを作ると、喜んでもらえるかもしれません。
 さらに、ホイップした生クリームにいちごかくるみをそえたり、ラズベリーやさくらんぼ、あるいはプルーンかいちごなど赤い実のジャムなど垂らすと、視覚の上でも味覚の上でも効果的です(生クリームにいちごをそえた写真は、08年1月20日のコラムに掲載しています)。

 なお、2月限定の詰め合わせは箱入りですが、ショコラーデンクーヒェン単品の場合は箱代が別途かかりますので、ご相談くださいませ。
 2個~4個ずつ透明なopp袋に入れ、「くるくるりぼん」をかけるラッピングでしたら、無料にてサービスいたします(同じく08年1月20日のコラム参照)。通信欄にご希望をお書きください。

 どちらも、珈琲派の方には特におすすめのお菓子です。ぜひ、お試しくださいませ。

山茶花

山茶花09.2.2.JPG


 山茶花(さざんか)の散るにぎわひの中にをり  田村 能章(『鷹』2000年4月号)

 4日はもう立春。遅くなってしまいましたが、その前にぜひ紹介しておきたかった句です。
 と言うのも、山茶花は冬の季語。
 花のない冬、紅い花が次々と咲いては散る山茶花は目にも暖かく、知らず知らずのうちに目が探しているほどですが、私はながいこと山茶花と椿との区別がつかず、子どものころ『さざんか さざんか 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き… 』と歌っていたのに全くどんな花か見当もつきませんでした。

 その山茶花を初めて識ったのが、札幌時代に帰省した12月のこと。
 千歳まで、いちめんの雪原と雪の雑木林だった車窓の景が、モノレールに乗ったとたん、暖かそうな、そして頬張れば美味しい焼藷のような黄色をした銀杏の葉と、つややかな濃緑の葉にびっしり咲いた紅い花とに変わったのです。そのときは、まず「花が咲いている」ことに感動し、ようやくあれが山茶花かもしれないと気がつきました。
 気がついてみれば、その紅い花は道中至るところにあり、根もとのアスファルトには惜し気もなく散った紅い花びら。これまでアスファルトなど美しいと思ったこともありませんでしたが、新幹線の車窓に飛び込んでくる、黒に紅い花が散り重なった様には見蕩れてしまいました。

 考えてみれば、銀杏も山茶花も小学校や高校の通学路で目にしていたもの。これまで当たり前だった初冬の景の有難さに気がついたのも、おそらく、外に花など見られない、根雪の札幌に住んでいたせいでしょうが、札幌から市川に移ってからも山茶花の垣根には目を奪われました。
 山茶花は、咲いている姿だけでなく、花びらが散り重なった様も鮮やかで美しく、目にも暖かなのです。そんな親しみを覚えたところに冒頭の句を知りました。この句の主眼は、やはり、「咲く」にぎわいではなく、「散る」にぎわいを詠ったところでしょう。
 写真の山茶花は、西側の公園の入り口のもの。ちょうど玄関の菱形の窓(1月1日のコラム参照)からも見えますが、この冬は雪が少ないせいか、花つきがいいようです。しかし、散った花びらはあいにく踏まれてしまったものばかり。それでも山茶花を見るたびにこの句が浮かび、この句を思い出すと、山茶花とともに、暖かな冬の日差し、あるいは銀杏の色づいた葉や葉を落とした木々の姿までも浮かんできます。

 なお、山茶花は、もともと九州などの山地に自生しているものは白で、よく見かける紅いものは園芸種だそうです。
 これが椿と似ていて区別がつかなかったのですが、初冬から咲き始める山茶花に対して、椿が花をつけるのは場所にもよりますが春先2月ごろ。しかし、山茶花にもまだ花が残っていると時期だけで判断できないので、花びらが散るものが山茶花、花ごと落ちるのが椿と私は見ています。どちらも季語になっていますが、山茶花は茶の花と同じ冬、椿は木に春と書く漢字と同じく春の季語です。

 ところで、きょうはよそのお宅の庭で、雪の下から顔を出しているクロッカスの芽を見つけました。
 春遠からじ、ですね。

営業のお知らせ

 今月より、実店舗の営業はランチ以外もお茶やお菓子・紅茶・珈琲豆などのお買い物もご予約のみ、とさせていただいていますが、
 早々にご予約をいただきましたので、
 1月29日(木)、30日(金)、31日(土)は、通常どおり11:00~17:30(ラストオーダー)営業いたします。
 ご予約以外のお客さまもお待ちいたしておりますが、ランチはご予約のお客さまのみとさせていただきます。

 ご予約は前日までにお願いしておりますが、
 先日も「これから1時間後にお茶に行きたい」というお電話をいただきました。
 あいにく時間も日曜日の夕方のためお菓子がなく、おことわりするほかありませんでした。せめて午前中にお電話をいただけたら、何とかご用意ができたのですが…。残念でした。

 寒いなかお越しいただくのも大変ですが、雪が降らないよう祈るばかりです。

詰め合わせ②

詰め合わせ(クリーム).JPG


 もう1種類の詰め合わせのご紹介です。

 こちらも、寒い時期に身もこころも温めてくれるミルクティーやカフェ・オ・レにぴったりのお菓子。
 ショコラーデンクーヒェンだけは、砂糖を入れずに(←ポイントです!)ホイップした生クリームにいちごなど用意すれば華やかになりますが、どれも飾らないふだんのお菓子です。

 詰め合わせは、以下のとおりですが、1箱1,470円(税込)です。
 2月末までの期間限定のため、お買い物用の買い物かごを作成していません。ご希望の方は、ご面倒ですが、旬のシュトロイゼルクーヒェンをクリックし、通信欄に「詰め合わせ(クリーム)」とご記入ください。
 *マーガレット型のショコラーデンクーヒェン(プレーン)3個
 *ハート型のショコラーデンクーヒェン(ベリージャム入)1個
 * くるみとカラメルチョコチップのクッキー3枚
 *バナナとチョコレートチップのミニマフィン1個
 クッキーは、クリーム色の箱の色に合わせて、カラメルのチョコレートチップとくるみ、オートミール(カラス麦)を入れています。
 マフィンは、ひとまわり小さいサイズですが、バナナとチョコレートチップのほか、クッキーと同様オートミール入り。オートミールが入ると、ボリュームが出るだけでなく、生地が香ばしくなるのです。

 なお、お菓子には保存料を使用していませんが、日持ちをよくするため1個ずつエージレス(脱酸素材)を入れています。
 当初ショコラーデンクーヒェンの賞味期限は着日を含め5日または4日(翌々日お届け地域)とご案内していましたが、生のくだものを使用していないので2週間は美味しくいただけます。
 ただ、マフィンは、サイトの案内どおり、着日を含め5日または4日(翌々日お届け地域)が賞味期限です。
 いずれにしても、冬期は、焼菓子に使っているバターが冷えて固まるため、寒いところでは生地が硬くなります。必ず、20度ほどの室温に戻してから、召し上がってください。

 ご自分用にも、気のおけない方への手土産にも、ぜひどうぞ。

詰め合わせ①

詰め合わせ(赤).JPG


 寒い時期は、温かいミルクティーやカフェ・オ・レが嬉しいものですが、ミルクティーやカフェ・オ・レにぴったりのお菓子の詰め合わせを2種類作りました。

 赤い箱のタイプは、定番の2種類のショコラーデンクーヒェンに、ネットショップでは扱っていないクッキーを2種類入れたセットで、1,680円(税込)です。
 写真の皿のものは、下記の一部です。
 *マーガレット型のショコラーデンクーヒェン(プレーン)3個
*ハート型のショコラーデンクーヒェン(ベリージャム入)2個
*クランベリーとチョコレートチップのクッキー1枚入2袋
*くるみとアーモンドのクッキー4個入1袋
 クランベリーとチョコレートチップのクッキーは、アメリカンタイプのクッキーで、ほかにオートミール(カラス麦)も入っています。
 パウダー状のくるみとアーモンドのクッキーは、香ばしさとほろほろした食感が特徴です。写真のようにお好みで仕上げにココアパウダーをふりますと、ビターな大人の味になります。
 ショコラーデンクーヒェンには、砂糖を入れずにホイップした生クリームを添えるといっそう美味しくいただけます。また、いちごがあれば、華やかになるだけでなく、味としてもよいアクセントになりますが、珈琲にはくるみもおすすめです。

 当店では、お菓子はすべて「砂糖を入れないミルクティー」に合うように作っています。そのため、砂糖を入れた飲み物と一緒では甘くなりすぎる可能性があります。お好みがありますので、お飲み物に砂糖を入れる前にお味をお確かめください。 

 なお、この詰め合わせは2月末までです。
 専用の買い物かごを作成していませんので、同じ金額のケーゼクーヒェン(チーズケーキ)の直径12cmサイズをクリックし、通信欄に「詰め合わせ(赤)」と書いてください。
 ぜひ、この機会にお試しくださいませ。

ネットショップのお客さまへお願い②

 「モミの木」のネットショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。

 ネットショップのお支払いは、
 前払いで郵便振替・振込、
 またはお届け時に代金引換、
 もしくは注文時にクロネコ@ペイメント(クレジットカード)のいずれかですが、 
 なるべく、お客さまに手数料がかからないクロネコ@ペイメントをご利用くださいませ。

 郵便振替・振込の場合も代金引換の場合もお客さまに手数料がかかる上、
 郵便局へ出向いていただいたり、受け取りの際に現金を用意していただくのもご面倒かと思います。

 特に、郵便振替・振込の場合、
 製作・発送はお客さまからのご送金を確認してからになるため、
 お急ぎの場合はおすすめできません。
 さらに、郵便局まで車で行けば、時間もガソリン代もかかり、余分なCO2を排出するなどデメリットが多いものです(当店も郵便局まで記帳に行く必要がありますが、営業日にはなかなか時間がとれません)。

 代金引換は、贈り物の場合ご利用いただけませんが、
 贈り物と同時にご自宅用もご購入の場合は、代金引換が可能です。
 その場合は、ご自宅用の品物をお届けの際に、贈り物とご自宅用の合計金額をお支払ください。 

 カードのお支払いの場合は、
 ご注文後クロネコ@ペイメントの画面で番号などを入力する手間がありますが、
 郵便局まで出かけることを思えば雲泥の差ではないでしょうか。
 また、クロネコ@ペイメントのお支払いは、
 お買い上げの品が発送されないかぎり代金の請求がありません。
 その点安心してご利用いただけるかと思います。

 ただ、カードは、お電話やFAXでのご注文や実店舗でのお支払いの場合は、ご利用いただけません。
 お電話やFAXでご注文の場合は、郵便振替・振込か代金引換でお願いいたします。
 悪しからず、ご了承くださいませ。
 よろしくお願いいたします。

ネットショップご利用のお客さまへお願い①

 ネットショップをご利用いただき、誠にありがとうございます。
 ネットショップにてご注文のお客さまに以下のお願いがあります。

①ご利用のお客さまには、ご面倒ですが、『購入について』を必ずご覧いただき、ご注文からお届けまでの流れを確認くださいませ。

 ②当店にて注文確認後差し上げるメールにて、必ずお届けの日にちを確認くださいませ。
 <ご注意>
 注文の入力作業完了後、すぐに自動返信メールが届きますが、自動返信メールはお客さまの注文内容をそのまま転載・送信したものです。この時点では、注文内容を当店は確認していません。
 ご注文の品がご指定の日に到着するか否かは、ご注文の入力時にも反映されません。当店確認後に差し上げるメールにて確認願います。
 また、ご注文の際お届けのご指定をする場合は、原則として定休日の(月)・(火)は製作・発送を行っていませんので、ご注意ください。なお、お誕生日などの場合、早めにご連絡いただければ対応できる場合もあります。
 なお、こちらからご連絡したお届け予定日がご都合が悪い場合は、早急にご連絡ください。ご相談の上、お届けの日を決めます。
 いずれにせよ、お菓子には賞味期限があります。お届けの日は、確実に受け取りができる日をお選びください。
 *お支払いがカードまたは代金引換のお客さまへのメール→『注文御礼&お届けについて』
                                     および『発送しました!』の2種
*お支払いが郵便振替・振込のお客さまへのメール―――→『注文御礼&ご送金のお願い』
                                     および『送金御礼&お届けについて』
                                     『発送しました!』の3種

 ③お届けの日にちが確定後、受け取りのご都合が悪くなった場合、至急連絡をお願いいたします。
  お届け予定を延ばす変更は問題なくできます。ただ、お届けを早める変更は難しい場合があります。ご了承くださいませ。
  
 当店では、お菓子を美味しく召し上がっていただくために、お菓子を製作した日に発送し、翌日もしくは翌々日に、お手元に届くようにしています。
 発送後お客さまのご不在によりお届けができず、賞味期限が短くなってしまう・切れてしまうことがないよう、お願いいたします。
 特に、贈り物の場合、先さまの受け取りのご都合を必ず確認くださいませ。
 重ねてお願いいたします。    

実店舗の営業について

 先日お知らせしましたとおり、
 実店舗では、1月から、ご予約のみの営業とさせていただいています。
 ご来店の際は、ランチやお茶以外にも、お菓子・茶葉・珈琲豆の購入の場合も、ご面倒ですが、前日までにご予約をお願いいたします。
 営業できるのは、(水)~(日)の11:00~17:30(ラストオーダー)の間です。
 ご予約は、なるべく上記の時間帯に電話(022-377-6166)にお願いいたします。そのほかのお時間には、メール(sendaimominoki@aol.com)にてご連絡くださいませ。ただし、時間外の場合、対応ができないこともあります。どうぞ、ご容赦くださいませ。

手仕事は心の仕事

リースとドア.JPG


 あけましておめでとうございます。
 新年のご挨拶が遅くなりましたが、2009年もよろしくお願い申し上げます。

 新年はネットショップ・実店舗とも、1月7日(水)から営業いたしますが、
 実店舗は、今年から、ランチ以外にも、お菓子、お茶のご利用もすべてご予約のみとさせていただきます。前日までにお電話(022-377-6166)をいただければ、(水)~(日)の11:00~17:30の間のご希望の時間、営業いたします。
 また、実店舗で販売している珈琲豆は、200g945円(税込)→1,102円(税込)に変更させていただきますが、紅茶については、いまのところ価格改定の予定はありません。
 勝手ながら、どうぞご了承くださいませ。

 ところで、お正月は久しぶりにゆっくり本を読む時間がとれ、岩波文庫で柳宗悦(むねよし)の『手仕事の日本』を読みました。
 柳宗悦(1889~1961)は、名もなき民衆が作り続けてきた日常の道具こそ美しいとし、その収集と普及とに努めた民藝運動の中心人物ですが、本書でも、機械でなければ出来ない物があると認めながらも、機械では成しえないものが数多くあるとし、手仕事のよさと重要性とを説いています。そのなかで、手と機械との違いについて、手はいつも直接心と繫がっていることを挙げ、ゆえに手仕事は心の仕事であり、道徳を守り、品物に美しい性質を与えるのであると述べています。
 手仕事は心の仕事。これには、はっとしました。
 私の子どものころは、セーターもスカートも、夏の木綿の下着も汗をよく吸うからとほとんどが母の手作り。おはぎやお盆のお団子はもちろん、ドーナツやホットケーキなどのおやつもよく作ってもらっていましたが、味噌は祖母が生きていたころまでは自家製で、お餅は今年も父が杵でついたものです。
 このように手作りのもので育ててもらったことと、『赤毛のアン』を読んで以来手作りのお菓子でお茶をすることに憧れ、たまたま暮らしたドイツで手作りのお菓子でお茶をする経験をしたことから、ついには自分でお菓子を作って、買っていただくようになったのですが、この言葉にあらためて気を引き締めていこうと思いました。

 そのほか、『手仕事の日本』では、昭和15年ごろの日本各地の手仕事が紹介されています。
 静岡では掛川の葛布(くずふ)が取り上げられていますが、この葛布を使った襖が実家にも何枚かあり、私も気に入っていたので嬉しくなりました。仙台では、袴地の仙台平(ひら)、仙台箪笥、常盤型という型染めなどが紹介されていますが、どれも私には縁がありません。
 写真は、葛布の襖のかわりに、玄関のドアを写したものです。ドアはすべて、私がデザインしたものを図面におこして、作ってもらったものですが、手作りでも高気密・高断熱の機能を兼ね備えています。

 とまれ、手作り派の私としては、心の仕事として恥ずかしくないものをみなさまにお届けするのみです。
 どうぞ、よろしくお願いいたします。

手仕事は心の仕事

リースとドア.JPG


 あけましておめでとうございます。
 新年のご挨拶が遅くなりましたが、2009年もよろしくお願い申し上げます。

 新年はネットショップ・実店舗とも、1月7日(水)から営業いたしますが、
 実店舗は、今年から、ランチ以外にも、お菓子、お茶のご利用もすべてご予約のみとさせていただきます。前日までにお電話(022-377-6166)をいただければ、(水)~(日)の11:00~17:30の間のご希望の時間、営業いたします。
 また、実店舗で販売している珈琲豆は、200g945円(税込)→1,102円(税込)に変更させていただきますが、紅茶については、いまのところ価格改定の予定はありません。
 勝手ながら、どうぞご了承くださいませ。

 ところで、お正月は久しぶりにゆっくり本を読む時間がとれ、岩波文庫で柳宗悦(むねよし)の『手仕事の日本』を読みました。
 柳宗悦(1889~1961)は、名もなき民衆が作り続けてきた日常の道具こそ美しいとし、その収集と普及とに努めた民藝運動の中心人物ですが、本書でも、機械でなければ出来ない物があると認めながらも、機械では成しえないものが数多くあるとし、手仕事のよさと重要性とを説いています。そのなかで、手と機械との違いについて、手はいつも直接心と繫がっていることを挙げ、ゆえに手仕事は心の仕事であり、道徳を守り、品物に美しい性質を与えるのであると述べています。
 手仕事は心の仕事。これには、はっとしました。
 私の子どものころは、セーターもスカートも、夏の木綿の下着も汗をよく吸うからとほとんどが母の手作り。おはぎやお盆のお団子はもちろん、ドーナツやホットケーキなどのおやつもよく作ってもらっていましたが、味噌は祖母が生きていたころまでは自家製で、お餅は今年も父が杵でついたものです。
 このように手作りのもので育ててもらったことと、『赤毛のアン』を読んで以来手作りのお菓子でお茶をすることに憧れ、たまたま暮らしたドイツで手作りのお菓子でお茶をする経験をしたことから、ついには自分でお菓子を作って、買っていただくようになったのですが、この言葉にあらためて気を引き締めていこうと思いました。

 そのほか、『手仕事の日本』では、昭和15年ごろの日本各地の手仕事が紹介されています。
 静岡では掛川の葛布(くずふ)が取り上げられていますが、この葛布を使った襖が実家にも何枚かあり、私も気に入っていたので嬉しくなりました。仙台では、袴地の仙台平(ひら)、仙台箪笥、常盤型という型染めなどが紹介されていますが、どれも私には縁がありません。
 写真は、葛布の襖のかわりに、玄関のドアを写したものです。ドアはすべて、私がデザインしたものを図面におこして、作ってもらったものですが、手作りでも高気密・高断熱の機能を兼ね備えています。

 とまれ、手作り派の私としては、心の仕事として恥ずかしくないものをみなさまにお届けするのみです。
 どうぞ、よろしくお願いいたします。

雪のクリスマス

雪のモミの木08.12.26.JPG


 きょう26日は、ドイツではクリスマス2日めの祝日。
 仙台では、思いがけず雪のクリスマスweisse Weihnachtenヴァイセ・ヴァイナハテンです。
 と言うのも、サンタクロースとそのプレゼントを待つ日本のクリスマスでは、24日の夜でクリスマス気分はあっさり終わりなのでしょうが、ドイツではクリスマスは25日26日が祝日。1月6日のHeilige Drei Koenige三王礼拝の日まで、ツリーなどもそのままです。

 ところで、きょうの雪は朝になるまで全く気がつきませんでした。最近は新聞・テレビを見る暇がなく、雪になるのも全く知らずに、きょうのお約束のショコラーデンクーヒェンを徹夜で作っていたのです。確かに日付が変わるころから風が強まり、雨が叩きつけるような音がしていましたが、それが雪だったとは!白々と明るくなって初めて気がつきましたが、厨房はオーブンのお蔭で暖かく、チョコレートの香りに充ちて、徹夜も苦にはなりませんでした。

 なお、年内のお菓子の製作・発送は28日の日曜日まで。もうひと頑張りです。

ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)のデコレーション

ケーゼクーヒェンとアドヴェンツクランツ①.JPG


 きょう21日は、冬至でもありますが、アドヴェントの第4日曜。
 クリスマスももうすぐです。

 私自身にとって、ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)はふだん口にしているもので、いわゆるクリスマスケーキではありませんが、クリスマス用にお買い上げのお客さまからデコレーションのお問い合わせをいただきました。見本と言えるような代物でもありませんが、非常に簡単にできるものです。

 写真のとおり、直径15cmタイプのチーズケーキの場合、大きめのいちごを3個用意し、ヘタを切り落とします。
 形のいいものを1つ選び、中心に置きます。
 残りの2つは、まずタテ半分にスライスし、片方ずつタテに2回スライスします(いちご1個につき、6枚のスライスができます)。
 スライスしたものを3枚ずつ、ずらしながら中心のいちごのまわりに並べます。いちごだけでシンプルにする場合は、クリスマスプレートを挿して完成です。
 さらに、冷凍のブルーベリーがあれば4つ用意し、いちばん大きなスライスの上に置きます。
 また、キウイがお好きであれば、キウイをスライスしたものを中心のいちごのまわりに並べ、その上にいちごのスライスを並べます。

 このように簡単、失敗のないものです。
 チーズケーキの色もありますので、くだものは1~2種類に抑えた方が、シンプルかつシックになると思います。
 洋菓子店では、生のくだものをデコレーションに使う場合、「グラサージュ」を塗ってツヤを出しますが、少々人工的な感じがするので私は使いません。もっとも、ふだんデコレーションのないKuchenしか作らず、デコレーションケーキのTorteは滅多に作らないので、持っていても古くなってしまうという事情もあります。また、くだものにははちみつなども塗っていませんが、テーブルまで運ぶ途中ずれることもありませんでした。

 なお、今回のいちごは「とちおとめ」。甘く香りもよいものでしたが、以前にも書いたとおり、このチーズケーキは、いちごなどくだものと一緒に召し上がっていただくように作っているわけではありません。チーズケーキだけですでに味が完成していますので、くだものはお口直しに召し上がってください。
 お菓子を切るときも、くだものと一緒に切るより、あらかじめ(写真に撮り)、くだものを皿に取り分けてからの方が切りやすいです。そして、ナイフはよく温めるのがポイントです。カットして付いた生地は拭き取り、またナイフを温めなおして切るときれいに切れます。

 ぜひ、お試しください。ご検討をお祈りいたします。
 

いちごのシュトロイゼルクーヒェン

いちごのシュトロイゼルクーヒェンとアドヴェンツクランツ①.JPG


 11月から12月にかけて、旬のシュトロイゼルクーヒェンは紅玉を使ったシナモン風味のタイプですが、クリスマス用にも作成しています。また、ご希望のお客さまには「Merry Christmas」のプレートをサービスしています(14日コラム参照)が、写真のお問い合わせがありました。どうぞ参考になさってください。

 このいちごのシュトロイゼルクーヒェンは、直径18cmタイプ。プレートは、ヨコ6.3cm×タテ2cmですが、写真ではわかりにくいかもしれません。実は、何度かコントラストをつけてわかりやすくするため、粉砂糖をふったのですが、いちごの果汁に溶けてわからなくなってしまいました。

 ところで、ドイツでもいちごは生でお菓子に使うのがふつうで、お菓子屋さんに並ぶのはシーズンのみ。私も、カスタードクリームの上に生のいちごがごろごろ9個ものったパイが大好きですが、主婦としては、経済性と日持ち重視、りんごやさくらんぼなどいろいろなくだもののシュトロイゼルクーヒェンがあるなら、いちごもあっていいはず!と思って作り始めたオリジナルです。ドイツでもふつうはないと思います。

 このシュトロイゼルクーヒェンのいいところは、生の状態でいただくには少し物足りないような甘さのいちごでも、シュトロイゼルとホワイトチョコレート、バニラのおかげで美味しくいただけること。酸味も少なくなるので、ミルクティーだけでなく珈琲にも合うようになります。また、ホイップした生クリームと一緒にいただくといっそう美味しくなります。

 寒いとき、いちごの赤は目にも暖か。しかし、いちごのシュトロイゼルクーヒェンは、クリスマスが過ぎたらお休みです。いま出回っているいちごも旬のものではありませんが、旬以外のものを使うのをなるべく避けるためです。
 なお、旬のシュトロイゼルクーヒェンは2月中旬までりんご(紅玉)ですが、それ以後も紅玉があれば作ることができます。
 
 お菓子にも季節感を大事したいものです。

クリスマスのお菓子および年内の営業について

08年リース①.JPG


 アドヴェントも3回めの日曜日。
 クリスマスももうすぐですが、お客さまから「クリスマスケーキ」のお問い合わせをいただきました。
 いまの時期、アドヴェント用のシュトレンは製作していますが、いわゆるクリスマスケーキ=生のいちごがのったデコレーションケーキはお作りしていません。
 何しろ、ドイツの家庭でふだんのお茶にいただく手作りのお菓子Kuchenに感動して作り始めたものを皆さまにも…と始めたので、お店で売られているようなデコレーションケーキTorteは私は作っていませんが、ドイツの家庭では、誕生日やクリスマスのメインの食事のデザートなど特別なときにはTorteを作ります。

 ただ、お客さまに少し手を加えていただければクリスマスケーキのようになるものもあります。
 例えば、チーズケーキおよびシュトロイゼルクーヒェンには、ゴールド色の「MERRY CHRISTMAS」のプラスチックのプレートは用意しています。通信欄に「クリスマスプレート」希望の旨、記入していただければ同梱いたします。

 しかし、チーズケーキには、そのプレートを挿しただけでは物足りないので、お客さまにはいちごなどを用意していただき、デコレーションしていただければよいかと思います。
 もっとも、いちごはデコレーションには華やかでいいのですが、チーズケーキと一緒に生のいちごを口に入れてもあまり美味しいものではないと思います。あくまでも、いちごはデコレーションと割り切った方がいいと思いますが、味としてはトップページの写真のようないちごのソースをかければお菓子との一体感が出て、美味しくいただけます。作り方も、いちごに砂糖とレモンを加えて電子レンジにかけるだけ。ソースですので、煮詰める必要はありません。

 シュトロイゼルクーヒェンは、旬のものは現在「りんご」ですが、ご希望であれば「いちご」も可能です。必ず、通信欄に「クリスマス用いちご」を希望の旨を明記してください。プレートを同梱いたします。
 いちごは、いちごジャムを作ったことがあればおわかりのように、火を通すと甘みが増し、甘い香りも濃くなります。いちごの上にシュトロイゼルをふって焼きますが、いちごの存在感はあるので、プレートだけでも充分かと思います。ただ、味に関しては、砂糖を入れずにホイップした生クリームと一緒にいただくのがドイツ流かつベストです。生クリームは、ホールのお菓子に絞り出すよりは、お菓子を切り分けてから、添えた方が美味しくいただけます。

 年内の営業は、
 実店舗は21日でお休みですが、
 ネットショップの発送や実店舗でのお菓子の受け渡しは、本来定休日ですが、22日(月)および23日(火)も行うことにいたしました。23日(火)、24日(水)のお届けが可能です。どうぞ、ご利用くださいませ。

 なお、シュトレンは、クリスマス=イエスさま御生誕を待つアドヴェントにいただくもの。ドイツでも家庭によって違いはありますが、少なくとも、サンタクロースを待ちながらクリスマスイヴにクリスマスケーキをいただくのとは異なります。
 大半のお客さまには宗教的違いもあることと思いますが、そのような背景を知ったうえで召し上がっていただければ…と思います。何しろ、中に入っているのが保存性の高いドライフルーツなので、お菓子も非常に保存がきくのです。
 以前、自家製のシュトレンを1年後に食べたら美味しかったという話を聞いたことがありましたが、実際私のシュトレンも1年もったのです!大きな声では言えませんが、先日、堆くなった本の山を意を決して整理したところ、エージレス用の袋に私の食べかけのシュトレンが出てきました。袋はエージレス用でも封は切ってあるのでその効果も期待できませんし、保存に気を使っていたわけでもありません。少ないとは言え夏には30度を越す日もありましたが、鼻で確かめても大丈夫だったので口に入れたところ、しっとり美味しくいただけました。運がよかっただけかもしれないので、賞味期限は長くは書けませんが…。
 このように日持ちのするお菓子ですので、常備のお菓子としておすすめです。

 気忙しい時期ですが、どうぞ、お茶でほっと一息を。
写真は、今年のリースです。サンキライの蔓を利用して作りました。

年末の営業およびシュトレンのサービスについて

 年末は、
 ネットショップは12月28日(日)まで通常どおり(水)~(日)の営業ですが、
 実店舗は12月20日(土)まで(木)・(金)・(土)の営業とさせていただきます。(水)および(日)はご予約のみです。アドヴェント第4日曜の21日は、ご予約いただいた場合のみ営業いたします。
 勝手ながら、ご了承くださいませ。

 シュトレンのサービスについては、一般のお申し込みは7日(日)に終了させていただきました。
 こちらからご案内のカードをお送りしたお客さまにかぎり、12日(金)までお申し込みを受け付けています。どうぞ、ご遠慮なく、お申し込みくださいませ。

 先のアドヴェンツクランツの稿にてふれた小学校には、「日本語および日本の文化・暮らしを紹介する」という目的で派遣されていました。
 それがいまでは逆に、「ドイツの暮らしを紹介する」ことを目的に、このモミの木を営業しています。
 例えば、クリスマスひとつとってもキリスト教国ドイツと日本は迎え方が違いますし、アメリカとも異なりますが、ときどき、ヨーロッパの国々もすべてアメリカと同じサンタクロースのクリスマスと思っている方がいらして、アメリカ以外の国のことが意外に知られていないと驚くことがあります。
 また、ドイツから帰ってきて日本でシュトレンを見つけたときには大喜びしましたが、買ってみるとどれもこれも私が食べていたものとは違うものばかり。入っているドライフルーツが違ったり、入っていなかったものが入っていたり…と違和感がありました。
 挙句の果てに、シュトレンも、日本の家庭でクリスマスイヴにクリスマスケーキを食べるように、24日の夜にだけいただくものだと思っていらした方に遭遇し、ものの背景が全く伝わっていないことを実感しました。
 とは言え、シュトレンはまだまだ知名度が低く、名前と味と由来などがそろって知られているとは言えません。そこで、関心がある方に差し上げることにしたのです。
 4周年の記念と感謝でもありますが、誰かに頼まれたわけでもないのに「ドイツの暮らしを紹介する」のが目的です。実際召し上がっていただけたら幸いです。どうぞ、ご遠慮なく。
 

アドヴェンツクランツ

アドヴェンツクランツ08年②.JPG


 アドヴェント(待降節)も2週めに入り、灯す蝋燭も2本。
 玄関のリースに使ったモミの枝が余ったので、テーブルのアドヴェンツクランツにも少し枝を足しました。
 枝を足したところ、蝋燭を間に置くスペースがとれなくなり、このように真ん中に置くことにしました。
 赤い山帰来(サンキライ)の実と紫がかった黒いコクリュウの実に、ハイビャクシンの枝、ヘデラとモミの枝です。

 手前の写真は、以前いたハノーファーのカトリックの小学校でのもの。
 ちょうどアドヴェント2週のときで、モミの枝のアドヴェンツクランツには手前の赤い蝋燭が2本点いています。2本のうち1本はアドヴェント1週めに灯したもので、すでに親指半分ほどの長さになっていますが、それ以外にも2本蝋燭が灯されていて、ちょうど朝のホームルームの終わりに蝋燭を消すところです。
 炎を消しているブロンドの男の子は、ポーランド出身のペーター。
 ベルリンの壁の崩壊する前の年のアドヴェントでした。

アドヴェント第1週

薔薇と葉ボタン08.12.第1週.JPG


 昨日は急なお休みをいただき、申し訳ありません。
 せっかくの花もお客さまに楽しんでいただける日が少なくなってしまいました。

 今週は、ギンコウバイやキイチゴなどのグリーンに赤い蕾の薔薇を6本。温室育ちの薔薇は昨日のお休みで暖房を入れなかったせいか、少し元気がなくなってしまいましたが、ピンクの葉ボタンは3週間ほど前のもの。やはり、少しずつ葉が落ちて枚数も少なくなってしまいました。
 最近はアフリカ産の薔薇も輸入されているようですが、いったいどこで作られた薔薇なのか、過分にエネルギーを使って育てられたに違いない薔薇に少し罪悪感を感じつつも、赤い花欲しさに負けてしまいました。燭の穂先のような赤い蕾に心があたたかくなれば…と思います。

 ところで、今年は暖かいようで、西側の山にもまだ褐色の葉が残り、ラヴェンダーと一緒に植えているピンクのバラも小雪の舞う最中に花をつけています。あまり冬に花をつけると来年に影響するかもしれないと心配です。

 なお、風邪は早めに休んだお蔭で、大丈夫です。みなさまもどうぞ、お気をつけくださいませ。

シュトレンサービス・補足

シュトレン08.11.27④.JPG


 シュトレンのサービスの補足ですが、勝手ながら、お1人さまにつき1回かぎりとさせていただきます。
 お届けは、クロネコヤマトのメール便で、
 東北6県と群馬県、栃木県、茨城県および新潟県は3日め配達、
 そのほかは4日め配達になります。

 ご参考までに、シュトレンまるごと1本をのせたトレーは、外寸175m×300mです。
 
 今年のアドヴェンツクランツは、グリーンのほかは、サンキライとコクリュウの実を使いました。写真ではわかりにくいので、どうぞ実店舗にて実物をご覧くださいませ。

 なお、実店舗では、ホールのお菓子は用意していますが、この時期はドライフルーツのパウンドケーキやショコラーデンクーヒェン、およびマフィンは、ご予約がないかぎり用意していません(ご希望の場合は予めご連絡くださいませ)。シュトレンの製作に時間がかかるためです。どうぞ、ご容赦くださいませ。

シュトレンのサービス

シュトレン08.11.27③.JPG


 いよいよ今度の日曜11月30日からAdventアドヴェント(待降節)が始まります。
 すでに何度か触れたとおり、アドヴェントとは、クリスマスの4回前の日曜から始まるクリスマスの準備期間として教会によって定められています。
 日本では、クリスマスを「いい子にしていたら、サンタさんにプレゼントをもらえる日」と思っていらっしゃる方が大半のようですが、キリスト教国ドイツでは「イエスさま御生誕を祝う日」。その日を迎えるために物心両面の準備をするのがアドヴェントなのです。

 そのアドヴェントにかかせないのが、Stollenシュトレン。パン生地にレーズンなどのドライフルーツを混ぜて焼いたものに粉砂糖をまぶしたお菓子。そのかたちは、プロテスタントのことはわかりませんが、カトリックの家庭では「白いおくるみに包まれた赤子のイエスさま」と言われています。
 そのため大きなものは30cm以上もありますが、いずれも薄く(1cm弱)スライスしていただきます。

 私がいたハノーファーのカトリックの家庭では、アドヴェントの間毎日のようにお茶にいただきましたが、なかにはクリスマスの直前に作り、クリスマスになってからようやく食べるという家庭もあるようです。
 ドイツは地方色豊かなうえ、カトリックかプロテスタントかでも違いがありますし、個々の家庭の違いもあります。私がいた家庭では、クリスマスのお祝いの食事のデザートには、チョコレートのデコレーションケーキをいただき、シュトレンはその後食卓に上りませんでした。
 いずれにしても、サンタクロースの到来を待って、真冬のクリスマスイヴにいちごのデコレーションケーキを食べる日本の大半の家庭とは異なります。少なくともシュトレンは、日本の家庭のようにクリスマスイヴにだけ口にするものではありません。
 シュトレンは、余れば、あるいはあえて余分に用意して春先の復活祭のときに食べる家庭もあります。なかに入っているものがドライフルーツで、生のくだものを使っていないので、しっかりラップで包んで涼しいところに置けば日持ちがするのです。

 なお、私の作るシュトレンは、ハノーファーのカトリックの家庭で毎日のように食していた味に近いもの。スパイスやアーモンドを入れたものもありますが、そのどちらも使わない、ドライフルーツのみのオーソドックスなタイプです。
 と言うのも、アドヴェントには、シュトレンのほか、レープクーヘンやシュペクラーツィウス、シナモンの星型クッキーやバニラの三日月型クッキーなどさまざまなスパイスをきかせたクッキーがありますが、毎日のシュトレンにもスパイスが効いていると、どうしても少々過剰な感が否めません。シンプルなればこそ、毎日食べても飽きないと思います。

 シュトレン1本の大きさは、おおよそ縦・横25cm~28cm×14cm~16cm。発酵具合によって、縦・横の長さや高さが変わります。
 1本の重さは、約735g。
 販売は、1枚ずつスライスしたもの、1本を3分の1にカットしたもの、およびまるごと1本の3サイズです。
 3分の1本、およびまるごと1本のタイプは、スライスしてお召し上がりください。
 値段については、後日お知らせいたします。

 現在、4周年記念のサービスとして、ネットショップをご覧のご希望の方に、スライスしたシュトレン1枚をサービスしています。
 ご希望の方は、住所、メールアドレス、お名前を明記の上、メールにてお申し込みくださいませ。
 受付は、12月7日(日)までです。
 実店舗では、12月6日(土)まで、シュトレン1.5枚840円(税込)のところ、735円(税込)にてサービスしています。シュトレンのスライスをご希望の場合は、必ずメールにてお申し込みください。実店舗では、スライスの受け渡しは行いませんので、ご注意ください。
 発送は、味がなじみ食べごろになり次第。エージレスを入れてパックしたものをメール便にてお送りいたします。
 また、12月7日までにネットショップにてお買い上げのお客さまにも同様のサービスを行っています。
 この機会にぜひ、お試しくださいませ。

落葉掃く

葉ボタンとシロタエギク.JPG


 先の定休日にようやく庭の花を植え替えました。
 数は全部で40ポットほどですが、種類は葉ボタンとパンジー、ビオラ、シロタエギクにノースポールのみ。耐寒性があるものがその5種類にガーデンシクラメンしかありません。そのため、毎年色で工夫するほかないのですが、自分で植えるようになってから葉ボタンが好きになりました。
 以前は公共の場などに植えられている大きな葉ボタンを見て、どうしてこんなものが植えられているんだろうと思っていたのですが、最近出回っている小さな品種のものは、薔薇のように葉が重なっていて、とても気に入っています。
 そこで今回は、紫の葉ボタンと、雪マークのようなシルバーリーフのシロタエギクを中心にしました。リンドウと蕾のユリも混じっていますが、葉物ばかりのアレンジです。
 
 葉と言えば、きょうは朝晩2回も落葉を掃きました。西側の並木のトウカエデです。落葉は、戸塚啓さんの「武蔵野の落葉浄土を乳母車」の句のようにその上を歩くのも、赤や黄色の葉がアスファルトに模様を成しているのも楽しいもの。しばらくそのままにしておきたいと思うのですが、葉が粉々になってしまうのも可哀想なこと。そこであまり踏まれないうちに掃いてしまうことにしているのです。
 家の前のトウカエデは、昨年写真をご紹介したとおり、いつも文化の日のころ真っ赤~オレンジに紅葉しますが、今年は夏にアブラムシがついたせいか、他のトウカエデよりも色づくのが遅く、色も赤いものは少なく、黄色~オレンジの黄葉が大半でした。掃きながら、「これは」と思うものを探しても、色はきれいでも葉の裏が傷んでいたりで、収穫もありませんでした。

 西側の小山の木々は、黄葉したものもありましたが、すでに散ってしまい、いまはコナラの色が変わり始めたところです。
 しかし、残念ながら、褐色ばかりでオレンジのものはごくわずか。もともと西側の山には紅葉するものは少ないようですが、黄~オレンジ~褐色がグラデーションをなす黄葉の当たり年とはならなかったようです。もっとも、昨年は黄葉もなく褐色ばかりだったので、昨年よりはいいようです。

 シュトレンは、サンプルのご希望を受け付けています。どうぞ、お気軽にお申し込みくださいませ(詳細は、11月11日のコラムを)。

シュトレン

シュトレン①08.11.8.JPG


 西側の山の黄葉はこれからですが、立冬を前にぐっと冷え込みました。
 体感温度からすると、もう12月も半ばのような気分ですが、シュトレンを作ったり、リースやアドヴェントクランツの材料を探したり…と、クリスマスの準備というより、まずアドヴェントの準備の時期になりました。

 アドヴェントとは、キリスト教で定められた、クリスマスの前に、物心ともにクリスマスの準備をする期間ですが、それが始まるのがクリスマスの4回前の日曜日。今年は、アドヴェントの第1日曜が11月30日です。
 シュトレンは、「おくるみに包まれた赤子のイエスさま」を模したもので、この間写真のようにスライスしたものをお茶にいただきます。中にはレーズンのほか、レモンピールとオレンジピールが入っていますが、ドライフルーツがなじみ、美味しくなるまで少々時間がかかるため、もう作り始めなければならないのです。
 ちなみに、ドイツでは、クリスマスの品々を売るヴァイナハツマルクトという市やモミの木が教会や市庁舎の前の広場に立てられるのもだいたいアドヴェントの始まる前の金曜日からです。日本のように、世俗的な理由でやみくもにクリスマス商戦を始めているわけでも、サンタクロースの到来を待っているわけでもありません。イエスさまご生誕を祝うためなのです。

 ところで、シュトレンを作るのは去年が初めてで、恐る恐るでしたが、作ってみて、シュトレンが古くから作り続けられている理由がわかりました。
 もちろん、シュトレンには宗教的な理由がありますが、非常に作りやすく、保存が効くという実用的な利点があるのです。いくら祝い事にかかせないと言っても、作り方が難しければいつしか敬遠されてしまうものですが、発酵に時間がかかる以外、難しいこともありませんでした。

 なお、アドヴェントの時期、ドイツではシュトレン以外にさまざまなクッキーも焼かれますが、シナモンやカルダモン、ナツメグなどが入ったスパイシーなものです。シュトレンにもこのようなスパイスを使ったものもありますが、私が作るのはスパイスを使わないオーソドックスなタイプ。私がドイツの家庭で食べていたのもこちらでした。
 スパイスを使ったものはたまにいただくにはいいものですが、アドヴェントの時期毎日のようにいただくには向きません。例えば、炊き込みごはんも美味ですが、毎日となると白いごはんの方がいいものです。それと同じように、スパイスを使っていないものの方が飽きが来ません。そもそも、カルダモンやナツメグは食べ馴れていない方も多いようです。

 そのため、まずは、レーズンとレモンピール、オレンジピールだけのオーソドックスなシュトレンをご紹介
しています。
 このシュトレンにご興味がある方にサンプルを差し上げたいと思います。1ピースですがエージレスを入れて包装したものを、下旬ごろからご注文品に同梱するか、メール便にてお届けいたします。ご希望の方は、メールにてお名前、ご住所、メールアドレスとその旨をお書きくださいませ。受付は12月7日(日)までです。
 このプレゼントは、4周年の記念でもあります。ご遠慮なくどうぞ!
  
 最後になりましたが、Stollenのドイツ語の発音はシュトレン。伸ばしません。

冬に入る

黄色のユリとリンドウ.JPG


 ここ数日ぐっと冷え込み、天気も秋晴れが一転。
 一日のなかでも晴れていたと思えば暗い雲が広がり通り雨、それからまた日が射して…と変わりやすくなりました。
 立冬も前ですが、ここでは山のような天気になると冬です。
 そろそろ、今年はStollenシュトレンの準備をしなくては!

 さて、今週は、先週のトルコキキョウを活かして、黄色のユリと紫のリンドウを追加。背景にはユリに負けないよう、キイチゴの大きな葉を入れました。
 リンドウはいちばん外側の花びらには赤みを帯びた茶がさしているので、となりの赤のリューカデンドロンにも違和感がなく、全体のなかに溶け込んでいるようです。

  

もみじの当たり年?

黄色のバラとトルコキキョウ.JPG


 すっかり遅くなってしまいましたが、先週の花です。
 黄色のバラとトルコキキョウを前面に、白のアスターとアップルミントを中間に配し、奥に赤い葉物・枝物をまとめました。

 ところで、お客さまの話でも今年は黄葉がきれいだそうです。
 西側の公園ではトチノキの黄葉は多くが散り始めましたが、小山のコナラの色づくのはこれから。去年は褐色でしたが、今年は黄葉になってくれるでしょうか。楽しみです。


秋景点描④ねこ

ねこ.JPG


 公園で下ばかり見て歩いていたら、何と「ねこ」まで発見してしまいました!
 しかも、首輪もなく、飼い猫がひとりで散歩なり脱走したのとは様子が違う、「捨て猫」です。
 いままで、ひとりで生きていく術を見につけた野良猫は見たことがありましたが、捨て猫なるものは初めて。まだ幼い、本来ならば、以前紹介した「木犀や木臼の中に猫仔猫」(吉沼等外)のようにしあせな時間を過ごさせてやりたいような子ねこです。
 ちょうど帰りがけに、6月ピンクの小花を咲かせるウツギの幹の下のほうに、何か白い綿のようなものを発見。何かと思って近づいてみると、子ねこがウツギの幹を摑んでいたのです。白い綿のように見えたものは、その前足でした。
 どうしたものかと思いながら、食べ物商売をしているかぎり生き物は飼えません。そのまま帰りましたが、公園に散歩に行ったら今度はねこが転がっていた…というのも怖ろしいこと。どう考えても、あのねこが自力で冬を越せそうにないのは明白です。
 そこで、地縁も血縁もない仙台で私が唯一知っている、ねこ好きで一軒家に住んでいて、いま1匹も飼っていない知人に何とかしてほしいと思い、翌日見に行ってみると姿が見えません。探してみましたが、見当たりません。どうやら、なかなかの器量よしなので、貰い手がいたのだと楽観的に解釈しています。
 ところで、俗に猫はよく眠るので「ねこ」、蛇をとる猫を「へこ」とも呼ぶそうです(『鷹』2003年7月号 市川葉「季語を歩く・37」)。葉さんによると、夏生まれの猫は蛇をとるからと、貰い手がなかなかつかなかったそうですが、あの子ねこもそうした理由でひとり公園で自分の生死を運にまかせるはめになってしまったのでしょうか。
 とまれ、子ねこの幸運を祈ります。

秋景点描③きのこ

きのこ.JPG


 先日散歩でトチの実を拾いましたが、この時期は黄葉のほか松ぼっくりやどんぐりも散歩の目当て。
 ついつい下ばかり見て歩いているので、こんなきのこも見つけました。

 きのこは大好きでも、自分できのこを採ろうなどと大それたことは考えていませんが、革をなめしたような光沢のある傘の色つやと、しまった傘のかたちとに惹かれて、写真に収めました。
 図鑑を見ると、チチアワタケというきのこに似ているような気がしますが、いかがでしょうか?ちょうど、松ぼっくりを探していた松がかたまって植えられているところにありました。何しろ素人なので、引き抜いて「つぼ」の有無を調べたり、傘の裏を観察するようなことはしていませんが…。

 ところで、きのこはドイツでもよく食卓に上ります。もっぱら、ホワイトソースやブラウンソースのなかに入れたり、バターでソテーし、塩・こしょうで味付け、パセリを散らしていただきます。
 一度ハイディーとヴァイナハツマルクトに行ったとき、屋台でオリーヴオイルとにんにくとを使ったシャンピニオンのソテーを食べたことがありました。あつあつのオイルににんにくの風味がきき、シャンピニオンの歯ごたえもよく美味しかったのですが、ドイツではにんにく嫌いの人がわりに多く、イタリア料理を食べに行って、わざわざにんにくは入れないよう頼む人もいるほど。日本ではそんな人は見たこともありませんが、何を隠そう、ハイディーの夫のペーターもそんな1人。それで、この日はペーター抜きでスペイン風シャンピニオンソテーを堪能、というわけでした。

 なお、今年は、8月の長雨のせいで、宮城県では毒のあるものもないものも天然物は不作だとか。
 とは言え、きのこ狩りに行かれる方、どうぞお気をつけくださいませ。

秋景点描②トチノキの黄葉

トチの黄葉③08.10.13.JPG


 きのう拾ったトチの実の写真にはトチノキの落葉も写っていますが、すでに茶色に変色していました。
 しかし、落葉していないものは、ご覧のとおりの黄葉。
 私にとってトチノキは珍しい木なので、毎年写真を撮っていますが、今年のものがいちばん鮮やかかもしれません。
 西の小山の色づきはまだ1月ほど先。早くも黄葉が楽しみです。

秋景点描①トチの実

トチの実08.10.13.JPG


 かばかりの栃の実拾ひ何せんや  倉野 萌(『鷹』2001年1月号)

 きょうは雲ひとつない快晴。
 久しぶりに目の前の公園に行くと、カツラはすでに黄葉が散りはじめ、すっかり落葉してしまったものもありましたが、トチノキはちょうど黄葉の見頃のものと始まったもの、そして散り始めのものとが混じっていました。
 写真は、トチノキの足下で見つけた実。トチの実は、北大植物園のライラックの並木の北側に植えられていたトチの実を見ていたので知ってはいましたが、その実を擂って練り込んだ栃餅があると知ったのは俳句を始めてから。食べられるものならぜひ…と思っているのですが、まだ口にしたこともなく、手間がかかると言う渋味を抜く方法も知りません。
 しかし、一度隣の公園で実だけでも見てみたいと思い、秋口の葉のまだ青いうちから実がなっている木を探していたのです。そしてきょう、落葉のなかに発見!栗ほどの大きさの実が、硬い殻から姿を現していました。ありがたく、片手に持てるほどいただいてきました。
 冒頭の句の作者の倉野さんも、珍しさに小躍りし、思わず拾ってみたのでしょう。しかし、拾った実を持って歩いているうちに、「どうしよう?」と思案してしまったのでしょう。私もトチの実の味には興味がありますが、食べる術も知らないので、今回はアドヴェンツクランツの材料にしようかと思っています。

黄葉と紅葉が始まりました!

ヘンリーヅタの紅葉08年.JPG

 きょうから早くも10月。
 と言っても、最近の朝晩の冷え込みは、私にとっては11月も後半なみ。
 西側の公園では、9月の下旬から、先陣を切ってカツラやトチの黄葉やハナミズキの紅葉が始まっています。
 鉢植えのヘンリーヅタもご覧のとおり。
 コナラはまだ青々としていましたが、ドングリを拾いました。
 美しい黄葉・紅葉には寒暖の差が欠かせませんが、風邪など召されませぬように…。

珈琲の話

珈琲カップ.JPG


 きょうはさわやかな秋晴れ。気温も23度ほどで、あたたかい珈琲が嬉しい日になりました。
 「モミの木」はTeestube紅茶を楽しんでいただく店、お菓子ももっぱらミルクティーに合うものばかりですが、珈琲もご用意しています。

 開店当初は、ブレンド珈琲、カフェ・オ・レのほか、旬のストレート珈琲も何種類か揃えていましたが、女性のお客さまにはご要望がなく、ストレート珈琲はせいぜいブラジルかグァテマラのみ。酸味のあるタンザニアなどのアフリカ系の豆は私があまり好きでもないため、扱っていません。
 しかし、何と言ってもおすすめは「モミの木ブレンド」。当店で珈琲豆を焙煎しているわけではありませんが、スペシャリティーコーヒーを扱っている珈琲工房Hさんのもの。香ばしい香りと、苦味・酸味のバランスが非常にいい珈琲です。
 よくブレンド珈琲の値段をストレート珈琲より抑えている店があるので、以前私は、ブレンド珈琲は安いもの=ストレート珈琲より質の劣るものと思っていましたが、そんなことはありません。お店の自信作、たくさんのお客さまに楽しんでいただきたいからこそだろうと思います。もっとも、当店では珈琲は一律税込525円ですが、珈琲の良し悪しの判断は、まずブレンド珈琲を試していただくのがいちばんです。

 ちなみに、珈琲豆の販売も行っています。ブレンド珈琲200gで税込945円です。
 実店舗では、珈琲はお菓子と一緒に召し上がっていただくことを踏まえて、写真右側のウエッジウッドの「リー」を使用し、140ccと多めにお出ししています(「リー」は本来珈琲・紅茶の兼用カップですが、当店では「リー」はもっぱら珈琲用。紅茶には「ピオニー」を使用しています)。

 ときどき珈琲を淹れてもうまく入らない、どうしても薄くなってしまうという方がいらっしゃいますが、それはおそらく、ドリッパーの付属品のメジャースプーン1杯豆12gで140~150ccの珈琲を淹れようとしていることに原因があります。豆12gならば、写真左側の大きさ程度のカップに120ccが適量です。それ以上にたくさん飲みたいと思えば、豆も当然増やさなければなりません。当店では、1杯140ccの場合→豆15g、2杯280cc→豆25g、3杯420cc→豆33gとしています。
 また、珈琲をサーバーを使って淹れるとき、お湯を差してもなかなか膨らまないという方がいらっしゃいますが、それは珈琲が古いことにつきます。新しい豆であればよくお湯を含み、余さず珈琲の旨みを引き出すことができます。
 なお、珈琲豆は冷凍保存し、召し上がる前に室温に戻せば、鮮度も保たれ、香りもよく立ちます。
 豆の量にしても保存方法にしても、おいしい珈琲を淹れるにはどれも基本的なこと。しかし、これを疎かにしては元も子もありません。なかなか珈琲を上手く淹れられない方は、まずこの点を見直してみてください。 
 
 最後に、珈琲がおいしく入ったら、お菓子は珈琲と相性のよいものを合わせることもお忘れなく。この点無頓着な方が多いのですが、珈琲と同じように木の実を材料にしたお菓子、チョコレートやくるみ、アーモンドを使ったものがおすすめです。逆に避けたいのは、レモンなど酸味のある生のくだものを使ったお菓子。珈琲にレモンを入れて飲まないことを考えれば、相性がよくないことはおわかりいただけると思います。
 写真は、オートミールとホワイトチョコにドライのクランベリーを入れたクッキー。たまにリクエストをいただくので、ときどき作りますが、ドイツのレシピではありません。ドイツの家庭では、クリスマスのクッキーはよく作りますが、ふだん家事の合間に作るのは、もっぱらクッキーよりもKuchenだと思います。作ってみればわかることですが、クッキーを家族が満足するほど焼くのは意外と面倒、買った方が早いのです。ハノーファーのハイディーのところでも、クッキーは作らず、バルセンの工場でよく買っていました。

 おいしい珈琲が淹れられるよう、健闘をお祈りしています。

秋の花②

オミナエシとヒメヒマワリ.JPG


 雲はいまうすぎぬの季(とき)をみなえし  藤田湘子(『てんてん』収録)

 先週から秋晴れの日が続いていましたが、台風の進路が心配です。

 さて、今週も秋らしい花で揃えました。
 主役は、黄色の小花のオミナエシ(女郎花)。昔から秋の七草に数えられていたように日本全国に自生するようですが、植物園は別として、私は山野に咲いているのは見たことがありません。
 しかし、冒頭の句のヲミナエシは、実際野に咲いているもの。空に広がっているうすぎぬの雲もヲミナエシの名に相応しく、この句に合わせて背景に白い孔雀草を使いました。ただ、少々切りすぎてしまい、雲の高さがなくなってしまいました。そのほかは、蜜柑色のヒメヒマワリ、コスモス、紫の小花のハイブリットスターチスです。

 西側の公園は、先週市の草刈が行われ、芒や葛の花なども刈られてしまいました。西日に輝く芒が見られず残念ですが、見晴らしがよくなりました。いまは萩が見頃で、桂の黄葉も始まっています。
 きょうの夕方も夕焼けが見られたので、こちらは明日も台風の影響がないと思いますが、なるべく台風の被害が出ないよう祈っています。

秋の花②

オミナエシとヒメヒマワリ.JPG


 雲はいまうすぎぬの季(とき)をみなえし  藤田湘子(『てんてん』収録)

 先週から秋晴れの日が続いていましたが、台風の進路が心配です。

 さて、今週も秋らしい花で揃えました。
 主役は、黄色の小花のオミナエシ(女郎花)。昔から秋の七草に数えられていたように日本全国に自生するようですが、植物園は別として、私は山野に咲いているのは見たことがありません。
 しかし、冒頭の句のヲミナエシは、実際野に咲いているもの。空に広がっているうすぎぬの雲もヲミナエシの名に相応しく、この句に合わせて背景に白い孔雀草を使いました。ただ、少々切りすぎてしまい、雲の高さがなくなってしまいました。そのほかは、蜜柑色のヒメヒマワリ、コスモス、紫の小花のハイブリットスターチスです。

 西側の公園は、先週市の草刈が行われ、芒や葛の花なども刈られてしまいました。西日に輝く芒が見られず残念ですが、見晴らしがよくなりました。いまは萩が見頃で、桂の黄葉も始まっています。
 きょうの夕方も夕焼けが見られたので、こちらは明日も台風の影響がないと思いますが、なるべく台風の被害が出ないよう祈っています。

大雨のお見舞い申し上げます

鶏頭と吾亦紅.JPG


 このところ各地で大雨が続いていますが、みなさまのあたりでは大丈夫でしょうか?
 仙台市内でも被害が出たところがあるようですが、モミの木のあたりは地名どおり岡のため、水害は大丈夫のようです。
 被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 先日のテレビの話では、8月の宮城県の天候は「低温・多雨」だったのが、9月の予報も「高温・多雨」とのこと。青空が待たれます。

 写真は、今週の花ならぬ先週の花。珍しいグリーンの鶏頭に、吾亦紅、赤のドラセナ、キイチゴ、アップルミント、アサギリソウなどをあしらいました。
 鶏頭は子どものころはあまり目にしたくない花でしたが、ベルベットのような花の質感は嫌いではなくなりました。それでも、種がついている花の首のあたりはあまり気持ちのいいものではないので、その部分が見えないようにしました。爽やかなグリーンが気に入っていたのですが、花が持たず、今週は花を変える予定です。

初秋

辛夷の実08.8.20.JPG


 今朝は、久しぶりの快晴。まるで台風が過ぎた後のようにからっと晴れました。
 きょうは一日中焼菓子のご注文をこなしていましたが、湿度が低かったので体もラクでした。
 しかし、明日は大雨とのこと。午前中散歩に行って正解でした(そのぶんまだラヴェンダーの刈りこみが少し残っていますが…)。
 向かいの公園では、槿(ムクゲ)が美しい時期ですが、日当たりのいいところでは萩もちらほら咲き始めていました。蝉は、アブラゼミが少なくなって、ツクツクボウシの天下。夜には、お盆のころから、スイッチョンに混じって、コオロギが鳴き始めました。
 写真は、辛夷の実。ナナカマドの実がそろそろ色づき始めるころかと思って見に行くと、ナナカマドはまだでしたが、隣の辛夷の実が赤く染まっていました。5月に花をつけていたトチにも実がなっているのがありました。確実に季節が進んでいます。
 

残暑お見舞い申し上げます

白玉とヌワラエリアのアイスティー①.JPG


 夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり  三橋鷹女(1899年~1972年)

 新聞を見ると、去年ほどではないようですが、残暑が続いているようです。ここ仙台では、8月に入って真夏日になったのも5日のみ、夏空もちらっと拝めた日も含めて数日ほどなので、残暑の実感もありませんが、夏バテなどなさっていらっしゃらないでしょうか?お見舞い申し上げます。
 もともとここはお盆をすぎれば涼しくなる土地ですが、今年は夏らしい日も続かぬうちに秋になってしまいそうで、私も夏痩せの心配がありません。もっとも、『赤毛のアン』を読んだころの念願どおり手作りのお菓子で毎日のようにお茶をしていますが、学生のころから体型も変わらず、きょうのお茶は思い立って白玉です。

 白玉は、粉に水を入れてまとめ、茹でて冷やすだけ。餡さえあればすぐにいただけます。きょうは、少し残っていたローテ・グリュッツェで甘い餡に酸味を加えました。
 紅茶は、水出ししたヌワラエリアのアイスティーです。水500ccを5gほどのヌワラエリアに注ぎ、室温に数時間。その後茶葉を漉して、冷蔵庫で冷やすだけの手間要らず。
 ヌワラエリアは、緑茶と同じく、お湯で煎れた場合ポットに茶葉が残っていると苦味が出ますが、水出ししたものを漉して冷やせば苦味が出ず、非常にすっきりした味を楽しめます。もともと中国の茶の木をスリランカの高地に植えたものなので、アッサムの茶の木を植えたディンブラやウバなどのほかのスリランカの紅茶とは違い、中国茶やほうじ茶に近い風味です。そのため、和菓子や和食に緑茶がわりにぴったりなのです。

 ところで、冒頭の句の鷹女は、明治生まれですが、主に戦前戦後にかけて「この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉」「絶壁に月を捕へし捕虫網」など独自の世界を築きました。夏痩せの句も直接は、嫌いなものは痩せようがどうなろうが絶対厭だ、という内容ですが、食べ物にかぎらず、自分の信念を曲げることを嫌った鷹女の生き方が表れていると思います。

 しかし、鷹女が嫌いといって口にしなかったものは何だったのでしょうか。
 私の場合、匂いが強いものが苦手で、ビールやワインに合わない酸味のある副菜や、いくら食べても満足感が得られないあっさりしたものもあまり好きではありません。
 例えば、大葉やバジル、タイムは好きですが、セロリ、茗荷、春菊、ラプサンスーチョン(正露丸のような臭いの中国産の紅茶)、キャラウェイシードは苦手。どれも食べられなくても困るものではありませんが、キャラウェイシードは、ドイツの南部に行くとザワークラウトやライ麦パンによく入れられています。有難いことに、私がいたハノーファーではふらっと入ったパン屋さんでも小学校の給食や家庭でもそのようなものに遭遇したことはありませんでしたが、もしキャラウェイシード入りのライ麦パンなど食べさせられていたら、いまごろこんなことはしていないと思います。
 もともと、あっさりしたものをたくさん食べるより、しっかりしたものを少しいただく方を選ぶ。刺身より鰻、そうめんより蕎麦という好みのせいか、夏バテ知らずで体型も変化なしなのです。

 なお、俳句では立秋が過ぎ、初秋の句を紹介すべきところでした。「夏痩せ」という季語ばかりでなく、白玉もアイスティーも夏の季語。
 実際はまだまだ冷たいものが嬉しい日が続くと思いますが、冷たいものばかりでは食欲不振を招き、夏バテの原因になります。みなさま、どうぞご自愛くださいませ。

赤毛のアン

赤毛のアン①.JPG


 暮れし森ひとり歩くも帰省かな  寺内幸子(『鷹』2000年10月号)

 今年は『赤毛のアン』が刊行されて100年とのこと。
 先日出版されたアンの訳者・村岡花子さんの評伝『アンのゆりかご』を読んでから、久しぶりにアンを再読。さらに別の訳の読み比べまでしてしまいました。
 思えば、高校の合格発表後の春休みにシリーズを読破したころには、グリーン・ゲイブルズのまわりの木々や花も具体的にどんなものかわからず、ただ漠然と緑の固まりを想像していたにすぎず、マリラの作るお菓子も、身近なものばかりではありませんでした。しかし、お茶に手作りのお菓子があるのが羨ましく、将来は自分でお茶に手作りのお菓子を用意できるようになりたいと思ったものです。そんな憧れの暮らしが食べ物に期待しないで行ったドイツにあり、思いがけずお菓子を作るようになったのですが、当時は本に出てきたお菓子は『赤毛のアンのお料理ノート』(写真・左)を眺めてよしとしていました。

 今回村岡訳以外のものも読んでみて、いちばんしっくり来たのは松本侑子さん訳の集英社のもの。最初に読んだ村岡訳のイメージを壊すことなく、とてもいい日本語だと思います。別のものは、100年前の物語というより、いまのアメリカの翻訳小説という感が拭えず、先を読む気になれませんでした。もっとも、集英社文庫の表紙はタイトルの文字が太く、大きすぎて、うるさい気がしますが…。 

 ところで、冒頭の句は、作者がアン・シャーリーであってもおかしくないような句だと思いませんか。先日戸塚啓さんの「八月やアンネ在りせばわが齢」を確認していたところ、偶然目に留まったもの。地味な句かもしれませんが、ちょうどアンを再読した後だったので、アンがクィーン学院を卒業して帰ってきた6月の場面を思い浮かべてしまいました。
 この句の季語は、帰省。夏休みの帰郷を指します。森は蝉が鳴くクヌギやコナラの里山のようなところでしょうか。日が落ちてしまったのに、まだ大丈夫とうす暗い森に向かうのは、若き日の作者か、あるいは作者が待っていた帰省した身内か。私には、森に向かう子を見送りながら、作者が自分も若いときは同じだったことを思い出し、深く共感する気持ちが「帰省かな」に表れているような気がします。
 というのも、私もドイツに行くと、森に散歩に行きたくなってしまうせいかもしれません。日本では森というと山にでも行かなければなりませんが、ドイツでは森は郊外だけでなく街の真ん中にあることもあります。平坦で歩きやすく、週末は冬でも森に散歩に行くほど。非常に身近な存在なのです。(この身近かで親しい森の存在が、早くからドイツ人を環境保護に駆り立てているのだと思います。)

 写真は、残念ながら、夏の森のものがありません。
 写真中央は、村岡花子さん評伝の『アンのゆりかご』。村岡さんとアンとの出会いのほか、英語を身につけたミッション・スクールや柳原白蓮などとの広い交友関係、アンの訳以外の様々な仕事について書かれています。

 夏休み、カナダの自然を思いながらアンを読むもよし、帰省して散歩がかなう森があればなおよし。
 夏休みも後半ですが、楽しく健やかな夏休みをお祈りしています。
 なお、当店は、ネットショップは通常どおり、定休日の月・火以外は営業いたしております。
 実店舗は、8月10日(日)~19日(火)までお休みです。お間違いありませんように。

お盆休みについて

るり玉アザミ・トルコキキョウ・バラ③.JPG


 実店舗は、8月10日(日)~19日(火)の間、お盆休みとさせていただきます。
 この間、ネットショップは、月・火の定休日以外は通常どおり営業いたします。
 なお、13日(火)~17日(日)の製作・発送をご希望の方は、なるべく7日(木)までにご注文をお願いいたします。材料の都合上、急なご注文には対応できない場合もあります。ご了承くださいませ。

 写真は、今週の花。甘い色の組み合わせは趣味ではないのですが、花屋さんの都合です。
 青紫のまるいのがるり玉アザミ、ほかはピンクのバラとトルコキキョウ。背景には、剪定をかねてきいちごとヘデラ、アップルミントを使いました。
 剪定といえば、定休日にはラヴェンダーの刈り取り。営業日には作業ができず、見苦しいままですが、お赦しくださいませ。

暑中お見舞いu.26日27日お休みのお知らせ

ララ① 08.6.9.JPG


 ここ仙台も19日(土)、梅雨明けの発表があったようです。梅雨明けならば当然「梅雨明け10日」の晴天を期待したいところですが、翌日からまさに梅雨という感のくずついたお天気です。
 とまれ、梅雨明けの地方のみなさまには、暑中お見舞い申し上げます。

 庭では、クチナシと白とレモン色のカサブランカが先週から咲き始め、濃厚な甘い香りを漂わせていますが、よそのお宅ではピンクのネムノキやノウゼンカズラが花を付け始めました。
 ノウゼンカズラは、赤みがかったオレンジ色が印象的なつる状の花。塀や玄関脇の壁に這わせているお宅がありますが、一度目にしたら忘れられない花です。

 犬老いて方尺を出ず凌霄花(ノウゼンカ)  永島靖子(『鷹』2003年10月号)

 作者の使う道にも、何年も前から鮮やかなノウゼンカズラが咲き誇るお宅があるのでしょう。あるいは、ふだん通る道ではないものの、ノウゼンカズラの時期になるとつい花を見に寄り道してしまうようなお宅かもしれません。
 そのノウゼンカズラを楽しみに前を通ると、以前は人懐っこく尻尾を振っていた犬が、あるいは熱心な番犬として吼えまくっていた犬が、物陰に丸くなって身動きもしない。それを作者は「方尺を出ず」と表現しているのだと思いますが、私には方尺がどの程度の広さをいうのかわかりません。おそらく1尺=30.30cm四方の広さと考えると、身動きもしないと考えてよいのではないでしょうか。人懐っこい犬であればもちろん、吼えられた犬でも、老いて身動きもしないとなると淋しいものです。作者は「方尺を出ず」と犬の描写しかしていませんが、年々勢いを増す、色鮮やかなノウゼンカズラを出したことにより、犬の老いがいっそう強調されます。そのため、読み手も思わず、老いていく見ず知らずの犬に淋しさや哀れを感じてしまうのだと思います。
 さらに想像すれば、老いたのは犬ばかりか家主も年を重ねたことでしょう。また、ノウゼンカズラが咲く夏休み中であれば、かつてはにぎやかに犬と戯れる子どもの姿も見られたかもしれません。しかし、その姿もなく、物音もしません。ノウゼンカズラと老いた犬からそんなことまで想像されて、思わず読みとどまってしまう句です。

 ところで、写真は実家に置いてもらっているララ、8歳です。まだ老犬ではありませんが、犬にはゆっくりゆっくり年をとってと願うばかりです。

 なお、たびたび申し上げますが、今度の26日(土)および27日(日)は、実店舗・ネットショップともお休みさせていただきます。定休日と合わせ29日(火)まで、メールのご連絡もできません。どうぞ、ご了承くださいませ。

 

ラヴェンダーとほととぎす

ラヴェンダー①08.7.13.JPG


 夕方、裏で行われている工事が終わるのを待って庭仕事を始めると、久しぶりにほととぎすの声が聞けました。「キョッキョ、キョキョキョキョ」は、今年に入ってようやく2度め。今年は、工事のせいでうぐいすの鳴き声はしても、ほととぎすは6月の初めに一度聞いたきりだったのです。てっきり、別の河岸に移ってしまったものと思っていましたが、おそらくいつもの場所から少し離れたところに巣を見つけたようです。

 ほととぎすと言うと、深山の鳥のイメージがあり、去年は湘子先生の「天近き田も水足らひほととぎす」を紹介しましたが、ほかにもほととぎすの声を聞くにはもってこいの情景を詠った句があります。

 出羽にゐて出羽の朝餉やほととぎす  杉崎せつ(『鷹』2001年9月号)

 八ヶ岳見えねば雨やほととぎす     市川 葉(『鷹』2001年9月号)

 杉崎さんは小田原の方。句は旅先の朝食での一齣でしょう。地のものが並んだ朝食に、ほととぎすの声まで揃えば言うことなしですが、ほととぎすのころはおそらく山形でも最も山菜が豊富な時期。きっと、出羽ならではの朝食を堪能されたことでしょう。
 一方、市川葉さんは小諸在住の方。ほととぎすの時期、八ヶ岳が見えなければ雨になるのは暮らしの中で得た知恵なのでしょう。
 出羽への旅に聞くほととぎすも、八ヶ岳が見える土地に暮らしながら聞くほととぎすも、私には羨ましいかぎり。また、ほととぎすにとっても過ごしやすいように思います。久しぶりに鳴き声を聞かせてくれた近所のほととぎすには感謝しながらも、もっと暮らしやすい場所に移ったら…と思ってしまいました。

 庭では、ラヴェンダーが満開になるにつれて、花の重みで茎が倒れてきてしまいました。今年は空梅雨のおかげで花持ちがいいのですが、見ごろも来週いっぱいだと思います。

 なお、来週は、すでにご案内のとおり、実店舗・ネットショップとも26日(土)および27日(日)はお休みさせていただきます。ご了承くださいませ。

きいちごとヒグラシ

きいちご08.7.6①.JPG


 きょう夕方涼しくなるのを待って、きいちごの収穫をしました!
 しかも、今年初めてのヒグラシの声を聞きながら、です。

 南側に植えたきいちごは去年の夏の収穫後始末し、生き残った雄株のみ。すべて西側の花壇のものですが、空梅雨のおかげで、容器いっぱい227gの収穫がありました。
 この写真で区別がつくか心許ないのですが、赤の濃淡がおわかりいただけるでしょうか?黒っぽいものが完熟で、抓めばほろっと芯からはずれます。一方、まだ赤々しているものは本来もう少し待ちたいところですが、うかうかしていると熟しすぎて落ちてしまうので、早めに摘んでしまったもの。色はいいのですが、酸味があります。
 
 いずれにしても、これでローテ・グリュッツェRote Gruetze(6月23日コラム参照)を作るのが楽しみ。先日のBSフジ『大使館の食卓』はドイツ大使のおもてなしのランチでしたが、デザートはローテ・グリュツェをヨーグルトにあえたものでした。

涼しきもの

トルコキキョウ、デルフィニウム、ワレモコウ.JPG


 ここ最近、金曜の夕方に花を買い、活けるのは夜というパターンになってしまいました。
 新しい花を見られるのは土曜日のお客さまだけになってしまうので、決して喜ばしいことではないのですが、花屋さんの仕入れの都合で、火曜日や水曜日には花の種類も鮮度もともに芳しくないのです。
 おまけに暑くなってきたせいで、花もすぐに弱ってしまいます。先週のダリア「黒蝶」は持たず、花を変えました。

 今週は枝物がなく、かわりに背景にはワレモコウ。秋の花なのに季節感が狂って厭だと思いながらの選択です。
 主役は、目に涼しきものをと、水色のデルフィニウム。トルコキキョウはクリーム系かピンク系がよかったのですが、大量に入荷していたものはすべて白。これも止むをえずの選択ですが、こちらはいまのところ空梅雨気味で、暑い日もあるので、花やテーブルクロスは涼しい色を選ぶようにしています。

 ところで、「暑し」、「涼し」も夏の季語。「涼し」は秋になってから感ずる涼しさとは違い、暑い最中に感ずる涼しさのこと。実際風が吹いて覚える涼しさだけではなく、心理的に感ずる涼しさにも使われます。

 をみな等(ら)も涼しきときは遠(をち)を見る  中村草田男

 ふっと涼しくなる風が吹いたときにも、あるいは涼しさを覚えたときにも草田男のこの句が浮かび、同時に黒田清輝の『湖畔』まで浮かんできます。団扇を片手に湖畔に屈んだ女性の絵です。
 その若い浴衣の女性は決して俯いているわけではありませんが、湖面や湖を囲む山々に目をやるわけでもなく、物思いに沈んでいるのか、目は物を捉えてはいないようです。私はこの絵を思い出すたび、もう少し視線を上げて遠くの山並みに目を向けてくれたら、草田男の句になるのに…と残念になったり、こんなに涼しげな場所にいるのにもったいないなどと思ってしまいます。しかし、前面に描かれた女性の縞の浴衣にも、絵の半分以上を占める背景の湖にも濃淡の水色が使われていて、配色はとても涼しいのです。

 庭では北側のピンクの薔薇の手前に植えているラヴェンダーの蕾が大きくなり、一部開き始めました。バラの花柄を始末しているとき触れると、甘いなかにも辛みのある涼しい香りがさっとたちます。
 去年のように見頃が梅雨の激しい時期にぶつからないよう、願うばかりです。

 なお、7月1日の写真は、ヤマボウシ。白い4枚の花びらが十字を成しているように見えますが、白いものは花びらではなく、総苞(そうほう)と呼ばれるもの。花は、その中心に球状に集まった黄色の小花です。5月18日の写真では白い総苞がまだ細く緑がかっていますが、およそ1月後の6月初めには真っ白な十字になりました。いまはもう白い総苞は見られませんが、楚々としていかにも涼しげなので、ご紹介しました。

7月の予定<26日27日は臨時休業>

ヤマボウシ08.6.13①.JPG


 今年も半年過ぎ、はや7月です。

 8月にお盆休みをいただく予定ですが、7月にも都合により7月26日(土)27日(日)の両日お休みをいただくことになりました。実店舗、ネットショップともお休みです。勝手ながら、ご了承くださいませ。
 よって、26日27日の臨時休業のほか、28日29日の定休日は、ネットショップのお客さまにも、注文の確認やお届けのお知らせなどのメールはお送りできません。
 また、この間お菓子の製作・発送ができませんので、27日~30日(地域によっては31日も含む)のお届けの指定はできません。ご注意くださいませ。

 なお、ネットショップにてご注文の場合、直後に自動返信メールが届きますが、これは全くの「自動」のものです。24時間営業ではありませんので、この時点で当店にて注文の確認は行っていません。云わば、注文がまちがいなくモミの木まで届いたという証にすぎず、お届けの指定日などの注文内容は鸚鵡返しにすぎません。
 お客さまがお届けの指定をされた場合でもそれにお応えできるか否かのご連絡は、実際確認後とさせていただきます。必ず、「お届けのお知らせ」もしくは「お届けの変更のお願い」というメールを確認くださいませ。サイトでもお願いしているとおり、お届けのご指定の変更が難しい場合は、あらかじめお問い合わせくださいませ。
 お客さまのご注文の段階で、お届けの指定が可能か否かわかるようになればいいのですが、仕入れ商品を箱詰め・販売しているケースとは異なり、お菓子は作り置きすることなく、ひとつひとつご注文をいただいてから手作りしています。また、実店舗もあるため、機械的に何日以後ならOKというシステムができません。
 どうぞ、ご理解賜りますよう、お願いいたします。

ダリア(黒蝶)

ダリア(黒蝶)とヘデラ④.JPG


 思いがけず、大輪のダリア、黒蝶(こくちょう)が手に入りました!
 数年前雑誌で目にして以来、いつかあったら…と思っていましたが、思わぬ幸運です。
 色は、写真では紫紺に見えるかもしれませんが、実際は赤いドラセナの葉のように赤みがかった紫。光沢と質感はベルベット。花は、きいちごの大きな葉にも負けない直径16cmの大輪ですが、花を支える茎も蕗の太さほどあります。
 一緒に活けたものは、いちばん奥に赤のドラセナ、きいちごとヘデラ、エレンジウムとアップルミント、トルコキキョウ2輪。
 エレンジウムの色つきが悪く、アクセントとして弱いのが残念ですが、ぜひ、実物をご覧になってください。写真より何倍も美しいです。

赤い実のデザート<ローテ・グリュッツェ>

ローテ・グリュッツェ.JPG


 先日まで10日ほど晴れの日が続いていましたが、東北地方も19日梅雨入りとのこと。
 遅ればせながら、梅雨のお見舞いを申し上げます。 

 梅雨の蒸し蒸しした時期に嬉しいのが、このRote Gruezeローテ・グリュッツェ。いちごやきいちご(ラズベリー)、さくらんぼなどの赤い実をさっと煮てとろみをつけて冷やしたもので、それぞれの甘みと酸味に香りが素敵に溶け合った、甘酸っぱいデザートです。
 
 加える赤い実によって味と香りが変わりますが、今回はいちごときいちご、さくらんぼとブルーベリーのほか、庭のワイルドストロベリーも少し入れました。
 きいちごは味はいいものの、庭に植えると縦横無尽にはびこって後悔のもと。しかし、ワイルドストロベリーはきいちごほどの繁殖力はなく、こぼれた種からできた株が何も肥料も与えていないのにプランターのなかで成長し、甘い実をつけてくれたのです。お蔭さまで鳥や虫の犠牲にもならず、近くを通ると甘い香りが漂っていたほど。味は酸味が少なく、山葡萄を思わせるような甘さです。

 モミの木では通常ランチの後には飲み物と相性のよい何かしらのKuchenをお出していますが、ドイツでは食後はKuchenよりも、くだもののコンポートやアイスクリームのほか、このローテ・グリュッツェやチョコレートのムースなどのような口解けがよく胃に負担のかからないデザートをいただくことの方が多いものです。
 そのため、夏季にはゼリーやプリン、市販のバニラアイスに自家製のソースをかけたものをお出しすることがありますが、残念ながらこのローテ・グリュッツェはいつもあるとはかぎりません。

 ローテ・グリュッツェは、このようにそのままいただくのもよし、ホイップした生クリームを添えたり、アイスクリームやワッフルなどのソースとしていただくのも美味です。
 昨年庭のきいちごについて書いたコラム(07年10月13日)でも触れていますが、ドイツに行く機会があればぜひ試してください。私はドイツではデザートはローテ・グリュッツェと決めています。市販のカップデザートもハノーファーにはありますが、先ほど念のため独和大辞典をひくと、『(方)果汁入りプディング(赤色でデザート用)』と説明がありました。方言のようなので他の地域では別の表現かもしれませんが、私は何と言うのかわかりません。そもそも、北ドイツ以外にもあるのかどうかわかりませんが、ぜひ探してみてください。
 なお、この辞書の説明で写真のようなものが想像できるのかわかりませんが、ふつうはプディングのように固められたものではありませんし、果汁よりもくだものの方がずっと多く、何よりドイツではもっと大きなカップで出されます、念のため。
 

ブプレリウムとトルコキキョウ

ブプレリウムとトルコキキョウ.JPG


 昨夜花を活けました。
 おそらく花も眠るので、ほんとうは朝や日中に花は活けたいのですが、お菓子を作っていたりランチの準備をしていては花に触れる時間もありません。
 
 今週はいい枝ものがなく、背景にはブプレリウムを使いました。当初ブプレリウムは2本だったのですが、昨日1本トルコキキョウとともに追加。トルコキキョウのカップ状の花が、2週間ほど前に買った紫の葱坊主に似た花(タンチョウアリウム?)と花の輪郭が似ているので、統一感があると思います。

 窓の向こうでは、先日からユリノキがチューリップのようなカップ状の花を咲かせています。花は黄色ですが、中心が赤みを帯びている色みがブプレリウムとそっくり。そこで、久しぶりにブプレリウムを見たいと思っていたところでした。
 ブプレリウムはボリュームがあるので、背景としてはいいのですが、水あげが悪く、乾燥しがち、日持ちがしないのが難点。暑くなってきたので、夜はなるべく涼しいところに置き、長持ちさせたいものです。

 
<追伸>
 先日の地震でもこのとおり、花瓶もすべて無事でした。お見舞いありがとうございます。
 この花瓶もカップも05年8月に続き、2度の震度5を経験したことになります(私に関しては、05年は留守中だったため、震度5の地震は初体験、今回ついに宮城県沖地震か!?と思ったほどです)が、全く位置もずれませんでした。実際、営業中震度3の余震でも思わず花瓶に目が行きましたが、花がぶるぶる震えているだけでした。
 やはり、土地のセールストークどおり、丈夫な岩盤のおかげか、あるいは壁面を多くした私の設計(電気系統や天井以外は、間取りはもちろん、製菓用の収納兼調理台、食器棚から一枚一枚のドアやトイレにいたるまで、すべて自分でデザインしたオーダーメイドです!)のおかげかその両面か、大工の棟梁からも「この家は、地震がきてもびくともしないよ」と太鼓判をもらっています。
 とまれ、いずれ来ると言われている宮城県沖地震が大過なく過ぎることと、被害に遭われた皆さまには早くもとの暮らしができますよう、祈るばかりです。  
 

地震のお見舞い申し上げます

ピンクのバラ 08.6.12.JPG


 今朝パソコンを開いているとき地震がありました。
 少々大きな揺れで、思わず脇のファックスが落ちないように押さえましたが、棚の上に寝かせていた書類と目覚まし時計が落ちた程度。本棚と大きな花瓶が倒れるのが心配でしたが、物の割れる音もなく、お蔭さまで1階もすべて無事です。
 通常通り営業ができます。もっとも、余震のせいで暢気にお茶の気分ではないかもしれませんが・・・。

 お見舞いのメールもいただき、ありがとうございます。被害が大きかった地域の皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

アーチの薔薇と毛虫

シュネーヴァルツァー① 08.6.12.JPG


 アーチのシュネーヴァルツァーが見頃になりました。お天気にも恵まれ、雨に弱い薔薇には何より。
 薔薇は消毒など手間をかけようと思えば限がありませんが、消毒がなかなかできず、やっと昨日済ませたところです。

 私の毛虫退治はもっぱら原始的にティッシュで抓む方法ですが、俳句では「毛虫」もりっぱな季語。
 歳時記にも「毛虫が発生すると、石油をひたした綿に火をつけて下から焼きころすことが必要となる」と記述があります。要は煙で燻して退治するのだと思いますが、それを「毛虫焼く」と言うようです。煙は綿を燃やすだけではなく藁を燃やすこともあるらしく、例句に「毛虫焼くちいさき藁火作りけり」(川島彷徨子)という句も挙げられています。
 もっとも猫の額ほどの庭では、まずは葉をよく観察し見つけ次第処分すればすむ話ですが、「毛虫焼く」という季語に託して、孤独を詠った句があります。

 毛虫焼くひとりは何もかも独り  藤木ゆき(『鷹』2000年9月号)

 掲句のように、一人残されて、何もかも一人でやらなければならなくなることがあります。その孤独と淋しさが「ひとりは何もかも独り」と簡潔に表現されていますが、「毛虫焼く」という思いもよらない季語によって作者の孤独の深さが伝わってきます。一人暮らしは覚悟していても、ふっとしたときに淋しさ・悲しみがつのり、つくづく独りということを思い知らされるのでしょうか。しかし、「毛虫焼く」というアクティヴな季語から、やがて作者が深い悲しみから立ち直っていくような兆しも感じます。

 俳句は、短歌とは違い、直截悲しい淋しいなどとは詠いません。季語と、省略と写生とによってなされた表現から、読み手に想像させるのです。私は、1人薔薇の毛虫を退治するたび掲句が浮かびますが、当分毛虫を見ずに過ごせるよう願うばかりです。

ナンジャタウン・チーズケーキ博覧会u.紅茶の力の話

チーズケーキ博覧会③.JPG


 ようやく池袋のナムコ・ナンジャタウンの『チーズケーキ博覧会』に行ってきました!
 3月14日から始まっていたのに行けたのが6月8日の最終日では、反省材料として参考にもできないのですが、「紅茶党のためのチーズケーキ」を出品している以上、どんな紅茶を、どんな容器で、どうやって提供し、どのような場所で召し上がっていただいているのか?ぜひとも確認したかったのです。(ついでに、もしも売れ残っていたら、買い占めて実家への手土産にしようと思っていたのが、お蔭さまで杞憂に終わりました。)

 写真は会場のものは差し障りがあるといけないので、チーズケーキ博覧会の垂れ幕です。
 会場のサンシャイン・ワールドインポートマートにつながっている地下道に向かう途中エスカレーターに乗っていると、目の前に私のチーズケーキがありました。垂れ幕の文字の上の右から2番目、ちょうど地図の北海道のオホーツク海あたりです。
 パンフレットによると、総勢150種の出品だったそうですが、台生地も何の飾りもないレモン色のお菓子がパンフレットの表紙の22種のなかにも入れていただいていました。

 会場は、予想通り、ナンジャタウンのアトラクション目当てのお子さま連れと若いカップルが中心。
 紅茶は、アイスティーを注文するとファーストフード店と同種の容器に甘味の入っていない「紅茶花伝」でした。液体の紅茶は全く買わないので、「紅茶花伝」は実に数年ぶり。確か缶のミルクティーには甘味がついていましたが、甘味がないのでお菓子がさっぱりいただけます。
 ただ、甘味のないお茶は口直しには最適ですが、風味にクセのある紅茶はその風味が苦手という方もいらっしゃるでしょうし、その風味によってお菓子の味が変わってしまう危険も感じました。
 
 私の「モミの木」はTeestubeテーシュトゥーベ、紅茶店ですが、あくまでも「ドイツのお菓子の」紅茶店。
 主役はお菓子で、紅茶や珈琲は従。飲み物はお菓子を引き立てるもの、と考えているので、飲み物がお菓子の邪魔をすることがあってはなりません。そのため、お菓子と一緒に召し上がっていただく紅茶には、風味にクセのないディンブラをおすすめすることが多くなり、実際私の「紅茶党のためのチーズケーキ」にいちばん合うのもディンブラだと思っています。

 風味が強くクセのあるアールグレーやラプサンスーチョン、あるいはフレバードティーなどの紅茶は、どうしても紅茶が主役、食べ物の味を変えてしまいます。
 以前、ある紅茶店でタルト・タタンがあったのでおすすめを聞いたところ、「神聖な香りがする」という紅茶をすすめられました。どんな紅茶だろうと楽しみに待っていると、やって来たのは「線香の香り」を強くしたアールグレーに似た紅茶。なるほど、線香の香りは神聖な香りの一種ですが、お蔭でタルト・タタンは台無し。ボディーのあるルフナを合わせれば、カラメリゼしたりんごに負けることなく、ルフナのかすかなスモーキーの風味がよく合い、その甘い香りがいっそうお菓子を引き立てるのに・・・と、他人事ながら残念でした。

 なお、紅茶が主役の紅茶店ではないので、紅茶の種類も限定し、ディンブラばかりおすすめしがちですが、それ以外の紅茶を気軽に試していただけるよう、お試しサイズも用意しています。
 量は、カップ2.5杯(350cc)×3回分=カップ5杯(700cc)×2回分です。
 いまあるのは、ディンブラ、ウバ、ルフナ、アッサムのミルクティーにもおすすめのタイプです。
 
 ところで、昨日帰宅すると、アーチの薔薇の蕾が大きくなっていました。今週後半が見頃だと思います。ぜひ、香りもお楽しみいただけたら・・・と思います。
 実店舗では必ずしもチーズケーキがあるわけではありませんが、紅茶は、クロスのかかったテーブルに、使い捨て容器ではなくウエッジウッドのカップで2.5杯分ポットでお出ししています。お菓子は飲み物次第で美味しくなる、そう実感していただけると思います。

ソケイとトルコキキョウ

ソケイとトルコキキョウ.JPG


 明日は日曜日。実店舗はお休みですが、お花をご紹介しておきます。
 黄色の連翹(レンギョウ)に似た花はソケイ。ソケイに合わせてトルコキョウと紫の花(名前は失念)をアクセントに加えました。

 庭のバイカウツギは、残念ながらアブラムシがついたせいで、花がすぐに落花。例年ならばまだ美しい時期ですが、可愛そうなことをしてしまいました。
 一方、アーチの薔薇は無事です。10数匹見つけた毛虫は、容赦なく退治。少々虫食いの葉がありますが、今年は花つきがよく、すでに2つほど開き始めました。来週が楽しみです。

臨時休業

 大変申し訳ありません。
 急ですが、本日は都合によりお休みさせていただきます。
 

パウンドケーキ②

パウンドケーキ1本箱入り②.JPG


 パウンドケーキ1本のラッピング例です。
 お値段は、ラッピングなしの場合1,470円(税込)ですが、箱入りの場合は1,680円(税込)です。
 ネットショップご利用のお客さまは、ご面倒ですが、専用の買い物かごがないため、
 ラッピングなしの場合は「旬のシュトロイゼルクーヒェン」、
 箱入りの場合は「ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)直径12cmタイプ」をクリックし、
 通信欄にドライフルーツのパウンドケーキか、バターたっぷりパウンドケーキか、ご記入くださいませ。

パウンドケーキ①

パウンドケーキ(ドライフルーツ)②.JPG


 先日贈り物用に箱入りのパウンドケーキのご注文をいただきました。
 パウンドケーキ類は時間があるときに作るだけなので必ずしも店頭にあるわけではないのですが、1枚ずつカットしたものにエージレスを入れて小売りしています。このようにカットしないものもご用意できますので、ご希望の方は予めご連絡くださいませ。

 写真は、Fruechtekuchenフリュヒテクーヒェン、ドライフルーツとくるみのパウンドケーキです。
 冬の間は生地よりもドライフルーツをたっぷり入れ、シナモンの香りも加えた食べごたえのあるタイプを作りますが、いまの時期はオーソドックスな配合で、シナモンも入れていません。

 家族揃ってのお茶が大切にされているドイツでは、お菓子も家で作りますが、主役は季節のくだものを焼きこんだKuchen。しかし、生のくだものを使わないパウンドケーキは日持ちがいいので、脇役ながらもよく常備されています。この日持ちのする点や甘さがあるところ、また古くから作られてきたことや大人向けということから、言うなれば、日本の羊羹のようなお菓子でしょうか。
 定番は、ドライフルーツのパウンドケーキやレモンのすりおろしを入れたものですが、このようなパウンド型ではなく直径26cm前後のクグロフ型やエンゼル型で焼かれることが多いと思います。私も火の通りのよさとその形からクグロフ型で焼く方が好きなのですが、やむなくラッピングしやすいパウンド型で作っています。

 1本の重さは、約400g。だいたい9カット分です。
 お値段はドライフルーツのパウンドケーキ、バターたっぷりパウンドケーキとも1本、1,470円(税込)。
 箱入りで1,680円(税込)です(カットする手間がかからないので、その分お求めやすくしています)。
 飲み物は、珈琲、紅茶どちらにもおすすめです。また、ダージリンと合わせてもおいしくいただけますが、飲み物にはまず砂糖を入れずにお試しくださいませ。

 ネットショップでご希望のお客さまは、現在パウンドケーキ専用の買い物かごがありませんので、かわりにラッピングなしの場合は「旬のシュトロイゼルクーヒェン」、箱入りの場合は「ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)直径12cmタイプ」をクリックし、必ず通信欄に「ドライフルーツのパウンドケーキ」「バターたっぷりパウンドケーキ」とご記入ください。

 ラッピングは、次の写真を参考にどうぞ。
 

シュトロイゼルクーヒェンについて

シュトロイゼルクーヒェン2種②.JPG


 現在ネットショップでご注文を受けている旬のシュトロイゼルクーヒェンは、5月中旬まで「いちご」ですが、それ以降でもいちごが入手できれば作ることができます。
 いちごをご希望の場合、どうぞお問い合わせくださいませ。

 また、実店舗では、ネットショップの旬のシュトロイゼルクーヒェン以外のものも製作しています。いまの時期よく作るのはアプリコットやブルーベリーです。特にブルーベリーにふりかけたレモン汁が、私の頭痛によく効くので、頭が痛いときにはよく作っています。

 今回実店舗のお客さまにいちごとブルーベリーのシュトロイゼルクーヒェンをそれぞれ4カットずつご注文をいただきました。
 ネットショップご利用のお客さまからも、2種のシュトロイゼルクーヒェン4カットずつのご希望があれば対応が可能です。写真のシュトロイゼルクーヒェンは、直径18cmの焼型で焼いたものを1/8ずつにカットしたものですが、直径18cmの半分、4カットがちょうど直径12cm1ホールに相当します。

 お値段は、2種のシュトロイゼルクーヒェン4カットずつで税抜2,800円(税込2,940円)です。
 賞味期限は、刃を入れるためホールのものより短くなり、翌日配達区域で到着日を含め3日間、翌々日配達区域は到着日を含め2日間です。

 2種4カットずつご希望の場合は、直径18cmを1ホールご注文いただき、通信欄にご希望を記入くださいませ。
 可能な組み合わせは以下のとおりですが、バナナのシュトロイゼルクーヒェンは他と大きく風味が異なるため、直径12cmか直径18cmのホールにてご注文をお願いいたします。
 *いちごとブルーベリー(5月末ごろまで)
 *いちごとアプリコット(同上)
 *さくらんぼとブルーベリー(6月ごろ~7月中ごろまで)
 *さくらんぼとアプリコット(同上)
 *アプリコットとブルーベリー

 なお、ドイツでシュトロイゼルクーヒェンと言えば、りんごや生のプルーン、アプリコットのほか、けしの実が定番かと思いますが、バナナといちごは全く当店のオリジナルです。
 ドイツのいちごのお菓子と言うと、タルト生地にカスタードクリームを敷き、その上にごろごろ生のいちごが乗ったものが私の大好物。あるとき、あんまり気前よくいちごが乗っているので数えてみると、大きなものが8つもありました!
 この時期ドイツに行かれる方、ぜひとも、ホワイトアスパラガス(シュパーゲル)といちごのタルトをお試しください。ほんとうにおすすめです。

 最後になりましたが、このシュトロイゼルクーヒェンは、タルトではなく、まわりにタルト生地も使っていません。くだものが上に乗っているせいか、写真ではタルトのように見えるらしいのですが、生地も一般的にタルト生地のなかに敷くものとは違います、念のため。

パイカウツギの蕾

ブラートアプフェルとバイカウツギの蕾.JPG


 頁の上みどり走りて植田過ぐ  細谷ふみを(『鷹』1999年9月号)


 サクラの早かった今年は、クロッカスや水仙などほかのものも花が早いようです。
 西側の窓辺のバイカウツギも、例年5月の終わりから6月初めにかけてが花の時期ですが、すっかり緑が濃くなり、蕾が目立つようになりました。

 もしかしたら来週あたり花が見られるかもしれませんが、花はまだでも窓辺や壁がみどりがかって見えるほど。このバイカウツギのみどりを目にするたび、冒頭の句が浮かぶのです。
 東京を離れる列車。窓側に座って本を開いていると、ページの上にさっとみどりが流れていく。それまで並んでいた家々が途切れたのでしょう。ぱっと明るくなって、本から目を上げると、いちめんの植田。
 そんな景も東京からかなり離れないとなかなか見られません。私が育った静岡でも、田んぼは網の目を塗りつぶすように宅地に変わり、東海道線に乗って田んぼが見えるところも限られています。
 小さいころは田んぼに水が入るとカエルの卵やおたまじゃくしばかり探していたので、記憶に残っていたのは、稲や植田全体の眺めよりも、墨の色をした田の土の色や植田を流れるさざなみばかり。最近田植えが終わった田んぼを見たこともなかったので、はたして、まだ幼い稲が植わったばかりの、すかすかの田んぼが緑に見えるのだろうか、そう思っていたところ、偶然、田植えが終わったばかりの田んぼが緑に広がるのをテレビで見て、掲句に納得しました。

 ところで、以前にも触れましたが、すぐ近くに田んぼがあります。坂を下った土地なので全く見えませんが、今年も連休中田植えが行われたようで、庭でも西の小山のウグイスの鳴き声とともにカエルの声が聞こえてきます。
 心していれば、居ながらにして十分自然が楽しめるところです。帰り際、ほんの少し耳を澄ませてみてください。ホトトギスの声も聞こえるかもしれません。

 なお、窓辺に置いているのは、ドイツで買ったブラートアプフェル、焼りんごを作るときりんごを入れる器です。私はもう一つ、フリースラント製の茶色のタイプも持っていますが、これを窓辺に置いているときは「りんごのお菓子あります」というしるし。りんごを焼くと汁気が出て、焼型が汚れるので、どちらのブラートアプフェルも使っていません。
 よその洋菓子店であればいちごが大事なのでしょうが、私にとってドイツのふだん家で焼いていただくお菓子と言ったら、何と言ってもりんごのお菓子。いくら日本のフジで作ってもゴリゴリした食感と味のせいで美味しくありませんが、やわらかで、風味・酸味のある紅玉で作ると非常に美味しいものです。
 紅玉がもうすぐなくなるので、このブラートアプフェルもそろそろ仕舞う時期です。いちごも「さちのか」がなくなって、いまは「とちおとめ」でシュトロイゼルクーヒェンを作っています。しかし、もうすぐさくらんぼの時期。佐藤錦でお菓子は作りませんが、アメリカンチェリーが楽しみです。

春惜しむ

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 パンにバタたつぷりつけて春惜しむ  久保田万太郎(1889~1963)


 ようやくルバーブのジャムを作りました。
 この時期ドイツで出回るルバーブは、フキのように茎をいただく植物。しかし、フキのような独特の香りはなく、そのままでは酸っぱいので、赤みがかった茎は筋をとりざくざく切って、コンポートやジャムに煮るのです。
 ジャムはルバーブだけで作ることもありますが、酸味のあるくだものを合わせるのも美味しいものです。
 今回は、りんごと煮て最後にカルヴァドスで香りをつけたもの(写真左)といちごと一緒に煮たもの(写真右)です。

 写真のパンは、カイザーゼンメル。半分に切ったものにクリームチーズを少し塗っていますが、ドイツ人ならば、これでもかと言うほど分厚いバターをパンに押しつけるように塗りつけていただくはずです。冒頭の句の「たっぷり」とはせいぜい写真ほどの量だと思いますが、ドイツ人のバターの量と言ったら日本人の常識をはるかに超え、厚さも1cm近くはありそうなくらいです。
 ときどき、ドイツの家庭でも、旅行で泊まったホテルのようなイングリッシュスタイルの朝食だと思っている方がいらっしゃいますが、平日はパンにバターを「たっぷり」塗りつけたものにジャムやはちみつなどを塗っていただくだけです。それ以外は飲み物だけで、まれに半熟卵やヨーグルトが加わりますが、ホテルと家庭が違うのはドイツも日本も同じ。エネルギーはバターからとると言わんばかりにバターは食べますが、朝からハム・ソーセージは週末のブランチ以外は滅多にいただきません。

 パンは、ふだんは買い置きのライ麦パンのかたまりをその都度家でスライスしていただきます。カイザーゼンメルなどプチパンはパン屋が近くにあれば毎朝買いに行きますが、私が2軒目にお世話になった家では週末のみ。ライ麦パンは日本人では苦手な方もいらっしゃいますが、その酸味がジャムやハムの味を惹きたて、チョコレートスプレッドとの相性のよさも日本の食パンとは比べものになりません。また、薄いライ麦パンの腹持ちのよさも驚くほどです。
 なお、ライ麦パンはふつうトーストしません。トーストするとバターが溶けて、べたべたになり、バターが美味しくなくなります。トーストしないパンにバターをたっぷり塗って食べていると、パンはバターの土台のような気がしてきますが、ドイツのバターは無塩の発酵バターで、日本の一般的なバターとは味も香りも違います。

 冒頭の句は、ハルピンのロシア料理店での作だそうです。ロシアでもライ麦パンを食べるようですが、このパンはどんなものだったのでしょうか。とまれ、この句の特殊な状況に囚われない方が、春を惜しむにはよいと思います。
 と言うのも、朝寝が気持ちのいい春も終わりのころ、ゆっくり起きて、外の緑を眺めながら、ゆったりパンと飲み物を楽しむ。鳥のさえずりも聞こえてくるでしょうが、昼食か夕食に訪れたロシア料理店では、にぎにぎしく、どうしても関心が料理や会話に行ってしまい、ゆったり行く春を惜しむのは難しいような気がします。

 最後に、春を惜しむ句をもうひとつ。
 
 おもひきり怠けて春を惜しみけり  武田新一(藤田湘子『男の俳句 女の俳句』)

 怠けるにもいろいろで、朝寝を楽しむのも、さえずりに誘われて歩くのも、あるいは物思いにふけったり、好きなことに気のすむまで現をぬかすのも怠けることになるでしょうか。おもいきり怠けて春を惜しむ、俳人らしくて思わず破顔一笑ですが、春を惜しむにはいちばんかもしれません。
 
 5日は立夏なので、暦どおりに春を惜しむのも難しいことですが、連休後半、どうぞ楽しくお過ごしくださいませ。

 

ナンジャタウン・チーズケーキ博覧会、出品中

新緑と満開のサクラ①08.4.27.JPG


 連休2日目は、昨日の夕方からの雨があがって、まずまずのお天気。
 目の前の公園とサクラ並木まで久しぶりに散歩に行くと、いま満開のサクラが1本。
 並木のコヒガンザクラは赤銅色の葉が出て、赤い蘂を落としている最中ですが、1本、いまが盛りの木がありました。
 開花と同時にさみどりの葉が出たようで、花の色は品よい白。白と言っても、白っぽく見えるソメイヨシノの寒々しいピンクとも違い、ほんのり緑がかった白です。もしかしたら、葉や脇の小山の新緑のせいで緑がかって見えるだけかもしれませんが、楚々とした白です。
 サクラ並木まで歩いたのは、新緑と小山のヤマザクラが咲いたのを間近に確かめたかったからですが、思わぬ発見。並木に違う品種のサクラが混じっていたのは、4度めの春にしてようやく気がつきました。
 この木の後、小山のヤマザクラを見て帰ろうとすると、並木の東側にももう1本満開の木がありました。
こちらは同じく緑の葉が出ていますが、花は、先のサクラとも違い、少しピンクがかった色。
 私がきょう歩いたのは並木の北3分の1ほどにすぎませんが、まだ違うサクラが混じっているのでしょうか。誤った結果なのか、花が長くたのしめるよう意図して違う品種を混ぜたのか、どちらか知りませんが、思いがけない歓びです。

 ところで、連休のせいかお出かけの車が多く、なかなか道を渡れませんでした。
 みなさん車でどちらにお出かけなのか全く見当もつきませんが、連休中東京にいらっしゃる方、ぜひ、ナムコ・ナンジャタウンにお出かけください。すでに3月中旬から始まった「チーズケーキ博覧会」に、当店のKaesekuchenケーゼクーヒェンを「紅茶党のためのチーズケーキ」として出品しています。
 ネットショップをご利用の方は、当店のチーズケーキは、レモンの酸味のため珈琲には合わないことはご存知だと思いますが、ナンジャタウンさんでその旨を説明していただく暇もあるはずがありませんので、わかりやすくこのような名前にしています。
 私も、ナンジャタウンさんと、5月18日まで開催の東山魁夷展に行きたい!、とは思っているのですが、こちらに住むようになってから混雑が苦手になって、二の足を踏んでいます。 
 もっとも、「チーズケーキ博覧会」は6月中旬まで開催。当店の出品は週末です。
 お近くにお越しの際は、ぜひ。池袋サンシャイン・ワールドインポートマート2Fです。
  

連休中の営業について

デルフィニウムとマーガレット、ギンコウバイ.JPG


 いよいよ、と言うより、はや明日からゴールデンウィーク。

 個人的には、ゴールデンウィークはサクラが咲き始めてから一月ほどたち、汗ばむような陽気になってから始まるもの。確かにサクラも葉桜になり、ユリノキなども芽吹き始めています。また、毎年連休中に咲くムスカリや水仙、ジューンベリーも今年は1週間早く咲き始めました。しかし、静岡や東京のような5月にはほど遠く、昼間暖かくても夕方にはマフラーが欲しくなります。そのせいで、まだこんなに寒いのにもう連休…という思いがするのです。

 とは言え、暖房をつけなくてもすむようになりました。
 花もかろやかに、水色のデルフィニウムにマーガレットとマトリカリア。グリーンは、庭のキイチゴと濃緑のギンコウバイを使いました。ギンコウバイは全く初めてですが、光沢のある葉に香りがあり、余分な葉を落とすたびさっと柑橘系の香りが立ちました。名前からすると中国系のような印象ですが、地中海地方原産で、名前は梅に似た花が咲くことからついたようです。

 なお、今年は連休が取りにくいようですが、当店の場合も祝日と定休日とが見事に重なるため、実店舗
・ネットショップとも通常どおり、水曜~日曜の営業です。ただ、実店舗の水・日とランチはご予約をお願いしています。
 
 おそらく、今年は例年より早く、連休中には西側の小山の新緑が楽しめると思います。
 ぜひ、お立ち寄りくださいませ。

この花の名前は?

ビオラとアサギリソウ.JPG


 サクラはすっかり葉桜になってしまいましたが、きょうは裸足でも過ごせる陽気。
 花もひと月ほど前に植えたものが根付き、アサギリソウやキイチゴも芽吹き始めました。

 ところで、写真の寄せ植えのピンクの花は何と言うのでしょうか?
 お彼岸のころネットの園芸店で買った送料込みのおまかせ30ポットのセットで、パンジー、ビオラ、ノースポールにストック、プリムラと一緒に入っていました。花はオーソドックスなものばかりですが、水色や黄色、ショッキングピンクなど自分では買わない色のものがあって、植えるのに一苦労。でも、ちょうど大きな園芸店まで行く交通費と持ちきれないものの送料で、これだけのものが買えました。
 ただ写真のピンクの花の名前がわからないのです。ほかに同じもので、白やショッキングピンクなどがありますが、名前がわからなければ手入れもわからないので、花柄はどこから摘むべきかもわからないのです。
 
 ほかの苗は自分で購入したもので、右奥から、アサギリソウ、ビオラ、コクリュウです。
 ピンクの花の名前をご存知の方、ぜひご教示くださいませ。
 

4月20日営業のお知らせ

サクラ並木08.4.16 ②.JPG


 実店舗では、日曜日はご予約をいただいた場合のみの営業ですが、20日は営業いたします。
 終日営業しておりますが、ランチの場合はご予約以外は用意しませんので、ご希望の方はなるべく前日午前中までにご連絡くださいませ。お茶のお客さまは、ご連絡不要です。
 明日あさっての木曜・金曜は天気が崩れるようです。今朝の時点では満開ですが、よほど風がない限り持ちこたえそうです。

湘子先生ご命日 u. 16日営業のお知らせ

辛夷08.4.15②.JPG


 滅びても光年を燃ゆ春の星  藤田 湘子(『鷹』2001年5月号)


 サクラは先日12日に満開になりましたが、辛夷(コブシ)は半分ほど開いたばかり。
  
 きょう15日は、湘子(しょうし)先生のご命日。先生ならば若木のサクラの写真より辛夷の方をよろこんでくださるかと思いますが、花の何もない冬、ろうそくの穂先のような冬芽をつけた辛夷が逆光に佇んでいる姿も、雪晴の空に綿雪を被って一まわり大きくなった冬芽がすっと伸びている姿も私は美しいと思っています。
 毎年先生のご命日には、サクラの開花が重なり句集を開くことまでできないのですが、今年は定休日にあたり、ゆっくりと楽しむことができました。

 先生の句には好きなものが多いのですが、なかでも好きな句が冒頭の句です。
 春は朧に霞むことが多く、星も冬の冷たく硬質な光は消えて、うるんで見えます。その分ほかの季節よりも星の光はやさしくも弱くも見えますが、そんな春の星だからこそ、いま光が届いている星のなかにはすでに滅んでしまったものがあること、またそれにもかかわらず光年のあいだ輝きを失わないことに気がつき、驚きと畏敬の念を抱くのではないかと思います。一方、夏の夜更けの星や秋の澄んだ夜空の星は、くっきりと輝き美しいものですが、その盛衰にまでなかなか思い至りません。
 この句は、亡くなってからまとめられた『てんてん』にも収められていますが、『鷹』に発表されたのは2001年5月号。まだこのころは先生もお元気だったので、とくべつ死を意識されていたとは思われませんが、星が死後も輝き続けることに憧れがあったかもしれません。
 ご命日のきょうは穏やかに晴れました。きっと春の星が見られると思います。

 なお、明日16日は、水曜日でご予約がありましたので、営業いたします。お茶でしたら、ご予約以外のお客さまもどうぞ。
 西側のサクラ並木は、前景である公園のさまざまな木々と後景の雑木山、さらには遠く泉ヶ岳の眺めがあってこそ。ぜひ、お茶の後は公園を歩いてみてください。

サクラ満開

サクラ満開08.4.12.JPG


 昨夜のニュースで仙台のサクラも満開になったと聞きましたが、昨日一昨日は小雨がぱらつき、肌寒かったので、満開のニュースにはびっくり。しかし、今朝窓から見ると、数十メートル先のサクラの木が心なしか大きくなっているような気がして、行ってみるとご覧のとおりです。
 本当に寒かったのによく咲いたと思います。暖国育ちの私からすると、いくら4月の10日過ぎでも、まだサクラの咲く気温とは言えません。同じソメイヨシノでも、静岡のサクラに較べたら寒さに強いと感心しています。

サクラ一輪

サクラ開花08.4.7.JPG


 きょう開いた一輪です。

連翹

連翹08.4.7.JPG


 きょうは、朝から庭仕事。すっかり遅くなってしまった植木への施肥です。
 植物が休眠する冬に春の芽吹きを促す施肥、寒肥はふつう12月ごろにするもののようですが、寒冷地では雪が消えた3月でもよいと小耳に挟んで、延ばしっぱなし。すでにバラが芽吹き始めたきょう、やっと終えました。

 ほかにいつもヒイラギの肥料を横取りするヘデラを少し始末したり草取りをしたりで、一日がかりでしたが、ふっと目をやれば連翹が満開。西隣の公園の傾斜地に植えられているものですが、写真のいちばん左のてっぺんが庭から見えるのです。

 驚いて公園に行くと、公園の西の並木のサクラがピンク色。サクラはコヒガンザクラなので、咲きそうなほど蕾がふくらむと、それがわかるのです。連翹の写真右手奥にピンクの木が並んでいるのがおわかりでしょうか?実際10本ほど見てみると、一輪ですが開いている木が2本(写真は次のページ)。例年このサクラの開花は14日頃ですが、今年は少し早いようです。

テーブルクロス入荷②

テーブルクロス・馬②.JPG


 おすすめのテーブルクロスです。
 非常に珍しい馬のプリント。8種の馬が描かれていますが、中には親子の姿もあります。

 サイズは、105cm×109cm。参考までに、写真のテーブルは150cm×90.5cmです。
 このように白のクロスをベースに敷いた上にアクセントとして掛けるのがおすすめですが、木のテーブルにそのまま掛けてもいいかと思います。
 ただ好みが分かれる柄なので、ご家族の意見も確認された方がいいかと思います。
 また、柄が大きいので、前の写真のような小さなティーテーブルにはおすすめできません。

 素材はコットン。
 お値段は、1,680円(税込)、絶対お買い得です。
 残念ながら、ネットショップで買い物かごは作成しませんので、ネットショップにてご希望のお客さまは 在庫をお問い合わせの上、値段が同じ「ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)」1個をクリックし、通信欄に「馬のテーブルクロス」と記入していただければ対応可能です。

 どうぞ、ご検討くださいませ。
 テーブルクロスのメリットについてはいろいろあり、以前2006年12月27日のコラムに書いたとおりですが、クロスでがらっと雰囲気が変わります。
 5枚のクロスがあればテーブルが5つになるのです。
 特にこのクロスは、インパクト大、劇的に雰囲気を変えてくれます。
 妙に馴染んでいるので、少々惜しい気もしますが、好きな方に使っていただきたいと思います。

 なお、お知らせしましたとおり、実店舗は3月30日(日)~4月9日(水)は連休させていただきます。メールでのお問い合わせは、ご返信に時間がかかる場合があります。ご了承くださいませ。

テーブルクロス入荷・花柄

テーブルクロス・花柄①.JPG


 きょう、手作りのテーブルクロスとティーコジー、小物入れが少しですが入荷しました!

 布地はフランス製、元気がでる黄色の花柄です。
 カジュアルなふだんのお茶にぴったり。花の黄色がちょうど「モミの木」のテーブルによく合っていますが、長方形のパイン材のテーブルや白いテーブルのセンターにもよく合うと思います。
 サイズは、約90cm×90cm。参考までに、写真のテーブルは直径75cmです。

 お値段は、布地がヴィンテージのため、3,360円(税込)です。
 ネットショップにて購入ご希望のお客さまは、在庫をお問い合わせの上、値段が同じケーゼクーヒェン(チーズケーキ)2個をご注文いただき、通信欄に「花柄のテーブルクロス」とご記入ください。
 どうぞ、ご検討くださいませ。

4月のお休みとお菓子の予定

クロッカス 08.3.21.JPG


 先日の日曜ときょうは、春らしいお天気に恵まれ、庭仕事。
 今年の冬は、忘れたころに積もる雪のせいで耐寒性のあるはずの花まで枯れてしまったので、西側のヒイラギの根もとにクロッカスが咲いてくれた喜びは一入(ひとしお)。庭仕事をしていると、散歩の方にもずらっと並んだクロッカスを褒めていただきました。
 きょうでだいたい30ポットの苗の寄せ植えが終わりましたが、バラやクチナシなどへの施肥と大きくなって花壇が窮屈になったラヴェンダーの植え替えとが残ってしまいました。今度の定休日に持ち越しです。

 休みと言えば、実店舗では例年春休みに1週間ほどお休みをいただいていますが、今年は4月の第1週をお休みとさせていただきます。定休日も合わせ、3月30日(日)から4月9日(水)まで連休いたします。
 なお、ネットショップにてご予約いただいたお菓子は製作・発送いたします。
 
 ところで、花の季節がやってくると、りんごのお菓子もそろそろ終わりになります。
 りんごのお菓子がいちばん好きな私には残念ですが、4月末くらいまででしょうか。また、りんご自体の味も少し落ちるので、何も足さないりんごのKuchenよりも、少しりんごに味を補ったお菓子を作ることが多くなります。
 先日もりんごのシュトゥルーデルと言うか、パイを作り、ちょうど見えたお客さまに焼きたてのサクサクをお出ししましたが、私のシュトゥルーデルはお世話になったハイディーの味。いわゆるシュトゥルーデルとは生地が違うのですが、ハイディーのものを先に食べてしまったので、よそでいただいた正統派のそれに実はがっかりしてしまったことがありました。
 ハイディーのシュトゥルーデルは、りんごを甘ったるく煮たアップルパイとも違いますが、形はくるくる巻いたシュトゥルーデルです。また、アーモンドやくるみが入っているものもあり、私もアーモンドやくるみはいろいろなお菓子によく使いますが、シュトゥルーデルには入っていない方が好きなので、入れません。レーズンは入れます。
 ふだん木曜・金曜はご予約のお菓子の製作・発送が集中するので、りんごのお菓子は、ハイディー風のシュトゥルーデルになるかアルザス風のタルトになるかわかりませんが、金曜の午後遅くになります。先日作ったものは、翌日でもサクッとしていました。
 いずれにせよ、紅玉の美味しさを生かしたものですので、酸味があります。また、甘くしすぎることはいたしません。よって、珈琲よりも紅茶向けのお菓子です。

 「モミの木」は、Teestube。珈琲もありますが紅茶を楽しんでいただく場ですので、当然のことながら、お菓子はすべて紅茶向け。ミルクティーであればすべて合うように作っていますが、珈琲には合わないものもあります。
 男性のお客さまには、ビールにソーセージは美味でも日本酒にソーセージは合わないと言うと、紅茶と珈琲では合うお菓子が違う、と言うことに納得していただけます。ワインにかぎらずアルコールでは、特に意識せずとも相性のよい飲み物と食べ物を組み合わせているのに、お菓子の場合、なぜか珈琲一辺倒のことが多いようです。
 お菓子ばかりでなく食べ物は、一緒にいただく飲み物に左右されます。お菓子をいただく際は、どちらが合うのか、少し意識されるといいと思います。

 りんごのお菓子は実店舗だけですが、近いうちに、お菓子と紅茶の種類の変更と追加、ギフトセットをご用意する予定です。どうぞ、乞うご期待!

紫木蓮(シモクレン)

紫木蓮と雪柳②.JPG


 先週から暖かい日が続いていましたが、昨日ようやく数輪の梅が開きました!
 私にとっては、サクラよりも、春いちばんに咲いてくれる梅とクロッカスの開花が一大事。このふたつが咲けば、冬が終わった…、と安心できるのです。

 この冬は暖かいと思っていると、思い出したように雪が積もったため、耐寒性のある花々も防寒の準備が出来ず、パンジーとビオラ以外は枯れてしまいました。
 そのせいでいま庭に花がないのですが、きょう思いがけず生垣の下にクロッカスを発見。クロッカスは先週あたりにやっと芽が出たばかりだったのが、茎がじゅうぶん伸びきらないうちに花が咲いてしまったようです。

 そして、先週の土曜日に買ったときには蕾だった紫木蓮(シモクレン)も開きました。もっとも、日曜日もきょう水曜日も発送のお菓子を作っていたので、暖房のせいかもしれません。
 今週の花はすべて紫木蓮にあわせたもの。ピンクのストック、扇子状に赤い葉がひろがったドラセナ、同じドラセナでも葉が細いレインボードラセナ、白の小花がかわいい雪柳、背景のグリーンのユーカリと雛まつりのような色になりました。
 
 紫木蓮と言うと、亡くなった俳人の鈴木真砂女(まさじょ)さんの「戒名は真砂女でよろし紫木蓮」をどうしても思い出してしまいます。銀座の「卯波」の女将でもあった真砂女さんは1906年生まれ。その生涯は、瀬戸内寂聴さんの小説のモデルにもなり、波乱に富んだものだったようです。
 自分の心に偽りなく生きてきた誇りと自分の選んだ道に悔いなしという思いとが、このようなきっぱりとしたキレとフレーズになったのでしょう。また、その思いを支える季語の紫木蓮は、華やかで凛とした花。真砂女さんにぴったりと思います。
 真砂女さんは、私が学生の頃、銀座の松屋の新聞広告で見かけたことがありました。着物姿の素敵なかわいらしいおばあちゃま、として覚えていますが、ご覧になった方も多いと思います。あるいは、俳句を作らなくても、「羅(うすもの)や人悲します恋をして」をご存知かもしれません。
 
 ところで、庭木の木蓮は、このあたりではサクラの時期か少し早い頃が盛りです。ただ、風や雨に傷みやすく、すぐ茶色になってしまうのが残念。
 切花は雨や風の心配もないので、大事に咲かせたいと思います。

 なお、明日の春分の日は、木曜日なので営業しています。
 当店は、祝日であろうと月・火の定休日であれば営業しませんが、明日は平常どおりです。どうぞ、お立ち寄りくださいませ。
 

お菓子の詰め合わせ

焼菓子詰め合わせ②.JPG


 「モミの木」のお菓子は、もっぱらドイツの家庭でお茶の時間にいただくようなお菓子です。
 そのため、「お遣い物」は全くの想定外。
 ラッピングは、せいぜい気心の知れた方への手みやげになるような、カジュアルなものしかご用意していません。また、手みやげなので、あまり数も必要とされず、1箱20個入りが最大です。

 詰め合わせにできるお菓子の種類は、ネットショップで扱っているショコラーデンクーヒェン2種のほか、マーガレット型で焼いたレモンのパウンドケーキ、パウンド型で焼いたドライフルーツのパウンドケーキ、通常のパウンドケーキよりもバターたっぷりのケーキ、マーブルケーキなどがあります。
 ただ、すべて手作りなので、上記の焼菓子が揃っている状態はありません。お菓子は、ご予約の品→お店のホールのお菓子→(時間があるとき)焼菓子の順に作っています。焼菓子のうちどれを作るかは、材料、もしくはその日の気分によります。

 このようなわけで、数が必要な場合は、予めご相談くださいませ。
 箱のサイズは、おおよそ10個用、15個用、20個用がありますが、お菓子の種類によってはそれ以下の量しか入らないこともあります。 
 そのため、上記以上の数をご希望の場合、例えば30個ですと、1箱に数種類を詰めた15個入りを2箱、ご用意させていただきます。
 ちょうどあった焼菓子が10個しかなかったので、わかりにくいですが、写真の箱に1列に5個ずつ並べて15個詰めます。
 お持ち帰りには、後の紙袋にタテにしてちょうど2箱入ります。

 なお、実店舗のお菓子の値段に、お箱代は含まれていません。別途、お箱代を申し受けます。
 

ディンブラのミルクティーu.牛乳の話

ディンブラ・07年6月入荷分と08年クオリティーシーズン②.JPG

 昨年6月入荷のディンブラと本日入荷の08年クオリティーシーズンのディンブラのミルクティーです。
 前の写真のものに、ミルクをそれぞれ20cc入れましたが、何か違いがありますでしょうか。私には、今回のクオリティーシーズンのディンブラであれば、差が感じられません。 

 ところで、イギリスでは、ミルクが先か後かが問題になるようですが、数年前発表された王立科学アカデミーだったか、権威のある機関の見解では、ミルクが紅茶よりも先だそうです。ミルクを熱い紅茶のなかに後から入れると、ミルクのたんぱく質が紅茶の熱でいちどに加熱されてしまうため、それを避けるべく、冷たいミルクに徐々に熱い紅茶を注ぐのがよいとの理由です。
 というのも、たんぱく質には、熱を入れると固まる性質があります。卵を例にとるとわかりやすいように、熱が加わったたんぱく質には食べごたえが生まれ、においも、特に高温で熱せられた場合は硫黄臭が発生します。生卵よりゆで卵、半熟卵より固ゆで卵の方が腹持ちがよいものですが、見方を変えれば、「重く」もなります。この重さが出るのを避けるため、先にミルクを入れたカップに後から少しずつ紅茶を加え、ミルクのたんぱく質が固まるのを防ぐのです。

 ただ、ディンブラはミルクなしでも充分に美味しくいただける紅茶です。
 一緒にいただくお菓子によっては、お菓子とのバランスをとるため、ミルクを加えてコクを出す必要がありますが、まず最初の一口はミルクを入れずにいただき、味の確認をするのをおすすめします。また、紅茶だけをいただく場合には、最初の1杯はそのまま、次はミルクティーに、濃くなった最後は砂糖を加えたミルクティーにと味の変化をつけるとおもしろいと思います。
 ふだん飲んでいる紅茶は別にして、紅茶の封を開けたときや、初めての店で紅茶を飲む場合は、最初の一口は味を確認し後からミルクを加える方が無難です。

 もっとも、ミルクは65℃前後でゆっくり殺菌処理された「低温殺菌牛乳」が大前提です。
 日本では、ヨーロッパと違い、市販の牛乳の大半が120℃~130℃の高温で殺菌されたものです。この効率優先の殺菌処理のため、なかには硫黄臭のあるものがあります(おそろしいことに、なかにはこの硫黄臭こそ牛乳のにおいと思っている方もいらっしゃるようです)が、低温殺菌の牛乳には牛乳本来の甘みのある香りが残り、飲み口も軽いのです。
 牛乳を購入される際には、ぜひ殺菌方法もチェックしてください。低温殺菌には30分ほど要します。そのため、どうしても値段に反映し、一般の高温殺菌のものより高いはずです。
 蛇足ながら、低温殺菌牛乳と低脂肪牛乳とは全くの別物、値段も全く異なります。どうぞ、混同されませんように。

クオリティーシーズンディンブラ、入荷

ディンブラ・07年6月入荷分と08年クオリティーシーズン①.JPG


 お待たせしておりましたクオリティーシーズンのディンブラが入荷しました!

 早速、07年6月入荷分のものと一緒に試してみました。
 左のスージー・クーパーデザインのカップに昨年6月入荷のもの、右側のブループラムのカップに今年のクオリティーシーズンのものを淹れました。

 水色(すいしょく=紅茶の色)のとおり、どちらも味・飲みごたえに変わりがなく、香りにも差がありません。甘めの香りのなかに少し辛口の香が混じります。昨年のクオリティーシーズンの茶葉は、ポットにお湯を注ぐと、さっとウバのようなメンソール系の辛味のある香りが立ちのぼり、凛々しいものでした。ウバが好きな私にとっては大当たり!でしたが、今年のものはそれに較べるとおとなしい感は否めません。しかし、どんなお菓子にも合わせやすいうえに、ディンブラのみでも美味です。見方を変えれば、ディンブラは一年中味が安定していると言えます。
 また、次の写真のとおり、ミルクティーにしても充分おいしく楽しめます。

 ぜひ、お試しくださいませ。なお、実店舗は、水曜・日曜はご予約があった場合のみ営業、とさせていただいています。ご了承くださいませ。

クオリティーシーズンディンブラ、入荷

ディンブラ・07年6月入荷分と08年クオリティーシーズン①.JPG


 お待たせしておりましたクオリティーシーズンのディンブラが入荷しました!

 早速、07年6月入荷分のものと一緒に試してみました。
 左のスージー・クーパーデザインのカップに昨年6月入荷のもの、右側のブループラムのカップに今年のクオリティーシーズンのものを淹れました。

 水色(すいしょく=紅茶の色)のとおり、どちらも味・飲みごたえに変わりがなく、香りにも差がありません。甘めの香りのなかに少し辛口の香が混じります。昨年のクオリティーシーズンの茶葉は、ポットにお湯を注ぐと、さっとウバのようなメンソール系の辛味のある香りが立ちのぼり、凛々しいものでした。ウバが好きな私にとっては大当たり!でしたが、今年のものはそれに較べるとおとなしい感は否めません。しかし、どんなお菓子にも合わせやすいうえに、ディンブラのみでも美味です。見方を変えれば、ディンブラは一年中味が安定していると言えます。
 また、次の写真のとおり、ミルクティーにしても充分おいしく楽しめます。

 ぜひ、お試しくださいませ。なお、実店舗は、水曜・日曜はご予約があった場合のみ営業、とさせていただいています。ご了承くださいませ。

実店舗の営業について

 実店舗の営業は、昨年7月より、木・金・土の11:00~17:30とさせていただき、
水・日およびランチは、ご予約のみとさせていただいています。

 次の3月2日は、早々にご予約いただきましたので、営業いたします。お茶の場合はご予約がなくても開けておりますので、お立ち寄りくださいませ。
 ただ、日曜の午後は、翌日より定休日のためあまりお菓子が揃わない場合もあります。
 また、春先は強風のため看板が倒れることが多く、営業をしていても看板を出せないことがあります。ガーデンチェアーは必ず出しますので、それを目印にしてください。

 勝手ながら、どうぞよろしくお願いいたします。
 

臨時休業

 大変申し訳ありませんが、急用のため、今週は臨時休業とさせていただきます。
 来週は営業できると思いますが、サイトにて確認をお願いいたします。
 勝手ながら、よろしくお願いいたします。

実店舗の2月営業予定u.お菓子と飲み物の相性の話

アルストロメリアとリューカデンドロン(08.2.8.).JPG


 実店舗では、昨年7月より木・金・土のみ営業とし、水曜・日曜およびランチはご予約をいただいた場合のみ、とさせていただいていますが、2月10日(日曜)、13日(水曜)は営業いたします。
 ただし、2月11日は祝日ですが、当店は定休日ですので、通常どおりお休みとさせていただきます。祝日だから、定休日でも営業するということは、代わりの者もいないので行っていません。
  
 先日のコラムでも触れましたが、お菓子は私の1人の手作り。急な対応は難しい場合もありますが、前もってご連絡いただいた場合は、定休日でも、ネットショップのお客さまへお菓子の発送や、実店舗でご予約のお菓子の受け渡しは行っています。
 特にお誕生日の贈り物などにはできるだけ対応いたします。リボンもかけますので、あらかじめ通信欄にご記入くださいませ。
 
 なお、いまの時期、実店舗では、シュトロイゼルクーヒェンとりんごのお菓子など3~4種類程度作っています。シュトロイゼルクーヒェンは、ネットショップの区分とは違い、ブルーベリーやいちご、アプリコット、さくらんぼ、バナナのうちのいずれか。チーズケーキが必ずしもあるとは限りません。
 りんごはドイツではいろいろなお菓子があるので、シュトロイゼルクーヒェンとは別のものを用意しています。なお、アメリカンタイプのアップルパイや、タルトタタンはありません。いずれにしても、りんごの酸味を生かしたあっさりタイプのため、紅茶には非常に相性のいいお菓子ですが、珈琲にはりんごの酸味が邪魔になり、またお菓子のよさも珈琲によって損なわれるため、あまりおすすめできません。店内で珈琲と一緒にご希望の場合には、生クリームを添えるのでりんごの酸味がマイルドになり、かつシナモンの香りも加えて珈琲の強い香りに負けないように一工夫。しかし、ご家庭で生クリームがない場合は、珈琲に合うお菓子にはならないと思います。

 ふつう、お菓子屋さんで、これは紅茶向きだの、これは珈琲には合わないだの言わないかもしれません。特にフランス菓子の場合は、深くローストをきかせた珈琲の国のお菓子ですから、どれも深煎り珈琲に負けない、深煎り珈琲に合うお菓子かと思います。しかし、「モミの木」はドイツのお菓子の紅茶店。お菓子はミルクティーであればどれにも合うように作っていますが、紅茶と大きく味・香りの異なる珈琲には当然のことながら合わないお菓子もあります。
 どんなに素敵に酔わせてくれる赤ワインでも万能でないように、どんな飲み物と食べ物にも相性の良し悪しがあるのです。おおまかに、レモンやくだものの酸味があるお菓子は紅茶向き、チョコレートや木の実のお菓子は珈琲向きと言えます。例えばレモンを珈琲に入れて飲むか?と考えていただければ納得していただけると思いますが、個人的には、性質の似たもの同士を合わせることにしています。珈琲もチョコレートのカカオも、木の実の種をローストしたものなので、合わないはずがないと思っています。
 ついでながら、お菓子は砂糖を入れない飲み物に合うように作っています。市販の飲み物には砂糖が入っているものが大半ですが、砂糖を入れない方が飲み物のよさが楽しめるからです。お好みがありますので、まずは砂糖なしで試していただき、それから必要であれば飲み物に砂糖を補っていただけるといいかと思います。

 写真は、今週の花です。冷たい寒の水は神秘的な力があるとされ、俳句の季語にもされていますが、最近はとにかくよく花が持ちます。おそらく、営業時間外は暖房が入っていないため、水が傷みにくいからだと思いますが、前回と花が変わらないので、少し活け方を変えてみました。

 今度の日曜も花は変わらないと思いますが、どうぞお立ち寄りくださいませ。

生クリームをふんわりホイップするには?

ホイッパー タテ.JPG


 仙台のフリー・マガジン「ベリー・マガジン」さん2月号のお取り寄せコーナーに、「モミの木」のショコラーデンクーヒェン(チョコレートケーキ)が紹介されました。
 ショコラーデンクーヒェンは、昨年10月のサイトリニューアルより、クグロフ型から1回食べきりサイズに変更し、味もスイートチョコレートを使ったプレーンとビターチョコレートを使ったラズベリージャム入りの2種にいたしましたが、今回ご紹介していただいたのはハート型のベリージャム入りのタイプ。

 「モミの木」は決してチーズケーキの専門店ではありませんが、「おとりよせネット」さんにご紹介されているせいか、チーズケーキのご注文を多くいただいています。
 その一方で、小さな、それこそ思いついたときにこっそり!(でなくてもいいですが…)食べるようなショコラーデンクーヒェンは地味な存在。これはミルクティーにもおすすめですが、珈琲党の方にぜひお試しいただきたいお菓子です。
 と言うのも、実店舗では1,160円のランチ(要予約)の食後に珈琲を召し上がるお客さまにはだいたいプレーンのショコラーデンクーヒェンに生クリームをホイップしたものを添えてお出ししていますが、とても好評なのです。また、珈琲豆を購入されるお客さまも、あると必ず一緒に買ってくださいます。

  サイトのお菓子のページでも、「砂糖を入れずに」ホイップした生クリームと一緒に召し上がるのをおすすめしていますが、1月20日のコラムの写真のように、ふわっとホイップするにはどうしたらいいのか、ふだんお菓子も作らないからハンドミキサーもないし…という方にぜひおすすめの道具があります。
 写真手前の500cc入りの計量カップと小さい方のホイッパーです。カップに生クリームを70~80cc入れた場合、だいたい3分ほどでふんわりホイップできます。開店当初はハンディプロセッサーを使っていましたが、焦って泡立てすぎてしまうことがよくありました。しかし、最初からホイッパーなら、自分で加減ができます。多少時間はかかっても、失敗はありません。特に、このカップには持ち手が付いているので力を入れやすく、またカップのまるみとホイッパーのまるみとがよく合うせいか、とても泡立てやすいのです。
 もちろん、生クリームのホイップ以外にも、ふだんの調理でも使えます。カップには細かい10cc単位の目盛があり、小さなホイッパーもドレッシングや調味液を混ぜるのに重宝します。
 
 生クリームは、ぜひ、植物性のものではなく、本物の生乳100%のものを。バレンタインデー前の時期、スーパーではふだんよりも生クリームの品揃えを充実させているところも多いと思います。添加物の入っていない生乳100%の生クリームには、牛乳本来のほんのりとした甘みもあり、値段の差以上のものがあると思います。
 また、ホイップした生クリームが余ったら、珈琲やココアに落としたり、いちごやバナナなどのくだものと一緒にいただくのも、バターのかわりにパンにジャムと一緒にいただくのもおすすめです。珈琲のミルクとして使う場合は、同量かすこし多めの牛乳と混ぜます。そのほか、ポタージュ、シチュー、グラタンと寒い時期には使い道に困ることもないと思います。

 ちなみに、私が焼くKuchenは、ショコラーデンクーヒェンはもちろんチーズケーキもシュトロイゼルクーヒェンもすべて、写真の柳宗理のボールとマトファーのホイッパーで作っています。バターに砂糖を混ぜて作るお菓子にハンドミキサーは必要ありません。私はハンドミキサーの振動やボールに刃が触れたときの感触が嫌いで使わないのですが、Torteトルテ(デコレーションケーキ)のスポンジ生地を作るわけでもないので、ホイッパーで充分。自分でかき混ぜて腕が疲れることも、電気を使う必要もなく、マトファーのホイッパーならうまく混ぜることができます。

 なお、このボールの大きさで手作りなので、種類や量をこなすには限りがあります。どうしてもご予約をいただいたものを優先的に作るため、実店舗にいらっしゃったときにお目当てのお菓子がない、ショコラーデンクーヒェンがないという場合もあります。
 実店舗では、カードのご利用はできませんが、直接お電話(377-6166)でも注文を承ります。最近お電話で15:00すぎにチーズケーキのご予約をいただいたときには、ちょうど当日発送分を作り終え、道具・材料とも揃っていたためご希望の18:30すぎにお渡しすることができました。あいにく無理な場合もありますが、なるべく間に合うようにいたします。ぜひ、ご検討くださいませ。
 

ティーコジーの効果 ②

ティーコジーあり・25分後.JPG


 ティーコジーを使う場合と使わない場合とでは、どれほどの差が生ずるのか?検証の続きです。

 写真は、「モミの木」で使用しているティーコジー(中綿入り)を使ったポットの紅茶を25分後に注いだときのもの。ティーコジーを使っていないものの測定からさらに5分経過していますが、写真のとおり、カップの紅茶の温度は48℃です。

 このティーコジーは店内用ですが、販売用と同じ製作者に依頼したものです。キルティング地のものと中綿を詰めたものとでは、多少差があるかもしれません。デザインや布地によって異なるので、その効果の違いまで検証できませんが、ご容赦くださいませ。
 ただ言えることは、中綿を詰めたものはその分手間がかかるため値段に反映すること、キルティングの方が手入れが楽なことです。

 私のいちばんのおすすめは、自宅用であれば紺の水玉のティーコジー。キルティング地のカジュアルなデザインのため、決してお客さま用ではありませんが、ふだん使いにもってこい。値段も手頃なのに、ポットマット付きで万全です。07年10月6日の写真のとおり、意外にいろいろな大きさのポットに対応できます。最初の1枚としてぜひ!

ティーコジーの効果 ①

ティーコジーなし・20分後②.JPG


 前回ティーコジーのセール(茶葉のプレゼント)についてお知らせしましたが、実店舗、ネットショップとも期間は2月17日(日曜日)までです。

 ところで、ティーコジーはお使いになっていればその効果はご存知だと思いますが、お持ちでない方は実際の効果がどれほどなのか、疑問に思っていらっしゃるかと思います。そこで、同じ条件で紅茶を淹れ、ティーコジーを使ったものと使わなかったものの温度を測りました。
 どうぞ、参考になさってください。

 条件は、以下のとおりです。
 ポット・・・・・・・・・・・・・・・「モミの木」で使っているノリタケの磁器製
 カップ・・・・・・・・・・・・・・・「モミの木」で使っているウエッジウッドのボーンチャイナ 
 お湯 ・・・・・・・・・・・・・・・95℃前後、350cc
 茶葉 ・・・・・・・・・・・・・・・ウバ
 測定 ・・・・・・・・・・・・・・・2杯目
 室温 ・・・・・・・・・・・・・・・20℃ 
 お湯を入れる順番・・・・・ティーコジーを使うポット→使わないポット
 温度を測る順番・・・・・・・ティーコジーを使っていないカップ→使わないカップ
 上記のように、ティーコジーを使っていない方に有利な条件にしました。
 なお、紅茶は2杯目のためこのまま飲むには濃くなりすぎていますが、温度変化を起こさぬよう、ミルクや差し湯で味の調節はしていません。

 写真は、ティーコジーを使っていないポットの紅茶を20分後に注いだときの温度です。はっきり見えないかもしれませんが、カップの紅茶の温度は40℃です。
 次に、ティーコジーを使ったポットの紅茶を25分後に注いだときの写真を掲載します。

ティーコジーのセール

ティーコジー+茶葉のセット.JPG


 鉄瓶も風も笛吹き寒四郎(かんしろう)  藤田湘子(『てんてん』)
 
 きょうで1月もおわり。2月4日が立春なので、暦のうえでは寒明けまでもうすぐですが、まだまだ寒い日には体を温めてくれるミルクティーがおすすめです。ミルクティーがいちばん美味しく、ありがたいと思える時期ですが、同時に紅茶を保温するティーコジーの威力とありがたみとを感じる時でもあります。

 そこで、ティーコジーのセールをすることにしました。といっても、ネットショップで値引きはできないので、ティーコジーお買い上げのお客さまに、以下のとおり、ミルクティー向けの紅茶をサービスいたします。ティーカップの量は、350ccずつ淹れた場合の量です。
 1,000円~1,999円のティーコジー+ディンブラ(ティーカップ7.5杯分)+ルフナ(ティーカップ7.5杯分)
=(計)2種・ティーカップ15杯分
 2,000円~2,999円のティーコジー+上記の茶葉+ウバ(ティーカップ7.5杯分)
=(計)3種・ティーカップ22.5杯分
3,000円~3,999円のティーコジー+上記の茶葉+アッサム(ティーカップ7.5杯分)
=(計)4種・ティーカップ30杯分
4,000円~4,999円のティーコジー+同上+ショコラーデンクーヒェンまたはレモンのパウンドケーキ1個
=(計)4種・ティーカップ30杯分
 どの茶葉もミルクなしでもいただけますが、ミルクを入れる方が紅茶のよさが楽しめます。
 写真のように小分けし、おいしい紅茶の淹れ方の説明書つきです。

 ディンブラやウバは、 お湯350cc=ティーカップ2.5杯分=茶葉4g(ティースプーンすりきり2杯)で3回分、
 もしくは         お湯700cc=ティーカップ5杯分=茶葉6g(ティースプーンすりきり3杯)で2回分。
 ルフナやアッサムは、お湯350cc=ティーカップ2.5杯分=茶葉6g(同・軽く山盛り2杯)で3回分、
 もしくは         お湯700cc=ティーカップ5杯分=茶葉9g(同・軽く山盛り3杯)で2回分。
 この分量を見て、お湯の量が2倍ならば茶葉も2倍では?と思う方もいらっしゃるかもしれません。大方の紅茶の淹れ方の説明では、単純にティーカップ1杯につきティースプーン1杯の分量とされていますが、日本の水は硬水のイギリスとは違います。軟水でミネラルが少ない日本の水では、紅茶の味がダイレクトに出るため、ティースプーン1杯ふやすだけで充分。水が違えば、茶葉の量も変わるということです。
 そのため、350ccずつ淹れるよりも、一度に700ccずつ淹れる方が、使用する茶葉が少なくすみ、量はたっぷり。こちらの方が経済的なうえ、お湯を沸かす手間とガス代・CO2の面から考えてもおすすめです。冷めれば電子レンジで温める方が、いちいちお湯を沸かすより早く経済的、環境にもいいそうです。そこでティーコジーを使うとさらに、電子レンジを使う必要がなく、時間が経ちすぎてしまい使うとしても、温める時間が少なくてすみます。
 ついでながら、珈琲も同様です。珈琲1杯150cc前後の場合豆は15g使っていますが、2杯淹れる場合は25gで充分です。

 また、おいしく紅茶を淹れるには、茶葉の量以外に、お湯の沸かし方と温度も重要。お湯を酸素を含んだ状態で充分な温度まで沸かさないと、うまく茶葉がジャンピングできず、紅茶の成分がうまく抽出されないのです。説明にも記していますが、水はくみたてを、たっぷり、勢いよく、表面にぽこぽこ100円玉ほどの泡が5~6個上がってくる(95℃前後)まで沸かし、勢いよくポットに注ぎます。
 
 ところで、紅茶がうまくジャンピングするには、やかんも重要です。冒頭の湘子(しょうし)先生の句のように、外で風がうなっているとき、暖かい茶の間で鉄瓶がしゅうしゅう(?)音を立てているのは理想的な景で、また鉄瓶で沸かすとお湯がまろやかになると聞きます。しかし、このお湯で紅茶を淹れると、鉄瓶の鉄分と紅茶のタンニンとが結合するせいで、紅茶が黒ずみ、美しい水色(すいしょく)にならず、香りもいまひとつだそうです。
 なお、寒四郎とは、寒に入って4日目を表す季語です。そのころならついつい首をすくめてしまうような風でしょう。そんなときに鉄瓶がある茶の間で本でも読んでいられたら…。遅ればせながら、羨望とともに紹介させていただきました。

 ティーコジーは、同じ値段で色違い・柄違いがあるものもあります。
 実店舗には、ネットショップ以外のティーコジーもあります。同様の茶葉が付きますので、ぜひこの機会にお試しくださいませ。お気に入りの茶葉も見つかると思います。

ヌワラエリアのおすすめ

ヌワラエリア.JPG


 先週はぐっと冷え込み、木曜から金曜の朝にかけて10数センチの積雪。1時間以上かかった雪掻きの筋肉痛は消えましたが、日陰ではまだ雪が解けずに残っています。

 こんな寒い時期には、コクのあるものや甘いものが欲しくなるもの。私は、体が寒さから身を守るために本能的に脂肪をつけようとしている、そう解釈して多少のことはよしとしています。
 私の場合、特にあんこもの。ふだんあまり食べないのですが、この時期だけは別。ぜんざいに少しシナモンをふりかけたり、フレンチトーストのソースに浸したものを焼かずに電子レンジで温め、それにつぶ餡と砂糖を入れずにホイップした生クリーム、シナモンにさくらんぼやいちごのジャムの酸味を少し加えたものをよくいただいています。フレンチトーストはバターで焼けば香ばしくて美味ですが、電子レンジで加熱したものは手軽な上に、ふわふわで美味。フライパンを使って片付ける手間がかからず、ソースが固まってふるふるのプリンのようになります。

 和菓子は、以前住んでいた柴又『髙木屋』のどらやき、三越などで買える『たねや』のもなか「ふくみ天平(てんびん)」、静岡『清水屋』の「黒奴(くろやっこ)」が贔屓ですが、緑茶なら静岡の小柳津清一商店の茎茶か煎茶と決めています。
 しかし、『髙木屋』のどらやきと『たねや』のもなかは、ミルクティーや珈琲と一緒に楽しむこともしばしば。つぶ餡はもちろん、どちらも皮が美味で、特に「ふくみ天平」は求肥でかためたつぶ餡を食べる前に皮ではさむので、皮が香ばしくパリパリとして、ミルクティーや珈琲とも非常に相性がいいのです。
 一方、こし餡を昆布入りの羊羹で包んだ「黒奴」や羊羹は、生地がないので、緑茶かヌワラエリア、もしくはダージリンと一緒にいただくことにしています。静岡の島田~清水あたりのひとならご存知の黒奴(仙台でも『さくら野百貨店』で見かけたことがあります)は、小さな俵型の一種の羊羹ですが、隠し味の塩のおかげでふつうの羊羹より手が伸びてしまいます。黒奴の写真は残念ながらありませんが、写真は近所で買える岩手の『回進堂』の羊羹。それに砂糖を入れずにホイップした生クリームを添えています。私としては羊羹に生クリームはあんこに生クリームと同様、違和感はありません。羊羹にラム酒をほんの少し、数滴ほど垂らすと、アッサム系の紅茶(アッサム、ないしはディンブラ、ルフナ、ウバ)に合うようになります。アッサム系の紅茶はミルクティーがおいしいものですが、この場合はミルクを入れない方がいいと思います。

 ダージリンに似たヌワラエリアは、2杯目なので色が濃くなり、ほうじ茶のようになりました。1杯目はみずみずしい、新芽のような風味が楽しめますが、ポットに入れたままにしておくと、どうしても苦味が出ます。2杯目以降は注いでから差し湯をして味を調節する必要がありますが、アッサム系の紅茶のような香りはしません。
 そのため、食後の緑茶がわりにしたり、かりんとうやお煎餅など緑茶に合うお茶菓子におすすめです。夏は水出しにしたものを冷やして麦茶がわりにすると非常にさっぱりとしていいもの(『おいしい!アイスティーの淹れ方』参照)ですが、きょうはホットで、ジノリのベッキオホワイトの湯のみです。もちろん、お菓子にフォークを使う場合はティーカップでも。同じことはダージリンにも言えますが、ただ値段的にリーズナブルとは言えません。

 モミの木のお菓子で合うものはあまりないので、ご紹介する機会がないのですが、ぜひお試しくださいませ。
 また、お気に入りの紅茶を見つけていただけるよう、近々お試しセットを販売予定です。乞う、ご期待!です。

『おいしいスイーツの事典』掲載のお知らせu.お菓子の表記について

『おいしいスイーツの事典』.JPG


 ご紹介が遅くなりましたが、成美堂出版発行の『おいしいスイーツの事典』にモミの木のKaesekuchen(チーズケーキ)の写真が16ページに掲載されています。写真の下に店名は記されていませんが、巻末に撮影協力店として、Teestube TANNENBAUM モミの木の正式名で載せていただいています。

 この本は、事典の名のとおり、ヨーロッパばかりでなく、一部ですがアジアの国々の代表的なお菓子がカラー写真とともに、その特徴や名前の由来などが紹介されています。そのほか、お菓子材料の説明もあって、一般の方には「へぇ~」な話が盛りだくさんだと思います。
 また、クッキーやショートケーキ、カスタードプリンなど、お馴染みのお菓子の作り方も載っています。実際作ってみたわけではありませんが、レシピを見ると、ふつうのお菓子作りの本で紹介されているものよりワンランク上のもの。作業ごとに写真もあるので、どの程度の状態にすればよいかがわかります。レシピの数は11種のみですが、初心者にもわかりやすい作りなのにレシピは上等、おまけに税込1,260円はほんとうにお値打ちだと思います。

 ただ、残念なのは、ドイツ語のお菓子に関しては、表記に間違いが見られること。発音問題は、ネイティヴなりドイツ語の専門家に確認すれば避けられるので、非常に残念です。巻末に多くの参考文献が掲載されていますが、誤ったものを参考にしてしまうと間違いの連鎖になります。特に『事典』であるならば、次に参考にされる機会が多くなるはず。それだけに、基本的な表記の確認は大事にしてほしかったと思います。
 ざっと見たところ、Zimtsternツィムトシュテルンが「ツィー」と伸ばす表記になっていたり、Stollenシュトレンを「トー」と伸ばしていたり…。お菓子の起源は必ずしも記憶に残るものではありませんが、名前はどうしても残るもの。日本語にないものは、ぜひ原語に近い表記で覚えてほしい、広まってほしいと思うのです。
 以前シュトレンの稿で説明したとおり、原則としてドイツ語の発音では、子音が1つだけのときはその前の母音を伸ばしますが、子音が2つ以上続く場合の母音は伸ばさないのです。そのため、ツィムトシュテルンもシュトレンもわざわざ途中で伸ばす必要は全くありません。

 ちなみに、ツィムトシュテルンは、ツィムト=シナモンが効いた星=シュテルン型のクッキー。本では触れられていませんが、星は、イエスさま誕生の折、その真上にひときわ大きな星が輝き、人々にそのご生誕を知らせたという故事にちなむもの。クリスマスの前のアドヴェントの時期になると星のオブジェを窓辺に飾ったり、ツリーにつけるほか、このようなお菓子を焼いたりするので、私はドイツ・オーストリアのクリスマスのお菓子だと思っていましたが、本によると、スイスの<バーゼルのクリスマスのクッキー>だそうです。何冊かドイツ(語)のクリスマスの本を見ても、ツィムトシュテルンがバーゼルのクリスマスのお菓子だという記述は目にしたことがありません。
 シュトレンについては、間違って伸ばす表記の方を多く目にするくらいなので、伸ばすのか否か疑問にも思われなかったかもしれません。おそろしいことに、知らない方は、伸ばすのが正しいと思ってらっしゃるかもしれません。発音については、上記の原則どおりです(私はドイツ語の専門家ではありませんが、経歴を見ていただければ、この程度のことは信用していただけると思います)。 
 また、その説明に<ドイツ語で「棒」の意>とありますが、Stollenシュトレンに棒の意味はありません。少し似たStockシュトックには棒の意味がありますが、シュトレンと棒を関連付けた話も聞きません。もっとも、私はカトリックの知人しかいないので、シュトレンは「白いおくるみにくるまれたイエスさま」をかたどったものという話しか知りませんが、偶像崇拝を否定したプロテスタントでは違うのでしょうか。
 本の説明では、<日曜日ごとにひと切れずつ食べながらクリスマスを待ちます>とあるのも、私がカトリックの家庭で体験したこととは違います。アドヴェントの時期には、日曜日ごとにひと切れなどとケチなことは言わず、毎日のようにいただくのです。それも、2枚3枚です。プロテスタントの家庭はカトリックよりもストイックな暮らしだそうですが、最近は昔ほどではなくなったと聞きます。むしろ、日曜日ごとひと切れの家庭は少ないと思いますが、いかがでしょうか。
 せっかく当店のお菓子を掲載していただいた本に申し訳ないのですが、ドイツ語をかじったことがあればどうしても疑問に思うことだと思います。

 なお、バウムクーヘンやクランツクーヘンなどは、この『おいしいスイーツの事典』のようにクーヘンの表記が正解です。モミの木では、サイトでお断りしているように、あえてKuchenをクーヒェンと表記しています。実際お客さまと接していると、Kuchenの発音を知らないがため「くうへん」「食う変」と発音されてしまうことが多く、ネガティヴなイメージが売り物のお菓子に付いてしまうのを避けるための手段です。
 これについては、06年9月4日のコラム『「ヒェン」か「ヘン」か?Kuchenのカタカナ表記について』で詳しく記しています。ご興味があれば、そちらもどうぞ。

 いずれにせよ、この『事典』は、手頃な値段でたくさんのお菓子を知るにはもってこいです。また、お菓子は色が大事ですが、珍しいお菓子もすべてカラーなのは嬉しいことです。
 仙台市内の書店では、平積みになっているところもありました。お菓子を作らない方も、ぜひ一度お手に取ってみてください。おすすめです。

ラッピング

ショコラーデンクーヒェン・ラッピング①.JPG


 ショコラーデンクーヒェンのラッピング例です。
 バレンタインデーの贈り物に限らず、誕生日などのプレゼントでリボンが必要な場合は、通信欄にご記入ください。
 袋の大きさにより、2~4個ずつであればこのようなラッピングが可能ですが、1個ずつの場合は、紙袋とさせていただき、リボンのサービスはありません。

 なにぶん、モミの木のお菓子は、Kuchenの名のとおりすべてデコレーションのないお菓子。自宅でのお茶に気軽に楽しんでいただくものです。
 日本では洋菓子は自宅用よりお使い物の方が多いかもしれませんが、ドイツではお菓子もパンと同様自分用に買う場合がほとんどだと思います。よく、ドイツ以外でもヨーロッパのカフェで男性が大きなケーキに相好を崩しているのを見かけますが、それは、和食とちがい料理に砂糖が使われないため、だれもがデザートやお茶のお菓子から糖分を摂る必要があるからです。

 そのため、あいにく贈答用の箱は用意していません。
 直径18cmのホールのお菓子はケーキボックスに入りますが、そのほか箱や熨斗紙が必要な場合は、どうぞ早めにご相談くださいませ。別途、210円(税込)の箱代がかかります。

ショコラーデンクーヒェン(チョコレートケーキ)

ショコラーデンクーヒェン+いちご②.JPG


 最近、バレンタインデーについてお問い合わせをいただきました。

 モミの木では、2種のチョコレートケーキを通年で製作していますが、特にバレンタインデー用のものはご用意していません。というのも、ドイツでは2月はカーニバルの時期、バレンタインデーには基本的に何もしないからです。
 ちなみに、以前にも触れたとおり、手土産としてお菓子がタブーとされているドイツでもチョコレートは別です。お菓子は先方の主婦がお手製のものを用意していることが多く、下手をすると味比べになってしまいますが、チョコレートは店で買うものとされているので、かち合う心配もなく、よろこばれるのです。
 そのため、ドイツの暮らしをご紹介したいモミの木では、バレンタインデーだからと言って、ドイツの家庭でふつう作らないチョコレートを作ることはありません。

 しかし、チョコレートの焼菓子でよろしければ、どうぞお試しくださいませ。
 写真のマーガレット型のタイプもハート型のタイプも、ベースにドイツの子どもたちが大好きなチョコレートスプレッドとココアパウダーを使っています。
 そのほか、マーガレット型のものには、スイートチョコレートを加えシンプルな味に仕上げています。そのままでもブラック珈琲やミルクティーによく合いますが、写真のように、砂糖を入れずにホイップした生クリームと一緒にいただくのがベスト。さらに、お好みでいちごやバナナ、くるみなどを添えたり、写真はラズベリーのジャムですが、いちごジャムやさくらんぼのジャムを添えると、おもてなし向きになります。
 ハート型のタイプは、ラズベリージャムをビターチョコレートを加えた生地でサンドしています。ラズベリーのジャムの甘酸っぱい味と種のぷちぷちした食感とがアクセント。ホイップした生クリーム(砂糖は入れないこと)を添えるとさらに美味しくいただけます。
 飲み物は、どちらのタイプも、ブラック珈琲やミルクティーがおすすめですが、ストレートティーにはおすすめできません。紅茶にミルクを入れないと、紅茶にコクが出ず、お菓子とのバランスが悪いのです。たとえれば、ビーフシチューに白ワインをあわせたような状態です。
 
 贈り物であれば、次稿のとおり、くるくるリボンでラッピングはいたします。ご注文の際に、通信欄にラッピング希望の旨ご記入ください。ただし、袋の大きさにより2~4個入りとさせていただきます。1個ずつのラッピングは、ご容赦くださいませ。

寒中お見舞い申し上げます

ナンテンとリューカデンドロン.JPG


 今年は元日早々雪が積もり、きょうも午前中ひとしきり舞っていましたが、お蔭さまで、まだ一度も雪掻きをせずにすんでいます。積もってもすぐに溶けてくれるのです。

 とは言え、寒いことに変わりはないので、やはり花も暖かみのある色が欲しくなります。先週の白いアルストロメリアとクリーム色のストック、さらにはお正月のナンテンに、リューカデンドロンとユーカリとを加えました。ほかのグリーンは、庭のローズマリーとヘデラです。
 黒みがかった赤が好きなので、ガーベラかアネモネにしようかとも思いましたが、一度札幌にいたときもらった花束を抱えて雪道を歩いていたら、チューリップが凍ってしまったことがありました。そんなことを思い出して、凍る心配のないリューカデンドロンにしたというわけです。

 しかし、仙台と札幌では5~6度は違うので、温室育ちの花が凍ったり、歩くたび雪がきゅっきゅっと鳴くことも滅多にありません。
 いまは必要なものはすべて配達してもらっているので、買い物に行くこと自体少ないのですが、札幌では雪道を歩くのがたのしくてわざわざ粉雪が舞うなかを歩いたものです。風がなければ、マイナス3度も暖かい!そう思えるようになっていたので、まさに星野立子の「しんしんと寒さがたのし歩みゆく」でした。

 星空やあつあつのシチューなど、寒いときには寒いときのたのしみがありますが、それも体調次第。
 どうぞ、みなさま風邪など召されぬよう、お見舞い申し上げます。

Ein glueckliches u. gesundes neues Jahr !

雪の元旦(2008.1.1).JPG


 Ein glueckliches u.gesundes neues Jahr wuensche ich Ihnen.
 新年のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。

 こちらは思いがけず雪の元旦になりました。
 2007年のご愛顧を感謝するとともに、2008年もTeestube TANNENBAUM (テーシュトゥーベ タンネンバウム) モミの木をよろしくお願い申し上げます。

 2007年には、年初のお知らせどおり、クリスマスにStollenシュトレンの販売ができました。
 また、だいぶ時間がかかりましたが、このサイトを少々リニューアルし、お菓子の種類とサイズとをふやしたほか、送料を全国一律に変更し、お買い上げ金額に応じてお客さまのご負担が軽くなるようにいたしました。
 一方、春先からは頭痛に苦しむことが多く、実店舗を臨時休業することもあり、ご迷惑をおかけしました。あらためて、お詫び申し上げます。

 頭痛については、市販の頭痛薬は軽い偏頭痛にしか効かないと聞いて頭痛薬を止めたところ、副作用の胃の痛みも消え、偶然レモンが効くことにも気がつきました。おかげで、頭痛で2~3日寝込むこともなくなり、臨時休業ということもなくなりました。
 しかし、実店舗の営業は、7月に変更どおり、本年も木・金・土の11:00~17:30(ラストオーダー)とさせていただき、水・日の営業、およびランチは、ご予約の場合のみとさせていただきます。また、急用のためお休みさせていただくこともあります。どうぞ「お知らせ」を確認くださいませ。

 今年も、1人でも多くのお客さまによろこんでいただけるよう、お菓子作りに励んでいきたいと思います。
 また、このコラムを通し、「ビールにサッカー、ソーセージにじゃがいも」だけではないドイツをご紹介できたら…と思っています。
 新年の営業は、ネットショップは1月9日(水)から、実店舗は10日(木)からです。どうぞ、よろしくお願いいたします。 
 

アドヴェント第4日曜日u.りんごの話

アルザス風りんごのタルト.JPG


 きょうは、アドヴェント第4日曜日。
 アドヴェンツクランツの灯すろうそくも4本になり、いよいよクリスマスまで2晩。
 シュトレンを作り終わって、久しぶりに自分のためのお菓子を作りました。アルザス風のりんごのタルトです。

 ドイツでは庭にりんごの木のある家も多く、りんごは非常に身近なくだもの。晩秋、ローカル線に乗っていると、日本ならば柿が目にとびこんできますが、ドイツではそれがりんごなのです。
 日本ではジュースというとオレンジジュースのことが多いものですが、ドイツではりんごジュース。食事中おとなはワインか水、子どもはりんごジュースが定番です。
 また、庭でたくさん獲れたりんごは、そのまま食べるだけでなくKuchenに使います。代表的なのが、縦に切れ目を入れた生のりんごを焼きこんだApfelkuchen(2006年9月19日コラムにて紹介)やいちょう切りのりんごを乗せて焼いた「おばあちゃんの」Omasapfelkuchen。それ以外にも、りんごにシュトロイゼルをふったStreuselkuchenやオーストリアでポピュラーなApfelstrudelアプフェルシュトゥルーデル、アルザス風のりんごのタルトなどもよく作られます。

 私は最後の2つも大好きなのですが、生地を伸ばす=生地に触れる作業があまり好きではないため、食べたいと思いながらも作らずじまいのことばかり。それが、ここ1ヶ月シュトレンをずっと作っているうちに生地を伸ばす作業に抵抗がなくなり、2週連続でタルトを作るほどになったのです。
 このりんごのタルトはほんとうに久しぶりですが、非常に記念すべきお菓子です。というのも、初めて作ったお菓子がこのアルザス風のりんごのタルトだったのです。そのときは冷凍のパイ生地を使ったものの、あまりのおいしさに自分でも感動し、それがお菓子を作るきっかけになったのです。
 ただ、タルトといってもパイ生地で、さっと煮たりんごにレーズン(きょうは黄色っぽいサルタナ種)を少しと卵と生クリームのソース。アーモンドプードルを使わないかるいタイプです。一口噛むと、りんごからカルヴァドスがじゅわっ、パイ生地がさくっ、そしてパイ生地のバターとりんごの酸味、それを包むほどよい甘さのソース。思わずにんまりです。
 実は、今週福岡のデザートフォレストさんの「チーズケーキ博覧会」に送ったお菓子が運送上のトラブルで全滅!という悲しい出来事があったのですが、少し心がかるくなりました。

 要はお菓子に機嫌が直ってしまう、単純な人間ですが、りんごの句を紹介しておきます。

 空は太初(たいしょ)の青さ妻より林檎うく  中村草田男

 りんごは秋の季語。句は、「空は太初の」と上五が字余り、そして中七の「青さ」で切れる少し珍しい形で、「そらはたいしょの」であるかないかぐらいに一呼吸おき、すぐに「あおさ」と続けて読んでから切ります(=一呼吸おく)。意味は文字どおり、太初を思わせるほど深々と青く晴れ渡った空のもと、妻からりんごを受け取ったという句です。
 「太初」という言葉からアダムとイヴに連想がはたらきますが、草田男自身の解によると、実際は終戦直後のインフレのさなか、久しぶりに見事な真紅のりんごをひとつ妻から手渡されたことがもとになっているそうです。また、「日本の再出発と共に私自身も一家を率いて再出発するのだと強く心中に期せずにはいられなかった」(中村草田男 『定本 俳句入門』)と記しているとおり、上からたたみかける名詞の連続によって句のリズムに緊張感が生まれ、先の本人の弁を知らなくとも、毅然とした何か決意のようなものが感じられます。
 句のきっかけを知らなければ、りんごを手渡す妻とそれを手に取る夫とを、晴れ渡った岩手山や岩木山などがくっきりと望める場所においてもいいと思います。自分でいちばんいいと思う景を思い浮かべる、それが俳句の自由なところ、愉しみのひとつです。

 最後に女性ならではの句を。

 林檎煮る母とし記憶されむことを  狩野 ゆう(『鷹』2000年2月号)

 

シュトレンの大きさについて②u.Frau Munkのおもてなし

Stollen u. Engelchen ②.JPG


 シュトレンの大きさを確認していただくために、もう1枚写真を用意しました。
 どうぞ、参考になさってください。
 ちなみに、シュトレンの下に敷いているレースペーパーは、直径20cm。写真のシュトレンは、13cmより若干大きいのですが、出来やカットする場所により差が生じます。その点ご容赦くださいませ。

 今週は、アドヴェントの2回目の日曜日が過ぎたので、アドヴェンツクランツの灯すろうそくは2本です。
 一緒に写っている天使のろうそく立ては、クリスマスのプレゼント。ドイツの小学校で当時担当していたクラスの同僚の先生からでした。Frau Munk(フラウ ムンク)は美人でふだんからとてもおしゃれな女性ですが、お茶に呼ばれてびっくり。自宅もとても美しくコーディネートされ、そのテーブルにこれと同じ天使のろうそく立てがあったのです。さかんにかわいい、かわいいとhuebsch(ヒュプシュ)を連発したら、同じものをプレゼントしてくれたというわけです。
 
 当時おそらく40代後半の彼女は独身で、そのせいかあるいは仕事のせいか、お茶にお手製のKuchen
こそありませんでしたが、そのかわり、絞ったオレンジとブランデーが入った香りたかい紅茶とBratapfel(ブラートアプフェル)焼りんごのおもてなしでした。12月というのにドイツでは珍しくよく晴れた、風の強い日で、ドイツ人にはお決まりの散歩に付き合った後には、ほんとうに感動的な香りとおいしさでした。バニラのアイスクリームがとろっと溶けたあつあつの焼りんごに、オレンジとブランデーのゆたかな香り。再現しようにも同じ設定ができないせいか、なかなかあの真似はできません。

 なお、天使の置物はその後自分でもうひとつ買い足しましたが、最近はこのタイプは売られていないようです、念のため。
 

シュトレンの大きさについて ①

Stollen アップ.JPG


 これまでのシュトレンの写真は、ケーキセットの2枚にスライスしたものでした。
 こちらが8枚分にカットしたもので、1,365円(税込)です。先日金額の表示に誤りがありました。お詫びとともに訂正いたします。

 ネットショップにてご注文のお客さまは、シュトレン専用の買い物かご作成の時間がとれなかったため、かわりに「バナナのシュトロイゼルクーヒェン」をクリックし、かつ通信欄で「シュトレン」と明記をお願いいたします。まぎらわしい方法になり、申し訳ありません。
 先のコラムにて説明のとおり、「自動返信メール」ではシュトレンが反映されません。こちらで実際確認後お送りする「注文御礼メール」に、シュトレンのご注文が反映されます。どうぞ、そちらを確認くださいませ。

 なお、このシュトレンの価格は、お試し価格です。パン生地のお菓子はふだん全く作らないので、おっかなびっくりでしたが、味はどこに出しても恥ずかしくないと思っています。
 この写真では、たまたま切り口にレモンピールやオレンジピールが集まってしまっていますが、実際はレーズンの方が多く入っています。

  このように幅8cmに切るまえの全体の長さは、約28cm。日本のメーカーや輸入されているもののなかには、もっと小さなものがあります。しかし、私としてはこれよりももう少し大きく作りたいと思っているほどです。これには「白いおくるみの赤子イエスさま」というシュトレンの謂れも関係がありますが、ドライフルーツを混ぜ込んだ焼菓子は大きな型で焼いた方がおいしいという理由もあります。カレーやシチューは大鍋でたくさん作った方がおいしいものですが、それと同じことです。
 将来的には、ご希望があれば大きな1本の販売やこのオーソドックスな飽きのこないタイプ以外にスパイスが入ったもの、あるいはアーモンドが入ったものも作るかもしれませんが、市販品のような小さなタイプ1本の販売は考えていません。それより、このように多少大きなものをカットした方がおいしいと思うからです。

 どうぞ、この機会にお試しくださいませ。
 約8cm×約13cm×高さ約4cmにカットしたものをラップで包み、エージレスを入れて密封したものをお届けいたします。シュトレンは日持ちのするお菓子ですが、おいしく召し上がっていただける賞味期限は到着日を含め1週間といたします。開封後乾燥させますと、どうしても硬くなってしまいます。保存はラップにくるみ、常温で。どうぞ、お早めに。

シュトレンの販売について

『イエズス誕生』と花07年12月.JPG


 先日シュトレンの販売予告をしたところ、購入方法のお問い合わせをいただきました。どうもありがとうございます。

 今年は試行錯誤のため買い物かご製作の時間がとれず、「バナナのシュトロイゼルクーヒェン」で買い物かごを代用させていただくことにしました。少々面倒な購入方法になりますが、シュトレンご希望の方は、「バナナのシュトロイゼルクーヒェン」をクリックしていただき、かつ通信欄に必ず「シュトレン」とご記入ください。記入がない場合、「バナナのシュトロイゼルクーヒェン」になります。
 シュトレンの値段は、「バナナのシュトロイゼルクーヒェン」と同じ1,365円(税込)、
 大きさは8枚分=約8cm×約13cm×高さ(いちばん高い部分)約4cmです。
 なお、スライスはしていません。1cmほどにスライスしてお召し上がりくださいませ。

 また、1枚だけご希望の場合は、「ショコラーデンクーヒェン」をかわりにクリックし、必ず通信欄に「シュトレン」と記入してください。
 1枚の場合は、189円(税込)、大きさは約1cm×約13cm×高さ(いちばん高い部分)4cmです。

 お客様にはご面倒ですが、よろしくお願いいたします。当店では、ご注文後自動返信メールのほか、「注文御礼」のメールを送信しています。こちらを必ず確認くださいませ。シュトレンの記入があった場合、シュトレンのご注文はこの「注文御礼」メールに反映いたしますが、自動返信メールの段階ではシュトレンの表示は出ません。ご心配をおかけしますが、どうぞ「注文御礼」メールを確認くださいませ。

 シュトレンの発送は、12月23日(日)までとさせていただきます。
 ネットショップのその他のお菓子の発送は、12月30日(日)までです。

 写真の絵は、西原直子さんのパステル画『イエズス誕生』です。そもそもクリスマスは、サンタクロースが来る日ではなく、キリストの生誕を祝う日。だからこそ、クリスマスの4回前の日曜日から物心ともにクリスマスを準備する期間(アドヴェント)が始まるのです。
 「白いおくるみに包まれた生まれたばかりのイエスさま」とはシュトレンのかたちの由来。それを食べるなんて…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、カトリックにはもともと、ミサにパンとワインを神父さまから受ける儀式があります。いまはワインは略され、パンも必ずしもパンではなく代用品のようですが、これにはパンとワインによって、キリストの血と身体とを授かるという意味があるそうです。それを鑑みると、白いおくるみ姿のイエスさまとも言われるシュトレンをいただくことも奇異なことでもないと思います。
 なお、クリスマス当日にシュトレンをいただくかと言うと、家庭によるでしょう。カトリックの家庭では食後トルテ(デコレーションケーキ)をいただきました。

アドヴェンツクランツとシュトレン

アドヴェンツクランツとシュトレン2007(ヨコ)①.JPG


 ようやくアドヴェンツクランツを作りました!

 正確には、クランツというより、クランツ状に4本のろうそくとグリーンの葉を挿したものを並べただけのものですが、ドイツではクリスマス前のアドヴェントの時期、玄関に飾るリースだけでなく、このようにろうそくが4本並んだリースを 卓上に用意し、お茶や食事の際にろうそくを灯すのです。

 灯すろうそくの数はまずアドヴェントの1週めに1本 、2週めに2本と、アドヴェントの日曜を迎えるたびにふやしていきます。だんだん灯すろうそくがふえてくると、クリスマスもすぐそこというわけです。

 この時期ドイツでは、非常に夜明けが遅く、明るくなるのは8時半すぎ。授業が始まっても最初のうちは暗いのですが、3時をすぎるともう暗くなり始めます。そんななかで、ろうそくの火は目にも暖かく、アドヴェントの時期でなくても、お茶の時間にはろうそくを灯すことがよくあります。

 いずれにせよ、照明よりもろうそくが好まれるお国柄。ろうそくやろうそく立ても色や種類が豊富ですが、アドヴェンツクランツのろうそくは、キリストの血を表す赤または純潔を表す白のことが多いようです。私も、ドイツトウヒの枝に赤いろうそくの組み合わせがいちばん好きですが、どちらも手に入らず、グリーンはセッカン杉と庭のヘデラ、白いカリフラワーのようなものはライスフラワーを使いました。
 
 一緒に写っているのは、シュトレンです。できあがりは30cmほどですが、このように1cmほどにスライスしていただきます。そもそもシュトレンは、白いおくるみに包まれた赤子のイエスさまのかたちとも言われるもの。それらしく見えるようにもう少し大きくしたかったのですが、日本製の一般的なものよりは大きいと思います。販売は、スライスしたものとある程度の大きさの塊のものとを用意する予定です。実店舗ではケーキセット、もしくは食後にお出ししています。ネットショップではいましばらくお待ちくださいませ。

 なお、昨年もアドヴェンツクランツを作りました。そちらもぜひ。
 

アドヴェント第1日曜日・実店舗12月予定

セッカン杉とヒムロ杉.JPG
 

 きょうはいよいよアドヴェント(待降節)第1日曜日。
 
 実店舗は、7月より木・金・土のみの営業で、水・日はご予約の場合のみとさせていただいていますが、12月は日曜も11:00~17:30(ラストオーダー)の間、営業することとしました。
 年内の営業は、12月23日日曜までです。
 お茶の場合はご予約は不要ですが、ランチにはご面倒ですがご予約をお願いいたします。ただし、23日はランチ自体行いません。悪しからず、ご了承くださいませ。
 なお、いちごを使ったいわゆるクリスマスケーキは、用意していません。
 
 ドイツの家庭では、クリスマスを物心ともに準備をするアドヴェントの間、お茶の時間にはStollenシュトレンを少しずつ毎日のようにいただきます。シュトレンは、パン生地にドライフルーツをたっぷり練り込んで焼いたお菓子。レーズンやレモンピールなどが入ったオーソドックスなものから、ナッツやスパイスを加えたものやマジパンをはさんだものがあります。
 しかし、私の好きなタイプは、毎日いただいても飽きないオーソドックスなシュトレン。スパイスが入ったものは目先を変えるにはもってこいですが、ドイツではこの時期シナモンやカルダモンなどを使った様々なクッキーもあるので、シュトレンにまでスパイスが入っていると少々過剰な感じが否めません。また、マジパンはどうも好きになれず、結局レーズンとレモンピール、オレンジピールだけのシンプルなものに落ち着くのです。

 「モミの木」でも例年、まず衒(てら)いのないオーソドックスな味を知っていただきたいとドイツからの輸入品を用意していましたが、今年は作りました!もう10数年は毎年食べているものより、少々小振りになってしまいましたが、味はそれに近いものになりました。
 このシュトレンは、2枚スライスしたものを紅茶または珈琲とのセットで840円(税込)です。
 ネットでの販売は、いましばらくお待ちくださいませ。
 
 写真は、「今週の花」に、昨夜作ったリースの残りのセッカン杉とヒムロ杉とを加えて、ボリュームを出したもの。
 玄関のリースは、改めて、お天気のよい日の写真をご覧にいれたいと思います。乞うご期待!です。

アドヴェントのこと

ポピーとリューカデンドロン②.JPG


 早11月も明日で終わり。

 すでに店という店はクリスマスの装飾をしていますが、ドイツでは、クリスマスはサンタクロースがやってくる日、いい子にしていたらサンタさんからプレゼントをもらえる日ではなく、イエス生誕を祝うキリスト教の祝祭日。そのクリスマスを迎えるために物心両面の準備をする期間をアドヴェント(待降節)と言い、クリスマスの4回前の日曜日から始まるよう定められています。そのため、毎年暦によってアドヴェントの期間が変わり、今年は12月2日が最初の日です。

 したがって、「モミの木」でもクリスマスの飾付けは、アドヴェントの第1日曜日の12月2日から。ドイツではクリスマスツリーとして一般的なドイツトウヒの枝が手に入らず、ヒムロ杉のリースも1日の夜作ることにしています。花にヒムロ杉を加えるのも2日からのつもりで、現在ポピーとリューカデンドロン、ドラセナのほかは、グリーンには庭のキイチゴ、アップルミント、ローズマリーを使いました。

 なお、実店舗では、日曜はご予約がなければお休みとさせていただいておりますが、12月のみ2日、9日、16日、23日は通常どおり営業いたします。ただし、「ドイツのお菓子の紅茶店」ですので、ランチにはご面倒ですがご予約をお願いいたします。

 以後クリスマスについてコラムでふれる予定ですが、去年のコラムでもドイツのクリスマスについて記しています。どうぞ、そちらもご覧くださいませ。

ランチおよびドイツの食事について

ランチ(ハンバーグ)①.JPG


 最近よくランチについてのお問い合わせをいただきます。
 直接電話でお問い合わせされる方には、このコラムが目に触れる機会も少ないかと思いますが、一応写真を撮りましたので、ご紹介しておきます。また、お電話のタイミングによっては、接客中であったり、まさにお菓子を作っている最中であったりで、思うように説明がいかないことも多々。第一お客さまからの電話を長引かせるのも問題ですので、こちらに説明をしておきます。

 「モミの木」は、何度もふれたように、ドイツ語のTeestubeの名のとおり、お茶(紅茶)とお菓子とを楽しんでいただく場所です。
 そもそも「モミの木」を始めたきっかけが、ドイツ人がふだん家で作って食べている、デコレーションのないお菓子Kuchenのおいしさに感動したこと。そのKuchenを日本ではあまり知られていないドイツ人の家庭の雰囲気のなかで、ぜひとも楽しんでもらおうと思ったのです。

 私はドイツ(ハノーファー)のカトリックのドイツ人小学校での授業のためふたつのドイツ人家庭に滞在し、同じものを食べて暮らしていました。その2軒はどちらも学校の先生の家庭でしたが、非常に対照的でした。
 最初に滞在したのは、昔ながらの典型的な、父親が家父長的な家庭で、子は親に意見が言えず、そのため親子の意思疎通もあまりできていないようでした。また、私も娘のようにかわいがってもらいましたが、よくDu musst ~.「~しないといけない」と言われて、少々窮屈な思いをしました。一方、2軒目の家庭は非常に「風通しよく」、親は考えをきちんと説明し、子の意見もしっかりと聞く、考えが違えば納得がいくよう道を見つけていくという、私にとっても非常に居心地のよい家庭でした。
 おもしろいのは、ふたつの家庭の食事も非常に対照的だったことです。
 最初の家庭では食事も、昔ながらのこってりボリュームのあるドイツ料理で、ブラウンソースを使った肉料理にじゃがいも、ザワークラウトや紫キャベツの付け合せが多かったのに対し、2軒目のハイディーとペーターのところでは、最初の家庭のような料理が出てくることはありませんでした。ドイツ料理といっても、ハムのパイ包み焼きやドイツ版ミネストローネともいうべき、小さく切った野菜やソーセージをコンソメで煮込んだアイントプフというスープなど軽めのものです。
 よく、海外で暮らすとごはんや味噌汁がなくてつらいという話や、ドイツのライ麦パンはどうしても好きになれないなどという話を聞きます。もともとごはんよりもパン、魚よりも肉というタイプの私は、ドイツ人と同じものを食べていても和食が恋しくなるということはなく、むしろ脂質の少ないあっさりした和食ではドイツの冬は乗り切れないとさえ思い、ライ麦パンの酸味がチーズやソーセージの味を引き立てることや、その腹持ちのよさには感心しましたが、最初の家庭の重い肉料理と野菜の少ない食事にはまいってしまいました。
 そんなときハイディーの家に移って、重苦しい家庭の雰囲気とブラウンソースの重い肉料理から解放されて、ほっとしたものです。おまけにハイディーは料理上手で、彼女のラザニアやアプフェルシュトゥルーデルは絶品。料理やお菓子だけでなく、食器使いや室内のコーディネートも手本にしたくなるような暮らしでした。
 このハイディーのところで食べたお菓子が日本に帰ってからも忘れられず、自分でも作ってみようとやり始めたのですが、料理は必ずしも懐かしいものではなく、作ってみる気にはならなかったのです。つまり、量と脂質たっぷりのドイツ料理は、東京のような冬も暖かいところに住んでいても食べたくなるような料理ではない、と言えるかもしれません。

 ところで、ドイツ料理というとソーセージやハンバーグのイメージが定着しているかもしれませんが、必ずしも家庭の食卓にのぼるものではありません。
 街の屋台でよく見かける焼いたソーセージは、家庭ではあまり食べないと思います。もちろん個々の家庭の好みがありますので、一概に言えません。また、ドイツは地方色豊かなうえ、カトリックかプロテスタントかで食に対する姿勢も違います。しかし、油で台所が汚れるのを嫌うのは、その違いをこえて、ドイツ人女性に共通していると思います。
 また、ハンバーグも私が滞在した家庭では出されたことはありませんでした。たぶん1人分ずつ作るよりも、大きい塊肉を使って煮込んだり、ローストした方が作るうえでも好まれるのです。実際、家庭では料理も大皿に並べたものを銘々が取るというスタイルで、予め個々の皿に盛って出すということはないようです。

 実のところ、ドイツ滞在中に家庭で食べる機会のなかったハンバーグやビーフストロガノフを出すのは自分でもどうかと思っていますが、比較的作る手間がかからず、苦手な方が少ない料理ということで、定番にしています。
 付け合せは、ドイツでは主食のじゃがいも料理とゆでたインゲンを溶かしバターであえたものやザワークラウトなどが定番です。じゃがいも料理には、皮付きのまま圧力鍋でゆでただけのものから、私も好きなじゃがいものピューレやポム・フリットなどさまざまありますが、「モミの木」ではパンかごはんをつけるので、じゃがいもは必ずしもつけません。
 なお、写真のにんじんはバターと塩で味付けしたもので、甘いグラッセではありません。ドイツ人は、生のにんじんが大好きで、お昼に持参した生のにんじん1本をナイフで皮をむいてそのままぼりぼりと食べてしまうほど。塩も何もつけずにバナナでも食べるようにまるごと、です。ハイディーは、千切りのにんじんにレモンとコーンを加えたサラダをよく作ってくれましたが、レモンがにんじんの癖を消し、甘みを引き出した一品です。

 写真のセット(メインの料理、パンまたはごはん、サラダ、食後に「甘いもの」と紅茶または珈琲)で、税込1,160円です。「甘いもの」は、夏はアイスクリームやゼリーになることも多く、必ずしもKuchenではありません。Kuchenの場合は、通常パウンドケーキのケーキのことが多く、ケーキセットのものとは別のものです。悪しからず、ご了承くださいませ。
 また、ハンバーグやビーフストロガノフといった簡単なものですが、料理もアイスクリーム以外の「甘いもの」もすべて私1人で作るため、ご予約をお願いしています。何しろレストラン、いわゆるカフェでもないので、お菓子と飲み物以外は用意していないのです。できるだけ、前日の午前中、遅くとも午後までにご連絡をお願いいたします。
 ご面倒ですが、よろしくお願いいたします。

 ドイツの食事ならびに「モミの木」のランチについては、2/5、2/26、3/23のコラムでもふれています。また、ビーフストロガノフは06/11/26に写真があります。そちらもぜひ!

コナラもみじ

コナラ②.JPG


 18日深夜は雪になったところがほかにもあったようですが、昨日の雪はすっかり消えました。

 雑木山は黄葉が始まっていますが、今年は鮮やかさにかけ、赤や黄よりも茶褐色のものばかり。西側の山も含め、このあたりには写真のコナラが多いようですが、どこも今のところあまり美しい色にはなっていません(写真は公園のもの)。
 落葉高木のコナラは、いわゆるどんぐりの木。以前住んでいた千葉の市川には、コナラの林が近くに残されていて、路面にぽろぽろどんぐりが落ちていたものですが、アスファルトもコンクリートもない公園ではなかなか気づかず、今年になってようやく茶褐色になるのがコナラだと気がついたのです。

 ところで、東京で黄葉というと、圧倒的にイチョウとケヤキです。去年、渡部よし子さんの「落葉道しあはせさうな犬ばかり」を紹介したときも、イチョウとケヤキの黄色と茶色の落葉を思い浮かべていましたが、やはりそんな落葉の景を詠った句があります。

 武蔵野の落葉浄土を乳母車  戸塚 啓(『鷹』2000年3月号)

 例えば井の頭公園のような高木の落葉樹がある公園。夏は涼しい木陰を作っていた木々も色づき、黄葉を落とした。公園の道にも日が差して、すっかり明るい。きょうは穏やかな小春日和。その黄葉が散り敷くなかをゆっくりと乳母車を押していく母親。
 そんな姿を見て、作者は思わず心が和んだのでしょう。ひょっとしたら、昔こうして乳母車を押していたころのことを思い出したのかもしれません。そんな作者の心情が、「落葉浄土」という、幸福に満ちた言葉に現れていると思います。ただ乳母車を押しているのが、母親の場合だけでなく、父親や祖父母の場合もあるかもしれません。しかし、ここは作者が使った「落葉浄土」という言葉から、母親を思い描くのがいちばんかと思います。

 18日、東京国際女子マラソンの中継でちらっと見えたイチョウにも、黄葉が始まったものがありました。落葉浄土になるのももうすぐですね。
 

初雪、雪の日サービスについて

初雪07.11.19.JPG


 朝起きると、2階の窓から見える山(ちょうど泉ヶ岳の北側にある山です)が冠雪。西側の、葉が数えるほどになったユリノキにも雪が積もり、アスファルトも数センチですが、白くなっていました!
初雪に雪掻きというのは仙台では珍しく、きょう11月19日は、仙台に来ていちばん早い雪掻きです。
 西側の公園の黄葉はほとんど終わってしまいましたが、雑木山の黄葉はこれから。ただ、去年のような鮮やかな紅葉は望めないかもしれません。

 実店舗ではこのように雪掻きをした日、今年も「雪の日サービス」をいたします。
 例年どおり、カフェ・オ・レやダージリン、ウバ、ヌワラエリヤも単品の場合、飲み物は全品525円(税込)とするほか、今年は、ケーキセットを735円(税込)にするサービスもいたします。ただし、お菓子と飲み物はおまかせとさせていただきます。
 なお、昨年行いましたランチの雪の日サービスは、今年は行いません。また、雪がちらちら舞う程度で雪掻きの必要のない場合は、雪の日サービスにはなりません。あしからず、ご了承くださいませ。 
 

明日は営業

 実店舗では、「日曜および水曜はご予約をいただいた場合のみ営業」とさせていただいておりますが、明日11日および14日水曜は13:00より営業いたします。
 ご予約以外のお客さまもお気軽にどうぞ。

 ただし、ランチはご予約以外はご用意いたしておりません。どうぞ、ご了承くださいませ。

本日営業

朝の2階の窓から07.11.4.JPG


 実店舗の水曜および日曜の営業は事前にご連絡があった場合のみとさせていただいておりますが、本日は13::00より営業いたします。
 ご予約以外のお客さまもお気軽にどうぞ。
 ただし、本日ランチはご用意いたしません。あしからず、ご了承くださいませ。

 写真は、今朝のもの。1週間で、紅いトウカエデの葉は上の部分がかなり落ち、葉の色が黄色から茶に変わったユリノキはだいぶ下の方がさみしくなりました。
 写真には写っていませんが、トウカエデの西側にあるヤエザクラはすっかり葉がなくなりました。

トチノキと萩の黄葉

トチノキと萩の黄葉07.10.28.JPG


 ひきつづき快晴の28日の朝の写真です。

 西側の公園で萩の黄葉を見つけました!
 甘い金時藷のようにおいしそうな黄色に色づいたトチノキの手前に少しうすい黄色の葉が見えますが、それが萩の黄葉です。
 萩の花は、いつも見るたびにまだ咲き始めだったりすでに散ってしまったかで、その盛りを見たことがありません。そのせいで萩の花のよさを知らないのですが、今回初めてその黄葉を見ました!こんなに鮮やかなレモン色になるとは…。萩は黄葉こそ美しい、という話は聞きませんが、もしかしたら、花の盛りよりもこちらの方が美しいかもしれません。

トチノキと萩の黄葉

トチノキと萩の黄葉07.10.28.JPG


 ひきつづき快晴の28日の朝の写真です。

 西側の公園で萩の黄葉を見つけました!
 甘い金時藷のようにおいしそうな黄色に色づいたトチノキの手前に少しうすい黄色の葉が見えますが、それが萩の黄葉です。
 萩の花は、いつも見るたびにまだ咲き始めだったりすでに散ってしまったかで、その盛りを見たことがありません。そのせいで萩の花のよさを知らないのですが、今回初めてその黄葉を見ました!こんなに鮮やかなレモン色になるとは…。萩は黄葉こそ美しい、という話は聞きませんが、もしかしたら、花の盛りよりもこちらの方が美しいかもしれません。

ユリノキの黄葉

ユリノキ(公園の南側から)07.10.28.JPG


 いま、西側の街路樹のトウカエデの紅葉と公園の木々の黄葉とがそれぞれ見ごろを迎えています。

 特にきのうの朝は、真っ赤なトウカエデのせいで目が覚めたほど。
 西側の2車線の市道にはトウカエデが植えられていますが、アーチのすぐ前の紅葉は、身びいきかひときわ鮮やかなような気がします。木の個体差によるものかもしれませんが、うちの白い壁によく日が反射されて、真っ赤になったのではないかと思います(実は、もう1本よく紅葉している木があるのですが、そこはちょうど東西に伸びる道が行き止まりになっている場所で、住宅に遮られることなく思いっきりアスファルトの照り返しを浴びています)。

 写真は昨日のものですが、同じユリノキを西側の公園に下りて南側から撮ったもの。
 トウカエデより色づきが少し遅く、おそらく11月に入っても黄葉が残っていると思います。このような青空に黄葉もとても美しいものですが、いちばん惹かれるのは、鉛色の空を背景に朝日を浴びているユリノキの姿。ひときわ黄葉が映え、一種凄みのようなものがあります。
 
 西側の公園の木々のうち、早くもカツラとさくらはほとんど葉が散っていますが、西側の小山も仙台市内のほかの場所も、黄葉・紅葉の見ごろは例年11月後半あたり。公園と小山の木々の色づきがそろえばどんなに美しいかとも思いますが、見ごろが分かれるせいでそのぶん長く楽しめます。よしとしなければなりませんね。

朝の紅葉と黄葉

朝の2階の窓から07.10.27②.JPG

 今朝は快晴。
 西側の街路樹と公園のユリノキがご覧のとおり(2階から写したので、電線に邪魔されています)。よそより早い紅葉黄葉のピークです。
 
 実店舗は本来日曜はお休みにさせていただいておりますが、本日は13:00より営業いたします。
 どうぞ、お立ち寄りくださいませ。
 

実店舗営業時間・紅茶について

CIMG1072.JPG

 以前にもご案内のとおり、7月より実店舗営業の営業は、木・金・土曜の11:00~18:30 (ラストオーダー17:30)とさせていただいております。
 水曜および日曜は、事前にご予約をいただいた場合のみ営業いたします。
 (ネットショップは、水曜~日曜の営業です。)

 なお、実店舗はあくまでもTeestube「お茶の店」、紅茶とお菓子を楽しんでいただく場です。
 お菓子のみ、紅茶あるいは珈琲等の販売もいたしておりますが、茶葉の専門店でも、いわゆる洋菓子店でもありません。したがって、お菓子がショーケースに並んでいるわけでもなく、作っているのはデコレーションのない、ドイツの家庭の味のKuchen。デコレーションケーキはありません。

 紅茶は当店のお菓子に合うスリランカのものを中心に扱っているので、何10種と取り揃えているわけでもありませんし、またお菓子の風味を損ないかねないフレバードティーも扱ってはいません。どれも毎日飲んでも飽きない、上質の茶葉ばかり。スリランカの紅茶は、ネットショップと同じく、ディンブラ、ウバ、ルフナ、ヌワラエリヤの4種。インド紅茶は、ダージリンとアッサムのみです。
 ダージリンはオークションで毎回のようにトップの成績の「ジュンパナ茶園」のものですが、現在インド紅茶の小売はしておりません。11月1日の「紅茶の日」に向けて準備中です。
 ただ、原木が中国茶のダージリンは、ミルクティーには合う紅茶とは言えません。また、私が作るドイツの家庭のお菓子のほとんどは甘さ控えめ、砂糖を加えた生クリームなどのデコレーションもなく、あっさりしています。そのため、あまり合うお菓子がありません。紅茶の方が強すぎ、お菓子とのバランスが悪いのです。ダージリンは、私にとって近寄りがたい美人のような存在で、甘さのしっかりしたデコレーションケーキや、あるいは羊羹など煎茶に合うお菓子に向いていると思います。
 つまり、ビーフシチューに合うようなしっかりタンニンのあるワインをあっさりした魚料理に合わせたら、ワインが料理をダメにしてしまうように、飲み物と食べ物との相性はお菓子にとっても重要なのです。また、逆にビーフシチューにかるい白ワインでは物足りないもの。ワインによって料理が生きることもありません。糖分油分のしっかりしたお菓子には、タンニンのあるルフナやアッサム、もしくはダージリンのセカンドフラッシュがおすすめです。なお、あっさり淡白なお菓子と言って、あまりに淡白なスリランカのキャンディーを合わせても、お菓子も紅茶も物足りず食べた気がしないもの(そのため、当店のお菓子に合うものがないキャンディーは扱っていません)。そんなときには、紅茶でお菓子を少し補うこと。スリランカのディンブラがおすすめです。
 もっとも、ディンブラは、ミルクを入れても入れなくてもおいしく、お菓子の風味を損なうこともありません。また紅茶だけいただいても物足りないということもありません。このディンブラが、いちばんのおすすめであり、これを基準に紅茶のおすすめをしています。例えば、このディンブラより、タンニンがあって飲みごたえがあるものがお望なら、ウバ、ルフナ、アッサムがありますが、このうちのどれにするかは、合わせるお菓子や香りのお好みによって変わります(キレのある、辛みの香りがお好きでしたらウバを、甘みのある香りがお好みならルフナです)。もし、どれか1つだけという場合は、迷わずディンブラです。少し飲みごたえが欲しければ少し濃いめに。これで問題はないと思います。

 お菓子は私1人の手作り、量産はできません。お菓子を作ったことがあればおわかりいただけると思いますが、それなりに時間がかかるものです。せいぜいふつうの人より多少要領よく速くできるにすぎないと思います。そのため、場合によっては種類・数が揃わないこともあります。予め電話で確認なりご予約なりしていただくと、よろしいかと思います。

 写真は、レモン色のウインターコスモスと薄むらさきの孔雀草、背景にユーカリをあしらったものです。

キイチゴの実

キイチゴの実07.10.13.JPG

 キイチゴの実が少しですが生りました。

 梅雨時には10cm角のタッーパーいっぱいにあったので、いちごやジューンベリーと一緒にジャムにしましたが、今回は私の口に入っておわりになりそうです。

 ところで、いつも花を活けるときに使っているキイチゴの枝(今週もトルコキキョウと一緒に使っています)には、花は咲くのに実はつきません。花に使う枝には大きいものはてのひらほどの掌状中裂の葉がつき、ヤツデの葉のようにつやつやで、茎もつるつるです。一方、実が生る方は3枚の葉が集まった3出複葉というタイプで、茎は木質で細かいトゲもあります。

 キイチゴは根が横に張り、びっくりするような場所から芽を出すので、囲いのない庭に植えると後悔することになります。今年の連休中その始末に悪戦苦闘しながら、キイチゴの貪欲な生命力とその役割分担に驚きました。葉の大きく発達した株であらん限りに光を集め、トゲのある株に実をつける。根は、横に伸びるだけでなく縦にも数層に(私が知る限りで少なくとも10cmごとに3層はある)分かれ、いちばん上の根が抜かれてもそれよりも下に広がる根が残り、生きのびるようになっているのです。

 このように、キイチゴ自身が貪欲に養分を集める力を備えているので、特に肥料をやらなくても実は生ります。花は清楚、実はそのままでよし、ジャムもマフィンもよし。ドイツには、キイチゴのほかさくらんぼやいちごなどと一緒に赤い実をかるく煮て冷やしたRote Gruetze ローテ・グリュツェという美味なデザートもあります。(カップ入りの商品もあります。ドイツに行ったらぜひ食べてみてください!)
 いい事ずくめのようですが、植えるならばコンテナに。私が庭に植えてどんなに悔やんだかは、5月3日の稿をどうぞ。

サイト・リニューアルのお知らせ

 ようやくサイトのリニューアルが完了しました!

 リニューアルといってもスモールチェンジですが、以下の点が変更になりました。


 ①送料の変更
  送料を地域別から、お買い物の合計金額別(税抜き)に全国一律にいたしました。購入金額によって、遠方のお客さまでも送料の負担がかるくなります。


 ②お菓子の変更・追加

  ・ケーゼクーヒェン(チーズケーキ)に直径18cmサイズが加わりました。
  少しお得な直径18cmサイズです。これを10または8カットにして冷凍し、食べる前に冷蔵庫解凍しても召し上がっていただけます。 

  ・シュトロイゼルクーヒェンの種類を通年のバナナと旬のシュトロイゼルクーヒェンとに変更し、また直径18cmサイズも追加しました。
   なお、旬のシュトロイゼルクーヒェン以外に、「おすすめ」がある場合は随時お知らせいたします。
(例)柿のシュトロイゼルクーヒェン…柿は旬が短く作れる時期が安定しないため、定番にはできません。不思議と柿とシナモンとがよく合い、ミルクティー、珈琲におすすめです。

  ・ショコラーデンクーヒェン(チョコレートケーキ)は1人分のサイズに変更し、マーガレット型とハート型の2種類に。形だけでなく、味も変えました。


 ③お買い物方法の説明を追加
  初めてのお客さまのために、お買い物の流れの図を加えました。お買い物を始める前にご覧いただければ、どのような画面にすすむのかという心配も解消されるかと思います。 


 お客さまが少しでもお買い物しやすくなるよう努めたつもりですが、お気づきの点やご不明な点などありましたら、メールにてお知らせくださいませ。どうぞ、よろしくお願いいたします。

木犀咲く

ユリオプス・デージー.JPG

 きのうの雨にかわって、きょうは秋晴れに恵まれました。
 そしてようやく金木犀が咲き始めました!
 すでに色づき始めている木々もあるというのにやっと、という思いです。あんまり遅いので、 先月は頭痛続きで外出できず、あの香りに気がつかなかったのかとも思いましたが、遅いだけでした。 それにしても遅いです。8月はたしかに暑かったのですが、お盆過ぎにはぐっと涼しくなり、残暑と呼べる日があまりなかったせいでしょうか。
 ウールのセーターが欲しい日に、ハナミズキの紅葉とまだ咲き続けているピンクのサルスベリ、そこにふっと金木犀の香り。秋晴れといっても、去年ご紹介した吉沼等外さんの「木犀や木臼の中に猫仔猫」のような暖かさでもなく、すでに寒いほど。咲いてくれたのは嬉しいのですが、妙な感は否めません。
 金木犀は、自転車で10分ほど走るだけで、14、5軒のお宅にあります。私は、よそのお宅のものを楽しませてもらうことにしています。

 そんなわけで、写真はユリオプス・デージーです。一昨年の冬9cmポットで2株買ったものが、今春植え替えをしたところ大きくなりました。実は、去年の冬枯れてしまったものを暖かくなったら処分しようと軒下に放置していたのです。初めの冬は青々としていたのでてっきり耐寒性があって常緑だと思っていたのですが、半耐寒性常緑低木で、数年経つと90cmほどの大株になるそうです。
 植え替え以来ずっと夏も咲きついでくれています。ふつうは初冬から晩春までのようですが、それだけここの気温が上がらなかったということでしょう。水はよく欲しがりますが、あとは終わった花を花茎の元から切るのみ。手間要らずの上、虫もつきません!丈夫なことがわかって、急に好きになってしまいました。寒い時期に黄色い花は目にも暖か。おすすめです。
  

黄葉のトチノキ

黄葉のトチノキ07.10.7.JPG

 先ほどの写真の場所よりも下に歩くと、川のそばのトチノキがすっかり黄葉していました。フェンスに囲まれているのが川です。
 谷というほどの場所ではありませんが、底冷えがするのか先ほどの場所よりも色づくのが早いようです。少しはなれた場所ではまだ青いままのトチノキもあったので、場所だけでなく木の個性にも左右されるかもしれません。いづれにしても楽しみです。

色づき始めました!

色づき始めたトチノキ.JPG

 先週の秋晴れのおかげもあり、徐々に西側の公園の木々が色づき始めました。
 なかでもトチノキとカツラは早く、9月の下旬から黄葉が始まっています。
 写真のとおり雑木山の色づきはまだまだ先ですが、ここだけちょっとした谷状になっているので早いのです。
 この公園は西側のサクラ並木がいいということになっていますが、むしろこれからがいい季節です。折を見つけて、一足早い秋をご紹介していく