梅雨の薔薇 u.ラヴェンダープレゼント
水害に竜巻と凄まじい天候が続いていますが、皆さま無事にお過ごしでしょうか?
被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
こちらは梅雨明けもまだですが、ここ数日は、午前中あるいは一日晴れると雷雨という日が続いています。
おかげで、懸案のラヴェンダーの刈り取りがなかなかはかどりません。涼しくなった夕方、かなかな(ヒグラシ)の声を聞きながら、鋏を入れる位置がわかるかぎり続けて、きょう、ようやくモミの木の下のものと北側の花壇の半分が終わりました。
私にとって、かなかなは8月も終わり、残暑の続くころ鳴く蝉のイメージですが、ここでは7月、ラヴェンダーが見頃になるころから鳴き始めるのです。ちょうど、ユリノキのあたりで盛んに鳴いているかなかなに、思わず次の句が浮かびました。
かなかなや座職は手元昏むまで (穂曽谷 洋 『鷹』2002年8月号)
座って、鑿や轆轤などを使う手仕事とは違いますが、私も日が暮れても手元が明るいうちは頑張ろう、切りのいいところまで片付けよう、と刈っているうちに、7時を過ぎてしまうのです。もっとも私の場合は、日に焼ける心配のない時間から始めるのでそれほど仕事をしているわけでもなく、夕方の涼しい風とかなかなの声、それにラヴェンダーの香りに包まれて、一種の気分転換です。
一方、掲句の場合は、かなかなが鳴き始め、手元が暗くなるまでの一日の労働。一句全体から仕事への誇りと真摯な姿勢、さらに充実感まで感じられて、忘れがたい句です。
ところで、刈り取ったラヴェンダーは窓辺で風に当てて、乾燥させています。茎がポキっと折れるようになると完成です。花を楽しんでしまったので決して色はいいとは言えませんが、香りは、ピークのときに比べれば劣るものの、それでも楽しめます。
ご希望の方には、お荷物と一緒に、袋に入れシーラーで封をしたものをお分けします。ご注文の際、通信欄に「ラヴェンダー希望」とお書きください。
なお、写真は、入り口のアーチの薔薇、ラヴィーニアです。
いつも紹介しているシュネー・ヴァルツァーの片側にあるのですが、同じように肥料をあげて世話をしていても、病気がちで、あまり花つきがよくありません。そのせいでおそらく写真を紹介するのも初めてですが、明るい珊瑚色のピンクが梅雨空に映えています。
とまれ、これ以上水害の出ぬよう、梅雨明けを願うばかりです。